
犬とネオン
演劇集団ナトリウムサナトリウム
せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)
2009/02/20 (金) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
3人で2時間
芯の太い物語にサイドストーリーが絡み合って、2時間。3人の出演者で構成されていることを忘れるくらい豊かな劇世界が構築されていました。109作の上演が目標とのことなので、どんどん公演を続けて欲しいです。

どんとゆけ
渡辺源四郎商店
広島市南区民文化センター スタジオ(広島県)
2009/02/19 (木) ~ 2009/02/20 (金)公演終了
満足度★★★★
すばらしい。
きちんと作られた芝居。
役者もうまい。
引き込まれた。
青森という地でこれだけのクオリティの作品が作れるこの劇団の底力は計り知れない。
「どんとゆけ」
のタイトルの重さにぞっとした。
もっと多くの人に観てもらいたい作品だと思った。

マザーヒステリカ
公益財団法人広島市文化財団 アステールプラザ
JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)
2009/02/20 (金) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★
観てきました。
女優、難波香織の演技が光っていた。
イノセントさを強調させた演技プランだったが、彼女ならもう少し大人な芝居で、その設定のままでも十分こなせたのではないかと思う。
ちょっともったいなかった。
始終彼女にスポットが当たっているようにすらみえるほど、安心してみることが出来る俳優なのはよくわかったし、ゼロ場の芝居から彼女が「特別」であることは十分認知できていたので、幕切れのピアニカとカーテンコールを彼女だけ特別にしてしまったことは、かえって芝居の印象を画一化させてしまったような気がする。
重いテーマの芝居に加え、役者の深刻さがしんどい部分も多かった。
もう少し台詞と心理を引き離した芝居でも、内容は十分伝わったように思う。
そんななか、増元悦子の芝居は場の空気を変える意味で、ほっとすることが出来た。

トワイライツ
モダンスイマーズ
吉祥寺シアター(東京都)
2009/02/19 (木) ~ 2009/03/01 (日)公演終了

熱帯vol.3 ブルー プロパガンダ
熱帯
駅前劇場(東京都)
2009/02/20 (金) ~ 2009/02/24 (火)公演終了

なまもの
bites
青年センター ワンコイン実験シアター(福岡県)
2009/02/20 (金) ~ 2009/02/21 (土)公演終了
満足度★★★★★
お疲れ様でした!
なかなか読めていなかったこの作品を上演してくれたことに、
まず感謝☆ 大正時代の日本語・・・優美です。
2人の役者の存在を活かした、飾りをつけない強気な演出に
お互いを信頼しているチームワークのようなものをみつけました。
また他の作品も観てみたいです。

メガネに騙された
箱庭円舞曲
OFF OFFシアター(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/03/01 (日)公演終了
満足度★★★
タイトルに騙された
初めて観させていただきました。
役者さんはきっちり演じているし、
物語もしっかりしていて面白かったです。
但し、騙されたかった・・・
タイトルや前説から期待しすぎたようです。
・・・ストーリーで鮮やかに騙して欲しかった。
ところどころで思い込みに気づくことはあったけど、
前説で強調するほどのことだったのでしょうか?
ちょっと肩透かしをくった気分です。

青ノ鳥
ミクニヤナイハラプロジェクト
NHKみんなの広場 ふれあいホール(東京都)
2009/02/21 (土) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
ああ! なんと刺激的な「青の時間」!
高速回転のセリフと意味があったりなかったりの激しい動き、そして大音量だったり、叫んだり、ひそひそ声だったり、ライトが当たっていたり、薄暗かったり、前にいたり後ろにいたりする、緩急&大小&明暗が織りなす舞台は、刺激的で観る者を飽きさせない。
次々と現れ、予想を超えるイメージの攻撃に目も耳も釘付けになってしまった。
セリフは聞き逃さない、動きも見逃さないぞ、という意気込みで臨んだのだが、それでも残念なことに、ときどきはつかみそこねてしまった。
あまりにも同時にいろいろなことが行われているからだろう。そういうときは、部分でなく、全体をぐわっとつかめばいいのだろうが、なにしろそんな余裕はこちらにはなかった。
正直、また同じものを観たいと思った。
・・・よく考えたら(よく考えなくても)、放送があるのだ。それは好都合・・・しかし、それは「体験」ではなく「追体験」でしかないんだろうなぁ。
あの舞台から届く力は、ブラウン管だったり液晶だったりの中からも同じように届くのだろうか。
それでも、もう一度観られるのはありがたい。

02(ゼロツー)
劇団森
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2009/02/20 (金) ~ 2009/02/23 (月)公演終了
いろんな演劇が観られました
コミカルなラブストーリー、日本の古典演劇、ちょっとシリアスなお芝居、超常現象について熱く語る青春ストーリー。
色々な種類の演劇がいっぺんに観られておもしろかったです。
個人的には1作品目にツボりました。
「penguin」は理解するのが難しかったかも。

流れ姉妹 たつことかつこ ~獣たちの夜~
真心一座 身も心も
本多劇場(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★
ずるいけどねぇ。
でも見のがしたくないと思わせる魅力を漂わせているんですよ、このシリーズ、この座組。観れば観るほどの味わい深さがありそう。とくにこのゲストレイパー、ラバーならばたぶん長期に渡ってやったほうがいい具合に熟してきそう。レギュラー陣に慣れるまでに時間がかかるだろうから。
話は突飛だからちゃんと観ててもあれ、っと思う場面もあるけど、気にならない流れはある。関係者それぞれのホームよりも意外に全体としてのしっくり感は勝っているかもしれないくらい。

たぶん犯人は父
ゴジゲン
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★
けっきょく犯人は・・・
最初劇場に入る時頭をぶつけました。舞台を見たとき事務所みたいなセットで雰囲気が出ているなぁと思いました。そして「広末君を助ける会」というのぼりが気になりました。

豪華!三人姉妹 まつり
あなざ事情団
シューレ大学(東京都)
2009/02/21 (土) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
やっぱり。
楽しいもんはどこまでいっても楽しいです。どんな風に扱われても、いやな思いするはずはないことわかってるから。何をふられても素直に目を見返して笑っていればいいんです。
演劇がなんやら、三人姉妹とはなんやら、どうでもいい。相手と関わって、考えて、やり取りしていくことが大切。
お芝居からワークショップまでを一連の流れとして見せてくれたのが、とってもおもしろかったです。こういう形で出来上がった作品。観客として参加できたのが誇りに思えるような素晴らしいものでした。

パラダイス
Revolution Dance Performance
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
どこかにある不思議な世界!
ノーチェックで危うく見逃すところでした。
広崎さんならではの世界観が色濃く表出した舞台。
その世界観を体現する素晴らしい表現者であるダンサー。
笑っているうちに切なくなり、悔しさとやり場の無い憤りが
溢れて溢れて押さえ切れなくなり!
でも、穏やかなエンディングでそれらが一体になって…。
気付いたら涙がこぼれていました。
この不思議な感覚は、この舞台に出逢った者だけが体感
できるもの。
しみじみと噛み締めました…。

その夜明け、嘘。
TBS
青山円形劇場(東京都)
2009/02/07 (土) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
TBS製作は、前回の『黒猫』につづき好印象♪
旬の女優さんを、青山円形劇場の身近な空間で拝見できるのはやはり楽しく。3人芝居だから当然、宮崎あおいの出演率が高く、さらには彼女が観客席の横の通路を幾度となく走りまわるので、あおいファンはきっとどの席でもかなり満足できただろうなあ。
しかも、作・演出に注目度急上昇中の福原充則、共演に実力派の吉本菜穂子&六角精児を選ぶというのも、芝居好きには好感度高し! そう、この座組じゃないと、じつは3人芝居、場が持たなかったはずなんですよね。
そして、テレビやスクリーンでは圧倒的な存在感を魅せる宮崎あおいですら、ふたりの共演者に厚みで及ばない、なんてことを感じて演劇に関心を抱いた人がいたりすると嬉しいな、というのは小劇場ファンの心の声(笑)。

パイパー
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/01/04 (日) ~ 2009/02/28 (土)公演終了
満足度★★★★
ホラの説得。
野田地図の新作というのは実は初めての経験。
賛否両論の噂が飛び交う中、コクーンのシートに座した。
野田がスケールの大きな物語を志向していることは、よく知られている。
だから、SF作品が今回初めてであるというのが意外なくらいである。
物語の話者が大きなホラを吹けば吹くほど面白い。
本作が、野田の信念に適った作品であることに違いはないだろう。
気になる点。
物語の進み方に、どうやって嘘をつこうかという手探りが見える。
結果として、たまたま今回の物語の着地点があっただけで、
別の着地点だって大いに考える余地がある雰囲気がある。
このクロニクルは、本当にあやふやな上で立っているのだ。
そのホラに説得されるのかどうか。観客は試されている。
主演陣・アンサンブルともに特に話すことはない。
まっすぐにホラに対して献身していたというだけのことである。
それだけで十二分な仕事であろう。
ただ一点だけ。
大倉孝二が大変な働きをしていることを忘れてはならない。
狂言回しと道化の両立をこれほどまでに器用にこなす人はいない。
カッコイイ。

トワイライツ
モダンスイマーズ
吉祥寺シアター(東京都)
2009/02/19 (木) ~ 2009/03/01 (日)公演終了
満足度★★★
設定の害悪。
今まで未見だったモダンスイマーズを岸田賞受賞後に初観劇。
何の印象も持たずに観劇に臨んだ。
繰り返される恋愛人生にひとつふたつのスパイスを注入。
なるほど、ダークな印象の恋愛ファンタジーだ。
ただし、巧妙な設定だからこそステロタイプの人物しか出せない。
だからこそ、起こる事実全てが薄っぺらに感じられる。
二律背反というか、矛盾を抱えた舞台であったように思う。
客演の鶴田真由の山本亨の好演が光る。
この2人だけはステロタイプとは外れた部分にある(あらざるを得ない)。
次回作に判断を仰ぎたい。

44マクベス 【トークゲスト決定!!】
中野成樹+フランケンズ
d-倉庫(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/23 (月)公演終了
満足度★★★
臆することなかれ、見くびることなかれ。
シェイクスピア戯曲とは、これほどまでに引力があるのか。
誤意訳の名手・中野成樹をもってしてもその引力を意識させてしまった。
別に引力に勝つとか負けるとかそういう話ではない。
どう付き合うかという話である。
それまでの中野作品は、その点が絶妙なバランス感覚だったのだと思う。
しかし、それが今回はうまく機能していないように感じられたのだ。
ダイナミズム溢れる戯曲である『マクベス』と中野演出の相性の問題である。
現代口語翻訳調で対処できてきた雰囲気が、王冠を出した時点で崩れる。
そこに中野演出の迷いが見て取れるようであった。
『マクベス』に対し、臆する必要はないし、また見くびる必要はもっとない。
中野演出は後者の選択をしてしまった気がしてならないのだ。

テーブル・マナー
AGAPE store
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2009/02/06 (金) ~ 2009/02/16 (月)公演終了
満足度★
「笑いの不発弾」?
アラン・エイクボーン作品ということに加えてワン・シチュエーションのコメディしかも笑劇系との情報もあり、期待が膨らんでいたのに結果から言えば肩透かし、的な?
序盤は状況説明&人物紹介的なもので特に笑えるワケではなく、「そのうちどっかんどっかん笑えるようになるのだろう」と期待しながら観ていたら、結局大笑いできる部分は皆無で、さながら「笑いの不発弾」?
いや、大笑いどころか、普通に笑える部分もそんなになく、これが何でコメディなの?な感さえあり…。
また、不倫的三角関係もドロドロではなく、良く言えばマイルド、悪く言えばツッコミ不足なのでいずれにしても中途半端という感は免れ得ず。

カブ太が嘘をついた
劇屋いっぷく堂
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しめました!
大笑いはないけど,気持ちよく可笑しく楽しめました。「ちばらぎぐんたま」ってはじめて聞きましたが,栃木の立場はどうなる(笑)?はなから場外なのでしょうか?まぁどうでも良いことですが(笑)

サーチライト
ユニークポイント
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/23 (月)公演終了
満足度★★★★
なるほど
4つの物語がどのように絡み合っていくのか考えながら観てしまったせいで,終わり方が,あれ??って感じでしたが,じわりじわりと効いてきました。国際問題研究会のほかの3つの物語はとても良かったです。考えさせられるものがあります。テーマは同じなのでしょうが,国際問題だけはストーリーが唐突で,ちょっとマイナスな感じ。しかし,全体として丁寧な芝居でとても好印象でした。