DE PAY’S MAN とはドローイングの手法名であり、フランス語のdépaysement[異郷の地に送ること]を語意変換。 「ダンスコンテンツをより身近に」という振付師 木皮成の呼びかけにより2016年設立した製作ユニットです。 製作する媒体は映像作品、上演作品、ドローイング問わないものの、あくまで上演構造を根源にすることにこだわり、これまでに2本の映像作品を製作致しました。
1987年スイスのアーティストのフィリッシュ&ヴァイスによって発表された約30分のインスタレーション作品「事の次第」(原題 The Way Things Go)を元にしたダンス作品を上演します。この「事の次第」という作品は海外でルーブ・ゴールドバーグ・マシンと呼ばれる表現手法(日本ではピタゴラスイッチという名称が浸透している)で描かれた最初の作品で、この方法論をダンスをする身体を相対化することで、すべての動きに理由が存在するという新たなジャンルになり得るダンスを製作します。 今回上演する場所は東京都内の上演空間でも、比較的小スペースであるRAFT(約4m×4m)だからこそ描ける縮図として大きな「東京」を描きます。
DE PAY’S MANでは「舞台芸術の醍醐味はその観劇体験を観劇後、他者と共有することで面白みをさらに深めることができる」という考えを共催であるRAFTに提案。 観劇者が第三的観劇者を誘うことでチケット料金が半額近い値段になる料金システムが実現しました。(1枚のチケット料金2000円が2枚の予約で2500円(3枚の場合は3000円)) これは客席が100席以内の上演企画はどうしても関係者の広がりで席が埋まってしまう可能性を考えたときに、一般層(観劇を普段しない層)に届かせるための「まずは知り合いの知り合いから一般層にアプローチをする」というための金額設定をすることにより、新たな舞台芸術の新規顧客獲得のための新たなモデルケースを提案します。
将来のビジョン
【私たちの上演場所は劇場だけには留まりません】
ダンスが社会にどう関わっていけるのか、日々模索しています。
DE PAY’S MANとしては、今後しばらくは映像製作が続き、国内のみならず、インド・デリーでの作品製作を検討中です。現在はカンボジア、シェムリアップでの作品を製作しております。