夕焼けとベル 公演情報 カムヰヤッセン「夕焼けとベル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    3つのパターンの家族愛
    北陸地方の小さな島に銀行を襲ったテロリスト5人が逃亡してくるが、弟が事件に巻き込まれた女性刑事が私怨で彼らを追ってきて…な物語。
    チラシには「終わる世界の、続いていく話」など終末的な言葉が躍っている割には単なる(しかも既視感のある)クライムサスペンスにすぎないとか、冒頭のアヤしい儀式や死んだ者の臓器を食べてしまう風習があまり活きていない(それによって西部地区のおどろおどろしさは表現されているが)とか、「17時の鐘」もとってつけたようだとか、ツッコミどころは少なからずあるものの、雨降って地固まる的に2人の小学生がちょっこし成長するラストが清々しいし、家族愛に弱い(あるいは甘い)身として「知的障害の姉への愛に気付く妹・妹へ裏返しの愛を抱いている姉・弟への愛によって暴走する姉」なんて3つのパターンを盛り込んでいるし、なので「終わり良ければすべて良し」的な?(笑)
    いや、終盤だけでなく、序盤でのあちこちが軋んでいるようなザラついた感覚とか、島の駐在さんの見合いから現在に至るまでをダイジェストっぽく見せる手法とかも好きだし。
    あと、前腕に被弾した2人がちゃんと流血している(しかもよく見ないと気付かない程度なのだ)とは芸が細かい!(笑)

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    2010/05/11 09:30

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