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調和と服毒
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クチコミとコメント
公演情報
Ammo「
調和と服毒
」の観てきた!クチコミとコメント
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byassist(843)
満足度
★★★★
鑑賞日
2019/10/17 (木)
17日19時半回(125分)を拝見。
ネタバレBOX
ルネサンス期の三大巨匠の1人・ラファエロとその工房の弟子たちが「美とは何か?」について議論(パラゴーネ)を重ねていく…「ごあいさつ」で作者の述べる通り、2年前の作品『光、さえも』では、結局のところ、提示されなかった「美の本質」についての(作者が提案する)一つの解が導かれていくまでの過程を描いた125分だった。
その「美とは何か?」の探求だが、同テーマの『光、さえも』を観た身として覚悟?!していた以上に、本作は「執拗」だった。勿論、その点が本作の魅力ではあるのだが、ただ、話の広がりというか膨らみといった点で、出自の違いこそあれラファエロ工房内の関係者という点では同質的な人々が意見を戦わせる本作よりも、米国独立芸術家協会の立場も様々な理事たちが論戦を繰り広げる『光、さえも』の方が、娯楽作品という観点からの「舞台」としては、より愉しめたように思えた。
演じ手では
作品の性格上、登場人物の過半が同様な硬質的な演技に徹するなか、同じく硬質的な演技ながらも、舞台に登場しただけで・セリフを発する度に、場の雰囲気を和ませてくれた
井上実莉さん(今回、美貴ヲの劇での「お茶目」な印象とは別の側面を魅せてもらいました)
もうおひとり、他の役者とは明らかに質の異なる演技をなされた
吉村公佑さん(ゴメンナサイ! プロレス関係の方だとばかり思っていて、役者さんとの認識が皆無でした)
のお二人が、個人的には印象に残った。
【配役】
枢機卿ビビエーノ(ラファエロのパトロン)
…大原研二さん(8月に「双葉町の町長」「飯館村で牛の肥育農家」としてお会いしたばかりの役者さん)
フリート(ラファエロの愛人)
…今駒ちひろ(こんま・ちひろ)さん(初見の『菊菊&刀』での刑務官役の印象が強い方)
ラファエロ
…西川康太郎(にしかわ・こうたろう)さん(この作品世界における「ラファエロ」を熱演)
フランチェスコ(ラファエロ工房のマエストロ(親方)で、職人肌の工房長)
…高木健さん(今年はアガリスクエンターテイメントの2作品でお馴染みの役者さん)
タッデオ(工房のマエストロ。自他共に認めるラファエロの一番手の弟子だが、実はジュリオが彼の才能を上回る存在であることに薄々気づいている)
…辻井彰太さん
トンマーゾ(工房のマエストロ。貴族出身。神への畏敬の念が強い)
…日下部そう(くさかべ・そう)さん
ロレンツォ(工房で働くラファエロの新入りの弟子)
…港谷順(こうたに・じゅん)さん
ポリロード(工房で働くラファエロの弟子。元資材運搬人)
…森田匠さん
カルロ(工房で働くラファエロの弟子。商人出身)
…杉林健生(すぎばやし・けんた)さん
アンナ・マリア(工房で働くラファエロの弟子。貴族女流画家)
…中野智恵梨さん(とにかく会場じゅうに響く声の質が「アンナ・マリア」!)
ステファノ(工房で働くラファエロの弟子。元・解放奴隷。後のジュリオ・ロマーノ(ルネサンス後期を代表する建築家・画家)。ジュリオの才能に気づいている工房内の人間の一人)
…津田修平さん
ジュリオ(工房で働くラファエロの男装の弟子。「美とは何か?」の真理に迫るキーパースン)
…前園あかりさん
マルカントトーニオ(共同制作者。贋作の名人)
…吉村公佑(よしむら・こうすけ)さん
パオラ(小間使い)…井上実莉(いのうえ・みのり)さん
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2019/10/18 06:33
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