UFOcm 公演情報 あひるなんちゃら「UFOcm」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    あひるまじっく
    ゆるい場面にも、こそっと見せる力が、
    実はちょっと半端じゃなくて・・・。

    しかも、個々のシーンをバサバサと演じている体で引き込んでおきながら、
    終盤には、まごうことなきその町の空気に浸してしまう。

    あひるなんちゃらの手練に、心地よく巻き込まれてしまいました。

    ネタバレBOX

    そりゃ、最後にやってくる
    未来の夏祭り(?)というか盆踊りのインパクトは
    強烈なのですが、
    それが、アリになってしまうほどに
    そこに至るまでの道程が
    町の空気を作り出している。

    ひとつずつのエピソードも
    どこか掴みどころのないものなのですが、
    そこには結構強烈な個性が内包されていて・・・。
    理不尽といえば理不尽だし、。
    脱力系にも見えるし、
    コメディにも思えるし、
    薔薇泥棒なんて、ペーソスまで醸し出している。

    べたなものはべたに、
    寓意的なものは寓意的に、
    くっきりとしたものはくっきりと、
    それぞれのテイストが
    混じり合い染まりあいながらやってきても、
    それが観る側で混濁しない。
    なんだろ、独特の緩急や
    ルーズな感覚を作りだすのに
    編み込まれている糸の数が
    贅沢に多い感じがして。
    で、その中に撚り込むものに
    細かく豊かな肌触りが生まれているのではとか
    おもったり。

    脱力感を凛として醸し出していく、
    役者の腕はがっつり確かだし、
    最初は、頑張ってみても、
    結局、観る側が、舞台側にゆだねてしまう
    この雰囲気、
    ああ、「あひるなんちゃら」だなぁ・・・って
    思う。

    にも、関わらず、
    公演を見続けても、
    マンネリ感がないのが
    じつはとてもすごいことだと思うのです。
    公演ごとに、なんとなく、同じ肌触りの空気の中で
    はまりこむものや残るものが
    あひるの芝居だとおもいながら
    いつも、ちゃんと新しい。
    今回も、作り手の手腕に改めて目を見張る・・・。

    これはもう、
    「あひるまじっく」なのだとおもいます。

    それにしても、根津さんの「●●●●●♪」は
    ずるい(褒め言葉)なぁと・・・。
    なにか頭に残ります。

    ☆☆★★★○

    4

    2010/08/28 08:26

    0

    0

  • アキラ様

    実はあひる的洗練はさらに進んでいるような気もしますし・・・。
    あひる中毒患者、まだまだ増えそうですねw。

    2010/08/31 20:03

    りいちろさん

    私もそんな前から観ているわけではないですが、初めて観たときに、「なんだこれ??」と思ってからハマってしまい、どうやら抜けられそうにありません(笑)。

    2010/08/31 06:52

    アキラ様

    コメントありがとうございます。

    あひるなんちゃらは王子小劇場での無料公演を見たのが最初で、
    そんなに昔からみているわけではないのですが、
    少なくとも「あひるまじっく」は初見のときから健在でした。

    私にとって、麻薬的というか習慣性もあるお芝居、
    (観てしばらくすると、また観たくなってしまう)
    これはもう、
    たぶん抜けられないのだろうなと思っております(笑)

    2010/08/30 10:27

    りいちろさん

    >公演ごとに、なんとなく、同じ肌触りの空気の中で
    はまりこむものや残るものが
    あひるの芝居だとおもいながら
    いつも、ちゃんと新しい。
    今回も、作り手の手腕に改めて目を見張る・・・。

    >これはもう、
    「あひるまじっく」なのだとおもいます。

    もう、まったく同感です!
    私は、すっかり「あひるまじっく」にヤラレテます(笑)。

    2010/08/30 05:37

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