調和と服毒 公演情報 調和と服毒」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★

    表現は、誰のものなのか?
    今作観ながら、根本的な疑問。
    今の時代だから、昔だから、その時代背景だけなのか。なにか、そうでないと、漠然と思う。性差なのか。圧倒され、考えがまとまらない。少し、時間をかけよう。約2時間、個人的に横文字名前が苦手だが、序盤に関係性、名前、などがわかるような話の流れなので、置いてけぼり感は全く無く、入り込める。結構、こういうの、個人的に大事ポイント。小説とか読んで、あれ?この人誰?となるとめんどくさくなるやつ。
    癖がある登場人物が、多い。人数も、多い。あの、工房の広さでいうと、全員だと結構満杯感があるが、不思議と嫌じゃ無い。絵画でいう、構図が美しく計算されているからだろうか。
    ある場展のシルエットで人々が動く所が、流れるように綺麗だった。物語は、いま、語るより実際、観てもらう方が一番良いのだが。
    表現に携わる人は、観たら、色々感じ取れるところが多いのでは。
    議論している議題も、確かに大事だと思うのだが、なんか、根本的な疑問を感じた。
    そこに、宗教観の違いは勿論あるのだが、それ以上に性差、身分、様々な「差別」が今も、昔もあって、それが全ての妨げになっているんじゃ無いかと感じる。「自分」の表現をしたい。
    それは、誰しもが持つ自然な欲求でそれが、なんらかの妨げで出来ない事。美を追求するという事、自分を追求する事、本来、イコールでも良い気がする。でも、そうはならない。
    前園あかりさんが演じた
    役の女性が後半、議論しながら徐々に、抱えている想いを言葉にする場面高揚する彼女に、心の中で「いけ!いけ!言っちゃえ!!!」と心の中で声をあげた。そして、何故か、涙もでそうになった。
    中野智恵梨さんの役。彼女は後に劇中の会話で判明するが「女性」として工房で仕事をしている。そこにも、財力や身分の差が関係してくる。彼女も、戦いながら、でも、「自分は・・」という少し、高い位置に身を置いてるような気がした。
    女性陣がどの方も凄く良かった。
    勿論、男性陣も良く、今回西川康太郎さんがラファエロ役なのだが、ある場面のやばい目線とか、ちょっと、思考的にギリなラインの変態ぽさを感じて良かった。津田修平さんのステファノ。この役での津田修平さんはとても、よかった。ある種、あの時代での権力を大きく持っている枢機卿であるビビエーノ・大原研二さんが、渋さというか、フランクな態度で皆と打ち解けているように見せてるが、一番、締めてる人間。彼には歯向かえない出演者皆さん、良い。ホン、演出の良さ、舞台美術、音響、照明、全てのスタッフワークがきちんと、仕事を仕上げているからだと。
    今作、照明がとても、柔らかい光だったような気がする。差し込む光の筋も場面によって異なった気もする。


    公演観て、
    前園あかりさんの役柄の女性に
    花を贈るとしたら‥。

    真紅のダリアが
    似合いそうだ。

  • 満足度★★★★★

    芸術に関する話かと思ったら
    ルネッサンス版ナイゲンだった(語弊)
    美に対する議論、神と対峙する個人、それはまさに歴史の転換点
    導入の新人の視点から
    女性の視点、美に対する考え方の視点と
    観客を巧みに誘導する演出が素晴らしい
    高木さんは親方であり軍人だった笑

    人は何をもって美しいものを美しいと思うのか
    価値としては時代とともに移り変わり
    感情としては人の中にずっとある
    それを、えぐりだして、あぶりだす
    美しいは汚くて、汚くて美しい
    神なき時代に生きる僕たちはどれだけ罪深いのだろう
    美しさを所有する僕たち

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/10/21 (月) 14:00

    価格3,500円

    2017年9月の「光、さえも」と同様「美とは何か?」についての論争が主題だがあちらが現代(近代?)を舞台にしていたのに対してこちらは16世紀というのがミソで、キリスト教が「でしゃばって」くるのが大きな違い。
    9月に観たこゆび侍「ガリレオの生涯」と同様に「異端(審問)」という言葉が出てくることに時代性を感じた。
    美に関する論争に部外者(パトロンとはいえ美に関して言えば部外者であろう)があれこれ口を出すことに「笑の大学」やロデオ★座★ヘヴンの「日本演劇総理大臣賞」も想起したりも。

  • 満足度★★★★★

    芸術に関する激論。光が特に印象的だった。

  • 満足度★★★

    イタリア・ルネサンス時代?の様子がよくわかるセット、台本で面白く楽しめた。絵もたくさん出てきて楽しい。

    ネタバレBOX

    前半日程で見たせいか、俳優の芝居がうまくいっているように思えなかった…。噛み合ってないというか。ステファノの滑舌がとてもよくて素敵でした。その分滑舌があまりよくない人たちが気になってしまった。
  • 満足度★★★★

    自分には調和と服毒というタイトルの意味が全然わからなかった。「パラゴーネ」では当たり前すぎるからか?「美とは何か」の議論を提示するのはとてもチャレンジングだが、さすがに難しい課題だったようだ。でも、「カーテンを閉じたまま」の時にも感じたが、なかなか独創的な舞台設定において観る者をどんどん引き込んでいく物語を作り出す作者の力量には舌を巻く。俳優たちの熱演も小気味よく、楽しめた。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/10/19 (土) 19:00

    あっという間にルネサンスの世界に引き込まれました。
    役者の皆様の素晴らしい熱がこもった演技で圧倒されました。
    照明も綺麗でした。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/10/18 (金) 19:30

    座席1階2列

    価格3,800円

    お見事でしたパラゴーネ。
    これも神が…いや人間が産み出した美ではないでしょうか。会話をしていない見ている人も心揺さぶられる。日頃私が思っていたことがここに詰まっていました。

    幼少のときから「神さまはいる。でも助けてくれない。」と私は母に育てられました。その言葉はヒューマニズムを自分で探せというサインでもありました。そんな私にはこの作品の台詞のどれもが熱く私の胸に突き刺さって来ました。

    私のハイライトはマルカントーニオの声のない笑いから。吉村さんはもうAmmo作品には欠かせない役者さんですね。今日も適役!
    役者さんでは高木さん。何度か出演された作品を拝見してますが今日が一番カッコ良かったです。そして前園さん、今日は更に素敵でした。

    私の推測だけで書きますが、これまでも南さんの作品には目に見えないものへの追求も感じます。もやもやしているものは声に出すことで具現化していくこともある…。この過程も美ではないでしょうか。そしてそれが戯曲として産まれる。
    何か目に見えるものしか信じられない世の中、そんな風潮へのアンチテーゼにも感じます。

    南さん、毎回同じ感想ですみません。
    「今回も素晴らしい作品を世に出していただきありがとうございました。」

  • 満足度★★★★

    議論好きな工房の話。よく喋る。
    イタリア・ルネサンスの時代背景と信仰、ラファエロのライバルを知ってると、面白味が増すかも。知識がなくても全然問題ないけど。
    嫉妬の世界なんだけど、討論で解決してしまうのか個々人の関係性はやや希薄な感じ。ラファエロ工房の話だけど、主役はラファエロではない。

    衝撃の絵画技法は実在するのが観劇後の衝撃。はわわ

  • 満足度★★★★

    初日を観劇。そしてタイトルの意味がわかった。人の心に住むのは正悪両方なのだから。アトリエで弟子たちとのパラゴーラの場面ではラファエロの一存でなくこうして出来上がっていくのかと初めて知った。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    議論好きにはたまらない作品。女性観客が多かった。

    美とは何か。
    形を認識する前に、やはりパッと見、色彩に左右されるんだろうか。
    でも、奇麗な女性に目が行くのは、パッと見、顔のつくりだし。
    女性主人公の創り出した美。
    実物を見た登場人物たちのパラゴーネだけで浮き上がらせた美。
    演劇っていいなーって思えた場面でした。

  • 満足度★★★★★

    125分目が離せません。十分に見ごたえ聞きごたえのあるパラゴーネ。役者さん熱演で美の探求のすさまじさ、熱さを追求していく苦悩と過程をみせていただきました。大満足の舞台でした。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/10/17 (木)

    17日19時半回(125分)を拝見。

    ネタバレBOX

    ルネサンス期の三大巨匠の1人・ラファエロとその工房の弟子たちが「美とは何か?」について議論(パラゴーネ)を重ねていく…「ごあいさつ」で作者の述べる通り、2年前の作品『光、さえも』では、結局のところ、提示されなかった「美の本質」についての(作者が提案する)一つの解が導かれていくまでの過程を描いた125分だった。
    その「美とは何か?」の探求だが、同テーマの『光、さえも』を観た身として覚悟?!していた以上に、本作は「執拗」だった。勿論、その点が本作の魅力ではあるのだが、ただ、話の広がりというか膨らみといった点で、出自の違いこそあれラファエロ工房内の関係者という点では同質的な人々が意見を戦わせる本作よりも、米国独立芸術家協会の立場も様々な理事たちが論戦を繰り広げる『光、さえも』の方が、娯楽作品という観点からの「舞台」としては、より愉しめたように思えた。

    演じ手では
    作品の性格上、登場人物の過半が同様な硬質的な演技に徹するなか、同じく硬質的な演技ながらも、舞台に登場しただけで・セリフを発する度に、場の雰囲気を和ませてくれた
    井上実莉さん(今回、美貴ヲの劇での「お茶目」な印象とは別の側面を魅せてもらいました)
    もうおひとり、他の役者とは明らかに質の異なる演技をなされた
    吉村公佑さん(ゴメンナサイ! プロレス関係の方だとばかり思っていて、役者さんとの認識が皆無でした)
    のお二人が、個人的には印象に残った。

    【配役】
    枢機卿ビビエーノ(ラファエロのパトロン)
    …大原研二さん(8月に「双葉町の町長」「飯館村で牛の肥育農家」としてお会いしたばかりの役者さん)
    フリート(ラファエロの愛人)
    …今駒ちひろ(こんま・ちひろ)さん(初見の『菊菊&刀』での刑務官役の印象が強い方)
    ラファエロ
    …西川康太郎(にしかわ・こうたろう)さん(この作品世界における「ラファエロ」を熱演)
    フランチェスコ(ラファエロ工房のマエストロ(親方)で、職人肌の工房長)
    …高木健さん(今年はアガリスクエンターテイメントの2作品でお馴染みの役者さん)
    タッデオ(工房のマエストロ。自他共に認めるラファエロの一番手の弟子だが、実はジュリオが彼の才能を上回る存在であることに薄々気づいている)
    …辻井彰太さん
    トンマーゾ(工房のマエストロ。貴族出身。神への畏敬の念が強い)
    …日下部そう(くさかべ・そう)さん
    ロレンツォ(工房で働くラファエロの新入りの弟子)
    …港谷順(こうたに・じゅん)さん
    ポリロード(工房で働くラファエロの弟子。元資材運搬人)
    …森田匠さん
    カルロ(工房で働くラファエロの弟子。商人出身)
    …杉林健生(すぎばやし・けんた)さん
    アンナ・マリア(工房で働くラファエロの弟子。貴族女流画家)
    …中野智恵梨さん(とにかく会場じゅうに響く声の質が「アンナ・マリア」!)
    ステファノ(工房で働くラファエロの弟子。元・解放奴隷。後のジュリオ・ロマーノ(ルネサンス後期を代表する建築家・画家)。ジュリオの才能に気づいている工房内の人間の一人)
    …津田修平さん
    ジュリオ(工房で働くラファエロの男装の弟子。「美とは何か?」の真理に迫るキーパースン)
    …前園あかりさん
    マルカントトーニオ(共同制作者。贋作の名人)
    …吉村公佑(よしむら・こうすけ)さん
    パオラ(小間使い)…井上実莉(いのうえ・みのり)さん

このページのQRコードです。

拡大