スポーツ演劇「すこやか息子」 公演情報 柿喰う客「スポーツ演劇「すこやか息子」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    健康というしあわせ
    この劇団は、ひとの一生さえこんなにもポップにデフォルメしてしまう。
    上演時間は40分。
    2回ほど軽いストレッチのシーンがあっただけで、あとは全員ずっと
    エアロビをしているのでまあそれぐらいがちょうどよいのでは、という時間。

    流れるような家族の一生があざやかで涙腺がゆるみそうになる。
    こんなにふざけた上演形態なのに。笑
    勢いのあるパフォーマンスに、感情ごとさらわれてしまう。

    ネタバレBOX


    アフタートークは主宰の中屋敷さんと看板俳優の玉置さんが担当。
    自分の芝居に出るひとには幸せになってほしいし
    見てくれるお客さんも幸せになってほしい、と語る中屋敷さん。
    芝居を作ることで自分も幸せになりたいらしい。
    「芝居を本気でやるために彼女と別れる」とかいうのは納得できなくて
    芸術のために何かをすり減らしたり追いつめられたりすることが必要
    みたいな風潮があるのはちょっと、という話にもなる。
    どうしてみんな幸せになっちゃいけないのだ?と。
    で、幸せのためには健康って大事だよね、というところで今回の
    役者を健康にするためのスポーツ演劇上演に至る。
    うれしいことがあってもおなか痛かったり虫歯だったらだめでしょ、と。
    これはとってもわかる。
    誰かを幸せにするには、健康は大事な要素なんじゃないかと
    言う中屋敷さんは、なんだか、ある種の愛情のためにはどんなことも厭わない
    鋭利さを漂わせていた。いつもながら漠然と無敵っぽくて、素敵だった。

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    2010/01/02 23:22

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