おばあちゃん家のニワオハカ 公演情報 おばあちゃん家のニワオハカ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    現実・夢・回想・幻想などの間を変幻自在に
    川上弘美のちょっとフシギ系な小説を想起させる出だし以降、現実・夢・回想・幻想・そのどれでもないナニカ(笑)などの間を変幻自在に往き来し、時にシュール、時に優しく、時にワケ解らなく(爆)展開するさまが独特。
    また、いかようにも解釈でき、深読みや誤読(笑)の余地が非常に大きく、逆にσ(^-^) はしなかったが「ワケがワカラン」と解釈を放棄して突き放しても許してくれそうな(爆)作風が面白い。

  • いや、観てないんです
    観たかったんです。チケプレ当選メールもいただいたんです。
    でもその内容が「当選しました。でもご希望の日時は一般のお客様も売り止めしているので、他の日時にしてください。」って・・・当選とは言わないと思います。
    「じゃあ当日券で行きます。」と返したら、「前売り券を特別に取っておきます。」って・・・・・・・・・・。

    チケット、売り止めじゃありませんでしたっけ??

    いろいろ謎すぎです。

  • 満足度★★★

    雰囲気はよいのだけど
    古い木造家屋の居間を舞台にし、庭も活用しての芝居で、雰囲気はよいのだけど、ストーリーに意味不明なところもあって、いまひとつピントこない。役者さん達は一人ひとり印象深いんですけどね。狭い桟敷席で、足がしびれて、体位変換が大変でした。

  • 満足度★★★

    市田邸を上手に利用した演出。
    土曜日の暖かくて天気のいい午後ならではの気持ちよい観劇。でも、内容がいまひとつ迫ってこない。先生や徹子さんより、おばあちゃんはもしかしてここに本当に住んでいたんじゃないかと思わせるようなエピソードがほしかった。

  • 満足度★★★

    この場所ならでは
    ではありますな。でも関係者・演劇ファン以外ではどうなんだろう、この感じ。

  • 満足度★★

    観てきた
    なぜか話に入っていけなかった。観ながら、自分の親を介護する時が来たらどうなるのかなどと考えたりしていた。
    観たのが夜の回だったので昼の光ではどうなるのかと、理解できなかったことのためにまた行きたかったが、都合がつかず残念。

  • 満足度★★★★

    情緒溢れる
    とにかく舞台設定(庭も含めて)がいい。陽が射し,強風が吹き荒れる庭,隙間風,車が通る騒がしい音までも芝居に取り込んでしまったのか。こんな舞台ははじめてである。芝居内容はと言うと,芝居中は戸惑いが続いていたが,終わってから振り返ってみると,死,介護,親子関係,なんとも考えさせられる芝居である。ニワオハカとはなるほどと思った。

  • 満足度★★★

    空間とシーンが巧妙
    この演目は趣あふれる市田邸で上演されることに重要な意味と意義があるように感じました。
    正直、出演者の方々の演技は素人っぽくて、ぎこちなさを感じたりもしたのですが、それも市田邸という空間と合わさって、演出のように感じたりもしました・・・もしかして演出だったりして。

    ネタバレBOX

    内容としては、現実と回想、さらにフィクションみたいなシーンが入り混ざるのですが、必要性が感じられない部分もチラホラ。
    私見ですが、作品を通して書きたいことと、会場の市田邸を使って見せたいシーンの絵コンテみたいなものが先にたち、それらを紡いでできあがったような感覚がありました。ちょっと紡ぎ方はぎこちなかったけど。

    私が鑑賞した日は、天候に恵まれた暖かい日のマチネでしたので、雰囲気のある日本家屋に入り込む日差しやお庭も有効に活用され、本当に良い世界観が表現されていました。
    作品云々という観点ではなく、良い時間を共有できたような感覚が残り、なんだか妙に印象に残る作品に出会ったように思います。
  • 満足度★★★★

    イロトリドリの。
    自分たちの親は将来、誰が面倒をみるのか。という素朴な疑問は兄弟姉妹間で綿密に話し合われなくとも生まれた境遇や立場で何となくわかっているものだとおもう。すべての困難を優しさでカヴァーできでれば何ら問題はないかもしれないけれど、なかなかそうはいかないのが実情かもしれない。
    老いという自然の摂理に伴う現象を、受け入れざるを得ない現実に対する繊細な心情のズレやわだかまり…そのどうしようもない気持ちを掬いあげ、伝わる言葉にすること、行動することの難しさ。時には相手を深くおもう優しさの、ほんの些細な言葉のニュアンスから大きくすれ違ってしまうことも…。
    介護の理想と現実、人の重みが静かに大きく横たわるかのような質感のなか、夢でもいいから逢いたい。そんなファンタスティックで痛切な想いがここ、とそこ。を繋ぎとめて、あの頃を取り戻すかのように色とりどりに満たされたおとぎの世界で遊んでいたら、いつしかここ。が、そこ。になって、そこ。があそこ。になってまたここ。に戻っていたりして、まるで終わりのないかくれんぼをしているような不思議な感覚で、わくわくした。帰り際、おじゃましました!と思わず言いたくなりました。

    ネタバレBOX

    門をくぐって玄関で靴を脱いで客人としてお家に通されて、座布団の上に正座をしながら所在なさげにしていたところに家主の声が聞こえたとおもったら、たちまち、あれやこれやとはじまるものだから、どうしたって目が離せなくなってしまいます。

    主な登場人物は3人。
    しっかりもののお姉ちゃん、マイペースな妹、そしておばあちゃん。

    物語は、おばあちゃんが旅立った日の回想と姉妹の現在を主軸に夢のなかで姉妹が出会うおばあちゃんと、おばあちゃんの子どもの頃の記憶や妄想が挿入されます。
    (庭と居間を用いて上手に表現されているため混乱はしません。)

    おばあちゃんの介護をしていたのはお姉ちゃんで、妹はおばあちゃんの葬式の時にすら家に帰ってこなかった。

    ある日、突然帰ってきた妹が夢の中におばあちゃんに出会い、
    そこでお姉ちゃんも知らない真実を知り、ある頼まれ事をされる。
    それを知ったお姉ちゃんと妹のやりとりと、その後に映し出されるおばあちゃんの気持ち。のくだりが秀逸で、誰が悪いわけではないけれど、
    お姉ちゃんの言ったほんの些細なひとことをきっかけに関係性が大きく変わってしまうような、そんなシーンでした。

    まさか黒柳徹子が登場するとは思わなかったので、かなり驚きました。
    (これはおばあちゃんの、素敵な妄想だったのでしょうか。)
    徹子さんのモノマネの完成度もすばらしく、楽しかったのですが、
    エピソードとしては少し散漫だったような・・・。
    おばあちゃんとお母さんを描くシーンがもう少しあってもいいようにおもいました。

    おばあちゃんが学校に通っていた頃のくだりでは望まれない子供はどうしたらいいものか。質問する森さんに回答する先生のとまどい…。
    生命を象徴するたまごの使い方も効果的でした。

    ラストの色あざやかな儀式には、前向きな希望を感じました。
  • 満足度★★★★

    女性作家ならでは
    女性の視点ならではの作品で、それが市田邸の居間と庭にマッチしていました。かろやかなものをイメージしてうかがいましたが、胸に深く沁みる作品です。

  • 満足度★★★★

    こちらとあちらの曖昧な境界
    市田邸をぐるりと取り囲み、過去と現在と現実と非現実が緩やかに入り組んだ、人間の汚さ美しさ全てをひっくるめて昇華してゆく生命と介護の話。
    座席から観える範囲は限られていたが、軒先、台所の音、二階の生活音、家一軒が丸ごと一つの舞台装置となりこの場所でしかなし得ない空気感を生み出していた。
    内容も視覚も抽象というほどまではいかないが、独特のイメージ力が目立つ美術畑な匂いがし、演劇というよりも物語性の強いインスタレーションといった方がニュアンスが近いように思った。市田邸にふさわしいという以上に、上野という場所にふさわしいといえるかもしれない。
    明瞭なストーリーや感情を追いたい人には向いていないかもしれないが、観ているうちにだんだんと一粒の滴が起こした波紋のように静かに心が揺れる。
    まだまだ荒削りの部分も見えたが、見終わって「いいものを観た」とじんわり感じることができた。気分は☆4.5。

    境界の曖昧性が高い内容に沿って境界の曖昧性が高い空間での観劇だったので、これから寒い日・雨の日・夜に行く方はちゃんと着込んで行った方がよいかと。

    ネタバレBOX

    作品内唯一のお笑いパート(先生と生徒もちょっとお笑いパートか)、徹子の部屋がドツボだった。徹子さんの完成度の高さに脱帽!友近のモノマネより好き。

    細かい事だがちょっと気になったのはおばあちゃんの死装束。合わせが逆だったのは作為?

    関係ないが観劇前や観劇後についでだからと国博の長谷川等伯展に行こうと思ってる人は要注意。昼間だったら外で80分待ち。中は人がごった返していて絵を見るどころの話じゃない。
  • 満足度★★★★

    市田邸!でもそれだけでなく!
    不思議な空間ですね、市田邸。
    終演後もなかなか帰りたくなくなってしまう、お客さんと役者さんが座布団の上でおしゃべりしながらあの居間にいる、終演後の感じ、すごく素敵でした。
    あの素敵な空間を生かしつつ、かつそれだけでもないぞ、という、ちゃんと演劇でした。笹野さんが最高です。

    ネタバレBOX

    上野駅から歩くその道中からなぜかわくわくしてしまいました。
    最初の、西尾さんの市田邸の歴史も教えてくださる前説から、雰囲気づくりがなされており、社会科見学の気分も味わえました。

    芝居の内容としては、あの空間をもって、全てリアルに押し通すのではなく、客席に話しかけたり、時間飛び越えたり、おお、ちゃんと演劇的なのだな、と驚きました。
    だったら、別に市田邸じゃなくとも、リアルに畳とお庭のある部屋の舞台美術にしたのと変わらないのか…とも思いましたが、だんだんと観ていくうちに、いやこの雰囲気はここでしか味わえないよな。道路の音。風が窓をたたく音!

    もうすこしコンパクトでもよいかな、と思いましたが
    笹野さんが出てくるシーンはテンポよく、飽きずにみることができました!
    なにより徹子が最高すぎて、友近より今後は笹野さんに徹子を!と。

    おばあちゃん役が男性、というのは、うまいな、とは思いましたが
    すこしあの役者さんだけ演技の温度?が違うのが少しだけ気になりました。

    でも、全体的に一見の価値ありだと思います。
    ありがとうございました!




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