スポーツ演劇「すこやか息子」 公演情報 スポーツ演劇「すこやか息子」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    元気になりたい!!
    今さらコメントですが・・・

    心の奥底から 元気になりたい! 健康になりたい! なんかよく解らないけど幸せ! と実感。

    そんなわけで作品意図にどっぷり嵌り、狙い通りの感想でした。
    こんな演劇があるんですね。またやってほしいです。。

  • 満足度★★★★★

    短く長い家族史
    人が生まれ、育ち、縁を結び、「さようなら」をするまでの、約3世代の家族を廻る大河ドラマ。
    エアロビのリズムに乗せられた記号的な言葉の中でふとむき出しになる生き生きとした人間性に、思わずボロボロ涙。
    なんとも心地も気持ちもよかった。

  • 満足度★★★★

    家族の絆をシッカリ描き込んで好感
    エアロビクス風NHK子供向け教育番組(あるいはその逆)的に非常にわかり易く親族・姻族関係を説明する中に家族の絆をシッカリ描き込んで好感。
    嫁に行った姉のことを「家族と縁を切ったのですか?」と問う息子に「あちらの家族と縁を結んだのです」と、亡くなった祖母についての「家族ではなくなったのですか?」という問いには「家族の活動に参加できなくなりましたが家族です」と回答するなど見事。
    また、看取ることができたり、事後に知らされたりと様々な家族との死別も描かれており、ちょっぴりホロリとしたりも。
    で、「休憩」の宣言が出た時(2回くらい?)以外はほぼ身体を動かしていて、その振り付けもキチンと揃っていながら、終盤の側屈だけは身体の柔らかさ・硬さの違いが如実に出てバラバラなのが可笑しい…(完成されたものは崩れるだけなので長持ちさせるために敢えて1本だけサカサマにした日光東照宮陽明門の「逆さ柱」も連想)

  • 満足度★★★★

    健康というしあわせ
    この劇団は、ひとの一生さえこんなにもポップにデフォルメしてしまう。
    上演時間は40分。
    2回ほど軽いストレッチのシーンがあっただけで、あとは全員ずっと
    エアロビをしているのでまあそれぐらいがちょうどよいのでは、という時間。

    流れるような家族の一生があざやかで涙腺がゆるみそうになる。
    こんなにふざけた上演形態なのに。笑
    勢いのあるパフォーマンスに、感情ごとさらわれてしまう。

    ネタバレBOX


    アフタートークは主宰の中屋敷さんと看板俳優の玉置さんが担当。
    自分の芝居に出るひとには幸せになってほしいし
    見てくれるお客さんも幸せになってほしい、と語る中屋敷さん。
    芝居を作ることで自分も幸せになりたいらしい。
    「芝居を本気でやるために彼女と別れる」とかいうのは納得できなくて
    芸術のために何かをすり減らしたり追いつめられたりすることが必要
    みたいな風潮があるのはちょっと、という話にもなる。
    どうしてみんな幸せになっちゃいけないのだ?と。
    で、幸せのためには健康って大事だよね、というところで今回の
    役者を健康にするためのスポーツ演劇上演に至る。
    うれしいことがあってもおなか痛かったり虫歯だったらだめでしょ、と。
    これはとってもわかる。
    誰かを幸せにするには、健康は大事な要素なんじゃないかと
    言う中屋敷さんは、なんだか、ある種の愛情のためにはどんなことも厭わない
    鋭利さを漂わせていた。いつもながら漠然と無敵っぽくて、素敵だった。
  • 満足度★★★★★

    楽しかったー!
    柿を追いかけて2年ほど経ったけど、全く新鮮味が失われないです。
    毎回新しい事にチャレンジして、それを自分たちのものとして確立する中屋敷氏の手腕は凄い。
    そして今回も中心になっていた深谷さん玉置さん。
    演劇への愛が溢れる素晴らしい舞台でした。

    ネタバレBOX

    エアロビみたいな振りを延々続けて、リズムに乗って笑顔で言葉を発する。
    役に固有の名前はなくて、むすこだったり母親だったりという関係性だけを表してます。
    セリフも感情を廃して言葉を並べているだけなのだけど、その言葉の選び方、並べ方が秀逸で、一定のリズムに乗って繰り返される動きと言葉だけでしっかり「演劇」してました。

    アフタートークで「これは演技力要らないので、沢山の人に広めていきたいです。」と語り、「スポーツ演劇の普及をライフワークにしたい」という中屋敷氏の独創性には頭が下がります。
    ぜひ「サラリーマンや公務員の方に、こっちの方が楽しいから仕事なんてやめて演劇やりなよ」と言えるようになるように頑張ってください。

    これから半年、東京で柿喰う客を見れないのが残念です・・・。
  • 満足度★★★

    健康的ではあるが、
    柿らしく下ネタぽっくもあり、面白かったです。家族を守るシーンが好きです。

    ネタバレBOX

    深谷さん、あれだけ動いてセリフぶれることが無いのは凄い。舌を少し出して噛むのは呼吸を落ち着かせる為なのか、集中なのか、クセなのか?笑顔がステキ(笑!)
  • 健康で長生きして幸せになろう
    エアロビのレッスンみたいな40分。物語がないようでちゃんとあって、“スポーツ演劇”と物語は関係ないようでちゃんとあって、さらに”三重で作品を作る”という課題にもちゃんと応えている。すごいなぁ。

    ネタバレBOX

    富田文子さんはだれよりも大きな声で頑張っていらっしゃいました。この公演で得たものを福岡に持って帰って、福岡演劇界でさらなるパワーアップが図られることを期待しています。
  • 満足度★★★

    はっする。
    心の健康の為にも身体の健康は本当に大切。家族構成を淡白に表現するのが面白かった。「他人」と「他人」がくっついて家族が誕生することは、解ってはいるんだけど月日が経てば、互いに同じ血が流れる人間のような感覚になる人も多いのかな。「他人」にこそ親切に。それができたら顔から皺が減りそう。
    そして中屋敷さんはお祭りみたいな方。心臓も丈夫そうなのでご本人参加でランニング演劇15分とかやってみてほしい。

  • 満足度★★★★

    なぜにこんなにリアルな感触・・・。
    舞台に浸っているうちに
    気がついたら
    息子を中心にした
    広がりがしっかりと浮かび上がっていて・・・。

    そこからさらに広がる生きる鼓動の中での
    いろんなことのリアルさに
    ぞくっと取り込まれてしまいました。

    ネタバレBOX

    エアロビ風の動きや
    短く繰り返されるセンテンスたち。

    そこから家族という「フォーメーション」や
    その中での個々のポジションが鮮やかにうかびあがります。

    不純物がないというか、
    骨格の表現であるはずなのに
    すごい実存感とリアリティがある。

    役者たちの呼吸がそのまま生きるということに
    つながっているように思えるのです。

    その中での生、結婚、そして死。
    さらには非婚や介護までがリズムに組み込まれて
    人の一生、さらには
    その血の履歴から未来までが
    描かれていきます。

    そのシーンが輝くたびに浮かび上がってくる広がりは、
    なにかネオン仕掛けの曼荼羅を観るよう。

    人が生きることがそのまま役者たちの呼吸に置き換えられて、
    整理運動にもにた一つの人生の終わりのすがたが
    強く印象に残りました。

    今までの「柿喰う客」とはちょっと異なるテイストでしたが、
    ドライななかに実直に通う毛細血管のようなものを感じるところに
    「柿」的な演劇の力を感じて・・・。

    上演時間はそれほど長くなかったはずですが、
    終わってみれば、舞台からやってきた質量に
    瞠目してしまいました。

    余談ですが、
    当日初日クリスマスとのことで上演された
    その後の茶番的な寸劇も
    ぐたぐた加減が
    とても年忘れ的で・・・。
    個人的にはけっこう好みでありました。



  • 200912251600GP
    200912251600GP@王子小劇場

  • 0912261300
    観劇

  • 満足度★★★★

    スポーツ演劇
    話のスケールがでかい。元気が出ます。

  • 満足度★★★★

    健康な肉体に健康な芝居が宿る!
     前回の公演「悪趣味」にしびれ、そういった路線を期待して会場に駆けつけたので、少し肩すかしを食らった。

     しかし、どんどん新しい方向性にチャレンジする柿喰客の姿勢に感心。芝居自体は新しい演劇としてとても楽しめた。

     「演劇をする人間も健康でなければいけない。」というアフタートークでの中屋敷氏の話はなるほどと思った。

  • クリスマス。ケーキもいいけど、演劇のお取り寄せも良い。
    大人から子供まで、人間であれば誰しもが対象となる作品でした。NHKで放映して親子や一家で見ても良いと思う。アフタートークでも語られていましたが、国を越えても通じるでしょう。それどころか「地球人の在り方」として見せれば宇宙人にも通じるかもしれない。
    同時に、いつもの癖の強い柿が好きな人には物足りない可能性も。本公演と比べるよりは役者の健やかさを大事にして作られた点で個人的にはkr14の「学芸会レーベル」と近いイメージがありました。
    ちなみに演目詳細については三重版を御覧になったharu朕さんのコメントが的確。個人的には終始がっつり同意。

    ネタバレBOX

    目の前で人が疲弊していくという絶対的な事実に対しては否定のしようがなく、観ていると何かが発散されているのが分かる。そうなると観る側もしっかり受け取らなきゃいけない気がします。スポーツの真剣勝負を観ている時と同じですね。
    尚、初日でありクリスマスだった今夜。上演後にオマケの茶番が(笑)。
  • スポーツ演劇で健康的な身体に
    二次元大流行のいま、三次元の身体の魅力を真正面から提示する演劇。したたかさも含め、いい作品だったと思います。海外公演も実現するといいですね。

  • 満足度★★★★

    スポーツ演劇というよりは、
    体操ミュージカルという感じ。

    ネタバレBOX

    出演者18名でスポーツをやるには、王子小劇場は狭すぎるのではないか、少人数による対戦型の競技なのか、なんて開演前が考えていたが、なるほど、ラジオ体操とかエアロビクスなら大勢が登場してもほぼ定位置でやれるから問題ないわけだ。

    台詞劇としては一人の男の誕生から死までをもっぱら家族関係の変化・増減によって描いている。一方、役者たちの衣裳や動き、それに音楽はエアロビクス体操そのもの。17名は最終的に親戚同士の繋がりができるが、最後まで他人のままでいる1人は音楽の替わり目に掛け声をかける、いわばエアロビのインストラクター。家族劇という視点から見ると、彼は人間の一生を見守る神あるいは運命のような存在だ。一生のうちには家族の死や仲違いもあるが、役者たちはエアロビをやっているので、終始笑顔をたやさない。悲しい出来事と笑顔のギャップがかえって胸に迫る感じで、笑っていこう!という前向きさ、ポジティブ感として伝わってくる。

    人物をいくぶん記号化して、短い上演時間でスパンの大きなテーマを、音楽とダンスを交えて描くという意味では、柴幸男の「わが星」に似ている気もするのだが、個人的な好みからいうと圧倒的にこちらのほうが面白かった。上演時間は約50分。

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