満足度★★★★
あひるワールドは健在
久しぶりにあひるを観ましたが、あひるワールドは健在でした。
面白かったです。
ただ、初演に比べ舞台が少し広くなったからか、ゆったりした雰囲気が少し薄まってる感じは受けましたが。
無題
駄弁芝居と自称するだけあって、ゆるくてぬるい、テンションの低い不条理系。4年前に観た「地獄にて」以来2度目のあひるなんちゃらですが、だらだらしながらも飽きさせない構成は好みです。
芸術系でないのはもちろん、エンタメ系としても首をかしげざるを得ないぬるさ。私が芝居を見始めた90年代はこういうのが結構あったように思うのですが、最近は少なくなりました。需要は低いのかもしれませんが、変えずに続けて欲しい劇団です。
ちゃらん。
高橋優子さん久々。以前よりほっそりしてらしたので、始め誰かわからなかったけど声がやっぱり高橋さんなのでした。人生のプラスにあまりならなくともまた行ってしまうのは私もなんちゃらーなのだと思います。ちょいと長く感じたかな☆3と4の間。
満足度★★★★
好きだなぁ
この劇団の公演、会話を聞いていると「それ、おかしいだろっ」とつっこみたくなります、何度も何度も。テンポが良くて、なんともいえない可笑しさのある舞台だと思います。あひるなんちゃら初参戦のザンヨウコさんが(初日だったからでしょう)ややぎこちない感じだったのも、また微笑ましく見えました。
満足度★★★★
UFOを待ちながら。笑
6月のあまうめではじめて関村氏の世界の断片に触れてから気になっていたあひるなんちゃらさん。本公演初見です。
オープニングのオリジナルソングからクスクス笑い、そのまま終わりまでその状態がつづきました。
何がいいって、登場人物がみんなそれぞれ屈・強・な『マイルール』なるものを持っていて、基本的にはそのマイルールをライトに否定するとこから誰かと誰かの会話がはじまったりするさりげない理不尽さや、動きがなんか不自然だったり、その動きは擬音語がピッタリだったりするという点がかなりツボでした。
笑いのツボが刺激されないと( ゚Д゚)ハァ?ってなる世界観かもしれませんが、どんなに斜めから観ていても『失笑』してしまう瞬間はあるとおもいます!笑
満足度★★★★
あひるまじっく
ゆるい場面にも、こそっと見せる力が、
実はちょっと半端じゃなくて・・・。
しかも、個々のシーンをバサバサと演じている体で引き込んでおきながら、
終盤には、まごうことなきその町の空気に浸してしまう。
あひるなんちゃらの手練に、心地よく巻き込まれてしまいました。
ぼーっと。
劇場で出し物を観ているというよりは、なんか友達のやけに広い部屋に住んでる奴んとこに集まって遊んでる感覚。しかも既に夜中の4時くらいですよ。気持ちも緩んでだるだるな状態で、たまに笑いが漏れるみたいな。気張ってもしょうがない。そんな感じ。
ザンヨウコさんはチャリT企画で観て以来だったかな。器用な方なんですね。台詞がかっちりなタイミングで聞こえてくるから、聞き終わる前にタイミングでなんかもう既に面白かった。あひるの常連である異儀田の突っ込みは相変わらず清々しい。初めてみた高橋さん。声がカワイイ。
ちょっと登場人物が多いかなーと思ったけど、別に物語を追い切れなくなったらなったで別に支障はないです。じゃあ何を追えばいいんだよって思った方、大丈夫。追わなくてもいいんだよ。置き去りにはされません。だらだらと続く駄弁を聞いてれば大丈夫。
満足度★★★★
フシギな幸福感に包まれる
何ともゆる〜くぬる〜く、それでいて意表を突いたりする笑いが独特で、「バカだねー」などと思っているうちにフシギな幸福感に満たされてくるのがステキ。
また、敢えて「芝居じみた」台詞回しにしているのも愉快。
満足度★★★★
脱力系の笑いは好み
「あひるなんちゃら」は以前から評判を聞いていて、メンバーの客演などで興味を持っていた劇団。念願かなっての初見でした。
次々出てくる人物の会話によって展開していく。「駄弁芝居」とはよく言ったもので、特別なことは起こらないけれど、つい笑ってしまう。
いくら人気劇団でも、自分はテンション高く大勢でわめき騒ぐコメディーが苦手で、脱力系の淡々とした笑いのほうが好き。自分の好きな劇団「ボールベアリンゴドラゴンズ」の芝居をもう少しコントっぽくした感じで、ザンヨウコ・黒岩三佳らの女子の会話には共通点もあり、好みである。
コントと喜劇の中間のようで、好みは分かれるとは思う。
夏バテ気味のときに観るには肩も凝らず、打ってつけだった。
満足度★★
それなりに楽しいけれど…
始まりは、なかなか愉快でした。でも、途中から、全然気持ちが乗り遅れて行きました。
これって、全てが、2分割されている気がします。役者力も、会場の空気も…。
何組かの組み合わせで、見せられる連作コントのような構成のため、秀逸な掛け合いのコンビがいるかと思えば、笑いのセンスが全然感じられないコンビやトリオも…。その温度差の違いは、客席も同じで、一つのネタ的芝居に対して、大笑いしているブロックと、冷ややかに観ているブロックが、常に2分されていました。
シュールな笑いを好むブロックは、他方の笑いには無反応。下世話な笑いが好きなブロックは、逆に、シュールさにはシーン。
その見事なコントラストに途中から興味が移り、私自身は、どんどん、気持ちが乗らないまま、ラストを迎えた印象でした。
最初の、女子だけのシーンは、とても好みの作風だっただけに、何だか残念。
好きなものを最初にすっかり食べてしまったら、後には、嫌いな食べ物だけ残ってしまったような…。あー、最後に、もう一度、あの好きな食べ物を口にしたかったなみたいな…。
緩い笑いが楽しくはあって、決して、印象は悪くないのですが、でも、これをわざわざお金払って、下北沢まで見に来なくても良かったかなと、少しだけ、後悔寄りな劇後の印象でした。
もう2度と観ないとまでは思いませんが、とても好きな役者さんが出る時だけでいいかなと思いました。