花園 HANAZONO

舞台芸術集団　地下空港（東京都）

公演に携わっているメンバー：7人

団体紹介

舞台芸術集団 地下空港は結成以来「劇場に旅をする」をキーコンセプトとして、舞台芸術を通じて自らの社会や人間性を問い直す作品づくりに勤しんで参りました。2014年には英国ウェールズ国立劇場の招聘を受け渡英し、そこで創作した音楽劇『赤い竜と土の旅人』がCoRich舞台芸術まつり！2016春にて準グランプリ＆制作賞を受賞することができました！

また2017年の移動参加型演劇『Safaring the Night』（W.シェイクスピア『夏の夜の夢』がモチーフ）は筑波大学名誉教授・浜名恵美教授が作品についての学術論文を執筆し日本シェイクスピア協会の学会誌に掲載。その後も、主宰の伊藤は脚本協力作品でヴェネチア国際映画祭に参加。また所属俳優の田代は現在、欧州文化都市マテーラ（イタリア）の3月上演の舞台芸術作品『HUMANA VERGOGNA』のキャストに選抜され渡伊中です。今後も舞台芸術を通じて、国内外にどんどんと活動の場を広げていこうと思っております。

応募公演への意気込み

この新作ミュージカル『花園 HANAZONO』は約18年前、主宰の伊藤靖朗がウエストエンドでミュージカルの傑作を拝見し、日本の代表作となるミュージカルを創作したい！と思ったことが始まりでした。伊藤は帰国後すぐにタイトルと主題曲２曲を作曲し、この作品を実現できる時を待ち続けておりました。

舞台芸術集団 地下空港は比喩（メタファー）の劇団です。今までも原発事故、グローバル資本主義など私たちにとっての重大な問題について、ファンタジックなメタファーを通じてエンタテイニングに問いかけてきました。

さて『花園 HANAZONO』で扱いたいものは“日本”です。私たちにまとわりつき、私たちを活かし、また殺しもするこの得体の知れないものは何か。今私たちは人類の曲がり角、みたいな季節を迎えておりますが、今回もこの作品を通じて劇場から鐘を鳴らそうと思います。

将来のビジョン

将来の目標はまずは海外公演の実現です。音楽劇『赤い竜と土の旅人』は英国ウェールズ最大の劇場・ミレニアムセンターから招聘公演の打診を頂くなど、実現はそう遠くはないと感じております。舞台芸術を通じて、国を超えた文化交流に寄与してゆきたいと思っています。

また、日本の舞台芸術業界全体を元気にしたいな、と感じております。２．５次元演劇の盛り上がりはとても注目すべきムーブメントで、江戸時代の歌舞伎はこんなだったであろうなあ、と感じつつ、産業としての演劇、をいかに演劇業界全体で成立させるか。それを考えるべき時が来ているのだと思います。

舞台芸術集団 地下空港としては、野田秀樹さんや蜷川幸雄さん、ピーター・ブルック、そういった、集合的な（みんなにとって重大な）作品が創れるよう、今後も「劇場に旅をする」スタンスでコンスタントに作品作りに勤しみます。