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- 舞台芸術まつり!2016春
『再開』
屋根裏ハイツ(東京都)
公演に携わっているメンバー:7人
- 団体紹介
- 中村大地が作、演出を務める演劇カンパニーとして 2013 年設立。
少数のメンバーで話し合い、常に疑いの眼差しを演劇へ向けながら試行と実験を繰り返し、人が生き抜くために必要な「役立つ演劇」を創出することを目的とする。
最近の活動として2014年10月「暗くてなるものか」、2015年12月「二十一世紀旗手」を発表。最終的には家を建てたい。
- 応募公演への意気込み
- 本公演は銀河ホール学生演劇合宿事業「雪の演劇祭」の参加作品となり、岩手県西和賀町での1か月間の滞在を経て作られます。
今回の公演で取り扱うテーマは「民話」。民話は語り継がれてきたものですが、語り手と聞き手との間に良き関係が生まれていないとうまく語ることはできないのだそうです。
観る人と上演の間に、それとは違えど、しかしそれに匹敵するほど強い関係を築くことができたら、芸術としてそれ以上に幸福なことは無い。観客との距離がとても近いギャラリーという極小空間で、そういう時間を作ろうと思っています。
- 将来のビジョン
- 虚構や芸術は役に立つ。
何の役に立つのかといえば、人間の役に立つのではないかと思います。「役に立つ」とは利便であるということではありません。それが「生きる上での支えとなる」そういったことを意味します。
また、芸術は装置のようなものです。その装置を通じて、人々は新たな視点を手に入れたり、その視点によって見える新しい世界にタッチすることができるようになります。
しかし「新しい世界にタッチする」ことで、「わからないことがわかるようになる」わけではありません。むしろその逆で「わからないことがあること」がわかるようになるのだと思います。
この「わからないことがあること」に気が付くことは、いま自分に見えている世界に未知の、新しい余白を用意してくれます。そういった機会を、芸術や虚構は与えてくれます。そしてそれこそが虚構や芸術の価値だと私たちは信じています。
屋根裏ハイツが目指すのは、そういった価値をもった作品=装置を作っていくことです。
公演に携わっているメンバー(7)