
お台場SHOW-GEKI城「ハリウッド」
劇団上田
フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)
2007/12/23 (日) ~ 2007/12/27 (木)公演終了
満足度★★★
もっとスピーディーで、
もっと破壊力のあるモノを、
今回期待していたのですが、
残念ながら小粒感が。
1位:ハイバイ「おねがい放課後」
2位:タテヨコ企画「宇宙ノ正体メロス編」
3位:クロカミショウネン18「ワスレモノ」
4位:MCR「Track Back System」
5位:劇団コーヒー牛乳「コーヒーパーク~男の70分」
6位:ブラジル「センチメンタル☆草津」
7位:スペースノイド「NO.721」
8位:劇団上田「ハリウッド」
9位:柿喰う客「親兄弟にバレる」
10位:グワィニャオン「音小僧と殻少女」
11位:とくお組「近未来パーク」
12位:猫☆魂「happiness!!!」

どん底~化け物達の晩餐会
立川志らく劇団・下町ダニーローズ
アイピット目白(東京都)
2007/12/25 (火) ~ 2007/12/31 (月)公演終了
満足度★★★★
値段なりの価値は間違いなくある
来年、段田さん主演でどん底があるわけですが、その前に下町ダニーローズ第8回公演「どん底~化け物達の晩餐会」というのがあって、観てきました。
なんか、色々チェックしている一環のように見えますけれど、僕はもう小劇場系の演劇ってすっかりご無沙汰でして、遊眠社、第三舞台、第三エロチカ、自転車キンクリート、全自動シアター、離風霊船あたりが解散やら何やらで定期公演をきちんとうたなくなってからは紀伊国屋ホールにしても本多劇場にしてもスズナリにしてもすっかりご無沙汰です。すっかり保守的になって、野田地図とか、キャラメル・ボックスなどのそこそこ安心して観ることができるものが観劇対象の中心なわけですね。
それで、なんで突然「下町ダニーローズなんですか?」って、いや、この劇団名すら知りませんでした(笑)。どうして観る気になったかって、昔大好きで録画してまで観ていた「ウルトラマン・ネクサス」でヒロイン役で出ていたお姉さんの五藤圭子さんがブログで「出ますー」って書いていたから(笑)。いやぁ、ブログでのプロモーションと言うのもやっぱり効果、ありますね。少なくとも観客が二人増えました。
それで、観てきました、どん底。原作はゴーリキーですが、僕は古典戯曲をあまり知らないので、もちろんこれも良く知りません(笑)。
でね、結論から言うと、3500円の今回の演劇の方が9500円の野田地図のキルよりもずっと面白かったです。
いや、正直、役者さんの個々の実力を比較したら、そりゃやっぱり野田地図の方が上ですよ。野田、勝村、高田の演技の方がずっと素晴らしいし、美術とか、衣装とか、照明とか、音楽とか、一つ一つはどこをとっても野田地図の方が上。でも、演劇としての完成度はこちらの方が上だったな。なぜかといえば、箱が小さいから。役者さんたちの力量が不足していたとしても、箱が小さいからちゃんと一番後ろの席まで芝居が届くんですね。僕は今日は後ろから2列目だったかな?前から5列目ぐらいのところで観ていましたが、全然問題なし。声も届くし、表情もわかる。演技がきちんと伝わってくるんですね。演劇で一番重要なのはこれ。野田地図が今やっているキルは、これが後ろまで届かない。もちろん、キルだって前から3列目とかで観ていれば全然問題なく楽しめるんだろうけれど、ちょっと後ろになってしまったらもう駄目。ところが、今日の芝居は観ている人ほぼ全員にきちんと同じように届いているんですね。これこそが小劇場の良さのはず。
「汗が飛んでくる」「つばが飛んでくる」というパワフルな芝居ではなかったけれど、役者さんたちそれぞれがきちんと自分の個性を発揮していて、なかなかに楽しめたと思います。少なくとも3500円の価値はありました。台詞重視の芝居の中でやや舌滑の点で問題がある部分もあったとは思うけれど、十分に許容範囲。あと、折角色々と手を加えているのだから、もうちょっと前半で笑わせてくれても良いかな、と思ったんですが、このあたりは人それぞれでしょうね。僕とかだと、もうちょっと前半と後半で落差があっても良いかな、とかは思いますが。
五藤さんは自分のブログで「出番はちょっとしかなくて、なんかずっと不機嫌な顔をしている役なんですが‥」と書いていましたが、僕が思ったよりもずっと出番も多かったし、不機嫌な顔じゃないシーンもあったと思います。貞子さんの方がずっと出番がなくて、不憫な役だったと思うし、ロリィタ族。さんみたいにイッチャう役でもなくて、安心して観ていられました。大体、「不機嫌な顔をしている」のは五藤さんだけじゃなくて、ほぼ全出演者ですよね。
どうでも良い話ですが、ロビーに練習風景(ゲネプロのときに撮ったものが中心だったのかな?)の写真があったんですが、貞子さんをやっていた原田果奈さんがなかなか可愛らしくてびっくりしました(笑)。あれはちょっと、いや、かなり役柄で損をしてますね(笑)。

お台場SHOW-GEKI城「ワスレモノ」
クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)
フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)
2007/12/22 (土) ~ 2007/12/25 (火)公演終了
満足度★★★★
なかなかに良く出来た脚本だなと。
1月末からの次回公演は見逃せないです!
1位:ハイバイ「おねがい放課後」
2位:タテヨコ企画「宇宙ノ正体メロス編」
3位:クロカミショウネン18「ワスレモノ」
4位:MCR「Track Back System」
5位:劇団コーヒー牛乳「コーヒーパーク~男の70分」
6位:ブラジル「センチメンタル☆草津」
7位:スペースノイド「NO.721」
8位:劇団上田「ハリウッド」
9位:柿喰う客「親兄弟にバレる」
10位:グワィニャオン「音小僧と殻少女」
11位:とくお組「近未来パーク」
12位:猫☆魂「happiness!!!」

fractale ~村から東京そして村~
8millions.club
シアターシャイン(東京都)
2007/12/26 (水) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
満足度★★★
上手な役者さんが揃ってます。
なかなかいい空気。これだけの方々が揃っているんだからそりゃあね。男子同士の楽しげだけどある意味シビアな関係が私は好きでした。

バロン~前よりもっと不思議な冒険綺譚~
OSK日本歌劇団
シアターBRAVA!(大阪府)
2007/01/14 (日) ~ 2007/01/14 (日)公演終了
満足度★★★
もったいない
一回目は全体的に稽古不足の感があり、二回目はまとまりが出てきていたので、あと何回か公演があれば、もっと良くなるだろうなあと感じました。
お芝居の「バロン」は、初演と比べ、作品のメッセージをはっきりと打ち出すようになっていて、若干お説教くさく感じてしまいました。
一方、ショーは、歌もダンスも楽しめる内容で、エトワールやシャンシャンや階段降りのない、工夫の感じられるフィナーレも好きでした。
たった一日の公演で、映像にも残らず、再演もされず、幻の作品となったのはもったいないと思います。

わが闇
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2007/12/08 (土) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★
とても楽しい作品
今年最後に観る演劇としては最高の作品に巡り会えました。長時間もあっという間で、思いっきり笑ってしんみりして、いろいろと考えさせられる。3時間ちょっとの時間のなかで、いろいろな体験ができた気分です。なかなかないです。大傑作かどうかはわからないけど、観れて本当によかったです。得した気分です。

マイルドにしぬ
プロペラ犬
赤坂RED/THEATER(東京都)
2007/11/27 (火) ~ 2007/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★
水野美紀asコメディエンヌ
以前から舞台では時折見せていた水野美紀のコメディエンヌ部分が存分に発揮されていることに加えて、一見オムニバスのように見えながらもかすかにリンクし、最終的には全体で1つのストーリーになるという構成も○

ハリケーン嬢 ~The Queen of EMERALDAS~
スーパーグラップラー
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2007/12/27 (木) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
期待感高まる!
身内なので☆はつけませんが
まず、ロビーの展示を見て期待感が高まり、客席に入るとなんと舞台上にはチラシを飛び出してきたかのようなセット!!でさらに期待は高まります。
このワクワク、好きだなぁと思いました。
まだ公演中ですので多くを語ることは避けますが、期待以上の作品でした。
やっぱり演劇っておもしろい!

トカトントン ―唄を忘れた純友は―
劇団地上3mm
小劇場 楽園(東京都)
2007/12/21 (金) ~ 2007/12/28 (金)公演終了
満足度★★
圧迫感
結構好きな劇団で期待していただけに、今回は楽しめなくて残念だった。非常に長く感じた。役者も一部以外の人はセリフを言えてない感じがした。ドラクエ3でいうと、戦士・武闘家・戦士の肉弾パーティーなのに、みんな攻撃力が低い。みたいな。技巧、機微こそが3mmではなかっただろうか。

お台場SHOW-GEKI城「Track Back System」
MCR
フジテレビメディアタワー マルチシアター(東京都)
2007/12/22 (土) ~ 2007/12/26 (水)公演終了
満足度★★★
お台場向きというか、
ドタバタして楽しいのだけど...。
っていうか、他の多くの劇団も
テレビ的な分かりやすさを
変に意識しているのか分からないけど
どうも必要以上にドタバタした芝居に
なってしまっているのは、
いかがなものかと。
1位:ハイバイ「おねがい放課後」
2位:タテヨコ企画「宇宙ノ正体メロス編」
3位:クロカミショウネン18「ワスレモノ」
4位:MCR「Track Back System」
5位:劇団コーヒー牛乳「コーヒーパーク~男の70分」
6位:ブラジル「センチメンタル☆草津」
7位:スペースノイド「NO.721」
8位:劇団上田「ハリウッド」
9位:柿喰う客「親兄弟にバレる」
10位:グワィニャオン「音小僧と殻少女」
11位:とくお組「近未来パーク」
12位:猫☆魂「happiness!!!」

HARAJUKU PERFORMANCE +(Plus)
Precog
ラフォーレミュージアム 原宿(東京都)
2007/12/22 (土) ~ 2007/12/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
お目当ての康本雅子は、
正統派康本節全開で大満足!
来年の単独公演が本当に楽しみです。
あ、彩の国のイデビアンクルー井手茂太とのコラボも
モチロン楽しみですが。

人間の匂い
犬儒派
山椿美術館(東京都)
2007/12/20 (木) ~ 2007/12/24 (月)公演終了
満足度★
以前にも同じコメントを書きましたが、
駄作とは思わないけれど、まぁ、失敗作ですね。
アートとか芸術とか言う人の作品は、
ことごとく肌に合わない気が。

2Pコントローラー
北京蝶々
新宿村LIVE(東京都)
2007/12/19 (水) ~ 2007/12/23 (日)公演終了
満足度★★★
鈴木麻美が良い!
帯金ゆかりウォッチャーから
鈴木麻美派になることを決意!
今まで出ずっぱりで
観たコトがなかった鈴木麻美を堪能。
とてもナチュラルで良い女優だなと。
1位:空想組曲「この世界にはない音楽」
2位:北京蝶々「2Pコントローラー」
3位:smokers「イノチトリなゲーム」
4位:あひるなんちゃら「屋上のオフィス 改訂版」
5位:JACROW「Dog Eat Dog」
6位:さるしげろっく「吹雪の中でワルツ」
7位:バジリコFバジオ「ナイトメア・ビフォア・正月」
8位:チャリT企画「年末ジャンボ」

メリー
国分寺大人倶楽部
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/12/21 (金) ~ 2007/12/24 (月)公演終了
満足度★★★
期待はしていたのですが、
定点観測的なリアル演劇から
もう一歩踏み出そうと劇構造をいじってみるも、
途中で手を止めてしまったが為に不発に。

人間フィルハーモニー
マンションマンション
駅前劇場(東京都)
2007/12/21 (金) ~ 2007/12/26 (水)公演終了

『鱈。』の(へ)
Hula-Hooper
7th FLOOR(東京都)
2007/12/10 (月) ~ 2007/12/20 (木)公演終了
満足度★★
なり切った努力は認めるが、
振り切った表現には、なっていない。
ま、こういうタイプの表現が受けるのも分かるけど、
個人的には評価はしないなぁ。と。

わが闇
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2007/12/08 (土) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
休筆後のケラリーノ・サンドロヴィッチの凄みを確認。
「犯さん哉」と「わが闇」の2本を観て、
これだけの振り幅で作品を創作できる頭の中は
一体どんな構造になっているのか?と。

わが闇
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2007/12/08 (土) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
極上の家族劇
終わってみれば3時間15分があっという間に過ぎていた感じ。
長いとはすこしも感じませんでした。
3人姉妹と書生、そしてそれを取り巻く人々の人間模様は見ごたえ十分。
視点の作り方が非常に巧みで、ステレオタイプではないけれど真理を包含している家族像が見事に浮かんでくる作品です。
必見!

スチュワーデスデス
クロムモリブデン
駅前劇場(東京都)
2007/12/28 (金) ~ 2008/01/08 (火)公演終了
満足度★★★★
ダークな精神世界
ダークな精神世界♪ですが大音量とアクションとポップなデザインでエンタテイメントに仕上がってる感じでしょうか。
それでも観終わって、死・殺人と宗教の関係なんぞちょっと考えてしまったりして。
ワレタさんの衣装がかわいいですね。

今事記 風~Progress~
桜月流美剱道/O-Getsu Ryu
シアターVアカサカ(東京都)
2007/04/19 (木) ~ 2007/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
独創的で優雅な作品
身体と剣が一体感となった優雅で力強い表現は圧巻。
海外で評価されることに納得。
どこにも真似ができない独特の表現作品に、贅沢な時間を過ごせた気がする。