満足度★★★★
軽やかに大仕事。
佐野木雄太が『リチャード三世』という大きな仕事に臨んだ。
新解釈や長尺の演目になったということで賛否両論あるが、
この夏のU-23の秀作として大いに推したいと思う。
(と言うほど、若手の芝居を見ていないのは愛嬌で許してください)
俳優も桜美林勢を中心に粒揃い。
特にリチャード・イーターの大役を背負った斉藤マッチュは、
水を得た魚のような大立ち回りで期待通りの仕事ぶりだった。
他も隙はあれど、ギラギラしたものばかり。
BIG TREE THEATERをしっかりと満たしてくれた。
満足度★★★★
表裏できましたかぁ
シェイクスピアの「リチャード三世」をベースにしていましたが、知らなくても楽しめる内容になっていました。
ただ、やはり知っていたほうが登場人物の関係性がさらによくわかって楽しめたかも。
(当日パンフに人物相関図は書いてくれてはいましたが、オイラは当日パンフは見ない主義なのでww)
上演時間、2時間20分ということでしたが、長いとは感じませんでした。
面白かったです。
シェイクスピア
大胆な改造は、本当に面白かったと思う。
衣装も素敵、ポップで素敵だった。
でも、それに役者がついていけてない印象を受けた。
演技の質感がバラバラで突き抜けてなくて、
統一感があるようでなかった気がする。
話も、とてもわかりづらい。。
楽しくて今までにない感じ、という意気込みはヒシヒシと伝わってきた。
あと、歩き方がとてもよかった。
満足度★★★★
力作に挑んだのが見事、将来性を感じさせます
初見の劇団です。「銀石メソッド」に興味がありましたが、
中央に切り穴式の階段を設け、周囲に円を描くように配した
階段をうまく使った演出で、身障者の行進など、
オープニングから惹きつけられました。
「リチャード三世」は登場人物が多く、人物相関も複雑なので、
映画、舞台で何度か観てはいるものの、難解な印象があります。
主人公を2つの人格に分けたことなど大胆な脚本解釈、視覚的な面白さ
もあいまって、じゅうぶん楽しめました。
これを大劇場でミュージカル化しても魅力的ではと思いました。
作・演出の佐野木氏はまだ若く、将来性を感じさせる。
今後も注目したい劇団です。
満足度★★
苦手な古典ながら
2時間20分飽きずに観ました。あくまで題材でしょうから、佐野木さんに付合えるかの問題でしょう。独特な動き、衣装など印象に残ります。
面白かったです
内容はかなり佐野木さんの解釈で書き換えられていたので、想像していたものを良い意味で壊されました。良い役者さんばかりで観ていて飽きなかったです。衣装がすてきでした。
満足度★★★★
新しいシェイクスピアに才能ある若手が挑戦!
リチャード三世というシェイクスピアの中でもベテランが好んでやる芝居を、売り出し中の若手劇団が果敢に挑戦した。
シェイクスピア作品と言っても、佐野木さんは全ての脚本を自分で書いたそうだから、あくまで原案シェイクスピアというところか?
演出が至るところでかっこいい。特に紗幕を使った演出は見事。そしてびっこでせむし(この言葉はどちらも使ってはいけない言葉だが・・・)で有名なリチャードを、健常者として演技をさせ、その他の登場人物をその登場シーンで身障者を想像させる登場のさせ方をしている。
このことはとても深い意味を持つ。二人のリチャードを登場させたこと、現在の作家を物語に乱入させたこと、そしてラストシーンでリチャードが死ななかったこと、佐野木氏は独自の解釈で様々な実験をしている。その結果、全く新しい劇団銀石版「リチャード三世」が誕生した。
大作であり、意欲作であり、劇団銀石の力量を見せつける芝居だった。ただ、リチャードイーターを演じた役者が熱演ゆえか、声が涸れてきており、若干聞き苦しかったのが残念。ベストの喉の調子だったらもっと素晴らしい演技だったと思うのだが。
満足度★★★
イーター
リチャード三世を 善と悪に分けることで葛藤を具体化させ
スタイリッシュさと若さと チャレンジを感じた作品でした。
セムシのダンスは説得力と見栄えがあり いいなあと
こういったシェイクスピアも一見の価値があると思います。
運営に問題ありですが今後に期待です。
満足度★★★★
観てきました!
とても良い作品でした。
内容が詰まっていて、どの場面もおもしろく、
飽きることの無い2時間20分でした。
次回公演も期待しています!
満足度★★★★
満足できる内容
初日で準備不足だったのかもしれないが,入場前の受付の手際の悪さにはちょっとイラっときましたが,内容的には充分満足できる内容。完成度は高かったんじゃないかな。最前列で観たこともあり,役者の熱演が伝わってきました。2時間30分は長すぎだけど,多くの学生を起用しているぶんだけ,仕方ないのか。それでも中だるみやだらけることなく,充分に見ごたえのある舞台でした。
満足度★★
意気込みは感じるけど‥
完成度は高かったと思うし、かなりパワーや意気込みは感じたんだけど‥。正直好きになれなかった‥。上演時間が長いうえに(約2時間20分)、ストーリーもわかりづらい。もちろん演出なんだろうけど、演技が表面的で感情が伝わってこない。みんな若い役者ばかりというのもあるのかもしれないけど、それぞれの役柄や関係性がさっぱりわからない。観ているうちに少しずつ理解できては来たけど‥。
表現方法や衣装、舞台装置なんかはユニークだし統一感もあってなかなか面白いとは思うけど、やっぱり作品自体を楽しめないと観るほうには辛いかなぁ。好みの問題かもしれないけど‥。
満足度★★
届いてこない魅力
圧倒しようとしている意欲は感じられたのですが、突き抜けていかないもどかしさがあり、とても残念でした。
空調の寒さで舞台に集中できなかったというのもあるかもしれませんが、ほとんどの俳優の体に、役としての説得力を感じることができず、結果として舞台上に立ち上がっていたものは、台詞をきちんと言おうとしている姿勢や楽しく演じようという姿勢だけだと思ってしまいました。
主役の2人に空間を制圧するほどの抜きん出た技量を求めてしまいましたし、そうでなくてはならなかったと思います。
満足度★★
大きなうねりを感じたかった
既存のシェイクスピア翻訳の冗長な台詞に惑わされることなく
軽快に明快に戯曲を再構築し、
白黒に分けるという新解釈とともに練られた脚本は
なかなか、挑戦負けしてなくてよかった。
ただ、演出家の頭の中にある
やりたい事や観客に見せたい絵・構図が
それを立ち上げる役者にうまく浸透していなかった感じがした。
「これやりたい!」は色々詰め込まれているけど
大きな流れになっていなかったのが、
出演者も多い分もったいなかったかと。
満足度★★★
現代版のシェイクスピア
リチャード・イーターのテーマは残して現代風にかなり書き換えてる。演出家はあれもこれも言いたいのだろうけれど、2時間30分はちょっと長すぎる感が・・・。
以下はネタばれBOXにて。。