薄布

天ノ川最前線（東京都）

公演に携わっているメンバー：11人

団体紹介

アイデンティティに関わる問題を題材と、ヒップホップな精神で一本筋の通ったスタイルが持ち味。
他人と関わるうえでまずは自分のこと＝他者との違いをはっきりと自覚し、次にその違いをどう扱うのかということを描く。
情報が加速度的に増える世界で、他人ときちんと関わるための演劇を上演する。

2017年3月末に旗揚げ。同年9月、東京学生演劇祭2017カンフェティ特別賞受賞。同年12月、在日韓国人を扱った『漂流者たち』が局所的に話題となる。

応募公演への意気込み

今まで上演してきたものを解釈しなおした結果、僕らがHIPHOP演劇だと判明しました。それは上の世代がやってきたように単に舞台上でラップをするということではなく、ヒップホップの精神を持っているということです。HIPHOPは生き様です。自分のことを強く自覚し、言語化し、ぶつけ合って磨く。それがHIPHOPです。今回以降、天ノ川最前線の作品はよりHIPHOP演劇としてのスタイルを強く確立していくことになります。僕らの上演に対する姿勢と、描いている人物たちのふるまいが、情報の増えすぎた現代を生きる人たちの希望の一つになると信じています。

将来のビジョン

HIPHOPでのスタイルを確立します。次に、演劇をラップ・ファッション・ダンスなどと並び立つHIPHOP文化の一つとして広めます。同時に、スタンダードやジャンルといったものが少なく、正直よくわからなくて踏み込みづらい演劇というものに、「HIPHOP演劇」というジャンルを打ち立てます。その上で若手の演劇人と徒党を組み、演劇の公演を、各自が集客をするだけの点在する木のような在り方から、やっていることは違うけど同じジャンルだよねという森のような在り方へと変革します。

また、天ノ川最前線は俳優の地位向上を目指します。まずは、俳優に十分に対価を支払って公演期間中は演技に集中してもらうと同時に、良い演技をした人に集客とは別できちんと対価を支払います。