最新の観てきた!クチコミ一覧

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THE BACK OF BLACK

THE BACK OF BLACK

大川興業

ザ・スズナリ(東京都)

2008/09/25 (木) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

満足度

もう行かない、かな?たぶん。
期待が大きい分、ちょっとがっかりが大きくなってしまいました。ファンの集いならそれでいいんだけど、演劇と謳うからには、もうちょっと引きつけるものがなければ。視覚が潰されてる分、他の感覚が研ぎ澄まされる感覚はちょっとおもしろかったですが。戻ってきた視覚に訴える、ぼんやりした光は美しかったです。

ネタバレBOX

演劇としてのおもしろみがなんなのか、ずっと考えました。暗闇で何かが起こっているであろうというのはとてもそそられますが、そこでばたばたパニックしているのは客席にはあまり伝わらない。食べ物や香水のにおいは効果的ではあるけど、それを互いに顔に掛け合っていたとしてもそのリアクションは見えないわけで、私のような大川興業の方々をあまり知らない人間にとってはリアクションの見えない投げっぱなしの芸当は不愉快なだけでした。

子役を使って最後はきれいにまとめる的な小ずるい感じも好きではないです。

カーテンコールまで暗闇なんですね。早く帰りたくても暗闇で出るに出られず、悪ふざけに付き合うのはかなりの苦痛。
本気でオンリーユー

本気でオンリーユー

フジテレビジョン

PARCO劇場(東京都)

2008/09/12 (金) ~ 2008/10/05 (日)公演終了

満足度★★

竹内まりやはいい。
じっくり聞いてもサラッと流しても名曲ですわね。ちゃんと感情ゆすぶられますもん。お芝居の中での曲の使い方もお上手。そしてあややはかわいい。

ネタバレBOX

話はまあ、古臭いっちゃ古臭い。恋と仕事に悩む女の子の設定が、バブルやトレンディドラマって言葉を連想させるような。悪くはないんだけど。新鮮味はなし。
話やキャラだけじゃなく、配役も、キャリアウーマンのマルシアや、あややの彼氏役に岡田浩暉とかってねえ。
対費用効果としては買えないな。
北枕動物園へようこそ

北枕動物園へようこそ

K.B.S.Project

池袋GEKIBA(東京都)

2008/09/30 (火) ~ 2008/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった~
毎度のことながら高いクオリティに加え、オジサンたちがくだらないコメディを真剣にやっている姿が最高に楽しい舞台でした。特に話の構成が秀逸。

ネタバレBOX

せんとくんがツボ。
サイエンティフィック ネガ/ポジ ジェンカ

サイエンティフィック ネガ/ポジ ジェンカ

q[ku]

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2008/09/26 (金) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

満足度★★★

伝わらない
残念ながら何を伝えたかったのか響いてこない芝居でした。アコーディオンとヴォーカルも舞台を動き回る必要性もなかったような・・・。私が見た回は観客の数も少なく,興行的にマズいんじゃないなどと思いながら,嫌いなタイプの芝居ではなかっただけに,ちょっと寂しかったです。あと,舞台をはじめて見る人には,感動を与えることがない,面白くて笑えるものではないという点で,薦めないとさせていただきます。

アプローズ

アプローズ

PureMarry

東京グローブ座(東京都)

2008/09/25 (木) ~ 2008/10/03 (金)公演終了

満足度★★★★

さすがベテラン☆
最近、ミュージカルを観に行っても、歌や踊りばかりお上手で、
芝居(演技)が「トホホ…」というものが多く、ため息ばかりだったのだけれど、やっぱり、前田さんはさすがだった!
久し振りに、ちゃんとしたモノを観た気がした!
ありがたいありがたい。
アンサンブルもクオリティが高く、生き生きしていて、観ていて気持ちよかった。
やっぱり、それなりの大枚はたかないと、ちゃんとしたモノ、観られないのかな~?

リメイク~BREAK OR REMAKE~

リメイク~BREAK OR REMAKE~

ZIPANGU Stage

シアターサンモール(東京都)

2008/09/26 (金) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★

ばかばかしい。
宮本ゆるみが演じるサーラが登場した時点でぶっ飛びました。そうきたか・・。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

離婚した映画監督の家でのホームドラマ。

監督の黒田良平(キム木村)は韓国マフィアのサーラと結婚するはめになる。
このサーラの登場から会場の雰囲気は一変する。
いあいあ、宮本ゆるみ、素晴らしいです。そのお水っぽいイデタチと半ば崩れたヤンキーあがりの姐さん風ドスの効いた話しっぷりぷりは、普通の素人さんじゃあないです!(@@!)

サーラの家族がまたまた動物的というか、野生の王国みたいな家族です。韓国風言葉はめちゃくちゃです(^^;)
「かるぼなーらー・・・・」とかいい加減な韓国語バージョンで飛ばします。

そんな野生家族がサーラと一緒に黒田の自宅に住み込む、なんて話しになって、黒田の娘や周りの人達はびっくり仰天しますが、「いいよ、いいよ。皆で大勢居た方が楽しいし、サーラさんの家族なら私達の家族も同然だから。」と快く受け入れてしまうおばあちゃん。

このちょっとボケた、おばあちゃんの役割が家族の中で重要な癒しとなって物語りは進みます。

そこへ、元妻が表れ黒田の結婚話を耳にすると「あんな女に盗られてたまるか。」と俄然張り切って再婚話を持ち出し、再婚話で上手く収まりそうだ。と思った瞬間、黒田は仕事のアイデアが浮かんだ、といって仕事を優先してしまい、またまた喧嘩勃発!

元妻は激怒し娘をこんな崩れた環境において置けない、教育に悪い。と主張し娘を連れて家を出ようとします。

娘は「二人とも勝手な事ばかり言って・・。私が居なくなったらおばあちゃんはどうするの?!誰がおばあちゃんの面倒を見るの!」と号泣して崩れます。

ここは涙なくして語れません。
両膝をついて崩れ、うつ伏せで泣くシーン。
健気で切ない号泣です。(TT)滝涙!

ここで、サーラが二人の仲介をして結局薬局、黒田自身も元妻をまだ愛している気持ちが浮上し、めでたしめでたし。と終演します。



いあいあ、相変わらずベタで分かり易いストーリーです。
この劇団は完璧に顧客がついてるようで、キム木村や佐土原正紀らの面々が登場するだけで喜んでいました。
長い事この劇団を観てる。という観客がいらして、「劇団の関係の方ですか?」と聞いたら、一般の方でした。こういう観客のお陰で成り立っているんですね。

今回も、相変わらず新田正継が恥ずかしそうに演じてました。彼は役者になりきれない。しかし、そんな素人っぽい演技や何処に視線を持っていったらいいのかの根本的基礎がなってないのに、やたら存在感のある役者です。とにかく彼の表情をじーー!(@@)っと見てるだけで楽しいです。

次回作を楽しみにしている皆様!次回は新田の表情を穴の開くほど見ると芝居は違った方向から楽しめます!(^0^)

ZIPANGUという劇団!まるで動物園です!


ゆすり

ゆすり

アル☆カンパニー

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2008/09/30 (火) ~ 2008/09/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

ほえ~、大人チックなどんでん返し
面白かった!大谷さんが最初、精彩を欠いた感じだったのでどうしたんだろう・・と思っていたんですが、なるほどねぇ、そういうことですか。ホント素敵なお芝居でした。皆に勧めたかったんだけど、東京公演はもうsold outとか・・・

屋上庭園/動員挿話

屋上庭園/動員挿話

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2008/02/26 (火) ~ 2008/03/09 (日)公演終了

満足度

舞台は総合芸術
近代日本演劇を取り上げた この作品は、前回公演時に高い評価を得た。
今回は、スタッフ・キャストとも前回と同じ顔ぶれ。
その事だけでも、いかに優れた作品であったことが伺われる。

斬新な舞台装置は、演劇賞も受賞した。

私は、東京公演の三日目を観劇した。

開場後の客入れの場内は 薄暗く、座席番号でさえ見にくい状態だった。
舞台装置は、骨組みが露出され、客席通路から掘り込みがあった。

恐れていた事態が起こった・・・。

自分の座席を探すのに気を取られていた お客さんが舞台に転落したのである。

揃いの制服を着た、劇場案内係りは、ロビー付近の扉に立っていただけ。
お客さんが転落した事に気づいていないようだった。

その お客さんは、ご自分で立ち上がり席に着かれた。

そして、翌日。同じことが同じ場所で起こった。
怪我が無くて良かったでは済まされない。
私は、アンケートで二日連続して自分の目で見たことを綴った。

その一週間後、三度同じ劇場で同じ演目を観劇した。

今度は、案内係が上下に立ち、注意を促すポールも置かれていた。
その劇場の公演を終え、関西での公演でも、一日限りの地方の劇場でも同様の措置がと取られていた。

なぜ、初日からこの対応が出来なかったのだろう?
前回の公演の時は、どうだったのか?

役者さんの演技は、評価できる。近代日本演劇に光を当てることも大切だ。

芸術性を追求するのは、判る。
斬新なアイディアを否定するものではない。
でも その前に、大切なものを忘れてはいないか?

・・・ 減点は、その部分です。


崩響

崩響

We We BeT

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2008/09/26 (金) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

テンポがおしい
前回も観ました。
今回はシリアス系で、なかなか興味深い仕上がりになっていました。
ただ惜しむらくは役者同士のテンポが良くなかったかな。
のどに引っかかる感じで、もう一つ物語に入っていけなかった。

色々なものに挑戦していきたいということなので、次はどんなものをするのか期待したいと思います。

瀕死の王

瀕死の王

あうるすぽっと

あうるすぽっと(東京都)

2008/09/28 (日) ~ 2008/10/05 (日)公演終了

満足度★★★

宇宙がみえた
舞台美術はシンプル。音響もシンプル。だからその分照明が映える。物語にとてもマッチしている。瀕死の王の柄本明さんがすごく良かった。二人の王妃もまた、すごい。すごい。みんなそれぞれ結構な量の長ゼリフがあるのだけれど、どれもセリフと感じさせない、自然にのめりこむことが出来ました。
しかも客席を巻き込んでとっても面白かった。いろんなことを考えさせられました。

暴れて嫌になる夜の連続

暴れて嫌になる夜の連続

毛皮族

新宿シアタートップス(東京都)

2008/09/27 (土) ~ 2008/10/05 (日)公演終了

満足度★★

途中飽きるかも
最初は、おもしろそうに思えたのだが、続かないな。

花山信吉工務店

花山信吉工務店

ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2008/09/24 (水) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

物足りない
寺内貫太郎の世界・・・・”人情”ミュージカル
描きたい物はわかるが、何とも中途半端の思えた。

The Diver

The Diver

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2008/09/26 (金) ~ 2008/10/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

甦生。
源氏物語千年紀に合わせて制作したわけではないらしいが、
アニバーサリー・イヤーに相応しいオマージュ作品。
ただし、カウンター的な解釈を持ち込むところは、野田秀樹らしいところ。
「源氏物語」をこういった形で蘇ってくるとは、むむむむむ、である。

ご存じの通り、『THE BEE』と同じチームでの制作である。
期待通りの緊密で濃密な舞台が展開されることは、保証したい。
キャサリン・ハンター、水底にいるような声が印象的で◎。
そして、空気をびりっとしめる野田秀樹。ああ、怪優だ。

ネタバレBOX

「源氏物語」+能楽「海女」+現代日本で実際に起こった事件をモチーフに、
深層/真相に演者も観客もDiveしていく印象を受ける。
光源氏に否を突きつける野田秀樹の解釈は、結果として1000年後の世に、
「源氏物語」を生きた作品として立ち上げることに成功している。
これだけでも、充分に価値のある仕事だ。

現代能楽集、侮れない企画である。
崩響

崩響

We We BeT

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2008/09/26 (金) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

満足度★★★

シリアスはお好き?
まず冒頭から刺激の強い発言になるが、この劇団はシリアスものより、コメディもののほうが強いと思う。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

本来なら、もっと早くUPすべきだったが、結構判断に悩んだ。
何故なら、シリアスという括りからなのか、セリフの間が開きすぎて、どうも役者と役者のセリフがかみ合っていない。

練習不足なのか、テンポが悪いのか、役者同士のキャッチボールがスムーズに流れていないように感じる。

役者が緊張してセリフが上手く出てこないのか、セリフの入り間違いが見受けられた。

コメディなら、どんな間違いも笑ってアドリブでどーにかなるが、シリアスの場合はいただけない。
私達は空想の世界に入り込んでいるのに一瞬にして現実に引き戻されるからだ。

芝居の随所に笑いを少し盛り込んであったが、シリアスに強調しすぎるあまり、笑いのネタが崩れてしまっていた。もうちょっとテンポ良く進んでくれたら随分違ったと思う。


ストーリーは、ある劇団のお話。
いつものようにとある劇団が公演した後に、佐藤のところに沙織(プロダクションのスタッフ)がヘッドハンターにやってくる。「マクベス」の主役というお土産を持って。
劇団員は佐藤が居なくなってしまうと困る反面、佐藤の幸せを考えると引き止めることも迷うのだった。

佐藤と同じ劇団員のサキは佐藤に恋心を寄せていたが、佐藤のことを想い、
舞い込んだその話を受けるように薦める。

サキに薦められるまま、佐藤は別の劇団に移ったが、主役は最初だけでそのうち主役は他の役者に取られてしまう。
悩んだ佐藤はかつての先輩劇団員の由紀子に相談すると、「そんなに主役に拘らなくても、演じることが大切。」と説得される。
その気になった佐藤に今度は、かつての同劇団員の孝幸は「主役を取らなくてどーする!役者になったからには主役だろ!頑張れ!」と励まされるが、その励ましこそが孝幸の罠であり佐藤を陥れる言葉だった。

孝幸の叱咤激励の言葉に従って佐藤は主役の座に拘ってしまう。
拘るあまり、沙織とぶつかり解雇される。

元の劇団に戻ろうとした佐藤は、そこでも入団を拒否される。
サキの気持ちを知ってたのに音信不通だった佐藤を由紀子が咎め、サキも佐藤をやっと忘れる事が出来た、貴方はあの時の佐藤ではない、違う。と拒絶される。

この部分が劇中上演していた芝居と重なりリンクする。
つまり、この芝居にはもう一つ、芝居の中で劇団が芝居をしている設定なのだ。
その結末が佐藤が拒絶されるシーンと重なる。

佐藤は崩れて号泣するが、自分が孝幸にハメラレ陥れられたことに気付く。

何故、孝幸は佐藤に対してそんなことをしたのか?
それは佐藤に対する嫉妬だった。
サキに好意を持たれ由紀子にも可愛がられ、主役もこなす佐藤。
かたや、孝幸は周りから同等に扱って貰えなかったことへの嫉妬だった。


本の構想は面白いと思う。
ただただ、この本に役者のテンポがかみ合わない。役者があがってた様子。
そうしてこの人達はシリアスな芝居が苦手のようだった。


次回は面白い舞台を観たい。
前作が楽しく愉快で笑いが満載だっただけにワタクシ的には惜しい気がした。


やっぱ、舞台を作るというのは本当に難しいことなんだねっ。
絡まりあって、カラメル。

絡まりあって、カラメル。

オッセルズ

TAROZ(東京都)

2008/09/27 (土) ~ 2008/09/27 (土)公演終了

満足度★★★

酒のつまみに芝居?!
芝居のつまみに酒という公演はけっこう増えたのでは?
『4×1h Play』でもビールを販売していたし。
椿組など野外系はいつものこと。
ライブハウスやカフェで芝居するのは当たり前になりつつある。

でも、「酒のつまみに芝居」という公演は少ない。
というか初めてだった!

主宰の河野真子さんの意図がそこにないとすれば
大変失礼な感想になってしまうが、
「呑みに行くきっかけになる芝居」という点において素敵な企画だった。

店のチョイスもよい。終わって呑みに行く手間も省ける。
いろんな人とコミュニケーションを取れる。
「店」と「酒」という存在なくしては一切成り立たない公演。
なんというか、商才を感じた。

すさまじいポップ感。
家でテレビ観てるよかこっちのほうが断然いい!!!
三人の役者のセレクトもいい。
テレビドラマより品があって、映画よりとっつきやすい感じ。
ピース!!!

シャープさんフラットさん

シャープさんフラットさん

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2008/09/15 (月) ~ 2008/10/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ブラック→ホワイト 観ました
わが闇が近年ケラの最高傑作って思っていたら、また、ケラやりました。サンドロビッチすげー。♯さん♭さんは、ナイロン史に残りますね。なかなか心の安定なんて得られないだろうけれど、それも含めて受け止めていいもんつくるぞおっていう心意気が胸に刺さった。

ネタバレBOX

ブラック→完成度高し。巧者ぞろいのためか、パルコ劇場で観劇しているよう。
ホワイト→荒削り。けれど、ナイロンらしく。ただいつも主役でないナイロン役者が底力を見せ付けてくれる。
4x1h Play #0

4x1h Play #0

4x1h project

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/09/20 (土) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

満足度★★★

軽食で満腹
観劇前に疲れてたって平気なお手軽さが◎。
手軽なのに2000円に見合う濃い内容だった。
軽食だからってコース料理よりランクが下がるかって言ったら
そうではない。観てよかった。
おいしいものを少しだけ食べることが幸せな日曜の昼もある。


満足度は「ひとさまにみせるもんじゃない」が☆☆で、
「いそうろう」が☆☆☆☆。


俺が快快を観たことがないということが影響してんだろうか??
「いそうろう」素敵だった。快快が観たいと思った。
観たことがない人が観たくなるんだから
この企画のこの作品の上演は成功だと思った。

シンプルでどちらかというと『整った』ルデコの空間。
模造紙にペンで絵を描いていく演出や、2名の俳優のプレイが
見事に『散らかった部屋の中の散らかった心情』を現出させていた。
スムーズに共感できるという点、あっさりしてるけど軽くないという点
において、まるで角田光代の短編小説を読んでるかのようだった。
「舞台上で深呼吸ができる演劇」の創り手と相性ぴったりの逸品だった。



『ひとさまにみせるもんじゃない』はこのメンツ・この演出家で上演する
意味が分かんない!ってくらい不満だった。
『いそうろう』で快快が観たくなったのと逆の意味で、柿喰う客が観たくなった。
柿食う客から「色気」と「悪さ」「と「音楽」を引いた感じがした。
「生真面目さ」や「良識」や「努力」を感じ、音楽に頼らん分
役者衆がけっこう無理無理にリズムをつくっているような気がした。
完コピするか、全く違うものにするかしてくれたほうが
観客としては良かった。

※完コピするなら … もっと華のある役者衆のほうが良い。

※全く違うものにするなら …

 たとえば、台詞量をめちゃめちゃカットして、たたみかけずに喋り、
 静かでリアルな演出を施したら、別役芝居みたいな不毛なシュール感を
 出せないだろうか。
 と、批判するからには代案を出して終わります。

ココロノカケラ

ココロノカケラ

ネルケプランニング

青山劇場(東京都)

2008/09/15 (月) ~ 2008/09/29 (月)公演終了

満足度★★★

鈴木亜美好演
主役のYU-KIさんの降板で鈴木亜美が歌の大部分を歌うことになったみたいですね。
彼女の歌って期待していなかったのですがすごく成長したなって思いました。
なかなか歌も歌えていたしよかったですよ。

舞台は心の中の世界を描いていて、ファンタジー調。

音楽がズンズンみぞおちに響くのはつらかったです。

まさか泣くとは思わなかったのですが、後半部で泣いてしまいました。
う~ん、もらい泣き?

なかなかよかったです。

ネタバレBOX

漫画家役をやった中村さんはなかなかよかったともいますが、もともとはYU-KIの役。
悪くはないんだけど、やっぱりいかんせん花がない。
花がなさ過ぎるのが問題。

また鈴木亜美が主役扱いなのだけど、役の中ではサブなんだよね。
舞台としては主役は中村さんなのに、カーテンコール等仕切ってるのはサブキャラの鈴木亜美。

なんだかそこにねじれをかんじて収まりが悪かった。

中村さんが堂々と主役を名乗ってカーテンコールも仕切れば収まりはいいんだけど、名前がないからね。
あと歌も一切歌わなかったし。

本人もなんとなく恐縮した態度だったし。

最後のほうの歌はちょっとぐだっとしたところもあったなあ。

YU-KIがやるはずだった舞台はどんなんだったんだろうっとおもいました。
邂逅

邂逅

自然生クラブ

田井ミュージアム(茨城県)

2008/09/27 (土) ~ 2008/09/27 (土)公演終了

満足度★★★

赤木主税さん。
自然生クラブ(じねんじょくらぶ)『邂逅』第1部「いのちの詩」:鈴木健司/赤木主税/飯島愛/赤木+鈴木/山本早苗/赤木+飯島。第2部「邂逅」:あべたなおみ/山本早苗。(15:10-15:45/16:05-16:42/-16:52_¥2,000-) @筑波市庁北側(北条/神郡)つくば古道沿い「田井ミュージアム」。

ネタバレBOX

つくば駅から、バス「北部シャトル」で「筑波支庁」へ。ここから先のバスが無い(「筑波山口」での乗換がポイントだった。循環1コースは事実上“使えねー”)。
北条の古道を歩く。石碑の真向いのタクシー会社で車頼む。目印のJA田井支所は清算準備に入っている。
大谷石の倉庫。三部屋とホワイエスペース。内部には黒いパネル。高い雛段席。残念ながらこれはちょっといただけない。
鈴木さん、赤木さん、飯島さんがダウン症の青年たち。山本さんが柔和な笑顔の若い女性ダンサーで、多分この地域/メンバーのアイドル的な存在なのでは。あべたさんはキャリアのあるダンサー。傾向は皆、やや舞踏のニュアンスのあるコンテンポラリーだろう。
赤木主税すばらしい。ソロと、飯島さんと組んだデュオはよかった。
あべたさん、山本さんデュオもなかなか。
商業的な場でやるのは、おそらく無理だと思われますが、機会があれば是非。赤木主税は必見。
ニューデリーの恋人たち

ニューデリーの恋人たち

sunday

HEP HALL(大阪府)

2008/09/25 (木) ~ 2008/09/28 (日)公演終了

満足度★★★

美しいです。
絵画的であり音楽的な演劇だなあと思った。
できることなら、もう一度観たい。そうしたらもっとわかって、楽しく思えると思うから。

ネタバレBOX

会場に入った瞬間、チラシの絵がそのまま目の前に広がる、感覚は、わぁっと思わされた。

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