公演情報
「伯爵のおるすばん」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/08/26 (金) 14:00
2020年に中止となったMrs.fictions×劇団4ドル50セント『伯爵のおるすばん』。そのときの約束を守るためMrs.fictionsの主催公演として上演された今作は、4ドル50セントの前田悠雅さんを主人公に据えて、華やかに美しかった再演とはまた異なる魅力を備えて胸熱であった。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/08/25 (木) 19:00
この『伯爵のおるすばん』という劇は、不老不死の男として歴史に名を残した稀代の詐欺師サンジェルマン伯爵に焦点を当てた、その謎めいた人生を解き明かす内容に胸がときめき、期待が膨らんだ。
サンジェルマン伯爵が人々に300年以上生きてきたと言って回って信じ込ませ、金持ち連中から金をせしめていた詐欺師時代は、ほんの百年ほどの間だけというのは意外だった。
その後、近世、近代、現代、近未来、それからずっと気の遠くなるような未来を経て、宇宙の全部が静かに終わりを迎える最後の瞬間までの間、永遠とも思えるような時間をずっと、何一つ成し遂げられず、惰眠と後悔にまみれて生きていた彼と、彼が愛した伯爵夫人、女子高生、男性、宇宙人、大人の女性など様々な人たちとのやり取りを通して、サンジェルマン伯爵にも独りよがりな面があったり、相手に弱い面を見られたくなくて、強がってみたり、長年一人で、寂しく孤独で不安な面があったり、不老不死な男だって、白髪が多少増えてきて、歳は確実に取っていたりとサンジェルマン伯爵の人間味が見て取れて、この劇を観て、サンジェルマン伯爵だって一人の人間なんだなぁと感慨深くなり、前よりも親しみを感じるようになった。
最後の場面で、サンジェルマン伯爵と関わりを持った人たちが、伯爵を真ん中に一同に会すところには圧倒された。
サンジェルマン伯爵役の人もそうだが、他の登場人物もとても個性的でアクが強く、面白かった。
実演鑑賞
満足度★★★★
Mrs.fictionsとの出会いは2017年のオムニバス公演『15 Minutes Made Anniversary』。
そして2019年、初めて観た本公演『伯爵のおるすばん』(再演)が衝撃的におもしろくて感動&ボロ泣き。以来チェックしている劇団なのだ。
そしてその演目がまた上演されるという。が、伯爵役は若い女性とな。前回伯爵を演じた岡野康弘さんがとてもよかったので残念、且つそれって成立するんだろうかという不安。まあ何とかしてくれるんだろうけども。
っつー訳で、不安と期待をぶら下げて初日に行ってきた。
結論。
やはり脚本が良いので、しっかり楽しめた。
笑いどころたっぷり、ずっとケラケラ笑ってたのに最後はグッとくる。うおーん。
でもやはり、彼女が演じる伯爵はどう観ても華奢な女の子なので、違和感はずっと残ったままだったな。特によっちゃんとの話は男同士だということに意味があるんだけど、それがちょっと判りにくいというか。
キャストの前田悠雅さんは好演だったし、ひとつ前の講演『花柄八景』での燐ちゃん役がとても魅力的だったので好感を持っているのだけど。
SNSで感想を掘ってみたけど、この件について触れてる人はいなかったので私だけなのかな。アタシが2019年版のイメージを追いすぎなんだろうか。記憶を無くしてまっさらな状態で観たらどう感じるのかな。
ネタバレありの感想
http://mizki4.seesaa.net/article/491068286.html
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/08/26 (金) 19:00
主人公はサンジェルマン伯爵。不死の秘薬を持ち、12ヶ国語を流暢に操り、テレパシーで人の心を読み、あらゆる学問についての膨大な知識を持ち(作曲家兼ヴァイオリン奏者として活躍していた時代もあったという)、時代を超えて時の権力者の前に現れる謎の人物だ。レオナルド・ダ・ヴィンチですらサンジェルマン伯爵の仮の姿だったのではないかという説すらある。半村良の「石の血脈」や髙橋克彦の「総門谷」などの伝奇SF大長編にも登場しているが、何にせよ時を超えて歴史の裏側で暗躍する怪人なのだ。
そんなサンジェルマン伯爵を主人公としたこの公演には「Mrs.fictionsが2020年のお約束を果たす公演」と銘打たれているが、前説で登場した中嶋康太が「2年前のお約束」と繰り返していたのも、2年前の4月にこの作品を劇団4ドル50セントとのコラボ公演として上演予定だったのをコロナ感染拡大という当時の社会情勢を鑑みて延期したままになっていたのが余程気がかりだったのだろう。
(以下、ネタバレBOXへ続く)
実演鑑賞
満足度★★★★
Mrs.fictionsはあまりなじみのない小劇団だが、春にアゴラでみた「花柄八景」は今年の小劇場ベストテンにはきっと入るに違いない良い出来で、今回の「伯爵のおるすばん」も、劇団の看板演目で3演目と言うので期待して見に行った。劇場もアゴラからは格(客席数)上げで吉祥寺シアターだ。
Mrs.fictionsという小洒落れたネーミングの劇団も、作・演出の中島康太もこの二作以外は知らないし、今までのほとんど活躍の跡を知らない。たとえば、春に初めて見たMotextraの須貝英は少し調べたら、経歴が分かったが、この作家は今の段階では、ネットを検索した程度では出身・経歴が全然わからない。中島を軸に俳優数人の劇団らしく、今までも、多くの出演者はエイベックスの劇団4ドル50セントから借りている。今回は、さらに数人の客演があって出演者が12名。小屋に合わせてスケールアップしている。2時間20分と長い。
作・演出中島康太は、本も舞台面も細かく丁寧で、今の若者劇団にありがちの乱暴なところや、品のないところがない。大人のタッチなのだ。二作に共通しているのは、各エピソードは格段に面白いのに、劇の骨組みが弱いことだ。ちょっと素人っぽい匂いもする。
今回のテーマは、「不老不死は果たして人間にとって幸せなのか?」
作風はファンタジー志向と言うか、見た2つの作品とも舞台設定は未来に飛ぶ。「伯爵のおるすばん」は5つの時代のエピソードからできていて、始まりは1722年、次第に現代に近くなり、時代を超えて、最後には地球滅亡の日に至る。その間、56億年の物語が不死の定めのある伯爵(前田雄雅)と共に語られる。
それぞれの時代のエピソードは仕込みがあって面白いが、「花柄」のような具体性を欠くので、変化に乏しくなる。花柄が、落語の師匠に軸を置いてブレないが、こちらのブルボン伯爵は国籍も明確ではなく一貫性も見えないし、女性である。観客にとって具体的につかみにくい。ファンタジーはキャラクターものでもあるので、この「伯爵」の設定が苦しい。時代が変わるにつれて、存在そのものが具体性を欠くようになって、伯爵役の前田雄雅も戸惑っているようにも見えた。ファンタジーをうまく使って現代劇を作ったのはイキウメだが、こちらも芯の構造がしっかりしていると面白いファンタジー世界になったのにと残念。だが、今の劇界を見渡してこういう作風の作者が少ないだけに貴重な存在だ。
吉祥寺シアターはアゴラよりは一回り大きい小屋だが、見た回は3分に2くらいの入り。しかし、もうこのクラスの劇場での上演は出来るレベルは達成している。しっかり足場を固めて、次は1公演・公演数15を目指して、ユニークな舞台を見せてほしい。期待している。それにしても、この作者、どこから出てきたのだろう?
実演鑑賞
満足度★★★★★
めっちゃ良かったです!
不老不死の伯爵が愛くるしくて切なくて。長めの上演時間もあっという間。釘付けでした。衣装も舞台美術も見事!演者も芸達者達!
良い時間をありがとうございました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
今まで見た小劇場の舞台の中でもトップ5には最低でも入るぐらい印象に残る素晴らしい劇でした。
よく練られた脚本に何度も笑い、舞台のセットのマッチや俳優さんたちの演技に魅了しました。
今回、3度目の上演ということですが、再演になるのがわかる気がします。
帰りの物販コーナーで初演と再演のDVDが販売していたので思わず初演を買ってみましたが
次回もし、再演があったら今回のか、2回目の再演のDVDを購入してみようかな。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2022/08/26 (金) 19:00
2013年に初演、2019年に再演された作品の再々演だが初見。とても面白い。観るべし。133分。
何故か不老不死になった「伯爵」の18世紀から始まって5つの時代を描く。本劇団独特の言葉遣いで笑わされるのだが、途中からとても悲しい物語だと分かり、どうなるんだろうか、という気持ちで観た。前作『花柄八景』とも通じるテーマで、同劇団らしい題材だと思う。エンディングは少しホッとするのだが、そこで流れた小泉今日子の「丘を越えて」でちょっと泣いてしまった(^_^;)。伯爵を演じた前田悠雅はほぼ出突っ張りで頑張っているが、全時代で登場する岡田帆乃佳がいい仕事をしている。
実演鑑賞
満足度★★★★★
とても面白かったです。少し長めの公演時間でしたが気になることもなく物語りに引き込まれました。伯爵を演じてる女優さんの演技もとても素晴らしかった。淡々とお話しされてるようで、感情が溢れるような演技は、他の皆さんの演技も含めて本当に見ごたえがありました。
内容もほんと良かった。笑いもちりばめられていながら、物語の真はしっかり通ってる。口コミでかかれてる皆さんが何度も再演を見たくなる理由が納得でした。
実演鑑賞
満足度★★★★★
実に壮大で悲哀で愛すべき物語でした。伯爵の膨大な時間の中で、その刹那を生きる人達との関わりが愛しくて切なかったです。相変わらず言葉選びが秀逸で笑いもあり、悲しくなり過ぎない所も良いですね。三回目の上演との事で、初めて観ましたが、とても大好きな舞台です。
実演鑑賞
満足度★★★★★
気の遠くなるような壮大な物語。
その壮大さに負けないくらい舞台セットや衣装等、美術に力が入っていて延々と移り行く世界、生活の場へと瞬時に入り込ませてくれる。
冒頭から すっかり目を奪われてしまいました。
きっとお金もかかっているだろうけれど、何よりセンスが良い。
そして決して死ぬことのない伯爵が持つ独特のトーンといい、それぞれの時代を彩っていく登場人物達の多彩さといったら、笑いのスパイスもしっかり効いて 演技の方も驚くほどにセンスが良い。
伯爵は死なないだけでなく、いつまでも若くて美しい。
本物の若さに囲まれて、その中にちゃっかり溶け込んでいる伯爵はひょうひょうとしながらも、どこか一歩引いた立ち位置を必死に維持しているようでどこか物悲しい。
出逢いや別れは長い年月と共に風化していく。
そんな出逢いや別れに意味があるのか・・・
そんな問いかけに胸をしめつけられ、その後の導きにまた心打たれてしまうのでした。
実演鑑賞
満足度★★★★★
3年前の公演の印象が強かったので、サンジェルマン伯爵役が岡野康弘から4ドル50セントの前田悠雅に替わると聞いたときは不安もあったが、観ているうちにそんなことは忘れて最後まで。この壮大で且つ可愛らしく、切ない愛のお話にうるうる。
実演鑑賞
満足度★★★★★
声を大にして言います!大好きで大好きな作品です!前回も観劇しましたがやっぱり大好きだと再認識しました。沢山の散らばった宝石を一つ一つ集めていって、最後はその宝石達を一つ一つ思い返すような愛しくて堪らない気持ちになりました。今回は伯爵が女性ですが、それはそれで新しい視点が見えてとてもよかったです!一連の変化していく演技が素晴らしかったです。こんなに愛しいと思える作品にはそうそう出会えません。また観れて本当によかったですし、出会ってない方には全力で出会って欲しい舞台です。岡野さんが何の役なのかもポイントです。最高でした。泣けました…!是非この舞台も映像化していただきたいです!
実演鑑賞
満足度★★★★
サンジェルマン伯爵といえば『サイボーグ009』の単行本の書き下ろし短編、石森章太郎が彼の正体を推理する作品で知った。不老不死の男、時空旅行者、未来人、宇宙人etc... 、色々な考察がある。
だが今作ではその辺は余り関係ない。18世紀の終わり頃のフランス、ずっと橋の下で暮らしていた浮浪者。奴隷商人の仲介でブルボン公爵夫人に買われる。設定やキャラが『花柄八景』と地続きなのはご愛嬌。
展開は4コマ漫画の連作集を思わせ、業田良家『自虐の詩』を想起。パラパラと捲っている内にいつしか長大な時間の流れを感じさせるテクニック。話は壮大でスピルバーグの狂った映画、『A.I.』や『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』、『火の鳥 未来編』の哲学性も帯びる。
主演の前田悠雅さん、この人は何なんだろう。特徴的なくぐもった鼻声。シーンによって森川由加里だったり水川あさみだったりに見えるが結局誰にも似ていない。凄いカリスマ性があり、作品創作のファム・ファタール的存在。この人を使えば特別な作品が出来上がると作家に思わせる力。ファンの崇拝を集める巫女。なんかカスパー・ハウザーっぽい。
相変わらずの岡野康弘氏の天才振り。この人の声色はどうなっているのか。化物だ。
岡田帆乃佳さんは何でも出来る使い勝手の良さ。どの役もきちんと演じ分けている。
森由姫さんはまさに清純派アイドル、病弱キャラがいい。
仲美海さんもかなり弾けた記憶に残るキャラ。
永遠に死ねない伯爵の素敵な人々との出逢いと別れ。
小泉今日子の『丘を越えて』が宇宙の始まりから終わりまでずっと流れ続けているようなノスタルジー。
観客の誰もが帰り道、ずっと昔にこんな映画を観たことがあるような不思議な気持ちになる。
実演鑑賞
満足度★★★★★
素敵でした。死なない事は死ねないっていうことで、切なく愛しく涙が出ました。暗転が多いなと思いましたが、効果的だったように思います。是非観て欲しいです。おすすめです。