三人姉妹 公演情報 時間堂「三人姉妹」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    チェーホフ初心者には向いているかな
    そもそも、わたし、チェーホフ、『三人姉妹』、これらのどこが面白いのか分かりません。戯曲を読んでみる気なんてサララサありません(きっぱり) 。

    以前にもどこぞで『三人姉妹』を観たことはあるのだけれど、どうでもいいことをタラタラ並べ立てるあの独特なユルさに耐えられず、途中眠りこけてたし・・・。

    だから、ここで、時間堂のを観てみよう、と。
    チェーホフ初心者には向いているかなと思って。

    王子小劇場で、休憩有りの3時間という長丁場、でも居眠りせず^^
    客席には安らかにうなだれてる方も、けっこう居られましたが^^;

    当日パンフに演出のくろさわせりさんが書かれた人間関係図が1枚挟まっていて、これのお陰でかなり助かったのですが、それでも、ヤツは何モノだっけ?と何度も見返し、仕舞いにはどうでもいいやと思い出し・・・。

    唄というかコーラスというか、あ~とか、ら~とか、要所に入るのですが、それがいったい何重唱だ!?という、凄い構成になっていて、それだけで感動の域にあります。
    今回音楽面でリードした雨森スウさんは、楽譜は書けず、ピアノも弾けず、でもお家にピアノ(キーボードかな?)はあって、作曲ができる、ということで、役者以外にどんなバックグラウンドがあるのか?と興味深々なのでした。

    柿喰う客のレオ君は、けっこう毒吐きな役なんですが、いつもの柿でのキャラとは違って、牙を抜かれた毒蛇が、毒を垂れひっかけるような、演じ方でした。ほんとにレオ君???と何度も見返したほどですが、終演後にニカっと笑った顔を見るとまさしくレオ君でした^^

    全般として、台詞はもとのスクリプトそのもののようですが、ロシア臭さとか古典臭さとかを意識して作りこんでない様子で、わりと受け入れやすいです。

    よそで『三人姉妹』をやると、チケ代が高いとか、とっつきにくさそのまんまとか、距離を置きがちになりますが、今回、時間堂がやってくれて近さを感じました。感謝です。

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    2008/03/31 21:38

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