花のゆりかご、星の雨 公演情報 花のゆりかご、星の雨」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 30件中
  • 満足度★★★★★

    満足でした。
    演出力において。ここまで繊細な演出を見せられては脱帽。
    脚本力において。広がりが浅い。
    役者力において。一人とてもよい女優がいた。

    以下ネタばれボックスへ

    ネタバレBOX

    演出。チームワーク、まとまりが良かった。演出家の力だと思う。なぜ扇子なのかと思ったが慣れてくると面白いし素敵な発想だと思えてくる。
    SEについての工夫も好き。布の使い方も良い。
    繊細であり大胆な演出家さん。すごい才能。


    反面、脚本に広がりがない。設定は面白いのだが脳髄を刺激するような台詞がこない。浅瀬で書いてる印象。もっと奥の奥に踏み込んでほしい。

    役者力。全員上手でした。特に妊婦の方。すごい才能とお見受けしました。

    総じて満足でした。

    また行きます。
  • 満足度★★

    時間堂初見
    想像していた感じと違っていて戸惑いました。「優しさ」はあったけれど、それが演劇的に面白い時間かと問われると、悩むところです。まさかのオカルト展開にちょっとひいてしまいました。

  • 満足度★★★★

    淡くひかる心、
    すばらしい空間でした。
    とても素敵な物語を観ることができました。

    ひとりひとり愛しく思えてしまうキャラクターで、
    役者さんもみなさんよかった。

    ネタバレBOX

    扇子、楽器を使っての表現がとても素晴らしかった。

    最後の合唱も、とても良かったと思います。
    オリジナルの歌、とても心に残りました。

    親子の絆って、すばらしいと改めて感じました。
    公演の後、母に会いたくなりました。



    記憶をたどり、場面が変わるときに使用していた布は雰囲気が変わって良かったと思いますが、柄はどうなんだろうな?と思いました。


    次回の公演も楽しみにしてします。
  • +5
    観劇。大好きな舞台。

  • 満足度★★★★★

    20090613
    ン、)ノ 素晴らしい。演じているのではなく生きているのに近いかんじ

  • 満足度★★★★★

    肌で感じるように伝わる物語
    空気の硬さ、やわらかさ
    心のかたくなさ、広がり、癒し

    全てをべたに表すのではなく
    大切なものを
    水彩で繊細に描いていく感じ

    空間に浸潤されるなかで
    肌で感じるように物語がしっかりと伝わってきました。

    ネタバレBOX

    前半の骨董屋さんでの顛末、
    役者達の演技からお店の雰囲気がヴィヴィドに浮かんできます。
    仕草、視線、音、扇子の動き、それぞれがしっかりと観客を捉えていきます。

    淡く確かな光景のなかで
    役者達の想いや熱が
    しなやかにくっきりと観客に伝わってくる。

    しかも明確であることが余韻を殺さないのです。

    たとえば古道具屋の手違いで他の人に渡ってしまった
    ソムリエナイフが戻るのを待つミキと対応する店員との空気が
    紅茶の香りのなかでゆっくりと変わっていくシーン。
    バイト店員を演じた星野菜穂子の滑らかなテンションに
    花合咲が演じるミキの心が少しずつほどけていくところがすごく良くて・・・。

    そのトーンが菅野貴夫と雨森スウが演じる古道具屋夫婦の空気と違和感なくマージしていきます。するとひとくせありそうな近くのレストランのシェフを演じる鈴木浩司が馴染む居場所がそこに生まれて・・・。5人の役者達の色がぼけることなくその空間でひとつの色をかもし出すから、後半の幹の旅に導かれる成り行きにも不思議と無理がないのです。

    ソムリエナイフの記憶。星野が演じるミキの祖母と雨森が演じる母親の確執。祖母が母親を思う心と母親がミキを守ろうとする気持ち、それぞれの想いがミキの視点を凌駕して生々しいほどに観客を包み込む。鈴木が演じる朴訥としたミキの父の想いも本当に秀逸。

    さらに戦後混乱期の菅野演じるミキの祖父の祖母との再開へと物語が導びかれて。凛とプライドに心を隠す祖母の姿。そんな祖母への祖父のまっすぐな愛。ソムリエナイフに刻まれた兎の由来が語られて・・・。

    まるで仕付けられるようにつながれた3つの時代、祖母ー母ー幹それぞれがもつ、どこか言葉足らずで片意地で、でも真摯に相手を思う気持ちのあたたかさが時代の重なりのなかで浮かんできます。

    母と重なる「臭覚」の才能だけでなく、その生き様や想いにミキと祖母や母の血のつながりを醸し出すところ、旨いなと思う。

    最後の歌の響きが、やわらかく心を揺らします。いくつもの旋律の美しい重なりに、満たされた不思議な気持ちが降りてきました。

    この作品、WIPも見せていただいて、そのときから役者の方から伝わってくる思いには心惹かれていたのですが、本番では個々からやってくるものに浸潤されるだけではなく、全体が醸し出すふくらみのようなものに圧倒されました。前半の空気がWIPのときより細やかになっていて、その分後半にソムリエナイフがミキの心に満たしたものが、より豊かに伝わってきたようにも思えて・・・。

    終演後、拍手をするとき、べたな言い方ですが、すごく優しい気持ちに満たされていました。

    公演の終わりにもう一度観にいこうと思います。
    すでに間違いなく魅力的な作品だけれど、さらなる色が感じられるような気がするのです。

  • フンワリと
    ホッコリとしました。ただ静かなシーンなのに1階上の会場からの壮大な足音にドギマギしました。「上の回では一体何が起こってるんだ…」と思わないで良いところで見れたら嬉しいです。

  • 満足度★★★★★

    気分転換
    になった久々のお芝居でした。昔カフスボタンを集めていた時期がありまして、月に一度骨董屋に行くのがささやかな喜びになっていた私。今回の時間堂はそんな風景と重なる興味深いものでした。別の場所であれば木目調の家具でも置きたいところ。ですが会場は無機質なルデコであるからそれに合わせたんだと思います。
     扇子で小道具を表現するのは面白かった。これは何だ、次は何だ、と聞こえる音と共に楽しくわくわくしました。扇子に柄が入っていたようですが、無地の方が良かったように思います。時間堂なら黒では寂しく茶、濃紺、サーモンピンクなど合いそう。

     「月並み〜」の時も私は涙したのですが今回も同じく物語に入り込むと涙が出た。アンティーク品って夢にまで出てくるほど欲しい!って思えるものが年に一度か二度、あったりします。手に入れることは誰かの時間も所有する覚悟が必要で、手放すとなるとそれは相当な覚悟が要る。時間を手放す勇気。モノへの気持ちも身に染みました。母子物語に意識を持ったほうが作家は喜ぶのかしらと感じつつ、こっちに反応してしまいました。
     雨森さん。彼女が喋る前から彼女のオーラに鳥肌が立ち、ほわほわしてしまって何度かペンを落としそうになった。とにかく一人一人がいい役者なので演技でかなり接近してくるが不安にならない。手が触れてもこの人たちなら平気と思う。

     そして星野さんが祖母を演じるシーン。膝と膝を擦りつけてしずしず歩く様にチラシの和服が浮かびます。まさかアラーキーの撮る女のような色香が発せられるとは想像もしていなかったので驚きました。それがあって★五つに相成りました。全体的に教育テレビの科学の時間みたいで、私は好きですね。大人だって遊びたいから。

    追伸。少し寂しかったところだけいいですか。地方のことで一般的に「何もない」としてしまいがちですが、せめて時間堂だけでも例えば「たんぽぽでネックレスを作れる女の子が多いです」とか「鮎の塩辛を作る名物ばあちゃんがいます」とか、都心にはない「ある」を言って欲しかったかな。

  • 満足度★★★

    奥ゆかしいベタさ
    CoRich舞台芸術まつり最終審査作ということで初めて見ました。

    ストーリーとしてはありがちな感じなのですが、それでも作中の「音」のように深くも浅くも響くような作品でした。

    演出が良質だからかな、と思うのですが、こだわりが発揮しきれていないという感じも。

    ネタバレBOX

    音を大切にしているならなぜこの会場でやるんだろうと思ってしまいました。
    上階の騒音、場外の電車や車の音がうるさく、また客席の角度(柱?)も悪く、作中の生音が効果的に聞こえませんでした。
    扇子も雰囲気重視な感じ。
    もう一歩、雰囲気以上に踏み込んでほしいポイントが多かったです。
    (あと本編とは関係ないですが、トークのときスタッフがうるさいのがだめでした…)
  • 満足度★★★

    ゆるやかな時間
    性善説・性悪説という考えが演劇にもあてはめ得るのならば、時間堂は、間違いなく「性善説」に基づいた舞台だろう。
    小道具、生音、ファンタジー度の高いシナリオ、など、結果として、観客を選ぶ作品だと思う。
    それが悪いと言う事ではなく、自らが信ずるところの思いを、時を経てまたカタチにしてくれた黒澤氏に、あらためて敬意を評したい。

    ネタバレBOX

    ラストの美しい6重奏が、一番心に残った。
  • 満足度★★★★★

    今年演劇を観て、はじめて泣きました
    肩肘張っているし、ぎこちないところも多々ある。ほんとに「深呼吸できる演劇」?いや、ただ単に無意識で息吸って吐いてというのではなく、「深」呼吸なのだから、それってやっぱ空気みたいな芝居とはちょっと違うのかしら?気持の深度というか、深い誠実さというか、うまいとかうまくないとか、そんなことどうでもよくなるなにかがそこにあったのかなあって気がする。結果、ボロ泣きですから。やられました。

    ネタバレBOX

    年代をさかのぼるごとに、言葉遣いも現代的なものから遠ざかっていくのだけれど、そのハードルの上がり方が功を奏しているのか、みるみる役者のからだがフィットしてゆく(ように見える)。戦後の焼け野原、あのタイミングでのプロポーズ。プロット、演技体ともに決してスマートではないのに、無理を承知でやりきってしまう愚直さに、リュウ夫人同様わたしの心も動かされる。えー無理っしょ(笑)でも、そこがいいの。飾っていない、一生懸命な菅野貴夫がほんとに素敵。

    久々に琴線にふれるお芝居を観ました。
  • 満足度★★★★★

    見てよかった
    演劇でよかったと、あらためて思わせる作品。オリジナル曲もしみいりますなぁ

  • 満足度★★★★★

    みた。
    観てよかった。時間堂が観れました。

  • 満足度★★★

    ちゃんと在る
    舞台・小道具の抽象と具象のバランスがいまひとつ中途半端だったり
    ストーリーの後半が唐突過ぎたりする

    けど、
    そこに嘘なく役者と時間がちゃんと在るのは緻密さの集積でしょう
    黒澤世莉演出は演出家が(一見)何もしていないように見えるので
    どこがどう、と言うのは難しいですが…

    ドラマを期待せずに、観た方がいいのかな
    「すごい、ふつうの演劇。ふつうの、すごい演劇」の看板に嘘はないと思います

  • 満足度

    ごめんなさい
    ごめんなさい、何がおもしろいのかさっぱり分かりませんでした。
    優しい気持ちになるというよりは、何も無い空間に放り出されたような感じ。
    脚本も、演出も、全てが寒々しく感じられて正直きつかったです。



    ネタバレBOX

    小道具を使った演出も、蛇足の粋を出ないもので辟易としました。
    なにかしらいいところを見つけようと思ったのですが、ごめんなさい、他の方の評判は良いみたいなので私の感覚にあわなかっただけかもしれません。
  • おかえりなさい。いってらっしゃい。
    久々の本公演。「お帰りなさい」だけでは同じ場所に戻っていますので、「行ってらっしゃい」も。
    食べ物で例えるとお粥ですね。看病する時に作ってあげる、食べる相手を思いやって作ったお粥。お腹と心に優しい。あえて言えば、濃い味付けや辛味が好きな人にはアッサリ過ぎに感じるかもしれない。余裕を持ってよく味わって欲しいです。
    前回公演「三人姉妹」と通ずる部分が多分にあったと思います。演技や音響のギミックなど。ルデコですから他の階の音を気にする方が出るかと。だからこそ、自分が聴くべき音響の発生源をしっかり感じてみてください。時間堂は台詞で説明するのではなく遣り取りで見せてくれますから、目と耳と心を楽にして構えず観れば劇中に入り込めるはず。

    ネタバレBOX

    タイトルは劇団員の名前に因んだ文字を組み合わせている様です。気付いて良かった。
    芝居を見慣れていてもいなくても、『怪我をしていないのに痛い振りをしている』とか『悲しくないのに悲しい振りをしている』と思ってしまうと冷めるのです。つまり言いたいのは、リアル妊婦は半端じゃないという事。だって本物だもん。事実は存在感として最強。生まれる前に初舞台に乗った子は、生まれてからあの歌を聴いたら覚えていたりするのかな。
  • 満足度★★

    私には合いませんでした
    こりっちのレビューを見て気になったのと、
    主宰さんの目的に共感したので初めて観に行ってみたのですが、
    正直、残念でした。
    隣の方やレビュアーの方々がなぜ泣いていたのかも自分には理解できませんでしたし、パンフレットの物語紹介以上のものがなかったのでは、という印象で
    す。
    演出点としても気になるところが多く、ルデコを活かせていたようにも思えません。
    後半が盛り上がる場面かとは思うのですが、特に後半はないな、というのが私の感想です。

    否定的な意見ばかりになってしまいましたが、良くなかったという評価が一つも無かったので書かせていただきました。

    ネタバレBOX

    はじめから効果音が気になってしまい、さらに役者がやるという必然性が感じられませんでした。小道具で扇子を用いていましたが、良かったかというとどうでしょうか。

    横から見ていたのですが、それでも奥にハケたあとの役者さんには気になりますし、登場人物の感情の流れというか人間の反応が、嘘で演劇的で、どうにも好きになれませんでした。

    ストーリーも、どうでしょうか。回想で必要な配役を現代で配置したのかと感じましたし、回想がメインでとにかく長いというのは、もう。うーん。

    全体を通して、魅力的な部分はあまり感じませんでしたし、こんなに評価が高いのが信じられません。

    レストランの店長役の役者さんには、独特の声といい、年齢設定は置いておいて好感がもてました。
  • 満足度★★★★

    DNA
    DNA.モノにも歴史がある。ヒトにも歴史がある。そして今がある。

  • 満足度★★★★

    登場人物の笑顔が素敵。
    とても素敵な作品。
    母親と娘の関係を歌った作品。
    見終わった後に優しい気持ちになれる。
    心豊かに帰路についた。

    ネタバレBOX

    実際に妊娠中の雨森スウさんが、妊婦役を演じるなど、注目点が多い。
    妊婦を舞台にあげることに関しては賛否あるだろうが、大きなおなかを抱えて舞台に挑んだ雨森さんには拍手を送りたい。

    自分たちで楽器などを上手く利用して効果音を入れたり、扇子を使って小道具の変わりにしたり、舞台上に様々な工夫がされている。また布を上手く使ってシーンを変化させている。演出が見事だ。
  • 満足度★★★★

    この雨は冷たくなく、このゆりかごは母のように優しい
    いつもは、効果音のある芝居はほんとに苦手だったりするのだけど、生音だと、丁寧に作られた舞台だとこんなに楽しいのねと、全身が喜ぶ♪ 
    それを含めて、今回の役者と演出家の作る濃密な空間は、ほんとに心地いいなあ~
    この方向なら、劇団化によって、どんどんよくなる予感も☆

    ネタバレBOX

    脚本的には、もっと隙がない緻密な感じか、あるいは理解できない部分が多いほうが好みなんだけど(モノの記憶を読み取るぐらいは全然すんなり)、そういう部分をどうこういう芝居ではない、か。
    途中、実際の舞台上にはない、紅茶や花の香りが漂ってきたのだから。
    あるいは、物語の主軸ではない、ちょっとした台詞や仕草に涙してしまったのだから。

    ただ、だからこそ、怒鳴ったりするシーンがなければなあ、なんてことはちょっと思ったりも。ここまで柔らかく優しい時間を作れたのなら、さらに追及して欲しかったような。

    ちなみに終演後、劇中に登場したラプサンスーチョン(正露丸の匂いのする紅茶)と赤ワイン(安いほうにハチミツを垂らして!)を飲めたのも満足感、高し♪
    さすがに、シャートー・オー・ブリオン’87(劇中と同様に売り値10万円)は頼めなかったけど、もし購入したら、リーデルの手作りのボルドー・グラスとかで飲めたりしたんでしょうか?(こちらはそんなに高くないけど)
    ワインのコンディションも含め、ちょっと気になるw

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