満足度★★★★★
神様がいた。
最初こそ「いつものMUより甘い?」と思ったものの、段々と記憶の奥底を抉り出され、前公演の「便所の落書き屋さん」同様、心臓や脳が切り裂かれるような痛みを覚えました。結婚相談所の社長の罪悪感や虚無感は、性的な倫理という意味では正反対の価値観を持つ私でも容易に共感できるし、その感情の流れに胸が自然に熱くなる。だからこそラストシーンには浮絵が神様に見えたし、赤い糸が沢山見える光景が非常に可愛く思えました。役者さんが皆さん、もれなく生き生きとして魅力的に感じましたが、やっぱり元吉庸泰さんがいいキレっぷりで素敵でした。彼が煙草を吸ってるシーンはあまりのカッコ良さに釘付けで、メインの芝居を観れませんでしたごめんなさい(笑)