美しいヒポリタ 公演情報 美しいヒポリタ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-20件 / 22件中
  • コラージュ演劇という形
    炎さんの演劇の作り方はとても面白く、興味深い。小劇場だからこそ魅力的に見せられる表現方法であり、また同時に非常に演劇的である。台詞の擦れや、同時多発していく身体の動き。「スタイリッシュ」という言葉がこれほど似合うこともない。
    そして何より休むことなく次々に公演を打つその姿勢、高校生以下に超割引価格で観劇させようという心意気が凄い。

  • 演出すきです
    ただ残念ながら職場のうんぬんが興味のあるテーマでなく。。
    次回また見たいです

  • 満足度★★★★

    古典劇と現代劇の融合
    「夏の夜の夢」をベースにした物語との事。
    とあるITベンチャー企業の社内での出来事をベースに、「夏の夜の夢」が古典のまま導入されたり、現代バージョンに直した状態で導入されたりとしたり、なかなか面白い作品に仕上がってました。
    通常の動きに加え、早送り動き(クロックアップ)や、ファミコン時代?のRPGキャラ的な動き(口調もだが)も、アクセントがありよかった。
    なかなか面白かったです。

    また、狭い舞台ながらダンスを盛り込んでおり、さすがに狭いのでその場でのダンスが多かったですが、揃っていて見てて気持ちよかったです。

    後、大竹沙絵子は、年末のモエプロとはまた違った役でしたが、なかなかよかったかも。

  • 初観劇
    世田谷シルクさんを初観劇いたしました。
    楽園を面白い形で利用されておりました。

  • 満足度★★★★★

    現実と…
    アバターの世界というのがとてもおもしろかったです♪

    個人的には、元気な青木役・前園あかりさんが気になりました♪

  • 満足度★★★

    ケータイ世代のシェイクスピア
    シェイクスピア喜劇を現代のオフィスが舞台の恋愛ドラマへとアレンジ。

    ネタバレBOX

    妖精による悪戯を、プログラミングミスによるヴァーチャル空間でのドタバタ劇に見立てたのは面白いアイデアだと思いました。ただ、最後のオチのインパクトがもう一つでした。何でだろう?良く分からないけど、「へー」て感じでした。
  • 満足度★★★★

    大変楽しうございました
    ネットビジネスを手がける小規模オフィスで社員同士の結婚が決まり、夜には社長の音頭による祝賀飲み会が開かれる…という1日を描いた物語。
    ベースはシェイクスピアの『夏の夜の夢』ながら、単なる翻案ではなく翻案したストーリーの中に原典が表出して、さらにその原典を「おしゃアプ(=おしゃべりアプリ)」の中のトラブルとして再度取り込むという、ひとひねりどころか「2回転半ひねり」くらいした構造が面白い。
    で、その翻案部分と原典部分を照明で切り替えるとか、ところどころ「3倍速再生」でトバすとかの演出もわかりやすいし、ちょっとテクノ系?なダンスやそれにラップも組み合わせてさらにそこに出てくるコトバを壁に投射するなんてのがカッコイイ。
    そんないろんな要素の取り合わせ、他に類を見ない感覚で大変楽しうございました。

  • 満足度★★★★

    シェイクスピア×モバゲー
    「夏の夜の夢」はガラスの仮面レベルの知識しかないまま観劇。
    知ってないよりはおおまかなキャラクターと関係と流れだけでも知ってた方が楽しめる、けど知らなくても楽しめる。シェイクスピアは一小節引っ張ってくるぐらいが丁度いいという事実に眼から鱗。
    だけどこの舞台、状況が身体に浸透してくるのに大分時間が要った。なんだろう。MEの音量?

  • 満足度★★★★

    シェイクスピアに見せたい
    「夏の夜の夢」の世界がこんなふうにアレンジされるのかと興味深かった。アイディアが秀逸で、俳優陣も良く、楽しめました。泉下のシェイクスピアに見せたかったですねぇ。

    ネタバレBOX


    単に登場人物がキャラクター化されているというのではなく、シェイクスピアの劇中の台詞もきちんと聞かせ、「夏の夜の夢」の惚れ薬の効果が、携帯電話コンテンツ中の仮想世界に置き換えられるのが面白い。パスワードとニックネームを取り違えて入力したために起こる混乱や、出会い系サイトの現実など、面白く描かれていた。目立たない感じの社長の妻がタイテーニアとして傲慢に大胆に振舞う場面は出会い系サイトでの仮想人格を表現しているのだろうか。性別など実像がわからない中で、手探りでコミュニケーションをとり、タイテーニアがロバ男をステキな男性と思い込むように、相談に乗ってくれた男性と思い込んでいたのが夫の会社のOLだったとは。妻が夫の会社に手伝いに来て紹介される際、さりげなく夫の肩のゴミをとる仕草で、夫への思いが感じられる。妻は夫を愛しているが、たぶん、IT企業で仕事が忙しく、あまり妻をかまっていないのだろう。この妻はたぶん、それとなく、夫の浮気も感づいているのかもしれない。つい出会い系サイトにはまってしまったものの、家庭を壊そうという気はないのだ。夫の社長はカップルを作るのが趣味というか偶然というか・・・となっているが、自分の不倫相手の仲人を意図的に何組もやってのけるという上司が世の中にはいるというから、この社長も案外、そのくちかもしれない。「君だって結婚するんだろう」と柊(緑茶麻悠)に言う最後の台詞に男のずるさが出ている。堀川炎と岩田裕耳が演じる社長夫妻(タイテーニアとオーベロン)のリアルさがとても良く、「お互いを大切に、幸せになってくださいよ」と願わずにはいられなかった(笑)。岩田のキャスティングは堀川のたっての希望で実現したそうだ。作家には、脚本至上主義で俳優にはあまり興味を示さない人もいるが、ふだんから他劇団の俳優をしっかりチェックしてオファーを出す作・演出家を私は評価したい。
    原作では主役級で女優が演じることも多い妖精のパックが、生真面目なSEの上杉になぞらえたのも面白い。塚越健一の秋葉(ライサンダー)も原作のイメージとは異なり、これはこれで面白いし、俳優としての演技も良いのでこの劇では違和感がない。ただ、ライサンダーとディミートリアスはいずれも甲乙つけがたい美青年であるがゆえに、惚れ薬のいたずらでハーミアがライサンダーにすげなくされ、ヘレナが両手に花状態になる皮肉や絵面の美しさもまた、「夏の夜の夢」という芝居の魅力であることを再認識した。ブスではない青木(ヘレナ)がイケメンでもないオジサン風の秋葉(ディミートリアス)にブス呼ばわりされるのはちょっと抵抗があった(笑)。
  • 満足度★★★

    本公演、2度目。
    オープニングのダンスシーンから魅せられた。古典を可愛く表現しつつ、会社内の人間関係を上手く絡ませるあたり面白かった。前園さん好演。

  • 満足度★★★★

    古典と新作の融合から生まれたものは・・
     シェイクスピアの名作「夏の夜の夢」を現在のIT会社の風景に置き換えて、いつの時代にも風化しない恋の愛憎を風刺してみせた。

     不思議な動きの踊りやコマ落としのような動き、さまざまな遊び的要素を織り交ぜながら、しっかりと想像力あふれる舞台を作り出している。時間がとても短く感じられた。

     妖精のいたずら物語を会社で開発中の携帯ロールプレイングゲームと交錯させて自然に見せたところは見事。最もアナログ的なものをデジタルの中で描き、古典と新作を融合させながら、そこに普遍=スタンダードなものを作り出した。刺激いっぱいの舞台だった。

    ネタバレBOX

    ラストで、社長と不倫をしていたのは実は・・・○○だったことがわかる。それがわかった瞬間、冒頭の社長と○○の会話が急に意味深なものに感じられ、芝居全体のテイストが全く違うものに感じられた。巧妙な仕掛けである。
  • 満足度★★★★

    面白い面白い。
    分かり易いし、遊び心一杯。

  • 満足度★★★★

    夏の夜の夢をうまく取り込んだなぁ
    『夏の夜の夢』との関係をどう見せてくれるのかということが、一番気になっていたのだが、それがなかなかいい感じまとまっていた。
    会社内での、口語劇的な部分の会話の雰囲気もなかなか良かったし。

    ネタバレBOX

    前半に繰り広げられる、女子社員&派遣社員(バイト?)たちの会話は、「なんかそれ本当にありそうだ感」に満ちていて、面白かった。
    いかにもテキトーに仕事をこなしていたりする人がいたり、仕事よりも恋愛だけが気になっていたりと、オイオイと思ってしまうのだが、それが、「なんかそれ本当にありそうだ感」に満ちていたのだ。

    そして、後半、携帯の中の仮想世界と『夏の夜の夢』と現実が混在してくるあたりから俄然面白くなってくる。そのセンスがなかなかいい。

    『夏の夜の夢』のエピソードをうまく盛り込んで、恋愛喜劇(コメディというより喜劇かな、ニュアンスだけど・笑)になっていた。
    大笑いするところはないのだが、くすりくすりとなってしまうところがいくつかあった。
    社長夫人がロバに恋するという展開も、伏線が利いていたし、ああ、なるほどそういうことだったのかと納得させてくれた。

    現代のいたずら妖精は、コンピュータのエンジニアなのね、なんて思ったり。
    恋の話は、たとえ携帯ができても、何百年前と変わらないし、メールや携帯ができてロマンスがなくなったなんて劇中では言ってたけれど、それもやっぱり変わらない。不倫も恋の鞘当ても変わらない。
    ラストのパックの台詞も利いていたし。

    ダンスシーンはいくつかあったものの、どうも狭さのせいか、身体の伸びのようなものが感じられないのが少々もったいなかった。
    イスを使ったような動きが一番合っていたように思えた。
    ここは、思い切って、身体が密着するぐらいにぎゅっと全員がくっついてダンスしたほうがよかったのではないかと、素人の私は勝手に思ったりした。

    下北沢・楽園の変な柱のある空間をすべてうまく活用していたのもナイス。
    柱の陰もうまく使っていたし(劇場に入ったときに、段ボールが積んであったので、オイオイこれは片付けないのか、と思っていたがそれは舞台用だった・笑)。

    ただ、ラストは社長の不倫がわかるというものだけど、単純に余興の馬のダンスを全員で踊る、なんていうのでよかったような気がした。
    もちろん、その大騒ぎの中で、社長の不倫がうっすらと見えてもいいのだが。

    今回の公演とは関係ないのだが、他劇団のフライヤーを上演前に壁に投影するのは、上演までの退屈な時間を過ごすのにはとてもいいアイデアだと思った。
    折り込みを行わないというのは大英断だと思う。賛否両論があるとは思うが、確かに置いてあれば十分な気もするからだ。ほしい人は持って帰ればいいというものだから。
    しかし、逆にこ公演のフライヤーは、たまたま本多劇場に置いてあるものを手にしたのだが、そうしなかったら、まったく手にすることはなかっただろうと思うのだが・・・。
  • 満足度★★★★

    中毒になるような
    古典の原典と現代の設定がぐっと結びついてくるまで、私はちょっと時間もかかったし辛抱が必要だったけど、終盤のぐわーーって二つが絡まりあってく様を観たら、うわ、もう一回前半観なおしたいって思ってしまうくらいおもしろかったです。

    ネタバレBOX

    堀越涼さん演じるパックと現代のサラリーマンのキレのよい軽さ、ハーミアとモテモテOLを演じる石井舞さんのじっとりした女子度、ヘレナと上司を一途に追いかけるOL役の前園あかりさんのひたむきさなどのぴったりな配役もおいしい。
  • デジタルの今を舞台に夏夢。
    夏の夜、見えない深い森の夜道に迷い気迷いする「夏の夜の夢」。携帯コンテンツを作る会社、時々圏外になるというのが真っ暗になって見えるものが見えなくなり、見えないはずの物が見えるという枠組みになっているのがちょっと凄い。

  • 満足度★★★★★

    シェイクスピアとデジタル
    シェイクスピアとデジタルって意外と合いますね。ユーモアのセンスも抜群。

  • 満足度★★★★★

    もろにツボ
    物語を置き換える力、そのウィットが醸し出す色、遊び心が編み込む古典の肌触り。
    私にとっては、どれをとっても
    まさにツボでありました。

    ネタバレBOX

    下敷きになっているのはW.シェークスピアの「真夏の夜の夢」。
    そこに小さなネット関連の会社のエピソードが重ね合わされていきます。

    古典をベースにしたりシチュエーションの置き換えたりすることは
    それほど珍しいことではないのでしょうけれど、
    単純に物語をなぞるのではなく、
    そこに現代(いま)を編みこみ
    ウィットに満たされたニュアンスの作り込んでいく、
    そのやり方がまさに絶品なのです。

    椅子で作り上げていくだけの舞台から
    シェークスピアと仮想世界が混在する場が生まれ、
    電波の入り方に揺らぐように
    二つの時間が折り重なっていきます。
    そして、 ネットゲームに世界文学が実装されることで
    舞台上の今と古典の言葉たちが
    魔法のように一つの世界に共存していく。
    ありふれた夫婦の浮気心や、恋人たちの恋心、
    ネットを遊ぶSEや社長のいたずら心・・・。、
    それらが、シェークスピアの言葉との綾織りで
    ぞくっとするほどわかりやすく浮かび上がっていくのです。

    ネットの世界を膨らませていくことと、「真夏の夜の夢」の森の世界へいざなうことのリンクのしたたかさ。古典に縛られるのではなく、古典の味わいを素敵に膨らませていくだけの遊び心。

    しかも、それらを支える表現力がすごいのです。
    狭い舞台を逆に味方につけたとすら思える
    ウォーキングやダンスの密度が時間をコントロールしていきます。
    前回公演でも絶大な効果を発揮した、さまざまなバリエーションでの動きに、観ている側が心地よく翻弄される。
    リズムを持った言葉たちと、シェークスピア風の言葉が
    役者たちの演技力で自由に折り重ねられていく。
    そこに、様々な枠をしたたかに組み替えていく作り手のセンスが加わって、
    「真夏の夜の夢」が今風の手足を与えられて
    動き出す・・・。

    厚みと切れと密度をもった薄っぺらさの混在で、
    作り手の、鎖を何本かほどいたような豊かでしなやかな発想が
    ぶれのない質感で緻密に具現化されていくのです。

    この作品、
    人によって好みがわかれるのかもしれませんが、
    少なくとも私にとっては
    がっつりツボでした。
    作り手の発想とウマが合うというか・・・。
    こういう感じでの惹きこまれ方って
    ここ1~2年、記憶にないほどの極上のもの。
    観ていて、不思議な高揚がやってきて、
    すっかり虜になっていました。
    まったく内容も質感もちがうジャンルの作品なのに、
    凄く上質なミュージカルを観ているのと同じような
    満たされかたをしていたり、
    なにか観る側の感性を解き放ってくれるような
    力を感じたり・・・・。

    前回の作品も秀逸でしたが
    それにもまして今回は堀川炎の才に
    がっつりやられてしまいました。












  • 満足度★★★

    2重構造的つくりは面白かった
    古典の妖精たちの話と、現代のWebサイト(であってるかな?)運営会社内の人間関係で、2面的に表現してみせるところは斬新だったかな。ダンスも合間に上手に入れてましたし。

    ネタバレBOX

    ダンスや早送りの動きなんかは、面白くて楽しめたのですが。古典の方で使えた惚れ薬が、Web内での会話の書き換えでしか使えず、今ひとつな感が否めなかったです。 苦労した所だとは思いますが・・・。

    妖精パックのSEさん、パック役がのってやってるみたいで笑わしてくれましたね。

    社長の奥様とロバのシーンは、何気ないロバの突込みが受けました。

    社長さんの現代の役どころと、古典での暴君ぶりな演技の2面性は楽しめた

    ただ現代劇でのWeb上での会話の表現は面白く感じられたが、古典との兼ね合い方が、いまひとつであり。かなり改良する必要があると思うのだが、何をどうしたらよいか、具体的に思い浮かびません。申し訳ない。

    チーフに一途な姉さんの演技の熱量に、男二人の姉さんの取り合い劇の熱量が負けていたせいで、そう感じたのかもしれません。

    つば飛ばして押しまくるシーンは迫力ありました。

    いっそのこと電脳空間上のアバター達に、簡単なAIでも付けた事にして。
    人間関係の仮想シュミレーションやって。混乱するのを見ているという第3の視点入れたほうが、わかりやすかったかな。それとも、そう表現されていたのかな?その辺が今ひとつに感じたところです。
  • 満足度★★★★

    初観劇
    これはおもしろいところを見逃していたものだと思いました。
    コミカルな動き、見せ方。
    役者の持ち味と。
    真夏の夜の夢とのリンクのおもしろさ。
    「魅せ」どころ満載。

    残念だったのは早口だと聞こえてくる役者とあまり届かない役者にわかれてしまう点。声質もあるから仕方がないのだろうか。

    それでも満足。
    気になる劇団が一つ増えました。
    多くは語りませんが、疲れた体でも無理して行ってよかったと思います。
    (観る前におそってきていた眠気は完全に吹き飛びました)

  • 満足度★★★★

    なぞり方。
    古典が原作である場合、どう“なぞる”かが楽しみの一つ。
    なぞり方に批評性が見え、創造力が見える。

    「夏の夜の夢」は取り違いが一番の見所ではあるが、
    なるほどと納得させるだけの仕掛けはあったように思う。
    それだけ、外堀を埋める努力はあったということ。

    妖精のいたずらは、確かに今も存在するのかもしれない。
    そんなロマンは、でもどこかアイロニカルではあるが。

    ネタバレBOX

    仕掛けは、ケータイアプリケーションのアカウント取り違いである。
    とだけ言ってしまっては、なーんだ、となるところであるが、
    なーんだ、と言わせぬそこまでの積み上げに納得させられる。

    演出意図がときどき解せぬ部分はあれど、すっと観られたのが嬉しかった。

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