公演情報
「あたらしい朝」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/05/04 (木) 18:00
やりたいこと、やり残したこと
記憶の中の思い出とともにたくさん詰まってて素敵な旅でした。。
実演鑑賞
満足度★★★★★
ただただ素晴らしかったです
その日求めていた快適もそこにあり
その日の私には完璧な演劇時間でした
入り組んで混ざって遷移して
ここは?あなたは?いつ?なに?と
一見して難解になりそうなのに
包み込みような滑らかな流れ
健気でラブリーな夫婦が愛おしい
ラブリーなひとびとが流れてゆく
最初の歌唱シーンからなんか
泣きそうになっちゃったよ
なんだろこれ
多幸感に包まれて
余韻が心地良かったです
心が洗われた感じ
良い洗濯機でした
素晴らしい演劇をありがとう
実演鑑賞
満足度★★★★
演劇的仕掛けとユーモアがふんだんに織り込まれた愛すべき作品である。劇作家、演出、俳優、美術等において総合的にその技術が高く評価できる。
実演鑑賞
満足度★★★
まず何より、出演者たちの好演が光る作品だと思います。リアリティと特異性の境界を行ったり来たりする、独特の存在感を放つ俳優たち。この身近な存在があるからこそ、演劇上演としての魅力が増したことは間違いないでしょう(勿論その演出を手掛けた演出家にも拍手)。コロナ禍に執筆された一作で、旅や人間関係に想いを馳せる物語は、ステイホームやソーシャルディスタンスを経験した人々から共感を得やすく、同時代性の高い作品と言えます。個人の夢の中を散策するような私小説風の語り口や、ファンタジー要素を含む世界観も良いアクセントになっていました。
実演鑑賞
満足度★★★★
果てしのない絶望の夜の中、されども祈る朝の訪れを探し彷徨うような喪失と再生のこの物語には、長く続くコロナ禍における誰しもに失われた時間を補完していくような手触りがありました。チラシにあった“どこにも行けなかった私たち”という言葉は、舞台上から客席へとするりと滑り落ち、そのまま私たちの手を取り、ともにそのピンク色の車に乗せてしまうような。そんな一体感と共振を忍ばせた導入が劇への没入感を確かなものにしていたように思います。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/05/11 (木) 19:30
優しくて悲しい希望を抱き締めながら歩くような話でした。シンプルな舞台美術が、登場人物のがらんとしてしまった心みたいで、そこに大切な思い出だけが配置されているみたいでした。心地よい悲しさに包まれながら、この夢が覚めないといいなと思いました。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/05/10 (水)
生者と死者がともにいる世界
新型コロナウイルスが猛威を振るっていた2020年に上演されたアトリエ公演のリメイクである。多くの人が亡くなり常に死の恐怖と隣り合わせだった感染症禍があってこそ生まれた作品といえるだろう。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/05/10 (水) 19:00
平田オリザの演劇ワークショップで使われるもっとも有名な台詞に、見知らぬ人に「旅行ですか?」と話しかける、っていうのがあって、私も実際に見たことはないんだけど書籍や講演で死ぬほど語られてるし周囲も分かりやすい例でよく引用するからもう漫談というか伝統芸能というか、知ってたらちょっとしたギャグにすらなりうるやつ、なんだけど、行きつ戻りつのオープニングを経て妻(清水緑)が言ったこれは、まさにその "本歌取り" で、これから演劇が始まるんだ!と思ってすごく嬉しくなった。2020年の初演を、春風舎に観にいったことはたしかに覚えているけれど3年のあいだに世界はあまりに変わりすぎた。ここからどこへ「戻って」いくのか、それとも「変わって」しまったままなのか。初演の枠組みは残したまま、登場人物やレイヤーがあらたに加わったリライト上演。私たちがしばらくできなかった「旅」というモチーフに向き合わせてもらって、あたらしい時間を過ごした。小瀧さんが登場して、最初のあれが始まったとき、ああこれがうさぎストライプというカンパニーだなあ、意味の見えづらいこの突拍子もなさ、味わうたびに意味になっていくんだよなあ、と噛みしめた。葬式帰りの男と女を演じた亀山浩史さん、菊池佳南さんを見ると、うさぎストライプの歴史と足跡、彼らが舞台に立っていてくれる安心を感じます。これも観劇の年月を重ねる醍醐味ですね。制作者でありながら流しの歌うたいでもある変幻自在の金澤氏は、前説から客出しまでもっとも長い時間観客に寄り添ってくれる存在。一人旅に出る女(北川莉那)はどの年齢にも見える、少女と女と母のどの面も持つような人でしたし、清水と夫婦役を演じた木村巴秋は人懐こさのあまり、劇中では酒飲まないキャラだったけどこれで酒癖悪いキャラだったらマジで人間の憎めないけどちょっと手が掛かるからそれでモテまくるひとあるある全部盛になってうっかり私も好きになってしまうところだった、あぶなかった。
見立て、生死や自他の境界を瞬時に曖昧にする台詞や演出、比喩やほのめかしの散りばめ方が緻密にして濃密で、まるでデッサンから色付けまで、熟練した技術の重ねられた絵画のよう。タイトルや戯曲における大池さんの言葉選びはとてもドライなものを感じるけれど、乾燥したものって極限まで乾燥させると発火するから、そういう燃え広がる瞬間、みたいなものが見えるのが私はすごく好きなのかもしれない。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/05/10 (水) 19:30
2020年に春風者で上演された作品をリライトして上演。不条理系で不思議な感触。70分。
初演も観ていて50分だったのが70分になったが、かなり変わった印象。軸になる3人は初演と同じで初演ではいなかった2人が加わった。哀しい話だと思うが、本劇団の作風により気持ちよく観ていられる。
小瀧万梨子の肩のアルジャーノンがカワイイ、っていうか、アルジャーノンを操作する小瀧がカワイイ。
実演鑑賞
満足度★★★★
青年団系の小劇場だが、少し風変りのところがある劇団だ。主宰作者は大地容子。
青年団系は自己中心の思い込みで展開するいい子ちゃん風劇団が多い(またか!と辟易する)のだが、この作品は、若者エンタメ風。女性優位の夫婦(木村巴秋・清水緑)がヒッチハイクの謎めいた女性(北川莉那)を車にのせたばっかりに、・・・という展開で、その女性の相手の男性の代わりに、最初は食事、続いて旅行に、ついにはベトナムやトルコにまで一緒に旅をすることになる。ナンセンス・ファンタジー・コメディのような展開(古い例だがモームの「叔母との旅」みたい)で、若者気質も新鮮に面白く書けていて、結構笑える。いや、女性は強くなったなぁと、気を許して見ていると、この二つのカップル、どうも変で・・・というあたりの運びも巧みである。結局それはこういう話ではよく使われる仕掛けで、なーんだというところもあるのだが、いろいろな工夫の連打でナンセンスな世界を短いながら(70分しかない)押し切ってしまう。ここではよくある複数シーンの同時進行など邪魔でしかない。
狭い舞台で、多くのシーンをそれぞれ、象徴的な道具を出してひとつづつ個性的に手際よく組み合わせている。冒頭の女性をピックアップするまでの行き先表示の使い方とか、旅先のメコン河の船上とか、万国旗の使い方とか、場所設定が良く出来ている。演劇としての世界はできているのだから、青年団系劇団の仲間ぼめの中で安住しないで、もう少し大きい劇場(300人規模)でも見てみたいと思った。
実演鑑賞
満足度★★★★
かなり面白い。
清水緑さんと木村巴秋氏の夫婦がピンクの車で山道を走っている。誰も通らないような山奥で『羽田空港』行きのボードを掲げているヒッチハイカーの北川莉那さん、何故か中世のペスト医師の『くちばしマスク』姿。それが可笑しくて何度も何度もUターンしてそこを通る二人。到頭乗せる羽目になる。車の中で盛り上がる話題。何処か遠くへ旅行に行きたい気分。
木村巴秋氏は宮藤官九郎風味のもう中学生。矢鱈ハイテンションで明るい。
清水緑さんは扱いがムズい情緒不安定女子。
北川莉那さんの態度の悪さが笑えた。チュッパチャップス。
デヴィッド・リンチの『ロスト・ハイウェイ』や筒井康隆の『夢の木坂分岐点』を思わせる作風。新婚旅行の思い出や病死した母親と行けなかった旅行。鯖にあたって死んだ男のエピソードの断片や『あいのり』風のラブワゴンでの旅。ベトナムのメコン川、ヴェネツィアの墓地であるサン・ミケーレ島。『地獄の黙示録』のように記憶の川を遡上し、『ベニスに死す』のように耽美的な終焉へと。曖昧な記憶と想像と妄想とが何処までも彷徨い続けていく。つげ義春だよなあ。
途中、哀しみが足りなく感じていたが、一曲の唄で作品を決定付けてみせた。
是非観に行って頂きたい。
実演鑑賞
満足度★★★★★
#清水緑 #北川莉那
#木村巴秋 #小瀧万梨子
#亀山浩史 #菊池佳南
#金澤昭 #大池容子(敬称略)
人との出会いも芸術との出会いも、一瞬で気が合うかどうかって分かる気がする。察知できるモノだと思う。今作もオープニングのあの瞬間、初演の興奮が甦ったし、楽しい〜ってなった。
上演時間が70分であることに驚く。それは『えっ⁉️たったそれだけ⁉️』の意味。充実し過ぎていて、体感は100分超。つまり、無駄なく有意義な時間が詰まっていたってこと。
辻褄を合わせるように観てしまいがちだけれど、幾つかの時間や場所や視点が交錯して、時空も思考も歪みが生じて、まるでシチュエーションコメディのように脳内で混乱を引き起こす。でも、嫌じゃない。むしろ気持ちいい。
金澤昭さんがイイ味を出している。好きだなぁ。
菊池佳南さんが綺麗だったなぁ。
小瀧万梨子さんの美しさと惚けた表情がサイコー。
挙げるとキリがなくなる。皆さん魅力的。
そう、つまりは『演劇って素晴らしい』ってこと。
そういうこと。
だから、ぜひ観てほしい。
ワタシもおかわりする。