舞台芸術まつり!2019春

T-works

T-works(京都府)

作品タイトル「THE Negotiation

平均合計点:18.0
川添史子
河野桃子
鈴木理映子
古澤 健
堀切克洋

川添史子

満足度★★★

軸となる二つの会社の重要な交渉を象徴するような左右対称の美術。それぞれが有利に立つために本筋から外れていく喜劇、深読みが深読みを呼ぶことで生じるおかしみ。演出も台詞も構成も、よく練ったものだということが伝わってきます。

ネタバレBOX

ただ同じトーンが続くので、上演時間が長く感じられて・・これは笑いの好みの問題かもしれません。ぴったりとハマる方もいるコメディだと思います。

河野桃子

満足度★★

コンセプトやチラシビジュアルが素敵で、わくわくしながら観に行きました。チラシから予想していたものと作品のイメージが違ったので(雰囲気は近いのですが。照明などはチラシの印象そのまま……いえ、それ以上で、見惚れてしまう瞬間もありました)、「こういう作品なんだ?」と観劇のルールがわかるまでにかなり時間がかかりました。ポイントポイントでは面白かったですが、もっと深めたらかなり全体の満足度が高くなるだろう。けれど、ここまで貫かれると、あえてこういう作風なのかな、と思い、かなり好みがわかれる作品。

鈴木理映子

満足度★★★

企業合併の交渉、その大詰めの攻防を描くコメディーです。やりたい世界を完成させるためのテクニックを、楽しみつつ駆使している舞台だと感じました。終演後のロビーに飾られた「合併合意」の新聞も素敵でした。

海外ドラマの吹き替え風演技には、初めこそかなりの居心地の悪さを覚えたのですが、アレック役の三上市朗さんの登場によってその違和感は払拭されました。「偽物の西洋人」として、お尻の浮かない存在感とパロディーとしての軽みを共存させるのは、決して容易いことではないでしょう。

数日にわたる(ホテルマンも巻き込んだ)2対2対のネゴシエーションが描かれるのですが、交渉のポイント、ドラマの流れ自体は変わらないため、やや冗長にも感じます。ここは好みの分かれるところかもしれませんが、この繰り返しの中からもうひとつ別の人間ドラマが立ち上がるか、あるいは、笑える作戦変更の角度をもっとダイナミックに変えていくようなことがあってもよかったのかなと思います。

古澤 健

満足度★★★★★

観た。

ネタバレBOX

空虚さしか感じなかった。ただ構造のみがあるだけで、一切内実がない。設定としての対立がある、ということの変奏だけでいつまで経ってもドラマが起きず、進展がない。途中の、ふた部屋が同時に進行する場面も、場面転換のアクセントをつけなければ内容的にもたせられないがための窮余の策でしかなく、やはり展開には寄与しない。笑いのネタについても特に面白いとも言えず、自分が観た回について言えば、内輪ウケすら起きていないのは訴求力の欠如ではないだろうか。

堀切克洋

満足度★★

演劇というよりは上質なコント、という趣向。物語として何がどう展開するのか...と思って期待して見ていただけに、肩透かしをくらったような気持ちだった。馴染めないと、きわめて特殊な笑いの空間のように思えてしまう。

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