青ノ鳥 公演情報 ミクニヤナイハラプロジェクト「青ノ鳥」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ああ! なんと刺激的な「青の時間」!
    高速回転のセリフと意味があったりなかったりの激しい動き、そして大音量だったり、叫んだり、ひそひそ声だったり、ライトが当たっていたり、薄暗かったり、前にいたり後ろにいたりする、緩急&大小&明暗が織りなす舞台は、刺激的で観る者を飽きさせない。

    次々と現れ、予想を超えるイメージの攻撃に目も耳も釘付けになってしまった。

    セリフは聞き逃さない、動きも見逃さないぞ、という意気込みで臨んだのだが、それでも残念なことに、ときどきはつかみそこねてしまった。
    あまりにも同時にいろいろなことが行われているからだろう。そういうときは、部分でなく、全体をぐわっとつかめばいいのだろうが、なにしろそんな余裕はこちらにはなかった。

    正直、また同じものを観たいと思った。

    ・・・よく考えたら(よく考えなくても)、放送があるのだ。それは好都合・・・しかし、それは「体験」ではなく「追体験」でしかないんだろうなぁ。
    あの舞台から届く力は、ブラウン管だったり液晶だったりの中からも同じように届くのだろうか。

    それでも、もう一度観られるのはありがたい。

    ネタバレBOX

    地球の生物をそれぞれ代表するような研究者たちの、それぞれの思いや思惑が交錯し、彼らのそれぞれの「何か」を見付けに「森の奥」でかけるのだが、彼らの(ある意味)「青い鳥」である「森の奥」は、実はもうないことに気がつく(「青ノ鳥」=「青い鳥」ではないのだろうけど)。

    役者たちが汗を飛ばし、激しい動きは、彼ら自身が互いにどう向き合って(「向き合う」のではなく同じ方向を見たり)、あるいはコミュニケートしていくのかをもがいているように思えた。
    それは、トレードオフだったり依存だったりの生物同士の関係にもあてはまるのかもしれない(人間というファクターを通してだが)。
    「青の時間」がそれらの回答のヒントとなるのだろうか。

    全員が森の奥へ行こうとするあたりは、やや「長い」と感じたが、そこだけは、他のシーンのように、映像や音楽の進入もあまりなく、じっくり聞かせたかった、見せたかったのだろう。

    バックに現れる映像や字幕にどうしても目がいきがちで、実際に目の前で激しく動く役者たちのナマの姿を見落としてしまうのが、なにしろ残念であった。

    今年6月の五人姉妹も楽しみ。

    ・・・ホントにどうでもいいことだが、鳥類担当の人は双眼鏡を前後逆さまに使っていたが、あれはわざとなのだろうか、ずっと気になってしょうがなかった。

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    2009/02/24 03:18

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