満足度★
意図が分かりませんでした。
事前情報がほとんどなく、謎が多かったのですが、観ても謎のまま終わってしまいました…。
タイトルの通り、転校生の話でしたが、物語としての一貫性はなく、身体表現(いわゆるダンスではないです)の比重が高い作品でした。
椅子などの小道具もない完全な素舞台の中、音楽もなく話の展開もないストイックな時間が淡々と続き、ちゃんと見聞きしているのに意識が朦朧とした状態になってしまいました。
ソクーロフ監督の映画『静かなる一頁』を思わせる、絶えず微かに聞こえる水の流れる音(建物の配管を流れる音でしょうか?)が、幻想的な雰囲気を醸し出していて、皮肉にもこの舞台の中の要素で一番良かったです。
客に媚びない姿勢には好感を持ちましたが、それならばもっと唖然とさせてくれる突き放した表現を見せて欲しかったです。