CoRich舞台芸術アワード!2017

「60'sエレジー」への投票一覧

1-12件 / 12件中

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投票者 もらったコメント
久美子久美子(1196)

4位に投票

昭和20年生まれの自分と重なる部分が多くそれぞれの出来ごとに頷くばかりでした。タイムスリップしたような懐かしさを感じながら2時間10分はあっという間に過ぎました。役者さんも上手いしいい時間を過ごしました。

旗森旗森(728)

3位に投票

快作。今年前半の演劇では白眉だろう。ほめる人は多いだろうから少し視点を変えて。
1)方言指導(ダイアローグコーチ?)がよく俳優と共に頑張った。最近の小劇場の作者は台詞の言い方にはあまり頓着しないが、それは舞台のリアリティの基本である。佐藤が現れ最初のセリフを言った瞬間、舞台にリアリティが生まれた。家族兄弟の会話、従業員との会話は、いささか同時代を生き東京を知っている私はもう少し頑張れと言いたいが、ここまでやった青年座の女優さん?(文芸部?)に金賞だ。
2)演出が狭い舞台をよくさばいた。出入りなどこれしかない平面なのに立体的に見える。日澤演出は今度は銀河をやるようだが、大きな劇場でも、また少し大衆的なテイストの作品でも挑戦してほしい。ミュージカルをやるなら、ダンスに新しい工夫を切望する。美術も悪くはないが、小道具などはもう少し考えてほしい。
3)一見、三丁目の夕日のように見えるが、ぜーんぜーん違う。私は同時代に働き出したが、オリンピックそのものには世間はそれほど萌えなかった。なにかうすら寒い感じがあって、そこもこの芝居は人情もからめてうまくとらえていたと思う。
4)俳優もよく頑張っていて好演だが、華がない。一度、この芝居を三越劇場あたりで、西尾佐藤の他は松竹仕込でやってみるといい、というのは冗談のようだが、この芝居は、私の世代が久保田万太郎の「大寺学校」を見るような風俗劇の古典になる素地があるが、そういうところをくぐれれば、ということだ。。

t-satt-sat(584)

2位に投票

あんまりオジサンを泣かせないでほしい・・・ 勝手に蛇口が開いちゃう、困るなあ、見ていられない。
身ぎれいに生きてゆきたい(できるだけ)、と切に思う。
どんな顔して逝ったのだろう・・・ あ、もしかしてこの写真って・・・!

ポレポレポレポレ(78)

1位に投票

見てきました
ぼろ泣きです
優しい優しい物語でした
まだご覧になっていない方
絶対見たほうがいいよ。

skinoshi75skinoshi75(65)

2位に投票

劇団チョコレートケーキ『60’sエレジー』
於:サンモールスタジオ
時代は変わるんだと実感した。自分よりも上の世代の話だが、共感できることがあった。昔は色々世話をしてくれる人がいたもんだって聞いたことを思い出した。息を呑む迫真の演技で見応えあり。

うさぎライターうさぎライター(1781)

7位に投票

高度経済成長期の高揚感と、その波に乗れない人々の悲哀が“日々のことば”で語られる。
上手く転身できない、あるいはしようとしない人々の、焦燥感と苛立ちが痛いほど切ない。
集団就職の少年役、足立英さんの初々しさと瑞々しさに感嘆。
脚本がいいなあ。台詞がいいなあ。
歴史物の格調高いのも好きだが、普通の会話でこんなにボロ泣きしたのは久しぶりだ。



ぐまぞうぐまぞう(829)

2位に投票

良かった。人と人の繋がり、其処にある優しさと心意気を丁寧に描いてた。「御免なさい」じゃなくて「ありがとう」なんだね、ってなって泣いた。西尾友樹が素晴らしく江戸っ子。最後の最後、その場には居ないけど確かに佐藤みゆきの顔がイメージ出来た。流石の劇チョコ。

コナンコナン(1445)

4位に投票

生きた昭和の歴史を見る事ができた。
演劇という概念を超え、当時の生活者のエネルギーと将来への不安を目の当たりにし、何故だかまだ序盤だというのに目頭が熱くなってきました。
口が悪いながらも思いやりに満ち、裕福でなくとも精神的豊かさを持った人々の心情に触れたからだろうか、それともその先を生きる者として、この家族の行く末をおぼろげながら予見してしまうからだろうか、どうしようもなく心が小刻みに震えてきてしまいます。

「もっと時代を読んでこうした方がいいのに」とか何度も主人に対してお節介にも助言したくなる部分が多々ありました。が、しかし観終わった後、要領がいいとか悪いとか関係無く、その激動の時代を信念を持って生き抜いてきた人々の生き様に対して尊敬の念を抱くしかありません。
そして、ただただ無防備に感動の渦に巻き込まれるしかありませんでした。

雨模様雨模様(5627)

3位に投票

1960年代のエレジーだったのですね。本当に素晴らしかったです。
1960年代の町工場。高度経済成長に乗っかり、現在不況に苦しむ中小企業の話かとつい勘違いしていました。蚊帳を製造する町工場。時代の流れに乗れず、没落していく産業に従事していた人々の話でした。

昭和40年頃が私の蚊帳体験の最後のような気がします。東京で言えばアパートに網戸ということでしたが、電子ベープも出回り始めましたね。

地主の立場からすると、蚊帳工場、アパート、そして今度はマンションという流れになります。親の心子知らず、かつての金の卵の少年が安藤さんのアパートに住んでいたことで、工場のおかみさんはずっと見守っていたいたというラストシーンは感動物でした。空襲の影響も描くところなど、作品作りの素晴らしさが光りました。

土地を地主に返すに当たり、借地権割合のことが全く話題になっていなかったことは見落としだったのではないかと思いました。

退会ユーザ退会ユーザ(0)

3位に投票

チョコレートケーキが古川健作・日澤雄介演出という現体制になってから戦後の日本を描く作品は劇団の本公演としては初めてではないか(トム・プロジェクト主催だと「スィートホーム」「挽歌」という作品があったが…)。しかも、奇しくも同時期に上演中の桟敷童子「蝉の詩」と同時代の物語である。 

開演40分前に受付(整理券配布)開始というので1時間前に劇場着。が、すでに3人が並んでおり、受付開始時には20人を超えていた。チョコレートケーキの人気の高さがわかる。
そもそも16年12月の「治天ノ君」再演東京公演ではシアタートラムを予約だけで全ステージ完売させ立見も出たほどなのに、それでもサンモールスタジオという小空間に戻ってこようとする心意気が嬉しい。 

舞台上手に卓袱台が置かれた6畳間。下手はガラス戸に小林蚊帳と書かれた小さな町工場の入口と土間。入口近くに足踏み式のミシンが置いてある。下手端が作業場に続くガラス戸になっている。 

前説は制作担当の菅野佐知子。5分遅れで開演。上演時間2時間15分弱。 

物語は築40年位の古いアパートの一室で老人が自殺し、事件性の有無を確認するために刑事がやってくるところから始まる。部屋はきれいに整理され、覚悟の自殺であったことが窺えるが、派出所の巡査は刑事に大学ノート1冊にびっしり書かれた遺書を差し出す。その遺書を読みだす2人(高橋長英が声のみの出演で老人を演じており、刑事が遺書を読む声に重なっていく…)。
そして物語は昭和35年、会津から集団就職でこの三代続く蚊帳工場に修三がやってくる場面へと時間を遡る。 

「三丁目の夕日」のダークサイド版といった感じの展開であるが、蚊帳というアイテムに時代の流れを反映させる手腕が見事だ。役者陣も皆が真摯にこの時代の日本人と向き合っている。

とちとち(1389)

7位に投票

高度経済成長期の光と闇。東京下町の町工場を舞台に「闇」の部分にスポットを当てた作品。
私は60年代を全く知らない世代なのですが、世界観が丁寧に作りこまれていてノスタルジーを強く感じました。

不器用だけどまっすぐな清、慈愛に満ちた悦子。
小林夫妻が修三に向ける優しさ、愛情の深さに感動しました。

akisanakisan(1221)

9位に投票

サンモールスタジオと言う空間で観られたのがちょうど良かったです。

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