
若手演出家コンクール2007
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2008/03/04 (火) ~ 2008/03/09 (日)公演終了
満足度★
【あごうさとし/WANDERING PARTY】
狭い劇場で役者が大げさな手振りで大声を出して...。
っていうだけで体が完全に拒否反応を起す。

追奏曲、砲撃
桃園会
ザ・スズナリ(東京都)
2008/03/28 (金) ~ 2008/03/31 (月)公演終了

鯨屋の客
菅間馬鈴薯堂
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/03/05 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了
満足度★★★
2月の箱庭円舞曲の作品と構造的には、ほぼ同じ。
主軸となる人物を設定せず、
観客を強く惹きつける
“場の磁力”的な演出もなされていない分
役者の面白みだけでは、散漫な印象でやはり途中で飽きる。

若手演出家コンクール2007
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2008/03/04 (火) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

若手演出家コンクール2007
一般社団法人 日本演出者協会
「劇」小劇場(東京都)
2008/03/04 (火) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

他律ノススメ
早稲田大学演劇倶楽部
早稲田大学学生会館(東京都)
2008/03/07 (金) ~ 2008/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
ちょっと病んだ3組の男女の話で、
3分の2は、なんだかなぁ。という感じ。
ただ、残り3分の1の描かれる
菅原さくらと善積元のシーンの倒錯具合が抜群に良い。

ワールド・トレード・センター
燐光群
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2007/11/29 (木) ~ 2007/12/02 (日)公演終了
満足度★★
事件を下敷きにするという意味
「今だから言える」セリフばかりで閉口した。もっと生々しいもの、リアルな感触に育てることが、9.11という題材を選んだことに対する責任なんじゃないだろうか。何年かかってもいい、焦らず、じっくりと練り込んで欲しかった。

黎明
reset-N
相鉄本多劇場(神奈川県)
2008/03/05 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

だるまさんがころんだ
燐光群
笹塚ファクトリー(東京都)
2008/03/20 (木) ~ 2008/03/31 (月)公演終了
満足度★★★
情報量
面白かった。
まず第一に情報量が半端じゃない。
それにそれを伝える熱量もあるが、
その発し方が大人的と言うかクレバーと言うか、
とにかく学生のノリとはわけが違う。
エンディングも良かった。
でも面白かったと言いながら、実は中盤で一瞬寝た。
いつも思うけど長いと思う。

MIDSUMMER CAROL(再演)
G2プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2008/03/21 (金) ~ 2008/04/06 (日)公演終了

MIDSUMMER CAROL(再演)
G2プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2008/03/21 (金) ~ 2008/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
初見
初演は観ておらず、今回が初見。けっこういいキャスティングなんだと思う。
ここの感想で、へ?これって泣けるの?と思っていたけれど、ほんと、ほんと。

尋常人間ゼロ
吉本興業
本多劇場(東京都)
2008/03/28 (金) ~ 2008/03/30 (日)公演終了
満足度★★★★
おざぶ席動員
金曜夜公演。人気があるのか、通路のおざぶ席までが出ていた。
このお話、時間軸でチャプターを振ってあって、全9場。舞台上では、1場から始まるのではなくて、8場(チャプター8)から逆順に進行していく。
遅刻した私が入ったときには、チャプター6だった模様。
尋常って何?尋常じゃないって何?どゆこと?なんてのがベースにある。
結局、尋常なんてないんじゃない?とも取れる(のかな)。
チャプター1まで進んだあと、フラッシュ的に2、3,4・・・が再現されていき、最後にチャプター9で結末に辿り着く。
チャプターで区切ることで、笑うところ、見入るところ、きゅんとするところ、とシャキシャキ分かれる感じでよい感じ。
構成作家の鈴木おさむの脚本だから、ホンとアドリブの境界が分からないけれど、間合いの抜け方とか無茶振りとか見てると、アドリブは有りかと。
今田耕司は、テレビのまんまといえば、そのまんまだけど、出ずっぱりでずっと面白く演じ切るのは大したものです。
小木さんの「肉喰えっ!」がけっこうツボかも。おぎやはぎって、自分の中では、どこが面白いんだか分からない不思議芸人なんだけど、いちおう出来る子なんだなぁ。

さらば、わが愛 覇王別姫
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2008/03/09 (日) ~ 2008/03/31 (月)公演終了
満足度★★★★
一幕、2時間もの、は正解。
劇場のロビーから京劇場(?)を思わせる赤い照明に赤い提灯(?)
客席内の装飾も中華風。ステージ上では役者がウォーミングアップ(ストレッチや独特のアクション)をしていて、ステージの奥の扉が開け放たれており、その外には駐車場が見える(初めて知りました)。
こうして、舞台裏の様子を模しさらすことで、京劇の世界に徐々に引き込んでいくって演出かな。
原作を劇作に起こしたのは岸田理生、でもこれはお蔵入りになっていた作品なのだそうです。さいたま芸劇の『身毒丸』も岸田理生でしたよね。
始まると、歌が多い。音楽劇だったのですね。
ほんとの京劇の方も部分的に出てきて、その様はオーラが違う感じがしました。
女形の程(東山)は、幼い頃に身売りされて京劇の世界に。そこで"兄さん"と慕っていた段(遠藤)にそれ以上の感情を抱くも、段は菊仙(木村)との間に子ができ、段は菊仙と共に生きると言われ、程は想いのやり場もなく自堕落してゆく。京劇を取り巻く中国世情の激変も絡み描かれ物語は深み増す。
2時間の一幕もので休憩なし、という構成が意外でしたが、おかげで集中力の途切れない凝縮された作品になっていたように思います。

ベガーズ・オペラ
東宝
日生劇場(東京都)
2008/03/05 (水) ~ 2008/03/30 (日)公演終了
満足度★★★
話は難しくない
話は難しくない。ミュージカルということで私の場合は面白く感じるのはリピートしてから。まだ初見だからなんとも。

東京
赤坂RED/THEATER
赤坂RED/THEATER(東京都)
2008/03/13 (木) ~ 2008/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★
東京って、そいう場所なんだね。
地方から東京に出てきた若者(?)たちの悲喜こもごも。
和歌山からおのおのの想いを抱いて東京を目指した若者たちと彼らをとりまく人たちとの物語。
主人公である8年間の引き篭もりからようやく脱し上京した彼は、その引き篭もりの理由となった鬱積した想いを東京で乗越える。そこはあまり美しいシーンとは言えないけど、人間臭くていい。
私はどの出演者さんのことも知らなかったけど、当日パンフのプロフィールを見ると、あっちこっちで活躍してる方ばかりで、600人以上からオーディションで選んだだけのことはあったようです。

三人姉妹
時間堂
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/03/13 (木) ~ 2008/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★
チェーホフ初心者には向いているかな
そもそも、わたし、チェーホフ、『三人姉妹』、これらのどこが面白いのか分かりません。戯曲を読んでみる気なんてサララサありません(きっぱり) 。
以前にもどこぞで『三人姉妹』を観たことはあるのだけれど、どうでもいいことをタラタラ並べ立てるあの独特なユルさに耐えられず、途中眠りこけてたし・・・。
だから、ここで、時間堂のを観てみよう、と。
チェーホフ初心者には向いているかなと思って。
王子小劇場で、休憩有りの3時間という長丁場、でも居眠りせず^^
客席には安らかにうなだれてる方も、けっこう居られましたが^^;
当日パンフに演出のくろさわせりさんが書かれた人間関係図が1枚挟まっていて、これのお陰でかなり助かったのですが、それでも、ヤツは何モノだっけ?と何度も見返し、仕舞いにはどうでもいいやと思い出し・・・。
唄というかコーラスというか、あ~とか、ら~とか、要所に入るのですが、それがいったい何重唱だ!?という、凄い構成になっていて、それだけで感動の域にあります。
今回音楽面でリードした雨森スウさんは、楽譜は書けず、ピアノも弾けず、でもお家にピアノ(キーボードかな?)はあって、作曲ができる、ということで、役者以外にどんなバックグラウンドがあるのか?と興味深々なのでした。
柿喰う客のレオ君は、けっこう毒吐きな役なんですが、いつもの柿でのキャラとは違って、牙を抜かれた毒蛇が、毒を垂れひっかけるような、演じ方でした。ほんとにレオ君???と何度も見返したほどですが、終演後にニカっと笑った顔を見るとまさしくレオ君でした^^
全般として、台詞はもとのスクリプトそのもののようですが、ロシア臭さとか古典臭さとかを意識して作りこんでない様子で、わりと受け入れやすいです。
よそで『三人姉妹』をやると、チケ代が高いとか、とっつきにくさそのまんまとか、距離を置きがちになりますが、今回、時間堂がやってくれて近さを感じました。感謝です。

からっぽの湖
AGAPE store
紀伊國屋ホール(東京都)
2008/02/08 (金) ~ 2008/02/17 (日)公演終了
満足度★★★
なんだか何も残らない
結局終わってみると、なんだか何も残らない、不思議な作品。
100%おぽんちで進められてもキツイのでこのくらいの緩さとテンションが心地いいのだけど、さて、観る意味があったのかしら・・・?なんてね。
「何も残らない」、コメディとしては最高の作品だって、伊東四郎が言ってたねぇ。

ガラコンサート
音楽座ミュージカル
グリーンホール相模大野(相模原市文化会館)(神奈川県)
2008/01/27 (日) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
めずらしい、劇団のコンサート
劇団がガラコンをするなんて、珍しいですよね。
新作(8月公演?)に向けて創作中の曲も聴かせてくれて、すごくスケールの大きい素敵な作品だったので、是非最後まで残って採用されてほしいな。
藤田さんの地理学者がここでも観れて嬉しい☆

泥花
劇団桟敷童子
中野光座(東京都)
2008/01/21 (月) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
くっさいところを描かせたら右に出る者なしの桟敷童子
陰に置かれた民たちを描かせたら右に出る者なしの桟敷童子。
これも素晴らしくいい出来。泥花。さらに客演さんがいい味の役でね。
ここはDVD出してたっけ?激しく欲しいなぁ。
今回についてだけ言うと、寒かった。事前情報があったのでコートは着たまま席に着いたのだけど、足元が、すっげー寒くて、懐炉を持っていけばよかった。

繭
reset-N
シアタートラム(東京都)
2008/01/23 (水) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
おもしろい作品だ
おもしろい作品。
長くて細っこくて光量を調整できる蛍光管が正方形状に置かれたそのスペースが宮殿の一室になっていて、出来事の殆どはそこを中心に動く。
役者は全員舞台上に出てきていて、各自座ったままで、必要なときだけ立ち上がって演技をする。
作品そのものも面白かったけど、藤谷みき さんが久々に舞台に出演されたことで輪をかけて良い印象が残っている。
オペレータが舞台の横に居るのは、演出の夏井さんは気に入ってるそうだけど、気が散るから勘弁して欲しいところ。