満足度★★★★
力作に挑んだのが見事、将来性を感じさせます
初見の劇団です。「銀石メソッド」に興味がありましたが、
中央に切り穴式の階段を設け、周囲に円を描くように配した
階段をうまく使った演出で、身障者の行進など、
オープニングから惹きつけられました。
「リチャード三世」は登場人物が多く、人物相関も複雑なので、
映画、舞台で何度か観てはいるものの、難解な印象があります。
主人公を2つの人格に分けたことなど大胆な脚本解釈、視覚的な面白さ
もあいまって、じゅうぶん楽しめました。
これを大劇場でミュージカル化しても魅力的ではと思いました。
作・演出の佐野木氏はまだ若く、将来性を感じさせる。
今後も注目したい劇団です。