DADA 公演情報 DADA」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-10件 / 10件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    舞台は京都駅地下鉄清水線、この設定ってどこまでが現実でどこからが…
    そこにあるコインロッカーに捨てられたコインロッカーベイビー
    そんなふたり?を中心に進む物語
    かなり独特な世界観、そして空気感で作り上げられる作品は歌を多めに入れた魅力的な世界
    歌が多めと言いながらもミュージカルとはまた違ったテイスト
    しかしその歌、そしてダンスがこの舞台にほんと魅力的なものを作り出してる印象
    ここまでの幻灯劇場さんもそんなテイストが多いんだが、この作品はまた違った感じに、そしてさらにその感じが良くなってる印象やったりする
    そして歌もいいんだがセリフの感じもかなりいい
    それはワードのチョイスなのか、それとも役者のポテンシャルなのか
    このメンバーかなりいい空気感をまとってるなってるなって印象なんですよね
    そしてセットもなかなかにいい雰囲気に変化する
    このあたりもこの世界を盛り上げる
    何組かの組み合わせで作り上げられてる構成なんだが、それぞれが魅力的
    藤井颯太郎さん橘カレンさん今井冬菜さんのところかなりいいんですよね
    松本真依 さんの歌も魅力的
    小野桃子さん城野佑弥さん中尾多福さんかな?この組み合わせもいいんですよね
    そして?やはり?いいのが本城祐哉さんと鳩川七海さん
    それぞれがかなりいいんだが、この組み合わせがまたいいんですよね
    そしてこの2人だから出せる空気感もいい
    やはり七海さんの歌は引き込まれるものがある
    笑い要素も多い90分って感じかな
    びっくりの初日はトリプルコールは納得

  • 実演鑑賞

    満足度★★

    完成度の高い作品だった。独自の世界観が確立されており、ユニークな設定やストーリー展開はアングラ演劇とキャラメル・ボックスを足して割ったような印象を受けた。

    ネタバレBOX

    舞台美術、衣装、照明が美しく、劇的世界の立ち上がりに大きく貢献している。他方で、音楽それ自体は美しいのだが、俳優の歌唱力にバラつきが認められたのが惜しかった。コインロッカーベイビーが死者の成仏を行うという着想はこれまでにないユニークさがあり、会話のテンポが心地よい。ただ、物語の展開という意味ではやや凡庸であり、
    他方で、コインロッカーベイビーを取り上げていながらそれはモチーフに留まっており、社会問題にまで掘り下げていない点がもったいなく感じられる。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    閉鎖されゆく地下鉄の駅を舞台に死者と生者の魂が時にすれ違い、時にその裾を触れ合わせ、各々の思いが交錯していくという構造は詩的でありながらも、「こういう場所がどこかにあるかも」とふと実感させるだけの世界観が確立していました。

    ネタバレBOX

    彼岸と此岸の狭間の曖昧さを彷彿させるようなシースルー素材を多用した衣装、一方で階層や隔たりを確かに想起させるような美術。そういった細部にわたる視覚的な追求や仕掛けもこの魔法の所以ではないかと思います。
    人間と幽霊の差を「目に見える」と「目には見えない」とした時に、その境目をできるだけで馴染ませたい、なるだけシームレスにしたいという思いを劇中の随所で個人的には感じたのですが、とりわけ歌唱シーンでその展望は顕著に表れていたように思います。
    物語の進行にパッチワークするように音楽を重ねる、そうして物語と歌が、セリフと歌詞が混じった一瞬にこそ見えるものがあるのでないか、というような。そんな細やかなチューニングが、本作が楽曲の数やバリエーションとして「ミュージカル」と銘打っても違和がないところをあえて「音楽劇」としたところではないかと感じました。
    周波数や電波の状態によってくぐもったり、はたまた鮮明に聞こえたりする「声」というものが次元と次元を往来する。物語において重要な意味を持つ「ラジオ」がそうであったように、「ここは言葉ではなく、音楽でなければならない」といったある種の必要性にも説得力がありました。歌唱クオリティも高く、俳優らの声にはそれぞれ役割があって、音楽を目的に足を運ぶ観客を満足させるものであったと感じます。上演後に公演の様子や楽曲の歌詞がweb上に公開されていることも有り難く、観客の余韻を手伝う役割としては元より、観られなかった人がどんな公演だったかを知ることもでき、とてもいいアウトプットだと感じました。

    一方で物語がやや駆け足になったり、展開が予定調和的に見えてしまう部分、言葉があとひと匙程足りない部分や一歩過ぎてしまった部分も見受けられました。あらすじや物語の源流に文学性が香り立っていただけに、この辺りにもう少し工夫が練られているとさらに満足感が得られたのではないかと思います。また、物語の主旋律がロッカーに遺棄された子どもとその母親にあるので、そういった社会問題をこの演劇がどう回収するのか、というところも一つの見どころになりえたと感じます。あくまで私感ですが、本作ではともすれば遺棄した母親がややヒロイックに見え、肯定的に映りかねない不安が残ってしまったので、もう一歩深く描かれてほしいという願いもありました。
    しかしながら、全ての答えを明確に出さないところに本カンパニーのカラーはあるのかも知れず、私自身が未だ咀嚼中でもあるため、今後の作品を観劇して理解を深められたらと思います。幻に灯る、幻が灯ると書いて幻灯劇場。そのカンパニー名に相応しい題材と物語であると思うので、代表作の一つとしてブラッシュアップされ、再演されることを期待しています。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2023/03/04 (土)

    幽霊たちが奏でるコミカルな音楽劇

     劇団のアンサンブルと若い才能が光る2017年初演の三演である。

    ネタバレBOX

     ケン(本城祐哉)とラジョ(布目慶太)は京都駅にある架空の地下鉄、清水線12番出口のコインロッカーに18年前に捨てられた。ふたりはじつの兄弟のように肩を寄せ合い育ってきた。

     駅にはさまざまな理由で現世を去らねばならなかった幽霊たちが行き交い、役人の成仏唯(橘カレン)や、体を売ろうとしているサナエ(鳩川七海)ら人間たちも出入りしている。生前の後悔を晴らせない幽霊たちは成仏することを目指しているのだが、成仏できない幽霊は記憶が薄れてきたり、人間の体を乗っ取ろうとすると魂が消滅してしまうため成仏できないという。ラジョは自分を知るマリ(松本真依)という女性に啓発され、最近記憶が薄れはじめているケンを助けるべく奮闘するが、やがて逃れられない現実に向き合うことになる。

     私が面白いと感じたのは歌唱場面の多彩さである。冒頭で演奏される「京都駅地下鉄清水線」では幽霊たちが傘を差しながら舞台上で「叶わぬ願い 描くほどに/ありえぬ未来 望むほどに」とこの世の無情を歌い、さながら寺山修司の天井桟敷の舞台を見るような感触がした。続いてケンが幽霊たちに「あぁ、成仏せよ」と激しく歌い上げるタイトルチューン「DADA」はロック調、ラジョと因縁のあるマリがトイレで歌う「水はことば」での鮮やかなトイレットペーパーの工夫、終盤でラジョの旅立ちを見守るように再度歌われる「DADA」はミュージカル『RENT』の「No Day But Today」のような爽快感がするなど、幅広い楽曲が聴けて飽きることがなかった。ケンを演じた振付・作曲の本城祐哉の才気が横溢していたし、劇団員のアンサンブルがよく取れていたことも成功の一因だろう。

     私が疑問に感じたのは主に芝居部分の作劇と演出である。開演前に「ゴーストバスターズ」や「お化けのロック」が流れていたこともからも予想できたが、本作の幽霊たちは皆コミカルでまったく怖くない。それはいいのだが、幽霊と人間との差別化ができていたとは言い難いため、彼岸と此岸のあわいを描く設定があまり活きず、クライマックスになってようやく効いてきたために歯がゆい思いがした。そして作中ではキャラクターたちが会話の多くが、本作における幽霊の世界観の説明に費やされていた。そのため物語に入り込む以前に設定に馴染むのに時間がかかってしまった。幽霊が日光に当たると体の一部が大根になってしまうというような場面は面白かったしキャラクターたちは皆チャーミングだが、こうしたコミカルな作劇が照明や音響のどっしりとした感覚とあまり調和しているようにも思えなかった。

     また冒頭の場面からおおよその結末は読めるため、ラストの感動が今ひとつ盛り上がらなかったことも残念である。たしかに作中で幽霊と人間は一種の疑似家族を形成していたが、それが従来の家族像へ問いを投げかけるまでに至ってはいないように思う。ラジョとマリの対話や、人間の体を乗っ取ってまで亡くなった娘のあやめ(今井春菜)に会おうとしたホームレスの幽霊サンショウウオ(藤井颯太郎)の想いなどを通し、子どもを置き去りにすることの暴力性とその背景、親子の未練といった要素を感じたいと思った。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    千秋楽観劇。
    閉鎖していく駅に集まる幽霊と生者。
    心残りで成仏できないのは「駄々」なのか?
    其々の幽霊や人の死に様·生き様が空っと描かれ、生きてるのに後ろ向きな人達が、死んでるのに前向きな幽霊に触発されてる感じ面白い!
    初演を見逃し見たかった音楽劇、楽しめた。

  • 実演鑑賞

    満足度

    音楽劇として、やや珍しいアプローチに取り組んでいる点が印象に残りました。物語パートと歌唱パートに分け、それらをレイヤーとして重ね合わせることでひとつのシーンを構築しようとする。その見え方も観客によって各々異なるでしょうし、様々な感想を呼び起こす効果があると感じました。僕の観た回は客席の反応も上々で、ファンをしっかり形成する活動歴を誇る団体であることがうかがえます。社会問題を内包するモチーフを選んだ一作なので、登場人物の内面描写から飛躍させ、何かしらの問題提起まで到達できれば、更に良かったかも。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    『DADA』初演と再演を観劇済み。あの真っ赤なコインロッカーも好きだったけれど、今回のコインロッカーは、とても良いお仕事をされていました。
    作品としては、再再演と言うよりも、ほぼほぼ新作でしたね。
    今回、振り返ると、初演は若さで突っ走っていた印象でしたが、5年経過して団員さんたちみんなの歌も演技もとても熟れて、落ち着いた印象を受けました。
    ストーリーも色々な事が明確になり、悲しい出来事の中にも希望を見いだせる部分があり、歌声とダンスにも魅了されました。人の優しい気持ちが伝わり、心地良い時間が流れました。
    舞美、照明、音響、SNSにあがる写真などがどれも素晴らしかったです。
    そして、公演当日のスタッフワークの完璧さにも拍手を贈りたいです。
    近いうちに、『DADA』の上演を希望します。
    購入した戯曲を読みながら、その日を心待ちにしています。
    素敵な作品をありがとう。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    初めての幻灯劇場さん、めちゃくちゃよかった。若い劇団さんで、おばちゃんに理解できるかな、共感できるかなと不安だったりもしたけど、全然そんな心配はいらなかった。物語も歌もダンスもステキ、出てくる人と幽霊は思いやりがあって、温かい気持ちになれた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    完成度130%の幻灯劇場!音楽に、演技に、酔いしれてください。

    ネタバレBOX

    複雑なようで伏線を追えば理解しやすい死者の物語。
    コインロッカーに捨てられた二人の赤ん坊の人生ってなんだよ。亡霊を成仏させるロッカーってなんだよ。奇想天外幻想劇場はラジョを捨てた母の人生を語るのか?
    一度見れば分かる、そこが知れる芝居じゃないのは確か。
    わからない人も、幻灯劇場の世界に酔いしれてください。
  • 満足度★★★★★

    ダンス 歌唱 演技がとてもバランスよく描かれている中に、ストーリーも幻想的出はないもの、そうあって欲しいと共感できる内容
    4つもしくは5つのシチュエーションを上手くシンクロさせながら、物語は進む
    最後はとても綺麗に終わっていく
    疲れた身体に染み渡る感じでした

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