いい旅、現実気分。

人間嫌い（東京都）

公演に携わっているメンバー：7人

【団体紹介】

作・演出を務める岩井美菜子が、2014年17歳の時に立ち上げたおひとりさま劇団。高校で演劇部に在籍も、部活という与えられた人間関係や日課として行う演劇ではなく、自分だけの創作活動を行うために、劇団を旗揚げ。

世間の流行を取り入れた作風は、一見ポップに見えるが、リアルな会話で描いた会話劇で、ジェンダー論やフェミニズムにとどまらない語り口は強力無比でありながら、「女の子」が抱える脆く弱いリアルな心情が強く共感を呼ぶ。

自分の現状に満足しきれない同世代の女性から強く共感を呼ぶ一方、一見正反対に思われていた上の世代からの支持も熱く、客席では、泣く人・笑う人が入り混じった混沌とした状況になることが多い。

【応募公演への意気込み】

本作は、劇団10周年企画３公演の第１弾になります。

女子大生３人組が、春休みを利用した傷心旅行で行きついた離島を訪れ、青い海を目の前に、ブルーオーシャン＜競争相手の少ない世界＞に漫然とした希望を抱いたり、己の甘えに気付いたりしながら、若い女子から大人の女性として変わる心情を描いた作品です。

本作は「若い」とはそもそもなんなのか？を基に構想を練り、さらには実際に、本作のモデルとなる五島列島の福江島を取材として複数回訪れ、現地での交流や、スローライフと離島ならではのライフスタイルが入り混じった独特な空気を存分にお届けします。

取材中に芽生えてしまった「演劇というレッドオーシャンから離島というブルーオーシャンに抜け出したい気持ち」を奥底に秘め、10周年を区切りとした演劇活動の集大成として挑む作品となります。

【将来のビジョン】

劇団10周年として、3月・7月・12月の３公演を予定しています。
第1弾は「若い」について、第2弾は「かわいい」について、第3弾は「華」について、それぞれ旗揚げからテーマとしてきた「女性」を扱った演劇の集大成としておおくりします。

今までは、作・演出の岩井美菜子の17歳から置かれた状況を基に描いてきましたので、集大成後の状況はまだ予想だにつきませんが、テーマを自身を含めた女の子以外の状況へも枠を広げ、社会的に画一的に捉えられがちで、理解されづらい立場の人々をテーマとした作品を作ります。または、離島に移住します。