桜の森の満開の下 公演情報
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公演地:東京都

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公演地:東京都

桜の森の満開の下

人間の条件(東京都)

公演に携わっているメンバー:5人

【団体紹介】
2019年に東京大学在学中にZRによって立ち上げられた。「それなしには人間が生きていくことのできないもの」をコンセプトに、簡潔で切実なドラマを、動的な身体と暴力的な音楽の上に成立させる劇作を行っている。「語られる言葉よりも語る身体にドラマが宿る」ことを信念として、近年では古典芸能や文学を題材に取り、古典の言葉が持つ現代との距離感をそのままに、身体性のレベルで観客と作品をつなぐ経験の創出を目指している。
2023年7月には「条件の演劇祭vol.1-Kabuki」を主催し、歌舞伎との出会いを通じた若手団体の演劇観の深化を目指した作品上演に加えて、上演後に観客とアーティストが交流するカフェや、30歳以下の演劇団体主宰者が交流する場づくりなど、演劇環境にリーチするための企画を行い、大きな反響を呼んだ。人間の条件としては近松門左衛門『曾根崎心中』と鶴屋南北『東海道四谷怪談』をつなぎ合わせて新たな角度から両作を照らした新作『四谷心中』を上演した。
【応募公演への意気込み】
『桜の森の満開の下』は、作家・坂口安吾の代表作とでもいうべき短編小説である。これは、安吾のエッセイ「文学のふるさと」のなかで言及されるような、アモラルな(モラルを全うしない)寸断の中に漂う人間の真実、つまりは生の真ん中に存在する孤独という一点に向けて展開されていく物語である。原作では、説話の形式をとって醒めた言葉を置くことによってその感覚の輪郭を、客観的な距離のもとに浮き彫りにしている。それに対して今回の上演では、そのような現実との距離感を持った言葉を台詞として保持しつつも、その行間に、ケアを行いながら破滅・破壊の願望を抱えて葛藤する身体がその被膜を食い破り、孤独の感覚にダイレクトにアクセスしていく過程を創作する。『桜の森の満開の下』の展開や言葉はほぼ崩さぬまま、言葉をなくした身体が展開する空間の中に、文学ではなく演劇作品としてこの作品を提示する成果を生み出していく。
【将来のビジョン】
劇場内・劇場外での演劇を並行して実践していく。劇場内での公演は、コントロールされた実験の場としての上演を行い、「身体の強度」という尺度への挑戦を行っていく。劇場外での公演は、社会のあらゆる人と人が同じ盆の上に乗る場として演劇が機能することを目指して実践される。演劇を見る習慣のある人たちだけでなく、例えば道行く子供や車いすに乗った通行人が、屋外で上演される古典作品を見て思わず立ち止まり、気づけば座って見続け、終演後には思わず隣に座る人に話しかけてしまうような場を展開するものとして、自分たちの作品が機能してほしい。同時に、自分たちが行う実践や演劇の価値を明確に言語化して、特に演劇に普段触れる機会の少ない人々に共有する機会を自分たちの側から作っていく。また、初めて舞台に上がる人が上演しても面白い作品が生まれうる演劇というジャンルの中で、明確な専門性・集団性を持った集団として自らを組織していく。

公演に携わっているメンバー(5)

えりー
役者・俳優 その他(演者) Webサイト その他(コピーライティング)

「桜の森の満開の下」に携わっているメンバーです。
概念子
美術 舞台監督 宣伝美術

「桜の森の満開の下」に携わっているメンバーです。
瀧川瑛介
役者・俳優 制作

「桜の森の満開の下」に携わっているメンバーです。制作です。
依田永朔
役者・俳優

「桜の森の満開の下」に携わっているメンバーです。俳優として参加しています。
ZR
役者・俳優 脚本 演出 ドラマターグ

「桜の森の満開の下」にて演出を務めます

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