それは、満月の夜のことでした 公演情報
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公演地:大阪府

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公演地:大阪府

それは、満月の夜のことでした

(大阪府)

公演に携わっているメンバー:5人

【団体紹介】
劇作家・演出家の久野那美を中心に、関西を拠点に活動している「階」という団体です。公演ごとにメンバーを募り、「〇〇の階」と名前を更新します。今回は、坂道の階です。参加メンバーの年齢層や経験値が幅広い事、外注スタッフや客演ではなく、公演が終了するまで全員がカンパニーメンバーとして公演に参加する事が特徴です。(公演終了と同時に解散します)

「今できることを全力で頑張る」ではなく、「できないかもしれなくてもやりたいならなんとかする」をモットーにしています。

2014年に活動再開後、利賀演劇人コンクール奨励賞、関西BEST ACT,せんがわ劇場演劇コンクールグランプリなどを受賞し、高知、埼玉、東京での公演を経て最近では拠点地の関西以外でも注目して頂いています。ブラックボックスに美術を立て込むことはなく、会場の構造をそのまま劇中に取り込んで上演することが多いです。毎回、作品以上に会場をほめられます。会場の魅力を生かした作品になっているということだと思いたいです。
【応募公演への意気込み】
この公演は、少し変わった経緯で実現が決まりました。

2014年以降階の全作品に出演してきた俳優の七井悠さんと「一人芝居をやってみたいね」という話になり、「やりたいのだからまずはやってみよう」ということになり、上演のあてなく稽古を開始しました。3人の演出助手さんと一緒に、週1回くらいのペースで稽古を開始しました。昨年10月のことです。上演のことは頭になく、ただ、「劇を創るのは楽しい」という理由で劇を創っていました。楽しかったです。

上演を前提としない創作は思っていた以上に自由で、創作そのものに専念できる贅沢な場でした。SNSで意外なほど反応を頂いたので、お客様を招いて稽古場見学を行うことを計画していました。

が、稽古を続けていくうちに、皆の中に「公演ができたらいいな」という気持ちが芽生えてきました。ご縁があり、最低限の環境を整えて上演できることになりました。上演を前提としていなかったため超低予算ではありますが、美術も、凝った照明・音響も必要なく台本と俳優ひとりで成立する「演劇でできる最小の」作品だったこともあり、実現の見通しが立ちました。「満月の夜、ふと思い出したことを心の中で月に語りかけたくなる気持ち」を、デフォルメして作った作品です(満月ま丸いので道を転がったり夜空へ飛び立ったりします)。そして「嘘」についての物語。実写化したら大掛かりになる構造を、俳優一人の身体と言葉で表現します。

「(創作の)目的というよりは結果として行われる公演」ということで一般と順序が逆のようではありますが、この方法で創れるものもあるのではと思っています。
【将来のビジョン】
「創作」自体にできる限りリソースを割けるような方法を模索していきたいと思います。「多くの観客に届けること」「新しい客層の開拓」「評価を受けること」はとても大切な事であり、演劇公演の意義でもあることは大前提として、大前提だからこそ、そこを注視しすぎて、そもそもの始まりであるはずの「創ることの意味や幸せ」を後回しにしてしまいかねない気がするのです。


両立されている団体様も数多くおられると思うのですが、私たちはまだ非力です。今一度、「創る」ことへ回帰し、そこから始められるような演劇の作り方を模索したいと思います。

ここ数年、各地でツアー公演を行い、ありがたい評価をたくさん頂いてきたのですが、その上演にかかるコストも相当に大きく、団体として疲弊する部分もありました。この疲弊が創作に影響するのは全く本末転倒であり、避けるべきです。

「見てもらう事(表現)」と「創ること(創作)」を良い形で両立できる方法を模索していきたいです。今回の、「上演を前提としない創作からの最低限の設備での公演」という方法は、その試行錯誤の一環です。もっともっと考え、試行錯誤し、新しい良い方法を模索していきたいと考えています。

公演に携わっているメンバー(5)

熊澤洋介
役者・俳優 脚本 演出

「それは、満月の夜のことでした」に携わっているメンバーです。
興梠陽乃
脚本 演出 演出助手

「それは、満月の夜のことでした」に携わっているメンバーです。
あき
役者・俳優 ダンサー 脚本 演出 映像 振付 殺陣

「それは、満月の夜のことでした」に携わっているメンバーです。
七井悠
役者・俳優

「それは、満月の夜のことでした」に携わっているメンバーです。
久野那美
脚本 演出

「それは、満月の夜のことでした」に携わっているメンバーです。

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