公演情報
「もんくちゃん世界を救う」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/06/25 (土) 18:00
今回私が見た作品は、流れてきた大きな桃を巡ったトラブルから、それまで仲の良かったおじいさんとおばあさんに決定的な溝ができ、口も聞かなくなったが、また元のようになろうとおじいさんが話しかけようとしても、相手を見るたび、悪口が思い浮かんできて、それを言ってよりお互い険悪になってしまうので、おじいさんは文句の研究をすることにして、街中の牛丼屋に通うようになり、そこで人の心を読める極度に引っ込み思案で挙動不審な女の子に、もんくちゃんと勝手に呼び、文句を言いたくて堪らないが我慢して、極度なストレスが溜まっている人たちに手を差し伸べ、鬼を退治しに行くという、さらに劇中、童謡の『桃太郎』が流れたりして、完全に桃太郎のパロディだと感じた。
なぜかというと、もんくちゃんに自称博士のおじいさんがまずピンクのチョッキ的なものを着せ、頭に日の丸が描かれ鉢巻を巻き、手にはきびだんごを持っているからだ。
次に、犬、猿、雉は、それぞれ、パワハラを受ける気が極度に弱い会社員男性、同級生にイジメられ、パシリにされる女子高生、友達ゼロで、負のオーラ全開で、自殺寸前の女性と、現代の社会問題を全面的に盛り込みつつ、個性的な登場人物たちで、その魅力に引き込まれた。
ストーリーテラー役の中村透子さんという役者も独特の味を出していて、前にも何度か違う劇で観たことはあったが、存在感があった。
小泉愛美香さん演じる、キクちゃんも、天真爛漫で、ハイテンションで、のべつ幕なしに喋り続ける役でもあるので大変だとは思ったが、見事に役になりきっていて、とても良かった。この役者も前にも何度か違う劇で観たことがあったが、新しい役にも対応できていて、素晴らしかった。
途中笑える場面も多かったが、現代人の社会問題や病的なものをつぶさに炙り出していて、深く考えさせられた。
ただし、舞台と客席がだいぶ離れているのは、コロナ禍から、緊急事態も開けてだいぶたっているのに、その感覚には、とても気になった。
実演鑑賞
満足度★★★★
独特の雰囲気があり、その世界観を楽しめました。
明るく楽しく話が進みますが、考えさせられる場面も沢山あり、ちょっと怖くもなりました。
もんくちゃん、見た目も声も表情も魅力的でした!
おとぎ話と現代が混じったような不思議な時間を過ごせました。面白かったです。
実演鑑賞
満足度★★★
ストーリーテラーの中村透子(とうこ)さんが本作の絵本を手に持ち、読み聞かせを始める。文句ばかりで喧嘩が絶えない老人夫婦の話を子供向け番組風味のコミカルなアクションをまぶして展開。皆で同じ動作をダンスのように振り付ける様がリズミカル。子供番組のノリで話は進む。おじいさん(伊藤瑛佑〈えいすけ〉氏)が向かったのは牛丼屋。牛丼の吉田家の店内放送がなか卯の水樹奈々そっくり、何故かaikoばかりかけている。そこにいたゆでちぃ子さんがおじいさんの目に止まるのだった。
ゆでちぃ子さんを中心に桃太郎を模した一行、不条理な世間に文句を言えない弱者達が鬼退治に向かう。会社でパワハラに遭っている犬(柴崎史也氏)、学校で苛めに遭っている猿(早見蛍〈けい〉さん)、誰からも無視されている雉(田中天さん)。町中に痛みが溢れ、被害者の憎悪が向く先は加害者ではなく、何も出来なかった自分自身。
中村透子さんが最高、ずっと観ていられる。彼女のリアクション芝居は秀逸。赤鬼役の平安咲貴さんはこういう嫌なキャラがよく似合う。小泉愛美香さんはもう神々しい。(ただファンなだけ)。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/06/25 (土) 19:00
桃太郎の構造を使いつつ、全く違った話になっている。面白い。102分。
本ユニットは4回目。初体験の『むむちゃん』や次に観た『コロス県…』は私にフィットしなかったが、『嫉妬深子…』はそれなりに面白かった。それと同じテイスト。テーマ性があると言うより、思いをそのまま舞台に乗せたという印象か。一定程度巧妙な脚本と役者陣の演技力、そして、舞台美術の使い方が巧い。route(c)との次回作に期待したい。
実演鑑賞
満足度★★★★
お伽噺 桃太郎をベースにした寓話のようだが、話の展開は違うもの。何方かと言えば現代的な問題を前面に出し模索若しくは自省しているよう。しかし、まぁ理屈で考えるより観たまま素直に受け止め、楽しみたい作品。
「文句」という感情を切り口にして、発想の転換によって思考や物の見方が変わる、といった内容がストレートに伝わる。訴えたい内容は分かり易く、更に視覚的に面白可笑しく観せる演出の工夫、そして主人公もんくちゃん役の ゆでちぃ子。 さんの独特の雰囲気、それら全体をもって物語の世界観を醸成している。
さて、もんくちゃんが言うところの「世界を救う」とは…。
(上演時間1時間40分 途中休憩なし)6.26追記
実演鑑賞
満足度★★★★
文句でなくて意見を言えばいいんだけど・・・これがなかなか難しい
桃太郎のストーリーに引っ掛けた寓話となっていたがなかなか面白かった
もんくちゃんが天真爛漫でコケティッシュでかわいい
もんくちゃんとストーリーテラーの表情が良かった
ライティングが印象に残った
実演鑑賞
満足度★★★★★
本団体さんは何度か拝見させていただいていますが、少し不思議ででもなんだか心に残る。そんな感じで結構好きです。今回も、不思議な展開のなかで、でも分かりやすいお話が進んでいき、面白かったです。
実演鑑賞
満足度★★★★★
お伽噺「桃太郎」をベースにした作品だが、この噺をどう解釈するかが最初の関門であるのは自明だ。現代の思考傾向に照らせば鬼ヶ島の鬼たちとは、即ちかつて現為政者に連なるような勢力或はイデオロギーに敗れた勢力であり、負けたが故に被差別者として機能させられてきた人々の集団であると捉えられる。鬼即ち邪悪・凶悪であり、勧善懲悪説の悪者である。従って退治されるのは当然である。何故ならその者達は悪に過ぎないからである、と斯様な意識の下どんなに酷い仕打ちを「正義」から受けようが「正義」が批判の対象となることは無い。
上述のような立場から今作を観る者にとって今作は極めて哲学的な作品であると言わねばならない。その哲学が結果的に至り着いている地点は、少なくともサルトルが至り着いた主要な地平の内、最も大切な地平のレベルの1つである。(追記6.27 )華5つ☆
実演鑑賞
満足度★★★★
舞台の真ん中に桃が置いてあって、その期待に違わず犬やら、猿やら雉が出て来て面白かったです。おじいさんは山に「芝」刈りに行く気だったようです。
もんくちゃんは絵本から抜け出て来たみたいに可愛かったですが・・・
実演鑑賞
満足度★★★★
「桃太郎」がベースになっているので、とても親しみやすい流れを汲んだ物語。
内面に吹き溜まった「文句」
こじらせつつもポワァ~ンとした感じの“もんくちゃん”こと岡山桃子が桃太郎ポジション。
声優さんかと思うくらいのファンシー美ボイスで、ちなみに桃からは生まれていないし勇敢でもない不思議ちゃん。
そして何故かエグい立ち位置のおじいちゃん(笑)
やがて引き連れて、となる犬・猿・キジに相当する面々の絶妙さが、もんくちゃんとの掛け合わせで何とも言えない可笑し味を生み出していくのでした。
「文句」の元凶である“鬼”との対決、本作ではその対決後にも見どころアリ。
人間関係にちょっと疲れた…という若い人に特にお薦めかも。