忖度裁判 公演情報 忖度裁判」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★

    1回目に観たときは「予告編を越えていないなあ」と言う印象だったのですが、千秋楽の今日観たら何故だか全然違いました。単に2回目だからわかっている部分があったからか、座席が上手の後ろの方だったのが、今日は前の方の真ん中あたりだったからか、私のコンディションのせいか。ああ、このシーンはこう言うことか、ここに繋がるのか、ああ、そう言うわけで・・・とか、新しい発見もあって面白かったですが、1回で分かりたいもんです。
    裁判員裁判の様子が垣間見られて良かったですが、次回は思い切り「フィクション」のさらに面白い忖度裁判が見たいです。

    ネタバレBOX

    特に前回見たときは、6番裁判員の娘をいじめているのが3番裁判員だと言うことがわかった理由が分かりませんでした。娘のタブレットを見せてもらっているうちに、そこに3番がいることに気づくわけですが、そのシーンのタブレットを見てからの視線の先に・・・みたいなところが、前回座った席からは分かりづらかったのでした。すると、冒頭のあのシーンはラストの夢の話に持っていくための前振りのようなものだったことが分かって納得できました。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2020/11/04 (水) 19:00

    古城作品久々の新作

    やっぱり好きだなあ
    と、感じた1作でした。

    裁判も結局は人がやるもの
    日本人の考え方
    裁判員裁判を何故弁護士会があれだけ嫌がったのか

    その本質の根本が描かれている気がしました。

    とどのつまり
    「演劇とは人の内面を描くものなんだ」
    「社会派とかコメディとか形は、表層に過ぎない」
    事実を知りたければ、実際の裁判に入り込んだり、調べたりすればいい
    人間を描くという本質があってこそ、演劇でやる意味がある

    改めてそんなことを感じた一作でした。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/11/05 (木) 14:00

    その忖度、誰のためですか?と問い続けた2時間。
    ストップモーションの動きが、思考停止のようで印象的。
    いじめも結局は忖度の果てのひとつか、と思われた。
    裁判員6番の迫力に一票!

    ネタバレBOX

    お受験ママ友同士だったのに、そのママ友の娘を自分の車に乗せ
    放置して死なせたという裁判が開かれる。
    本当に雑事に紛れて、乗せていることを忘れてしまったのか、
    ママ友に対する嫌がらせだったのか、
    ライバルの子を、殺意を持って放置したのか・・・。
    集められた裁判員6名、補充裁判員3名はそれぞれ本名を名乗らず
    番号で呼び合っている。
    世間が注目する、マスコミも注目する、判決には前例がある・・・。
    緊張し、翻弄され、忖度だか先入観だかもうわからなくなっていく裁判員たち。

    中で6番(奥村洋治)の家庭でのやり取りが挿入されるのがミソ。
    彼の娘は職場でいじめに遭っている。
    ある時娘は父親に職場の写真を見せる。
    この中の全員が彼女を無視しているのだと言う。
    そこに写っている上司は、裁判員3番の男だった。
    「自分で何とかする」と言い張る娘、娘にまかせようという妻。
    だが父親はある方法で3番の男に立ち向かう。

    法廷ものの群像劇としては、バラエティに富んだキャラや
    裁判のシステムを上手く説明していて、楽しめる。
    最も影響力のある忖度をしている人物は
    裁判長をはじめとする裁判官側ではないか。
    世間の注目度や過去の判決事例を、合理的と言えば言えなくもないが
    常にバランスを取ろうと躍起になっている。
    中道路線から外れまいとするように見える。

    さて、職場でいじめを受けている娘をどうやって助けようか。
    父親である6番はどれほど知恵を絞ったことだろう。
    その結果が、裁判の休憩時間に語られる「夢の話」だ。
    誰かを罵倒し続ける夢を見る、という彼の話は最終日
    「昨日あなたが夢に出て来た」と、3番の男に向けられる。

    裁判員たちを、常に上から目線で仕切り続けた3番の男は、
    完膚なきまでに論理の皮をひん剥かれ、罵られる。
    この迫力が素晴らしい。
    誰かを守ろうと闘う強さに溢れている。

    法廷と並行して、この6番の娘のいじめを持ってきたことにより
    罪の意識の無い“忖度”が急に身近になる。
    いじめる部下たちは、この上司である3番の男に忖度している。
    同僚たちにも忖度している。
    忖度の連鎖は、やがて一人の人間の命を追いつめるかもしれない。
    父親の罵声には、その危機感があふれていて、それが
    単なる罵声でなく、正当な批判として突き刺さる。

    「自分で何とかする」という娘の気持を尊重したいという
    父としての“究極の忖度”がここにはある。
    その忖度の強い優しさに打たれる。


  • 満足度★★★

    鑑賞日2020/11/05 (木) 14:00

    座席F列3番

    おそらく、観劇に赴いた割と多くの人が、かの「12人の・・・」怒っていても、優しくてもよいのだけれど、を期待していたのではないかと思う。まあ、そうした法廷劇、サスペンスやミステリーではないにしても、題名からして司法制度を皮肉ったりしたコメディや風刺劇。

    と、結局どちらでもなかった。何だったんでしょう。時の流行語にもなった(それで、初めて、私はこの漢字を知りました)「忖度」、裁判所が検事や世論に忖度したということは明快なのだけれど、それを皮肉ったり批判したりするのでもない。
    検事側に殺人罪の適用が難しいからと予備的訴因を付けることを示唆する(敢えて、顔を立てて命令ではなく、検事側が自発的に行ったとする意図で)ところで、そうした配慮に裁判官の1人が、感情的な対応をする場面があるが、そんな目づらしいことでもないだろう。

    題名や題材の解題はともかくも、観客はこの芝居をどう見ればよいというのだろう。はっきり言って、事件についてはわかるが、そこのまつわる情報量があまりに少なすぎで、裁判員の視点で観劇もできないし、裁判員たちも没個性で魅力を感じない。1号や、4号、7号のようなにぎやかしの存在も必要だと思うので否定するものではない。けれど、2号が語る「孤独」、8号が述べる「驚き」は、おそらく加害者の量刑をはかるうえで、重要な展開だと思うのだが、事件そのものが全く見えてこないので、どう受け止めてよいのか戸惑うばかりだ。3号と5号が進行を仕切るのだが、訳ありげな5号が訳ありげなままで、彼女の科会社の心情に対する共鳴が、どこから来るものやらさっぱり?
    裁判官同士の確執も何に起因しているのか判らないし。

    ネタバレBOX

    激しい議論も、大きな疑問も、強い信念も示されることなく、審議は淡々と進み、多数決を繰り返して、量刑が決まりましたとさ。
    最後判決が上告されて、みたいなどんでん返しも期待したけれど、それもなかったなあ。

     冒頭とラストを飾る6号の夢の話、おそらくは、3号が娘の上司だということを何らかの理由で知った6号が、娘の仕事のことで、計画的に意趣返しをしたのだろうと思うけれど、それいるかなあ。3号の自宅での出来事を描くためだけに下手に家具を置いたり。だいたい、娘が自分で解決するといっているのだし、詳しい話もしていないだから、、、、
     
     得体のしれない、というかよく解らない芝居でした。
     オープニングのダンスの高揚感と、6号の呪詛の怖さに評価+★1つ
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/11/05 (木) 14:00

    社会派劇のワンツーワークスの新作なので期待して出掛けた。裁判員裁判で何を忖度しているのだろうというところが最大の焦点だったのだが、そのあたりは少し分かりにくかったような気がする。
    裁判員裁判で、裁判官と裁判員の関係は微妙だ。訴訟指揮という点では裁判官が行うので、裁判官の敷いたレールに乗っかって裁判員が判断するというのが大方の裁判員裁判である。この制度ができたときに、裁判所が求めたのは「司法に市民感覚を入れる」。では、裁判所に市民感覚はなかったのか。舞台ではそのあたりもチクリと描かれる。
    強気の検察にそっと援軍するという裁判長の訴訟指揮が描かれる。そういうことは現実にあるのかもしれない。そのままいったら無罪判決になりかねず、そういう意味では世間の支持を得られない判決を書いたという法廷として非難されることになるからだ。
    自分としては、評議の場面だけでなく実際の法廷も描いてほしかった。そして、検察と弁護側の論理もきちんと書いた方がよかったと思う。評議の場面と、裁判員の私的な葛藤のクロスオーバーは成功しているとは言えないのではないか。

  • 満足度★★★★★

     普段全く知らないで暮らしてきた裁判官と検察、裁判長と右陪席・左陪席との関係。恐らくこのようであろう裁判員の在り様がその所作、台詞、ストップモーション、効果的な照明や音響によって表現されており、この日本という社会の悍ましさのリアルが良く表現されている。

    ネタバレBOX

     日本という「国」には民主主義等無論無い。矛盾を承知で敢えて日本の政治体制を表現するのであれば、それは“奴隷民主主義”とでも名付けざるを得ないものだ。この表現の矛盾は奴隷根性を持たない者であれば即座に正解を出す類の矛盾である。そしてその根本的責任は、主権者たる我ら国民にこそ帰せられなければなるまい。今更言う迄もないことではあるが、徴用工問題や従軍慰安婦問題に対する嫌韓本やネトウヨの言説の的の外し方をみても、民主主義の根本原理の1つである三権分立を理解していないのが明らかだ。日本政府は、この問題で韓国政府に抗議をしている、等がメディアで流布されているが、この全く意味の無い表現は何なのだ! 司法が独立している以上、行政の判断と異なる場合があることは民主主義の必然であるから、行政府に抗議をしても意味が無い。そう考えるのが論理的思考というものだろう。
     ところで今作は、実際に起こった音羽幼女殺人・死体遺棄事件を下敷きにしている。事件は1999年11月22日に文京区音羽で起こった。当時、自分は西アフリカから帰国したばかりであったから、日本の異様さには、酷く敏感であった。それもあって直ぐNYへ飛んだ。尤もNYは単なる旅行であったが。こうして海外を飛び回っていた間にも“公園デビュー”だの“お受験”だのという表現に込められた日本人及び日本社会の異様・異常でグロテスクな階層意識には頗る付きの悍ましさを覚えた。今作の背景にあるのは、この悍ましさを感じさせる社会の歪みのような気がしてならない。無論、忖度もその歪みの1つである。劇中何度も繰り返される裁判官の独立性については、ハッキリ言って茶番という方が多くの裁判官の実際を表しているのではないか? 実際裁判長は人事権を握っており、そのような地位に就く為にも検察の主張を基本的に正当とする判決を積み重ねることによってしかその地位が得られないのであれば、単なる秀才の選択肢は1つあるのみである。即ち検察の主張を基本的に通す判決を下すことだ。そこに正義等あろうハズも無い。或るのは出世主義と打算、名誉欲と金欲、正義とは真反対の欲望の充足のみである。こんな連中に真っ当な判断等下せる訳が無い。彼らの下す判決とは即ち詭弁によるアリバイ作りでしかない。茶番だ! だからこそ、全く実感の無い被害者の親の痛み等を根拠とすることができるのであろう。偽善の最たるものではないか!
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2020/11/04 (水) 19:00

    115分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    裁判員に選ばれて参加してる感覚にさせてくれる、意外と真面目な裁判員制度の舞台でした。

    ロボットアニメの定番がガンダムみたいに、日本の裁判員制度の芝居の定番は、12人の優しい日本人。これをイメージして観にいったら少々戸惑うかも。

    アフターイベントの公開ダメ出し。
    歩いて来てない、いかにもここから歩き出してしまってるとか、ドアの開閉は間髪入れずにとか、セリフが一行とんで意味が通らなくなったとか、リズムが悪くて何言ってるか分からなくなってたとか。

    今観たばかりの舞台のブラッシュアップ、役者さん達が台本にメモ取りながら洗礼させていく作業。この前観た芝居の脚本もこの演出家がしたらそれなりの芝居になってたかもしれないなあ・・なんて思いながら興味深く拝見させていただきました。

    きらり役の上脇結友さん。
    序盤そうそうシャーペンの芯が無くなってメモできず困ってました。後ろのキャップ外してトントンしたり芯の穴覗いたり。シャーペンの芯が無くなったらみんな同じ動作するんだなあって見てました。忘れずダメ出しされたとこ直せたんだろうか。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2020/11/01 (日) 14:00

    司法が政権に忖度した結果の不当判決!のような大きなスケールの物語ではなく、一般人の起こした不幸な出来事の裁判の裏側を描いた作品で、地味だったがそれだけ裁判員制度が身近に感じられた作品。いつもながら、この劇団は面白い。

  • 満足度★★★★

    オープニングのムーブを観ると「ああワントゥーの舞台だなぁ」と思える。やっぱ最高!
    裁判ものと言えば自分の中では「12人の怒れる男達」なんですが、本作は裁判員だけでなく裁判官の葛藤なども取り込み「人が人を裁くとは」という人類永遠の問いに果敢に取り組んでいたように思えました。内容が濃すぎて2時間では足りないくらい。

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