Play#2 「ソヴァージュばあさん / 月並みなはなし」 公演情報 Play#2 「ソヴァージュばあさん / 月並みなはなし」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-20件 / 23件中
  • 満足度★★

    演出家の格闘の様子
    どちらの作品も、素材となる脚本とそれぞれに戦ってはいるのだけれど、その戦いの様子を見せられ、肝心のお客さんをどう思わせたいのかということを置き去りにしてしまっているような気がして、残念でした。

  • 満足度★★★

    Play#2 ソヴァージュばあさん / 月並みなはなしとは
    全体的に実験的な印象。

    ネタバレBOX

    「月並みなはなし」
    戯曲に関しては、複数人の心の機微を描いている印象。
    演出はそれぞれの機微を、複数人で多角的に描く印象。
    後半にかけて、挙動と言動とで更に情報量を増やす様な印象。
    通常一人の役者が内包し整理するものを掬いあげ、
    単純化し、更に再構築する演出は、スピード感やビジュアル的に
    観ていて好感が持てる印象。戯曲との相性があるものの
    面白い試みだという印象。

    役者は、この演出方法の中、個を発揮するのは中々に力量を必要とする印象。
    全体の演出意図の中に、はっきりいる役者には好感が持て、
    下手にはみ出ると、逆に目立つ印象。
    上手くはみ出る為には、ある程度の説得力を要す印象。
    そういった上手いはみ出方でも、この方法だと2、3人しか
    許容出来ない様な印象。



    「ソヴァージュばあさん 」
    戯曲に関しては、角張った言語を優しく紡いでいる印象。
    演出も、優しさを表現している印象。
    背景に紡がれる線も柔らかさの一端を担っている印象。

    役者はそれぞれが、持ち場をわきまえ、
    目にも力があり、好演していた印象。
    ただ、集中力がきれる瞬間があったのは否めない印象。



    全体的には、役者それぞれの魅力というよりは、
    演出家の意図が表に出る様な公演だった様に感じます。
    演出家の狙いが、実験的な意図を越え、役者がすんなり
    客に還元するまでには少し届かなかったと。
    それは前者では役者の力量、後者では演出の方法論であるように見受けられる。
    ただ、公演としては、意義深く成功している。
    こういう試みは続けていって頂きたい。
  • 観てきました!
    元の脚本は知らないで観てきました。
    中でも気になったのは「月並みなはなし」
    時間堂は知らなくても柿喰う客は知っている。
    柿喰う客のシンプル版な感じがしました。
    というか、いつも同じような演出になるのでしょうかね・・・。

  • 満足度★★

    迷走、だと思う。
    今回で#02となる4x1h Project。
    質の高い短篇戯曲を取り上げる企画として期待している。

    他人の演出で見えてくる部分というものがある。
    朗読劇を舞台に乗せることで見えてくる部分というものがある。
    そこは素直に認めたい。

    ただ、戯曲のよさが演出に溺れている感が強かった。
    少なくとも、テキストを生かす最良の手段であるようには見えなかった。
    両人とも、もっとテキストの強度を信じてほしかったように思う。

    演出対決ならば、そういう名目でやればよい。
    この企画は、あくまで戯曲の見本市という立場であってほしい。
    ごく個人的な願いではあるが、#03 Readingが望まれる。

    ネタバレBOX

    「月並みな話」
    中屋敷演出とは、かくもテクニカルに溺れたものであったろうか。
    超高速話法、2人1役の手法、男女逆転と「らしさ」は確かにあった。
    その「らしさ」は、必ずしも戯曲に捧げられていなかったと思う。
    パンフレットの言葉を信じるならば、リスペクトの空回りだったのか。

    最初から観客を突き放すのはいつものことだ。
    ただ、今回は役者の気持ちよさ重視が見えすぎていたように思う。
    つまり、役者にはカタルシスはあるが、観客にはたぶんない。
    そこに中屋敷の失敗があると断言せざるを得ない。

    黒澤演出とは違う、新スタンダード演出になれなかったのが残念だ。


    「ソヴァージュ婆さん」
    朗読劇の方が素晴らしかったという事実を認めなければならない。
    これは、どうしてみてもテキストが強すぎるらしい。
    つまるところ、舞台向きの作品ではなかったということか。

    映像に関しては悪い方法ではなかったと思う。
    ただ、言葉の美しさをうまく手助けできてはいなかったようだ。
  • 1月30日(金)M
    カラーが全く違う2作品。実験的。

  • 満足度

    2
    2点。

  • 満足度★★★★★

    ただ好きってだけでもいいんじゃない?
    この公演、どうにも比較できる対象が多すぎて、ついついいろいろ考えちゃう。いつもだったら、あの人だったら、この作品だったら、なんていうのがいくらでも出てくる。なんだけど、観ていて思ったのはやっぱり楽しいなってこと。わくわくしながらずっと観ていられたから、それでいいや。こういう素敵な空間が作られた場にいられてよかった。

    考えすぎちゃって疲れて考えるのを放棄したってだけかもしれませんが、それが一番素直に楽しめちゃったりするんですよね。

    ネタバレBOX

    好き好き押しで行くからには、好きな部分を。

    月並みなはなしでは黄色眼帯のコウドウさんの男っぷり。目力。隈取りしているかのような迫力がたまらない。ミミちゃんの性格悪そうなかわいらしさ。アマネの赤と黄色でのキャラの差。赤ネクタイのユキチのネタ。

    ソヴァージュばあさんでは照れくさそうなソヴァージュばあさんの笑顔。裏返るアヒムの声。ばあさんの戦死の手紙が読まれてるときの言葉が通じない二人の兵士のきょとん顔。

    って書きながらも好きなのはパーツじゃなくて全体だな、とも思ってますが。
  • 満足度★★★★★

    そうかなぁ、「D」さんよ
    いいんじゃないのかな、もともとの背景をシランでみても、って思います。
    今回の「月並み…」は恥ずかしながら07年時間堂版をみてない、恥ずかしい私なので、中屋敷版を見てて、強烈に残念な思いをしたけど、いい本があって、それをいろんな演出で見るという楽しみもあるが、たとえそのうちの一つしかみてなくても、見る方にうけとめられるものがあれば、きっと何かがつたわるとおもうんだな。いかがか?

    で、私の感想なんだが、
    中屋敷はジェットラグに続いて、人のホンでも、下品なしでも、「妄想」を極限にまでふくらまして、スピード!スピード!!でねじ伏せていく。
    やはり一つの天災的な天才だと、深く感じいることができた。
    ほんとにいいアイディアだしてくるなぁ。と賛嘆。

    黒澤「ソバージュ」はまっとう。ほんとにストレートプレイ。
    ホンの質のよさももとより(谷脚本なのでややセリフは堅いが)、ああいう正統演出を見せられると、そのまっとうさに、深く感動する。

    どちらもよかったと思う。
    ☆は4つだが、長かったこのすばらしい企画にプラス1個

  • 初めての人にはおススメしません。
    「いつもはもっと面白いんだよ?だから、今回は…」って心境です。「あの作品をどういじる?」「いつもと異なる黒澤演出」という挑戦的な実験を押し出した公演ですので、こうなるとマニアックになってそもそもを知ってる人じゃないと楽しめない。こういう演劇もあるんだ、という意味では貴重なサンプル。しかし「演劇ってよく分かんないよね」とも言われかねない。せっかく関係者がいつもはやらないような場所でやったのだから、道行く人がふらっと観に来て「へぇ、演劇ってなんかいいじゃん」とか思わせる公演になって欲しかった。
    誰も手を抜いていない気概を感じただけに非常に惜しい。むしろ通り越して、悔しい。なんでこれだけの人々があんな大都会の誰も知らない様なスペースでひっそりとやってるのか。もっと観てもらいたい。けど、この文章の冒頭に戻ると観てもらいたくない。モヤモヤしています。

    ネタバレBOX

    「月並みなはなし」。4人どころか16人出てくる。キャッチコピーにあった通り、黒澤作品が中屋敷演出で蹂躙されてました。でも、最終的に合意されたレイプみたいな感じ。これ伝わるかなー?「言ってることと思ってる事が必ずしも一致しない。もしくは一致するからこそより思いが強くなる」、そういうものを内包したあの脚本をこう演出するのは実はある意味で正攻法で。中屋敷さんの職業演出家としての手腕は充分に観られたんですが、個人的に面白さはこれまでの中屋敷演出で過去最低。詰め込み過ぎな印象。 彼の作品はもっと、もっと面白い。過剰に期待させて欲しい。
    「ソヴァージュばあさん」。リーディングの時のほうが良かった。役者が劇中の人間以外(例えば銃とか)にもなるという演劇ならではの手法だったものの、黒澤演出の骨頂は「人間をきちんと人間として舞台上に乗せる事が出来る」にあると思っています。他、映像を使ったりしたものの効果薄い。目の前でやられている事に違和感が沸いて移入出来ず、視覚に邪魔されてちゃんと観られなかった。 菊地さんの存在感はとても好き。独白も途中まではこっちが飲まれそうになった。のに、うーん。
  • 戯曲の強度
    「月並み~」は時間堂で観ていたから、比較ができて楽しかった。エンディング(までの流れとか)がかなり好きでした。
    「ソバージュ~」はなんとなくギクシャクしていた印象。以前の黒澤演出とは明らかに変化があって、僕は以前の方が根底の強さのようなものを感じた気がする。深呼吸のできる演出はやめちゃったのか。この脚本は深呼吸できるくらいの方が末恐ろしい印象を受けた気がする。

  • 満足度★★★

    月並みばあさん
    『月並みなはなし』
    解雇、解雇で人々が路頭に迷うこのご時世に、
    よくもまぁ、これだけ無駄な事をやるもんだよ。
    なんだ?この無駄っぷりは!
    本当、無駄ばっかり!この舞台の半分以上は無駄!
    呆れるほど無駄!
    そんな舞台のためにどれだけの稽古を重ねてるのかと思うと、
    役者なんて仕事は本当に無駄!
    そもそも演劇なんて無駄も無駄!無駄ばっかり!
    こんな舞台をわざわざ観に行くなんて、、
    本当、無駄な時間を過ごしてしまったもんだ!
    演じる無駄 vs 観てる無駄。
    だけど気付いちゃったんだけど、
    楽しい事って、
    無駄な事を真面目にする事かもね…。
    演出の中屋敷さん。
    アンタ、生きてる事自体無駄なんだよ!
    無駄過ぎるよ。
    ・・って、そんな楽しい舞台でした。

    『ソヴァージュばあさん』
    一転して、
    こちらは無駄という無駄は殆どカット!
    ってゆーか、
    言葉の違いが無いじゃんっ!
    ソバージュですらねェじゃんっ!
    そんな無駄な抵抗が無駄かも。
    要するに、
    観るだけ無駄でしょうが、お奨めな舞台です。

  • はい!
    観劇。月並み~は時間堂の公演も見ていたので、違いを楽しみました。

  • 20090124
    、ン、)ノ

  • テーマを越えて短編に
    ※お手伝いで見させていただいたので★つけてません

    「月並みな話」「ソヴァージュばあさん」どちらも
    脚本だけ読んだら重い話だと思うのですが
    すごくライトに創られていた。
    別の演出家がどう料理するか観てみたい2作品。

    役者にもっともっと負荷をかけてもよかったのでは。

  • みた。
    よかったです。
    アフタートーク含め、とっても楽しめました。
    月並み~時間堂verと比べて観てみたかったです。
    ソヴァージュ~ちょっと物足りない気がしましたが、時間堂本公演が楽しみになりました。

  • 満足度★★★

    どちらも
    違う演出バージョンも観てみたい。

  • たのしんだ。
    今回初めて観た方の月並み〜の感想が気になる・・・(笑)

    ネタバレBOX

    一本目。中屋敷さんらしくジェットコースターみたいなスピード感溢れるものでしたが、重要なポイントはきちんと拾っていたので、今回初めて観た方はそこで拾えるのかなと思いました。一ミリでも狂うと全体が狂う恐怖の緊張。中屋敷さんの担当する演劇は私は芝居の感覚で観てはいなくて「踊る言葉が観られる」そんな心持ち。それがどうだということでなくて。面白かった。
     二本目。室内の様子を影で表現していました。影好きなので楽しくみてました。影がなければテーブルか何か一つ欲しいかな。火事の場面以外にも色がほんのり付いていたら、テーブルだ、椅子だ、とわかりやすいけどあえてそれは避けたのかも。影は固定で人が動くのでレレレのおじさんを思い出しました(笑)菊池さんは軽やかに話すけど重く伝わる、やっぱり好きな役者さんです。
    観終わって、東京ノーウ”イー・レパートリーシアターさんでもやって欲しいなーなんて思いました。

    アフタートークであった問題点について。東京に住んでいる人の感覚に合わせていない作品のほうが私は好きです。何か変わったことをやらないとつまらないとか地味だとかは思わないです、私はですけど。沢山情報が欲しいとも思わず外を歩けば人の心もごっちゃごちゃ。小学生の頃国語の教科書に載っていた星新一さんの短篇で、音の出ない静寂レコードという話が頭に浮かびました。
    それにしても三人の絡みが面白くって(笑)もっと聞いていたかったくらいです。個人的にこれを一時間でもいい、や、もっと聞いてたかった。酔っ払ってからが本番なのだろう。
    こういった違う演出家で観る企画は面白いので今後も続けて欲しいですし次も行く。
    スタッフさん良い。
  • 満足度★★★

    ソヴァージュばあさん
    これは短編より長編で観たい作品。
    個性的な出演者が揃ったのに、ちょっと活かしきれなかったような、
    そんな感じを受けました。

    ネタバレBOX

    次回は谷さんによる演出が予定されているようです。
    そして飛び入り中屋敷版も観られるかもwこれは楽しみ
  • 満足度★★★

    月並みなはなし
    中屋敷さんの手に掛かると、ここまで芝居が変わるのかと。
    合体ロボみたいです。パーツは戦闘機だけどロボットになった的な。
    むしろいつもの柿公演より楽しめたかも。

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