満足度★★
演出家の格闘の様子
どちらの作品も、素材となる脚本とそれぞれに戦ってはいるのだけれど、その戦いの様子を見せられ、肝心のお客さんをどう思わせたいのかということを置き去りにしてしまっているような気がして、残念でした。
観てきました!
元の脚本は知らないで観てきました。
中でも気になったのは「月並みなはなし」
時間堂は知らなくても柿喰う客は知っている。
柿喰う客のシンプル版な感じがしました。
というか、いつも同じような演出になるのでしょうかね・・・。
満足度★★
迷走、だと思う。
今回で#02となる4x1h Project。
質の高い短篇戯曲を取り上げる企画として期待している。
他人の演出で見えてくる部分というものがある。
朗読劇を舞台に乗せることで見えてくる部分というものがある。
そこは素直に認めたい。
ただ、戯曲のよさが演出に溺れている感が強かった。
少なくとも、テキストを生かす最良の手段であるようには見えなかった。
両人とも、もっとテキストの強度を信じてほしかったように思う。
演出対決ならば、そういう名目でやればよい。
この企画は、あくまで戯曲の見本市という立場であってほしい。
ごく個人的な願いではあるが、#03 Readingが望まれる。
満足度★★★★★
ただ好きってだけでもいいんじゃない?
この公演、どうにも比較できる対象が多すぎて、ついついいろいろ考えちゃう。いつもだったら、あの人だったら、この作品だったら、なんていうのがいくらでも出てくる。なんだけど、観ていて思ったのはやっぱり楽しいなってこと。わくわくしながらずっと観ていられたから、それでいいや。こういう素敵な空間が作られた場にいられてよかった。
考えすぎちゃって疲れて考えるのを放棄したってだけかもしれませんが、それが一番素直に楽しめちゃったりするんですよね。
満足度★★★★★
そうかなぁ、「D」さんよ
いいんじゃないのかな、もともとの背景をシランでみても、って思います。
今回の「月並み…」は恥ずかしながら07年時間堂版をみてない、恥ずかしい私なので、中屋敷版を見てて、強烈に残念な思いをしたけど、いい本があって、それをいろんな演出で見るという楽しみもあるが、たとえそのうちの一つしかみてなくても、見る方にうけとめられるものがあれば、きっと何かがつたわるとおもうんだな。いかがか?
で、私の感想なんだが、
中屋敷はジェットラグに続いて、人のホンでも、下品なしでも、「妄想」を極限にまでふくらまして、スピード!スピード!!でねじ伏せていく。
やはり一つの天災的な天才だと、深く感じいることができた。
ほんとにいいアイディアだしてくるなぁ。と賛嘆。
黒澤「ソバージュ」はまっとう。ほんとにストレートプレイ。
ホンの質のよさももとより(谷脚本なのでややセリフは堅いが)、ああいう正統演出を見せられると、そのまっとうさに、深く感動する。
どちらもよかったと思う。
☆は4つだが、長かったこのすばらしい企画にプラス1個
初めての人にはおススメしません。
「いつもはもっと面白いんだよ?だから、今回は…」って心境です。「あの作品をどういじる?」「いつもと異なる黒澤演出」という挑戦的な実験を押し出した公演ですので、こうなるとマニアックになってそもそもを知ってる人じゃないと楽しめない。こういう演劇もあるんだ、という意味では貴重なサンプル。しかし「演劇ってよく分かんないよね」とも言われかねない。せっかく関係者がいつもはやらないような場所でやったのだから、道行く人がふらっと観に来て「へぇ、演劇ってなんかいいじゃん」とか思わせる公演になって欲しかった。
誰も手を抜いていない気概を感じただけに非常に惜しい。むしろ通り越して、悔しい。なんでこれだけの人々があんな大都会の誰も知らない様なスペースでひっそりとやってるのか。もっと観てもらいたい。けど、この文章の冒頭に戻ると観てもらいたくない。モヤモヤしています。
戯曲の強度
「月並み~」は時間堂で観ていたから、比較ができて楽しかった。エンディング(までの流れとか)がかなり好きでした。
「ソバージュ~」はなんとなくギクシャクしていた印象。以前の黒澤演出とは明らかに変化があって、僕は以前の方が根底の強さのようなものを感じた気がする。深呼吸のできる演出はやめちゃったのか。この脚本は深呼吸できるくらいの方が末恐ろしい印象を受けた気がする。
満足度★★★
月並みばあさん
『月並みなはなし』
解雇、解雇で人々が路頭に迷うこのご時世に、
よくもまぁ、これだけ無駄な事をやるもんだよ。
なんだ?この無駄っぷりは!
本当、無駄ばっかり!この舞台の半分以上は無駄!
呆れるほど無駄!
そんな舞台のためにどれだけの稽古を重ねてるのかと思うと、
役者なんて仕事は本当に無駄!
そもそも演劇なんて無駄も無駄!無駄ばっかり!
こんな舞台をわざわざ観に行くなんて、、
本当、無駄な時間を過ごしてしまったもんだ!
演じる無駄 vs 観てる無駄。
だけど気付いちゃったんだけど、
楽しい事って、
無駄な事を真面目にする事かもね…。
演出の中屋敷さん。
アンタ、生きてる事自体無駄なんだよ!
無駄過ぎるよ。
・・って、そんな楽しい舞台でした。
『ソヴァージュばあさん』
一転して、
こちらは無駄という無駄は殆どカット!
ってゆーか、
言葉の違いが無いじゃんっ!
ソバージュですらねェじゃんっ!
そんな無駄な抵抗が無駄かも。
要するに、
観るだけ無駄でしょうが、お奨めな舞台です。
テーマを越えて短編に
※お手伝いで見させていただいたので★つけてません
「月並みな話」「ソヴァージュばあさん」どちらも
脚本だけ読んだら重い話だと思うのですが
すごくライトに創られていた。
別の演出家がどう料理するか観てみたい2作品。
役者にもっともっと負荷をかけてもよかったのでは。
みた。
よかったです。
アフタートーク含め、とっても楽しめました。
月並み~時間堂verと比べて観てみたかったです。
ソヴァージュ~ちょっと物足りない気がしましたが、時間堂本公演が楽しみになりました。
満足度★★★
月並みなはなし
中屋敷さんの手に掛かると、ここまで芝居が変わるのかと。
合体ロボみたいです。パーツは戦闘機だけどロボットになった的な。
むしろいつもの柿公演より楽しめたかも。