紙の方舟

紙の方舟

シアターノーチラス(東京都)

公演に携わっているメンバー:7人

団体紹介
人間にひそむ「謎」をテーマにして、ミステリアスな群像劇を創り続けている劇団です。2008年に発足以来、ひとつの状況下における複数の人間の関係性を、複雑に絡み合う会話で浮き彫りにしながら、いつの間にか、日常とも非日常ともつかない、人間の深淵にたどり着く……そんな不思議な世界観が特徴です。たとえば、深夜バスを待つ人々の果てしない会話、たとえば、開店前のカフェの店内で従業員たちのさまざまな思惑がぶつかり合う会話、たとえば、父親の不審死をめぐり家族たちが疑惑と不安をさらけ出す会話……など、一秒も目の離せない緊迫した言葉の応酬の中から見えてくる人間の真実にご注目下さい。毎回、御客様がご自身の経験や思いをたくさん書いて下さいますが、「観終わった後いろんなことを語りたくなる」のも、大きな特徴だと思っています。
応募公演への意気込み
群像劇&会話劇にこだわってきたシアターノーチラスも、いよいよ20回目の公演を迎えます。今回は初めて、実際に起こった出来事からヒントを得た物語です。1960年代から70年代にかけて世間を騒がせた「イエスの方舟事件」をひとつのモチーフにして、家族の在り方や人間の「居場所」「アイデンティティ」といった言葉をキーワードにしたドラマが展開します。孤独から逃れるようにして集団生活の場を創り上げた人々、しかし、その中心人物である「マザー」の死を目前にして、彼らはどんな行動をとるのか? 「疑似家族」が壊れたとき、彼らは本当の「家族」のもとに戻るのか? それとも……「今」の時代における人間の在り方について考えながら、今回も、貪欲に貪欲に芝居作りに取り組みます。観たあとで「ガツン!とぶん殴られたような」、そんな芝居になればいいなと考えています。
将来のビジョン
演劇でなければできないこと、芝居だからこそ伝えられること、それらを意識しながら、「人間とは何ぞや?」というテーマに挑み続けます。スリリングな会話と緊迫した物語の果てに、「今だからこそ」の人間の在り方を問い続けます。
将来は、集客力を高めて大きな劇場でやりたいのはもちろんですが、同時に、座席数100以下の小さな劇場のサイズだからこそリアルに伝えられる、等身大の演劇にも、磨きをかけていきたいと思っています。
劇場のサイズの大小に関係なく、演劇というものが、あくまでも人間の深淵を覗き見るための、なまなましい体験であるということにこだわり続けたいです。そこに「小劇団」というカルチャーの活路を見出したいと考えています。

公演に携わっているメンバー(7)

佐藤

#20、がんばります。
おみふ

今回、初参加させていただきます! よろしくお願いします!
トンク

20回目の記念公演に初参加させていただきます!
けいすけ

第20回目、いよいよ盛り上がってきましたね。
高尾静日
役者・俳優 脚本 演出 照明 制作 宣伝美術 Webサイト

宣伝美術を担当させていただきます。
きむらかおり
役者・俳優

新しい一歩を踏み出すように。
レオン
脚本 演出 その他(スタッフ)

20回目の記念公演です。たくさんの感謝を込めて。

このページのQRコードです。

拡大