素敵でした。
ちょっと見た時期が忙しかったので、いまさらの投稿です。
MU、初見でした。とても楽しめました。
「赤い糸が見えたらいいのに」
乙女チックでかわいくて好きでした。
満足度★★★★★
素敵な女性たちのかわいいお話。
赤い糸が見えたらいいのにーみたいな、マンガやドラマにありそうな設定の恋愛ドラマもMUが書くと結局狂ってる。
あと佐々木なふみさんという人は何ですか。何でもできますか。
前回の「JUMON」観た後にこういうの見ると
役者さんってほんとすごいと思う。って完全素人意見ですみません…
今回は最前列だったので、あっち見たりこっち見たり忙しかった!
けど間近で社長のエロい感じががっつり見れたので楽しかったです。
赤い糸が出てなくなってエロい女はエロいのだ。
満足度★★★★
なるほど、表裏一体
とある結婚相談所にワケありで入った新人は、以前「亀戸の母」と呼ばれカリスマ視されていた「縁結びの神」で…というところから始まる、恋愛下手で見えない「ナニカ」にすがってでも成就させたい人々(『神様…』のつい宗教にすがってしまう人々と一脈通ずる)を描いたコメディ。
そういえばここまでコメディタッチのものってσ(^-^) が観始めてから3度目にして初めてかも?
そのためか客席も妙におとなしく「ココ、笑うトコでしょ?」と戸惑うことも少なからずアリ。ま、σ(^-^) はそんなことはお構いなしに吹き出したり笑ったりしていたのだが…。
また、赤い糸を最後に見せるのも愉快。
なるほど、文字通り表裏一体、一見対照的なのに奥深いところで繋がっていて、交互上演だとそれがよくわかる感じ。個人的には観る順もこれでヨカッタかな、と。
相対性理論
客席に着くと、客入れのBGMとして相対性理論が流れていた。
僕は初見の劇団の場合、判断の材料として客入れの曲から、観る。
2009年9月13日、公演タイトルは「片思い撲滅倶楽部」。
このチョイスに、にやける。
ハセガワアユムさんは僕と同年代(同い年?)
90年代を共に過ごした年代。
ぼくらの世代だ。90年代、ユースカルチャーのユーザーの中心だったぼくらは、全ての価値観を食い尽くして形骸化してしまったイナゴだ。
あの時代の死骸を、犯人である僕達は愛している。
この時代を表す言葉は一言でいい。
「虚無感」
僕達はこのネガティヴを心から楽しんでいた。
これをソリッドに描くのがoi-scaleの林灰二君で、
ウェットに描くのが僕だ。
ハセガワアユムがどう描くのか、期待が高まった。
満足度★★★★
おおお!
MU、昨年末からのルデコによる短編は観てたのですが
長篇、かつルデコ以外の劇場で観るのは初めて。
過去に観た作品は、いずれもダークサイドのストーリーで
短編故に直球にメッセージを投げられている気がしてました。
なので長篇だとどういう作り方になるのかと待ち遠しいところ
だったのですが、観てみてやられました。長篇でも面白い!
ポップにテンポ良く進むストーリーで、コメディタッチですが
根底にハセガワさんの、世間に対する問題提議の視線や、
なんていうか、ある種あまのじゃくな闘う反発心のようなものが
見え隠れ。(あ、違ってたらすみませんね)
確かにMUだけど、MUじゃないような作品。観れて良かったです。
満足度★★★★★
神様がいた。
最初こそ「いつものMUより甘い?」と思ったものの、段々と記憶の奥底を抉り出され、前公演の「便所の落書き屋さん」同様、心臓や脳が切り裂かれるような痛みを覚えました。結婚相談所の社長の罪悪感や虚無感は、性的な倫理という意味では正反対の価値観を持つ私でも容易に共感できるし、その感情の流れに胸が自然に熱くなる。だからこそラストシーンには浮絵が神様に見えたし、赤い糸が沢山見える光景が非常に可愛く思えました。役者さんが皆さん、もれなく生き生きとして魅力的に感じましたが、やっぱり元吉庸泰さんがいいキレっぷりで素敵でした。彼が煙草を吸ってるシーンはあまりのカッコ良さに釘付けで、メインの芝居を観れませんでしたごめんなさい(笑)
満足度★★★★
POPで痛い面白さ
面白い登場人物達(個性的な役者人)
佐々木さんのナヨナヨ(好演)と堀越さんのサバサバ感が好対照
恋愛の神様という表向きの小悪魔が潜んでいる作品。
色々な過去や苦痛が出てくるけど
ラストシーンの主人公のように笑わずにはいられない
楽しめる作品でしたセットチケだったので
2000円で小気味よい時間80分で楽しめるお得な舞台でした。
感想はTBの方で・・・
初心者もお勧めですが期間が短くて残念です。
満足度★★★★★
軽やかなお芝居でした。
とても軽やかに流れていきました。全ての役者さんのバランスが素晴らしい。座組みの妙。芸達者達の集まりなのでしょう。
そして選曲センスが素晴らしい。
可愛らしい芝居ですが、厳な表現もあり、はっとします。
作者は恋愛という概念を本当に愛しているのだなぁと感じました。
満足度★★★★
前回とは違ったMUを楽しめた。
前回渋谷のLEDECOで観たときとイメージが全然違って驚いた。しゃれた音楽をうまく入れて、明るくポップな舞台だ。小さいところでやるときは小ささを生かし、そこそこ広いところでやるときは、それなりにと、演出力の幅広さを感じる。
そして女優佐々木なふみさんの凄さを感じた。前回は魔性の女を演じ、今回はどこか憎めないふわっとした女性をたくみに演じた。どちらも不自然さを感じさせないところに確かな演技力を感じた。
今回、新宿モリエールで、2作品を交互に上演するという企画である。しかもその2作品のタイプが全然違う二作品だそうだ。MUという劇団は常に挑戦する劇団である。その挑戦の仕方が魅力的だ。
満足度★★★★
豪華二本立て
昔の彼氏の現在の愛人を、自分の会社に雇って彼と会わせないようにするという出だしの部分が少し唐突な感じがするが、全体的に小気味良いテンポでときおりギャグを交えながら進行していく。
今日のマチネで見た「神様はいない」とはテイストはだいぶ違う感じがするが、やはり興味深いテーマを取り扱っていたと思う。
当然かもしれないが登場人物それぞれが普段気にしていることや恋愛に対するスタンスが違っているのが面白い。自分のためそして自分が好きな人を含めた周りの人のためを思って行動しても、相手にそれが届かず却って迷惑になってしまうシチュエーションは私が日ごろ思っていることにかなり通じるものがあると思った。
ハセガワアユムさんは、最前列を砂被り席と思っているふしがあります。
最終日に最前列でいる方はご用心を。
不可思議で説得力のある質感
どこか戯画的で、
でも、溢れてくるものと満たされないものが
ナチュラルに浮かび上がって、
さらにはぬくもりと膨らみが醸し出されていきます。
力まずに観ることができて
深くいろんなものがやってくる。
尺もちょうどよく・・・。
役者の力がしっかり生きた作品でもありました。
小説→漫画
劇場でやるMUを見たのが初めてだったんですが、前見たときに思っていた「台詞や芝居のポップさと演出の差異」がなくなっていて、というか照明や音響ドカドカ使うスタイルがハマっていて、一気に敷居が低くなった感じ。と書くと良くも悪くも聞こえるんでしょうが、自分は良いほうだな、と。
ルデコで見たときに小説に思えた作品が、漫画に見えた。遠かったからなのか、派手だったからなのか、それとも脚本によるものなのか。
あと小島真由美の曲を探したくなった。
満足度★★★★★
恋愛と狂気
赤い糸が見えればいいのになあっていう経験は誰にでもあると思うんだけど、見える人がいるがゆえの悲喜劇が展開されていました。チラシや説明から、ほのぼのとしたストーリーなのかと勝手に思っていたら、結構狂気の割合が高いです。婚活ブームや、もっと広義なパートナー探しが孕む紙一重の世界が、決して楽観的でない描き方で語られている割には、どこかカワイさも感じられる、微妙なバランスの作品でした。