満足度★★★
柱邪魔
二組の家族単体のエピソード、テロリスト達の単体エピソードは面白かったと思います。
展開もなかなかスピーディーでよかったです。
が、それぞれが絡んでくるエピソードを急ぎ描きすぎてるというか、描ききれてなかった感じを受けた。
また、島の西側に昔から残る風習?(宗教的なものか?)の設定が活かしきれてなかったような。
まあ、描きすぎるとグロくなりすぎる感があったので、あえて抑えてる可能性もあるが。
後、真ん中の柱は邪魔。鐘鳴らすロープを繋いでおくだけなら、奥側の柱で代用できると思うのだが。
満足度★★★
3つのパターンの家族愛
北陸地方の小さな島に銀行を襲ったテロリスト5人が逃亡してくるが、弟が事件に巻き込まれた女性刑事が私怨で彼らを追ってきて…な物語。
チラシには「終わる世界の、続いていく話」など終末的な言葉が躍っている割には単なる(しかも既視感のある)クライムサスペンスにすぎないとか、冒頭のアヤしい儀式や死んだ者の臓器を食べてしまう風習があまり活きていない(それによって西部地区のおどろおどろしさは表現されているが)とか、「17時の鐘」もとってつけたようだとか、ツッコミどころは少なからずあるものの、雨降って地固まる的に2人の小学生がちょっこし成長するラストが清々しいし、家族愛に弱い(あるいは甘い)身として「知的障害の姉への愛に気付く妹・妹へ裏返しの愛を抱いている姉・弟への愛によって暴走する姉」なんて3つのパターンを盛り込んでいるし、なので「終わり良ければすべて良し」的な?(笑)
いや、終盤だけでなく、序盤でのあちこちが軋んでいるようなザラついた感覚とか、島の駐在さんの見合いから現在に至るまでをダイジェストっぽく見せる手法とかも好きだし。
あと、前腕に被弾した2人がちゃんと流血している(しかもよく見ないと気付かない程度なのだ)とは芸が細かい!(笑)
満足度★★★
複雑な想い・・・
統一された時間の概念が崩壊しているメランコリックなイラストに終わる世界の続いていく話。と詠う紹介文、それに加えてファンシーなタイトルから時空が歪んで世界が反転する、時系列シャッフルのダークファンタジーを想像したのが誤算だったようだ。
家族という誰もが逃れられない奥行きのあるテーマや、描かれる人間ドラマのなりゆきにまったく非はないのだが世界、終わる、という言葉に対するイメージの乖離をなかなか埋められず、少々もどかしい気持ちになった。
満足度★★★
家族の葛藤
「島」が舞台なのだけど、その設定が活かしきれてなかった
というか、あまり「島」である意味がなかったのが、残念
10年ぶりに家を訪れた姉に、想いを吐露するシーンを
杉亜由子が好演していた
満足度★★★★
予想と違って
チラシでみて予想したイメージと芝居のイメージがだいぶ違ったけれど、個人的にはかなり良いほうに予想を裏切られた感。
スピード感がいい。あと、面白そうな設定を贅沢にふんだんに取り込みながら、それを踏み台にして本筋をのど元に突き刺すような、脚本が小気味いい。個人的には舞台空間の使い方も好き。
満足度★★★★
初カムヰヤッセン
鑑賞した場所の関係で、柱で役者の表情が見えないことが
往々にあったこと以外はとても満足。
軽快なテンポとしゃべりで飽きさせない芝居だった。
満足度★★
前作同様に
いまいち面白さを感じない。魅るべきとこは感じるけど。長津田、タエ、安部の悪しき野蛮な慣習(近親相姦)の話は、デーア・ローアー戯曲作「タトゥー」を連想する。
満足度★★★
魅力は感じたけど‥
各エピソードごとにそれぞれ違った人物に焦点が当てられていて、しかもそれぞれが大きく趣の異なるエピソードばかりなので、全体的に盛り込みすぎというか”ひとつの物語”としてまとまりきれていない印象を受けた。そのせいなのか、どのシーンもダイジェスト的な感じを受けるし‥。
登場人物はそれぞれ魅力的に描かれていると思うけど、全体的な感想;としては、決して魅力を感じなかった訳ではないんだけど、コメントしづらいというか、観る側としてどう受け止めれば良いのかよくわからなかった。
満足度★★★
完成しきらなかったのでは?という印象…
カムヰヤッセンさん、王子小劇場、ともに初体験だったもので、カムヰヤッセンさんの普段のスタイルやこの劇場のスタンダードな使い方は正直わからないのですが、今回の舞台空間の使い方は効果を発揮しきらなかった印象でした。無機質な劇場の壁、役者のすぐ目の前に燈台がきてしまうギャラリーでの芝居などが、いまひとつ入りこめなかった原因の一つであるような印象です。
脚本としては核となる二つの家族と一つのグループ、女刑事…これらもそれぞれを描こうとしすぎて、フォーカスが散漫になってしまった印象を受けました。
面白くなりそうなのに、もったいない部分が多かった…そんな印象です。もっともっと面白くなる要素をさすがに感じさせてくれたので、今後も注目させて頂こうとおもいます。
満足度★★★★
終わりの先の広がり・・・
初日ソワレを観劇
劇場の使い方が功を奏して
閉塞するエピソードがそれぞれに
広がりを持って絡まっていきます。
そして、物語が終わって
さらにそこからひろがる時間の透明感に息を呑みました。
。
満足度★★★
罪深い島
初見の劇団。作・演出の北川大輔は、去年のクロムモリブデンの公演「不躾なQ友」で、帰国子女の刑事役を演じていた大柄な人。今回は出演していないが、刑事ドラマの要素が入っているところがクロムの芝居との繋がりを感じさせる。しかもかつてクロムモリブデンのメンバーだった重実百合が出ているので、ますます因縁を感じさせる両劇団の関係。
満足度★★★
TRICKみたいな
人里はなれた過疎化の進む村に、古い不思議な因習の残る村や事件、そしてそれを追ってくる刑事たち。
普通の小劇場のお芝居を見ているのとはちょっと違うスケールの作品で、ドラマのTRICKを見ているような感じでした。
最もそれほど遊びに走った訳ではなく、トリックもある訳でもなく、内容はストレートに。