CoRich舞台芸術アワード!2019

「しだれ咲き サマーストーム」への投票一覧

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byassistbyassist(843)

9位に投票

21日14時開演回(途中休憩10分込み2時間35分)を拝見。

大胆な舞台セットに度肝を抜かれ、人々の愛憎が複雑に絡み合うシリアスな題材が、生演奏をバックに、落語のテイストで軽妙洒脱に展開し…『江戸系 諏訪御寮』等、自分が過去に観てきた、あやめ十八番の9作品のうち、今回が最高傑作ではないかと思う。

役者陣。
まずは中野亜美さん。あやめ十八番・代表の堀越涼氏の指導の下、初舞台を踏んだ女子高校生が、2年後の夏、同じ吉祥寺シアターの舞台で主要キャストの一人を立派にこなしているのを目にして、胸熱な気分にさせられた。
次に、メインの役柄ではないが、本作品の軽妙洒脱なテイストを象徴するような役柄を演じた田久保柚香さんが、個人的には、とても印象に残った。
【配役】
風間東薫(かざま・とうくん。亡くなった六代目・大酩酊白菊の元弟子)
…藤原祐規(ふじわら・ゆうき)さん(色悪(いろあく)を好演)
お袖(東薫の新妻。六代目・大酩酊白菊の娘)
…大森茉利子さん(以前、ギャラリールデコで観た『恋愛恐怖病』のような作品での客演も拝見したい方)
お万喜(おまき。六代目・大酩酊白菊の妻)…井上啓子さん
岩鼻牡蠣右衛門(戯作者。六代目・大酩酊白菊の元弟子)
…村上誠基(むらかみ・まさき)さん(拝見するのは『メロン農家の罠』以来?)

<岡倉町の長屋>
番匠アキ(ばんじょう・あき。東薫の友人。大工)…尾﨑宇内(おざき・うだい)さん
お文(おぶん。アキの妻)…内田靖子さん
のよ(Vチューバー=アバターのユーチューバー)
…シミズアスナさん(レティクル東京座の方。適役!)
三竹なお八(「のよ」の声優)
…ムトコウヨウさん(「二代目なっちゃんの愛人。」で知った、劇想からまわりえっちゃんの役者さん)
栗田蜂五郎(「のよ」のアニメーター。元・浮世絵師)
…山本周平さん(新宿公社『死ぬ気はなかった。』『13番地のパブロ・ピカソ』に出ていた方)
猿若雛太郎(歌舞伎役者)…渡邉素弘さん

猿若藤七郎(雛太郎の兄弟子の歌舞伎役者)
…和知龍範(わち・たつのり)さん(『肥後系 新水色獅子』の高校教師役以来、あやめ十八番を初めとして何本もの作品で拝見している方。色悪(いろあく)役が巧い)
お力(おりき。両替商。藤七郎にカネを貸している)…蓮見のりこさん

三浦屋・幽霧(ゆうぎり。花魁。藤七郎に惚れている)
…澤田千尋(さわだ・ちひろ)さん(総英学院の副部長さん(役柄)だぁ!)

<吉原の有ま屋>
楼主・徳兵衛(牡蠣右衛門に吉原俄を依頼)…山下禎啓(やました・よしあき)さん
有馬菊子(徳兵衛の娘。世間知らずで、東薫に騙されて貢いでいる)…中野亜美さん
清平(せいべえ。若い衆)…酒井和哉さん
お琴(やり手…遊女の世話係)…田久保柚香さん(『みのほど』で知った女優さん。好演!)
薄蜘蛛(うすぐも。花魁。藤七郎に惚れている)…融羽子(とわこ)さん
朝蛾於(あさがお。遊女。藤七郎に惚れている)…金子侑加さん
鬼瀬川(きせがわ。花魁。東薫や藤七郎から惚れられている)…配役なし

七代目・大酩酊白菊(故・六代目の弟子。牡蠣右衛門に新作落語を依頼)…堀越涼さん

<大酩酊白菊の弟子/演奏>
…ピアノ・吉田能(よしだ・たかし)さん
 パーカッション・吉田悠(よしだ・はるか)さん
 ギター・島田大翼(しまだ・だいすけ)さん
 サックス・藤林祐聖(ふじばやし・ゆうき)さん

<後妻打ち(うわなりうち)の女房衆、物売り、他>
…内田京(うちだ・みやこ)さん(過日の新宿公社『死ぬ気はなかった。』で知った方)
 旭レナさん
 安藤陽佳(あんどう・はるか)さん(何度も舞台を拝見している方)
 悦永舞(えつなが・まい)さん
 北原葵さん

ポチ様様ポチ様様(2086)

3位に投票

とても見応えのある舞台を観た。最初からワクワク感満載で,途中10分間の休憩はあるものの,最後まで緊張感は途切れない。作品,演技,演出,秀逸である。舞台装置も劇場を縦横無尽に使っており,なんとも大きな芝居感が溢れている。作品のオチもとても好みである。あやめ十八番さん,観劇は2作品だけであるが,いずれも質の高い舞台で,今後も注目したくなる期待の劇団である。

kikikiki(521)

3位に投票

江戸風俗が現代まで続く架空の日本で、落語家の跡目争いから始まる色と欲との物語。
趣向が盛りだくさんで、舞台の面白さの大盤振る舞い、という印象だった。

KOMAKOMA(123)

3位に投票

すでに年に一度のお楽しみになってしまってる劇団の年に1回の本公演。

観に行くのは1度では足りなかったからリピートしたけど、素晴らしい役者さんたちの競演と、粋としか言えない独特の世界観が素晴らしかった。

堀越さんは作家としても、演出家としても、役者としても凄いと言うかその才能が恐ろしいです。

海音海音(5)

1位に投票

今回が初めましてのあやめ十八番。評判通りの、それ以上のクオリティでした。
舞台美術の美しさ、生演奏、巧みな演者達。
落語を主軸に2020年の江戸というパラレルワールドを、一歩間違えると滑ったノリになってしまいそうなところを、上手いバランスで表現していた。
高さのあるセットだったため、前列だと後半首が痛くなってきてしまったのが難点。
奥行きの活かし方はとてもよく、月と柳が美しかった。
声の通りがよい役者さん達が多かったように感じたが、特に主演の藤原祐規さんはよく通り、強弱から高低まで聴きやすく、なんとも色っぽい声が役柄によく合っていた。二幕からの演技には圧倒された。
期待通りの満足度と高揚感で劇場を後にすることができました。是非この俳優陣で再演をして頂きたい。

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