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- 応募作品
街窩の燈火
オレンヂスタ(愛知県)
公演に携わっているメンバー:13人
- 【団体紹介】
- 2009年、「名古屋大学劇団新生」出身の作・演出「ニノキノコスター」と主宰・プロデューサー「佐和ぐりこ」により設立。愛知県名古屋市を拠点に活動している。
他劇団やダンスカンパニーとのコラボ公演も多数行なっており、2015〜2016年には宮城の短距離男道ミサイル・大阪のコトリ会議との合同公演にて宮城・新潟・愛知・大阪・東京のツアー公演を実施した。
近年は、コンテンポラリーダンスや人形劇の手法を演出に積極的に取り入れ、現代の社会問題を取り上げた脚本をベースに、身体表現とオブジェクトパフォーマンスと演劇を融合させた実験的な表現に取り組み、その時々で違った挑戦を打ち出している。
2017年には『MANGAMAN』が人形劇の新人賞である「P新人賞」にて大賞・観客賞をW受賞し、人形劇・演劇双方において新たな表現手法を提示。2023年には、障害者施設殺傷事件を人形劇表現を用いて描いた『「サトくん」のこと。』にてニノキノコスターが日本演出者協会「若手演出家コンクール2022」最優秀賞を受賞した。
- 【応募公演への意気込み】
- 本公演は、若手演出家コンクール2022受賞記念公演として、劇団本公演として初の東京公演となります。
受賞記念公演として降って沸いた東京公演の機会、10年ぶりの本公演ツアー。拠点のみで上演してきたこの10年の本公演と変わらず、全員で「今、自分たちが面白いと思うもの」を妥協なく詰め込んだものを携え、東京へ乗り込みます。
本作『街窩の燈火』は、少年・少女・青年・老人の4人が映画の聖地巡礼をするロードムービー演劇として描かれます。自らの居場所を求め街を彷徨う人たちを「街窩」と見立て、旅を通して彼らはそれぞれの決断を選びます。
また、ビフォアシアター『渓窩の晦冥』は、彼らが聖地巡礼する映画の一説として描かれます。3月の東京公演では、東京在住の俳優2名を迎え、2月の愛知公演とは別キャストで上演します。
本作では、黒いビニールやテープなどありふれたものから、移りゆく旅の情景心象風景を表出します。この数年試行錯誤し続けた、オブジェクトシアターや身体表現の集大成といえる演出表現です。「劇」小劇場で、本編だけで出演者11名。多いです。それでもなぜかシーンによっては人手が足りません。そんな圧倒的な物量を目撃してください。
- 【将来のビジョン】
- オレンヂスタは劇団理念に「最高に最低なハッピーをあなたに」を掲げています。
絶望の淵にいる人に、ささやかでも希望を信じられるような作品を届けたい。
表現手法は多様に変わっても、その根っこの理念は変わりません。
その理念のもと、あえて凄惨な事件や過激な描写を行う作品も多く、本作にもそのような描写は含まれています。しかし、過激な表現のために、創作現場でも攻撃的な振る舞いが許されるはずはありません。むしろ絶望から救うための作品を創る現場で、新たな絶望を産むことはあってはならないことです。
本公演では手探りながらも、ハラスメントガイドラインを設け、運用しています。
創る側も観る側も、演劇に携わる遍く全ての人が、演劇のある人生の方が少しでも幸福になってほしい。
その大前提のもと、ささやかなハッピーを渡せる作品を創り続けられるよう、自分達も健やかでいること、自分達のハッピーのためにも、自分達が面白いと思うものを妥協なく追求し続けていくことが、私たちの将来のビジョンです。
目標はイギリス公演です!
公演に携わっているメンバー(13)