
ヤドカリバカンス
桃色バカンス
タイニイアリス(東京都)
2007/08/02 (木) ~ 2007/08/05 (日)公演終了
満足度★★★
マンガ付
チケットの変わりに本編の前日譚、後日譚が描かれたマンガっていうのが面白い。
本編は、シリアスな場面は痛々しくイラつくのですが、うまい具合にお笑いの場面がリカバーしてくれている感じ。
(お笑いパートはかなりツボでした)
この作品、男女で感想が大きく異なるような気がしました。

ロマンス
こまつ座
世田谷パブリックシアター(東京都)
2007/08/03 (金) ~ 2007/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
チェーホフの一生をたどる。
時間に余裕がある方は当日券が狙い目です。座席数や位置はその日によって変わるけれども、必ずあると話していました。今日ちらりと覗き込んだ限りでは、なかなかいい席があったようです。
音楽劇というのか、役者が唄うシーンがあります。井上芳雄クンなんかが出演しているのも納得。
井上ひさしの戯曲はなんとなく避けていたところがありましたが、この作品を観てそんな思いは払拭されました。
もし「ボードビル」という言葉をご存知なければ、下調べしてから観るといいかもしれません。
笑いのネタもけっこうあり、それが時代に左右されないものなんです。
再演してもまた使えるであろうと。
パンフレットを買って読んでみると、これもまた面白い。

いとこ同志
まつもと市民芸術館
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2007/07/27 (金) ~ 2007/08/05 (日)公演終了
満足度★★★
熟練の味わい
いろんな公共団体が主催し協賛している作品のようなので、
「文部省特選」のような毒のない品性正しい、
なよなよした作品と思って観劇に臨みました。
確かに品性の外れた部分はないけど、
そこそこユーモアがあり、野心もあり、
哲学的思想も含まれた真面目で力強い作品でした。
坂手作品は、以前、名古屋の大須にある
納戸のような劇場で「屋根裏」という作品を体験したことが
ありました。
韓国ミュージカル「地下鉄1号線」と良く似たテイストの
作品だなぁと思って見た記憶があります。
今回の作品も、基本的な構成や、路線は、似てたので
それが、この人の味わいなんでしょうか。
しかし、メジャーな役者が顔を揃え、
演出家も実績があるのに、
200人しかない東京芸術劇場小ホールが
半分程度しか埋まっていない。
エンターテイメントに満ちた娯楽作ではないけど、
「たいしたことないなぁ」と思う無名劇団や、くだらない作品、
どうでもいい自己満足的芝居を打っているような作品が
不思議と紀伊国屋や本多劇場で動員をしている中、
決して秘めやかに公演を打っているわけでもないのに
寂しい客席。
見所は、大御所、渡辺美佐子。
4人しか出演者のいない作品で2時間休憩なしだから
必然的に出番もセリフの量もハンパなく多いのに
堂に入った演技で、余裕な仕草で芝居に溶け込み
作品の展開の上での大黒柱となっている。
他の役者が、時々いっぱいいっぱい、アップアップになっている
様子(息が上がっていたり、キレがなかったり)が
伺える中、最高齢(70歳位なのかなぁ)の
渡辺美佐子は汗まみれになることもなく息を切らすことなく
それはそれは熟練された職人技のように演じている。
大女優さんでありながら、いわば若手の野心作のような
作品に挑戦する姿勢、そして自己満足ではなく
作品に風格と気品を与える芝居は一見の価値があります。
佐野史郎も宮本裕子も、ふっとんでしまってまっているというか
渡辺美佐子の手の中でコロコロ転がされているような
感じのよう。
当たり役なのか、十八番なのかどうかわからないけど
同じような役柄の芝居や、宛書の芝居に胡坐を書いている
商業演劇の大女優さん達も是非見習って欲しいですね。
ただ、正直、芝居として面白味は少ない。
舞台映像も半分は暗いので、強い集中力を持って
観劇をしなければいけないし、理解をする努力が強いられる。
そういう作品は、僕は苦手。
このような哲学的な側面を持つ作品、平田オリザ作品なんかも
含めて、折り目正しい作品を
素直に楽しめるような観劇姿勢を持つような人間に私はなりたい(笑)。
この作品を素直に「感動した」と言えるような人間にもね。
今はまだ、この作品を褒め称える人は偽善というか
格好つけているようにしか思えず、仲良くなれなさそう。
いい作品なんだろうけど、中途半端に説教臭い作品は
どうも、お金出してみるには腰が引けます。
あんまり観劇中に、頭、使いたくないんだよなぁ(汗)。

blood relation
猴
-IST 零番館(大阪府)
2005/11/11 (金) ~ 2005/11/13 (日)公演終了

俺たちはマシンガンじゃないって。
マーク義理人情
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/08/01 (水) ~ 2007/08/05 (日)公演終了
満足度★★
ノスタルジィは感じさせるけど、
小学生の頃の思い出に浸ったり重ねたりの本筋の話は平板で、でも体力は使うしと、バランスの悪さが気になる。73分。

ひーはー
Piper
本多劇場(東京都)
2007/07/26 (木) ~ 2007/08/12 (日)公演終了

幽霊はここにいる
ハイリンド
新宿シアタートップス(東京都)
2007/08/01 (水) ~ 2007/08/05 (日)公演終了

mrs,mr.japanease
快快
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/07/25 (水) ~ 2007/07/30 (月)公演終了
満足度★★★
2回目
東京デスロック、ハイバイの上映会を見た流れで。
繋ぎ方を変えたり、言葉を身体に寄せたりなど、全体の完成度は高くなってましたが、趣味や遊びを入れ始めたとこがあまり好みではなく。
星3.5くらい。

再演とプレビュー(本公演ないかも。)
ハイバイ
アトリエヘリコプター(東京都)
2007/07/24 (火) ~ 2007/08/05 (日)公演終了
満足度★★
兄弟舟
「ポンポン」と同じく正面側がよさそうです。椅子シーンで、背中だったり、かぶったり。そのせいもあってか、なかなか入ることができず。
ギミックのおもしろさと、全体の状態のおもしろさと、反発しあってる部分が活きてくると新しい発見かもと。
本公演はあるのか。期待。

スペース・トゥーランドット
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2007/07/28 (土) ~ 2007/07/30 (月)公演終了
満足度★★★
たぶん
初オペラ。
冒頭は展開や空間がどうしても気になってしまいましたが、そういうもんだと気にしなくなってからは、楽しく。いい声の持つ力。
チラシの画がそのまま現れる光景は、壮大。

ドアはもう君の為にあいているよ
愛情爆弾
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2005/02/20 (日) ~ 2005/02/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
肌がスベスベになる舞台。
音と光と言葉につつまれるサウナ。
毛穴がバッとひらいて、高まる心の新陳代謝。
観終わった後のあの心地よい疲労感。
最高。

FINAL ANSWER?
猴
OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)
2006/07/21 (金) ~ 2006/07/23 (日)公演終了

justme@t!! (ジャストミート!!)
猴
OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)
2005/06/24 (金) ~ 2005/06/26 (日)公演終了

Last supper
猴
【閉館】カラビンカ(大阪府)
2004/02/07 (土) ~ 2004/02/08 (日)公演終了

ウラメスィーと!
演劇組合ユニット・バス
千本桜ホール(東京都)
2007/04/18 (水) ~ 2007/04/22 (日)公演終了

ウラメスィーと!
演劇組合ユニット・バス
千本桜ホール(東京都)
2007/04/18 (水) ~ 2007/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★
寒いギャグ・・・
恐らく,ユニット・バスの公演を観るのは4回目かな?毎回楽しくみさせてもらってます.毎度感じることですが,芝居に勢いがありますね.テンポというか?歯切れもいいように思います.寒いギャグもしつこくやってくれるので笑ってしまう(少々強引ですが・・・).でも毎回,ホロッと泣けてしまうシーンなんかもあったりして.次回作が楽しみです.

ウラメスィーと!
演劇組合ユニット・バス
千本桜ホール(東京都)
2007/04/18 (水) ~ 2007/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★
リズム
恐らく,ユニット・バスの公演を観るのは4回目かな?毎回楽しくみさせてもらってます.毎度感じることですが,芝居に勢いがありますね.テンポというか?歯切れもいいように思います.寒いギャグもしつこくやってくれるので笑ってしまう(少々強引ですが・・・).でも毎回,ホロッと泣けてしまうシーンなんかもあったりして.次回作が楽しみです.

セブンガールズ
劇団前方公演墳
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2004/11/23 (火) ~ 2004/11/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
星がいっぱいでも
前墳2度目の観劇にして、その後の前墳ジャンキーっぷりを
決定付けてくれた作品。
派手なアクション有り、殺陣有り、歌有り、踊り有り
笑い有り、涙有り、涙有り、涙有り‥。
マジやばかった!
ちなみに、舞台アンケートの再演希望欄には
毎回必ずこの作品を書いてます。
また、観たい。

さくら/シークレット・ハンター
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2007/05/18 (金) ~ 2007/07/01 (日)公演終了
満足度★★★
『さくら』『シークレットハンター』
『シークレットハンター-この世で、俺に盗めぬものはない-』
作品の展開・台詞・歌詞・・・・・・全ていつかどこかで見たような気がしてならない。他所から拝借して再構築したものの、つぎはぎだらけで全ての場面が陳腐に映る。
主演の二人は想像以上に良く、お互い場数を踏んだ安定感でとてもお披露目とは思えない。永遠の二番手を卒業して、晴れて主演になったトウコちゃんとあすかちゃんの今後に期待。

『エリザベート』-愛と死の輪舞(ロンド)-
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2007/07/06 (金) ~ 2007/08/12 (日)公演終了
満足度★★★
新生雪組エリザベート
こんなに「笑顔」なトートは初めてでは。春野トートの凍りつくような笑みとも、姿月トートの不敵な笑みとも違う。
シシィを追い詰めることに、ひたすら快楽を覚えてご満悦。
すなわちサディスティックな笑みなのですね。
最後のダンスはひたすら愉快そうな水トート。
腰つきがまさしく、水夏希。
歌唱力については何も言うまい。
白羽シシィ は、どうしてもにじみ出る愛嬌が今回ばかりは役から彼女を遠ざけている。
年を追うごとに増す孤独感がもっと欲しかった。
気になったのはルドルフ、エルマー、マダムヴォルフ、ヴィンディッシュ嬢。
出番は少ないけれど、重要な役どころであるにも関わらず
今までのエリザベート公演において圧倒的につくりこみが足りないように思えた。