立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー

Peachboys（東京都）

公演に携わっているメンバー：9人

【団体紹介】

2012年旗揚げ。モテない童貞男子達が女性にモテるよう頑張るコメディーを中心とする。主に「主人公の童貞三人組が好きな娘と結ばれる為に奔走するも結局は結ばれない」というのが物語の雛形である。元々は劇団はらぺこペンギン！の短編公演『再会』の中の一本を長編公演化したユニットにすぎなかったが、公演を重ねる中で団体としての形式を獲得。それはシンプルな物語の中で「下ネタ」「パロディ」「バカ」を熟練の役者陣が全力でやり切るというもの。また古今東西のあらゆるメディア文化をブリコラージュして一つの作品を作り上げるのも特徴。伝えるべきメッセージなど何もないことを公言しているにも関わらず、最後の方は感動して涙が溢れ尚且つ観終えた後には内容が何も思い出せないという感想が観客から沢山寄せられる。団体の想定以上の観客の熱量によって、童貞の妄想のようにバカが誇大化しており、そのまま突っ走ろうとしているユニットである。

【応募公演への意気込み】

Peachboysは「主人公の童貞三人組が好きな娘と結ばれる為に奔走するも結局は結ばれない」という雛形を踏襲し続け、常連の客演陣やお客様からは「お約束」として愛される一方でマンネリ化の傾向も否定出来ずにいました。また始まってから最後まで飛沫や汗が常時飛び交う我が団体の作風はコロナ禍において敬遠すべきであり、また下ネタ・パロディ過多な内容は昨今のコンプライアンス規制が強まる風潮にそぐわず、これらもまた団体として萎縮に向かいそうな理由となっていました。しかし一方でこの時代だからこそ、大いなるバカを提示し観る者を元気づけることこそ、伝えるべきメッセージなど何もないことを公言する我が団体の役目なのではないかと思い直しました。過去10年貫いてきた平台一枚のほぼ素舞台の舞台機構を捨て、昨年から始めた歌や踊りを交えたレビューショーもパワーアップさせます。熟練の役者たちの本気で無意味なバカを見せます。

【将来のビジョン】

当団体はあらゆるメディア文化の要素を組み合わせる作風から、普段は演劇にあまり興味を持っていない他分野の人々も観客として観に来てくれることも多いです。歌や踊りを交えたレビューショーも始めたことから、今後は演劇のみならず他分野のメディアとのコラボレーションも図っていきたいです。また参加している俳優は劇団チョコレートケーキに常連客演として参加しているメンバーのGOをはじめ熟練の者が多く、そうした俳優陣が全力でバカをやることは若い世代に刺激を与えます。色んな分野や世代を巻き込んだ祭りのようなエンターテイメントの創出を目指していきたいです。また作・演出には演出家の名前と共にwith Peachboysと表記しています。「下ネタ」「パロディ」「バカ」、ともすればハラスメントになりかねない内容を、立場は関係なく参加者全員で笑いながら真剣に楽しく作っていこうという意思表示です。