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ワタシは神様にはなれない

ワタシは神様にはなれない

劇団YAKAN

インディペンデントシアターOji(東京都)

2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

この劇団さんは2年程前に観劇しており,その時の感想ではストーリーに物足りなさはあるものの,若い劇団が頑張っており,好感が持てるといったメモを残していた。今作品も,若い役者さんたちが頑張っており,好印象は変わらない。ストーリーもこれくらい荒唐無稽だと,気負わずに気楽に観ていられるので,とても面白く観劇させてもらった。まだ多少の物足りなさはあるが,発展途上の劇団さんとして,今後も期待してみていきたい。

立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー

立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー

Peachboys

ザ・ポケット(東京都)

2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は時空を超える物語だけど、この人たちは「矩を踰え」てましたwww

物語の「筋」が弱かった印象。
それだけに各々の場面で、個々の俳優の力量に委ねるところが大きかった。
要は、シーンの出来にばらつきがある。

ネタバレBOX

レヴューは、良かったぁ〜!
マイケルおじさんとタンクトップおじさんが、バーカウンターから出てきて歌い、またバーカウンターへスゴスゴ戻ってゆくのが、個人的にツボだったなーwww

ただ「オレの左の金玉は少し大きい」の曲は、長かった。
もっと詰めて、別の曲をブッ込んだ方がスッキリしたと思う。

つぎに、芝居。
はっきり言いますわ。
今回の芝居の方は、イマイチやったな…。

喩えるなら「糸の切れた数珠」ですわ。
「下ネタ」やら「宴会芸」やらを数珠玉とするなら、その一つ一つを繋ぐ「糸(物語の筋)」が無いねん。
だから、ダダーッと玉がとっ散らかってる感じ。
敵と味方、善と悪、その対立軸がボヤけてる。弱かった。
そうなると、観客は置いてけぼり…。
これは、勿体ない。
最近の「吉本新喜劇」みたいなもんで、単に持ちネタ披露みたいになってしまう。

今までは、なんだかんだで対立軸や筋はあった。
まあ、普通の物語に「時空を超える」っていうイレギュラーな展開をプラスしちゃったのと、「過去」と「現在」の2つを描く必要が出てきてしまい行き詰まってしまったんだろうか…

それでもキャストが猛将揃いだから、ドン白けにはならずに成立させちゃってるんだよねーwww

今回も、島田雅之は獅子奮迅の働き。
レヴューでは「シルクドゥソレイユ」みたいな身軽さを披露していた。忍者もできるね。
公演1回につき、3kgくらい痩せてそうw
山田健太郎と園田シンジも、目立たないようにシーンをリードしてた。
園田に至っては、尻のみならず檸檬まで出しての奮闘!
客演なのに、ここまで親身に回してくれる俳優ってそうそう居ないよ。
今回、芝居の展開自体が不安定だっただけに、この三人の身体を張った演技と熱量に観ている方も救われた。普段は気付かないけど、こういう頼りになる俳優たちに、芝居の出来は支えられてんだよねー。
まさに勲功第一の「殊勲賞」!

敢闘賞は、つつじあゆこと熊野善啓。
ザコシの古畑任三郎も面白いけど、あゆこの古畑も負けてなかったwww
ちなみに今月3日は、田村正和の三回忌でした(合掌)。

熊野善啓のマイケル・ジャクソンも笑ったな〜www
一人だけ霞ヶ関からきた官僚みたいな風貌だけど、レヴューではひときわ輝いていたね。
まさに「小劇場のビジュー(宝石)」でした。
立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー

立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー

Peachboys

ザ・ポケット(東京都)

2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#立ちBTTT 個人的には熱海殺人事件を見る感覚に似ていて(多分伝わらない)役者さんの芝居が「面白い」ただベーシックな熱海とは違ってそこそこの人数の役者さんが出ているので、全員がそれなりである必要はなく、その役者さんのポテンシャルに合わせた立ち回りが許される余地があるところは違うかなー いい大人がくだらないことを全力でやっていて、それが上手いんだからこちらとしてはもう全力で笑うしか無い

ネタバレBOX

不安点としては少しのパワーダウンで大幅な劣化を生じることくらい 
VALE TUDO

VALE TUDO

学園座

関西大学・千里山キャンパス内KUシンフォニーホール(大阪府)

2023/04/21 (金) ~ 2023/04/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

この題名は?からはじまり、中盤に意味がわかる
今回は時代背景もあり、殺陣が多く客席にも小道具の一部が飛んだりとハプニングはあったものの、内容はとても良かった
なぜ生きるのか?永遠のテーマなのかも

Midnight Memory~ミッドナイト・メモリー~

Midnight Memory~ミッドナイト・メモリー~

劇団ちゃうかちゃわん

大阪大学豊中キャンパス大集会室(大阪府)

2023/04/21 (金) ~ 2023/04/22 (土)公演終了

満足度★★★★

この劇団の特徴とも言うべきダンスは健在 
内容はというと、個人的に六風館が良い
スリラー感を失ったドラキュラをはじめとする怪物と母子家庭の特殊能力をもった少女の話
リアルさは無いものの、まとまっていたが、もう少し物足りないなさを感じた

こぼれるかけら

こぼれるかけら

UGM Kreis

Mixalive TOKYO・Hall Mixa(東京都)

2023/04/12 (水) ~ 2023/04/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

観客席の通路も使った、若者青春群像劇…懐かしい感覚で、大いに楽しめました。

ネタバレBOX

幼馴染との再会、大学の仲良しグループを軸に、家族や友情のあり方,再生が、リズム良く描かれていました。
エンジェルス・イン・アメリカ【兵庫公演中止】

エンジェルス・イン・アメリカ【兵庫公演中止】

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2023/04/18 (火) ~ 2023/05/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/04/21 (金) 13:00

壮大な物語に圧倒される。有名な作品だが、有名な理由が分かる気がした。90分(15分休み)66分(15分休み)54分。
 エイズが死の病だった時期に書かれ上演された作品だが、男性同性愛者を軸にユダヤ人とかモルモン教徒とかの少数者の視点からの物語が展開される。痛くなる場面が多いが笑える場面もあるのがスゴイ。キリスト教がベースにない私なので、「天使」と聞いて、たとえばアメリカ人が感じることは分からないが、とても示唆的で、ファンタジーと現実的な展開のバランスがとてもよくできた作品だった。パート1はほとんどの場面で登場人物が2人で、ほぼダイアログ(対話)で展開されるのが興味深い。パート2は2人でない場面が増えるものの中心は対話。中でも那須佐代子・山西惇の2人のシーンは迫力がある。
 18日にパート1(正味60+57+59分)、21日にパート2(正味90+66+54分)、という長さだが、とりあえず飽きないでは観ていられる。疲れることは確かだが。

 平日昼ということもあるのだろうが、空席が目立つのが残念。思えば、新国立劇場の主催公演で満席になったのを見た記憶がない。折角良い舞台を作っているのだから、もっと集客にこだわった方がいいのではないか。

熱海殺人事件〜売春捜査官

熱海殺人事件〜売春捜査官

9PROJECT

上野ストアハウス(東京都)

2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/04/21 (金) 19:00

座席1階

あちこちの劇団が取り組むつかこうへいの名作。自分が最近見たのはプロジェクト・ニクスのバージョンだった。劇団の個性がダイレクトに反映される作品なのだが、9プロジェクトの魅力は、つか作品へのまっすぐな思いがあふれているところではないか。今作は2年前に続く上演。作品初演時の単行本やゲネプロ映像をベースにしつつも、せりふや演技を俳優と演出家が討論し新たに練り上げたという。

今も変わらぬ差別構造を鮮明に切り取った本作。それは、朝鮮半島から五島列島に渡ってきた大山金太郎の父母に対するものであったり、五島から上京して売春を糧に生きざるを得なかったアイ子たちだったり。敏腕部長刑事木村伝兵衛が上司(警視総監)から酌婦のように扱われる場面もある。
その差別構造は表には出ないところで今もしぶとく生きている。そのあたりを体現するのが木村伝兵衛・アイ子役だ。前回に続けて熱演した高野愛は、今回の舞台でも体当たりの演技で客席の視線をくぎ付けにする。節目で織り込まれる昭和の名曲も、効果的に舞台回しの役割を果たす。
プロジェクト・ニクスのバージョンは女性劇団だけに、あだ花のように咲いたアリランの花たちが印象的だった。これに対し、今回の9プロ版は高野愛の細い腕に思いっきり重圧をかけてひねりだしていくようなイメージがある。こんな舞台の空気を感じるたけでも、今回の上演は見る価値があるのではないか。また、作品の空気を文字で理解できるパンフレットもいい出来だと思う。

9プロはつか作品に取り組む使命を負っている劇団だ。「熱海殺人事件~売春捜査官」は再び取り組んでいくことになる。次の舞台では何が起きるのか。他の劇団の上演にも足を運びながら、継続して見る楽しみがある作品だ。

ナイゲン(R05年新宿版)

ナイゲン(R05年新宿版)

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/04/18 (火) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「にーらぼ版」からの「R05年新宿版」の観劇!
にーらぼ版のほわほわで全力で熱い会議に比して、R05年新宿版はメリハリ効いててじわじわ熱い会議と好対照でした
役者さん変われば舞台の空気が変わるのは当たり前のことだが、議長がもう対照的に違ったキャラなので、自ずと会議の沸き方・落ち着き方・居方が違って、両方見てなお良かった
にーらぼ版さんをご覧になった方にも是非こちらもおすすめである

シアターミラクルが閉館になってしまうのは、実に残念
主宰池田さんが創り出した「創る側にとっても見る側にとっても優しい劇場」として空間
多くの学生役者さん演出家さんや団体さんがこの劇場で腕を振るい、学生さんたちにとってはホームな暖かい劇場だったとおもう。
U18・U22割引も他の劇場ではほぼ見かけなくなってきていたので、見に来る学生さん達にとっても居やすい空間だったようにおもう
それなので、ことさら寂しく思っている

星レト短編集 『plumaje』

星レト短編集 『plumaje』

縁劇ユニット 流星レトリック

サンモールスタジオ(東京都)

2023/04/14 (金) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

しっかりとした重みのある4編でした。

ネタバレBOX

【読】を観劇しました。リーディング劇ですが、言葉のひとつひとつに喜怒哀楽、感情の揺れ動きが充分に込められており、さらに、聞き取りやすく、とても引き込まれる内容でした。しかし、台本を手にページをめくりながらという状況で、残りページ数が少なくなっていくにつれて、もうすぐ終盤かな、と集中力がそれてしまいました。また、台本の持ち方やめくり方が人によって違う様子も気になってしまいました。
令和5年の廃刀令

令和5年の廃刀令

アガリスクエンターテイメント

すみだリバーサイドホール ミニシアター(東京都)

2023/04/21 (金) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

マイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』というドキュメンタリー映画があった。1999年に起きたコロンバイン高校銃乱射事件からアメリカを考察するもの。この事件は世界中に衝撃を与える。2人の生徒が13名を射殺し、負傷者は24人、自分達は自殺。ガス・ヴァン・サントの『エレファント』という傑作にもなった。マイケル・ムーアは銃社会アメリカの歪さを訴える。全米ライフル協会のロビー活動が国を支配していると喝破。だが銃による犯罪が多発しているだけに皆銃を手放せない。銃から身を守るのは銃だけ。

今作はそれを刀に置き換えたコメディ。タイトルは大江健三郎の『万延元年のフットボール』からの御馴染みのネタ。廃刀令が施行されないまま、現代を迎えていたら?のワンポイントSFのifもの。
墨田区のタウンミーティングのていでパネルディスカッションを行ない、住民参加者による投票の結果を区議会に参考意見として持ち込む。日本刀の携帯を禁止するか、現状通り容認するか。

自分は『ナイゲン』では全く笑えないタイプの人間なので、今回も何も期待はしていなかった。それが始まれば滅茶苦茶面白い。登場するキャラ一人ひとりの描き込みだけで大満足。夜中に一人ニヤニヤしながら作ったんだろうなあ。淺越岳人(あさこしたけと)氏の大月隆寛系のキャラ作りが最高。司会の前田友里子さんは里村明衣子のような女子プロ顔。刀剣協会の矢吹ジャンプ氏の大御所面も文句なし。フェミニストの鹿島ゆきこさん、NPO野郎の斉藤コータ氏、鎖鎌YouTuberの古谷蓮氏、まさにズバリのテイスト。ベンチャー企業家の伊藤圭太氏も良い味。元区議会議員の榎並夕起さんの客席に笑顔を振りまいて展開する話術は大受け。『グレーな十人の娘』で印象に残った江益凛さんは刀拵職人のインスタグラマー役で場を大いに盛り上げた。

『朝まで生テレビ』で言論プロレスというジャンルを知った者達にはたまらない空間。これだけキャラを練り込まれると何をやっても面白い。細かなリアクション一つひとつに感心。
実際に観客に投票して貰い、その結果如何でニ通りの展開が待っている。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

矢吹ジャンプ氏演ずる隅谷を『スマ刀』につられて「スマ谷さん」と呼ぶシーンに笑った。巧い。
政治的野望剥き出しに見えた榎並夕起さんが、実は政界を捨てて家系ラーメン店を開業するエピソードは効いている。こういうところが隠し味。

どう考えても(筋道的には)廃刀令に賛成になる話なのが少し残念。(今から銃携帯を容認する社会には決してならないだろう)。逆にもう一つのエンディングが気になる。

近未来、肉食を全面禁止するか否か?の討論なんか見てみたい。論理的には肉食を禁止すべきなのだが、欲望的には禁止したくないような、そんなニュアンス。本音と建前の葛藤なんかが見たい。
「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/04/19 (水) 14:00

「キムンウタリOKINAWA1945」
沖縄戦にアイヌの人逹が参戦していた事実(今のロシアがウクライナの戦争に僻地の軍人を参戦)。当時アイヌ・朝鮮・沖縄の人逹が差別されていた事実。アイヌ語の使用を禁じた事実(今の中国を思わせる)。沖縄の一般人を巻き込み多く人達を苦しめた事実。色々と考えさせらる事が多い。
1903年大阪万博で起こった学術「人類館」事件について、少数民族への差別的扱い等をもう少し深く掘り下げて欲しかった。

ネタバレBOX

最後に白旗を掲げ「アイアムノットジャパニーズ」語る言葉に差別されてきたアイヌ民族の誇り、アイデンティティーを感じた。
反転するエンドロール 2023

反転するエンドロール 2023

ムケイチョウコク

space café ポレポレ坐(東京都)

2023/04/21 (金) ~ 2023/05/20 (土)公演終了

満足度★★★★★

初演に登場人物、傍観者二回ずつ楽しんだのですが、今回は登場人物させていただきました。

難しいかったです。
いつもの自分とはかけ離れすぎていて、ああ、こうじゃダメだ。こうしたら、ダメかも。いやー、バレバレじゃん。
おいおい、どうしたもんか。
とにもかくにも、その人の最善を望んでました。
その場に溶け込んでなきゃ。
その登場人物としても、忙しいのですが、その登場人物は再演で新しい役割を求められてしまい、また忙しかったです。
そして、周りでも、色んな物語がありまして、あー、あっちも気になる。あそこも面白いことしている。いや、まて、私はこの人とこの人の事が一番なんだから、どうにか最善になれるように、どうしたもんか。

改めて考えると、凄いことをしているなって思います。
是非チャンスが合えば楽しんでいただきたいですし、私もまたチャンスがほしいので、沢山の方に触れて欲しい作品です。

体験していただくのが一番ですから。
傍観者の方も楽しんでいただけたんじゃないかしら。

「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

「キムンウタリOKINAWA1945」「OKINAWA1972」【4月6日(木)19時の回の公演中止】

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2023/04/06 (木) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/04/19 (水) 19:00

「OKINAWA1972」
沖縄返還は沖縄にとってなんだったんだろう。沖縄やくざが本土化に翻弄される姿それは沖縄の人達の苦悩と重なる。日米外交の駆け引きが米軍に沖縄基地を自由に使用させる事になり現在も問題を引きづっている。沖縄返還は本土の悲願というが、本当に沖縄のための返還だったのか考えさせらる作品だった。

立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー

立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー

Peachboys

ザ・ポケット(東京都)

2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

2時間笑いの渦に捲き込まれた感じでした。
下ネタ満載のエンターテイメント劇でした。
帰り、頭の中で左のなんとかが大きいという
フレーズがクルクル回ってました。
観て良かったです。
とても楽しい。
これはクセになりそうです。

ナイゲン(R05年新宿版)

ナイゲン(R05年新宿版)

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2023/04/18 (火) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
先日は、同じシアターミラクルで「ナイゲン(にーらぼ版)」を観たが、脚本(冨坂友 氏)、演出(池田智哉 氏)が同じにも関わらず キャストが違うと印象が全然違って観える。そこが<演劇>の魅力であることを再認識した。

「シアター・ミラクル」は、2023年6月に閉館するが、「ナイゲン」はこの劇場において特別な作品であるという。2012年のアガリスクエンターテイメント「ナイゲン」に始まり、「feblabo✕シアター・ミラクルプロデュース」として2016年~2019年、コロナ禍での中断を挟み 2022年まで上演してきたという。自分は「feblabo✕シアター・ミラクルプロデュース」は全て観劇し、閉館前 最後の「にーらぼ版」と「R05年新宿版」の2バージョンも観ることが出来た。シアター・ミラクルの歴史を語る上で絶対外せない「ナイゲン」という作品は、自分にとっても大切で特別な存在である。シアター・ミラクルのマスターピースである会議劇コメディ、しっかり堪能した‼

上演前の蝉の鳴き声。夏休み前の或る日の午後、これから始まる文化祭の為だけの会議<通称:ナイゲン>の熱き激論を連想させる。案外 文化祭当日より会議<ナイゲン>の方が思い出深くなったりして、を思わせる高校生たちの台詞。
会議を終え、3年生・花鳥風月の「こんなナイゲンがやりたかった!」が物語の肝。そして照明…会議中は明るい陽光、しかし夕刻には黄昏に変化する、その哀愁がシアターミラクルの閉館に重なる。
(上演時間2時間15分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

セットは会議で見かけるロ字型。正面にグリーンボード、その上部に時計がある。上演時間とナイゲン討議時間(下校2時間前の時刻 16:15~18:30)に重ね合わせて臨場感を持たせる。客席はL字に設え、観客には会議の立会人のような緊迫感を持たせる。
内容限定会議(通称:ナイゲン)は、県立国府台高校 文化祭”鴻陵祭”における各参加団体の発表内容を審議する場である(文化祭規約)。規約が”自主自律”の精神に則っている。この規約が掲載された わら半紙の「内容限定会議資料」(劇中使用と同様)が観客にも配付される。既に参加団体の催し内容も確認したところに、学校側から「節電エコプログラム」の催しを押し付けられて…。

発表内容に関する指摘、恋愛(痴情的)感情、上級学年優先や 何となくなど、意味不明の理由まで飛び出し議論は漂流し続ける。始めの理論武装された議論から感情優先のドタバタコメディへ…。いつの間にか文化祭全体会議からクラス代表の顔になっている。下校時刻が刻々と迫ってくる。そんな中、演劇の上演許可を得ていないクラス(3年1組<花鳥風月>)があった。ナイゲンの議論は、如何にこのクラスが主体的にエコプログラムを受け入れるか、という話へすり替わっていく。自主自律の精神に沿わせようとするもの。

各クラスの発表内容の審議結果を多数決(民主主義的な)で決める。討議では自分の考えを訴えつつも相手の言い分も聞くという態度が大切。物事を決める熟議のプロセスを重視している。意見の一致も大切だが、一人ひとりが違った見方で世界を見ることで世界はまともな形で存在するかも。芝居ではこの役割を3年3組_どさまわり(ヒガシナオキ サン) に担わせている。にも関らず、全体討議終了後の採決は全会一致の承認が必要であると…そうであれば議論の過程の多数決は何の意味があったのだろうか、という疑問が生じ虚しさも残る。虚脱感に苛まれる出席者を尻目に…。ただ、どさまわり の存在感 迫力に欠けていたのが憾み。

行き詰った会議…民主主義、自由とは を問うているが、同時に高校生の成長する姿も描く。例えば議長(川西凜サン)は優柔不断な性格のようだが、学生側の「自主自律<ナイゲン>」と学校側の「節電エコプログラム」の間でギリギリの調整を試みることになる(ここから成長していく過程が観られた)。文化副(貝沼莉瑚サン)は夏休みを謳歌すると公言していたが、会議後は 夏休み中でも文化祭(実行委員会)の手伝いを監査(白井更紗サン)に言うなどの変化が見られる。

さて、花鳥風月(水口昂之サン)によれば、上演許可に係る資料はクラスの女生徒が提出していた、にも関わらず許可が得られなかった?提出忘れまたは錯誤?という疑問が残る。学校側は既に「節電エコプログラム」をやらせるつもりで、ナイゲンの最終日ギリギリで提案してきたのでは?という様々な憶測を持たせる面白さ。

教室から出られないという密室状態、しかも会議時間が限られているという空間と時間の制約に緊張が生まれる。テンポ良く、また疾走するような会話劇は、立会人的な観客も固唾を呑んで見守っている感じ。会話劇だけに登場人物のキャラクターや立場などが観(魅)せられるか。個性豊かな登場人物を演じるキャストが変われば劇雰囲気も変わるだろう。内容の面白さは勿論、キャストによって違った印象になるから、何度観ても飽きることはない。今回は、印象が薄い役柄の2年ハワイ庵(環幸乃サン)の とぼけた味での和ませ方が良かった。

会議後、花鳥風月が将来に向けて、皆がやりたがる「エコプログラム」を創作する。同時に「こんなナイゲンがやりたかった」は、有名無実になりつつある自主自律<ナイゲン>の精神が感じられたからではないだろうか。真に問題が解決した訳ではなく、会議内容の真価はこれから問われるのだと暗示している。実に深い余韻を残しており見事!
立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー

立ちバック・トゥ・ザ・ティーチャー

Peachboys

ザ・ポケット(東京都)

2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。
下ネタとパロディ満載で、ずっと笑っていました。可笑しくて涙が出ました。
ストーリーを見失う感もありましたが、それはそれで良しと思いました。
役者さん全員が、全力でバカをやっている姿に感動すら覚えました。
下ネタが苦手な人は見るに堪えないかもしれませんが、私は面白かったです!

ワタシは神様にはなれない

ワタシは神様にはなれない

劇団YAKAN

インディペンデントシアターOji(東京都)

2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

二次会のひとたち

二次会のひとたち

エイベックス・エンタテインメント

紀伊國屋ホール(東京都)

2023/04/14 (金) ~ 2023/04/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

リアルによくありそうな話、どこにでもいそうな人たち、彼らの共感できるあれこれ。この虚と実の混ぜ込み具合が絶妙!加えて出演者の演技が見事!各キャラクターが生き生きとしている。会話の間合いが非常に上手い。このメンバーなら次もあるよねと観客を納得させてしまうチームワークの良さを感じる。わかりやすいが上質の会話劇だった。

ワタシは神様にはなれない

ワタシは神様にはなれない

劇団YAKAN

インディペンデントシアターOji(東京都)

2023/04/19 (水) ~ 2023/04/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

微妙な印象をもった公演。

説明にある 天界と魔界の戦争は、もう一万年以上続いている。しかし今では、末裔たちが先代の遺恨を継ぎ意味のない争いを続けているに過ぎない。そして「天使と悪魔の禁断の恋」となれば、異界版「ロミオとジュリエット」を連想してしまうが…。

物語は、人間の少女と天界・魔界との関係などを面白可笑しく、そして切なく描く。少女の心の彷徨が中心であるが、天界の民主制や魔界の世襲制といった体制の違いに苦悩若しくは苛立つといったシーンを挿入する。しかし、そのシーンが物語全体にどのような意味合いや影響を持たせているのかが解らない。

少女は高校の卒業式の後 転んで、天魔界の外れにあるライブハウス「Hell and Heaven 」に彷徨い込んでしまう。そこは何故か天使と悪魔が打ち解け共存している。彼女は、この場所で天使 悪魔と触れ合うことによって少しづつ孤独を癒していく。頑なに「一人で生きていく」という気持から他者との関わりの大切さを学んでいく。その意味では彼女の成長譚でもある。一方、天使や悪魔は人間に興味津々、人間界での流行りものについて彼女に質問するが…。
(上演時間1時40分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術はライブハウス「Hell and Heaven 」内…下手に音響スペースがあるが、それ以外は雑多な物が雑然と置かれている。人間界から流れてきたモノ、家具、衣類、電気器具といった日用品からステッカー、ポスターといった貼物まである。天使 悪魔の顔は特殊メイクか。
説明にある天界と魔界の戦争といった雰囲気はなく、和気あいあいと共存している。

人間界で流行っていると思われている 関西漫才、漫画、ファッション、ロックン・ロールの稽古・練習に励んでいる。時に披露しあって楽しんでいるようでもある。そんな天魔界に彷徨い込んだ主人公・蒼井カナタ(荏原汐里サン)と天使・悪魔とが織りなす異界群像?劇であり彼女の成長譚。カナタには両親がいなく、晴華高校卒業式の総代挨拶で「一人で生きていく決意」を述べる。が 転んで気が付いたら、ここへ来てしまった。早く人間界(現世)へ戻りたい彼女は、天使と悪魔そして第三の といった それぞれが持っている3つの鍵を手に入れて、といった物語。

天界は民主制で代表者・天使長を選出し、魔界は世襲制でサタンを名乗っている。先のカナタの話とは別に、天界における不穏<現民主制への不満、権力抗争>な動き、魔界の世襲制<現サタン 母⇒サタンJrへ譲位>について説明するシーンが描かれる。夫々のシーンが独立するように描かれており、天使・悪魔界の戦争に関係しているかのような印象を抱かせる。しかし、本筋であるカナタとの話に直接絡まず 収束してしまったのが残念。出来れば体制の違いが戦争の原因もしくは遠因であるといった、壮大な世界観を表現してほしかった。鋭い感覚というか豊かな感性が十分に表現仕切れなかったのが憾み。

ラスト…カナタは、天使(天使長の妹)と人間の間に生まれた子であり、といった予定調和。楽器の生演奏、カナタの歌で観(魅)せたり、天使・悪魔による関西漫才、書けない漫画家、勘違いファッションといった面白可笑しい場面の印象が強く残る。
他方、何故 カナタは異界へ逝ったのか、どうして父ナンシーは異界に居たのか、そして天使長の怒りに無事でいられた理由は といった疑問が解消されない。表層的には「天使と人間の禁断の恋」=カナタという愛の結晶を観たに過ぎないような。
次回公演を楽しみにしております。

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