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JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

MU

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

20090531千秋楽
拝見しました。
実は、初見でした。

こまごました観想は、追ってまた。

ネタバレBOX

個人的には、2本目の「便所・・」の方がより楽しめた。

ハンバーガーでいうところのバンズ(表現の方法)とミート(モチーフ)のバランスだと思う。
「便所・・」はそのバランスが良く、ポップさが演者ともよくマッチしていて、整合性に突飛さはあるけど「そんなもんなんぼのもんじゃい!」と思わせてくれる効能が十分あり、最後までわくわくと美味しく楽しむことができた。

「JUMON」は、個人的には、ハーレム側も、被害者の会側も、登場人物を終始傍観してしまい、それがニヤニヤとした傍観ではなく、ちょっとおいていかれてしまった感じだった。

あえて、どちらかのグループに視点の重点を置かない、という構成だとは思うのだけど、その分、演技なり、エピソードなり、で「自分にも起こるかも」という細かい共感なり、覗き見しているようなリアリティが欲しかった。
佐々木なふみさんにだけは、不思議なリアリティを感じたのだが、他の人物にはどうも感じることができなかった。

事件を描くことには達しているが、人物(人間)を描くところに達するには、何かが足りなかったのかも。
人間を描くために事件があるのではなく、事件を描く為に人間が出てくるように感じてしまったのだと思う。
こういうモチーフなら、もっと人間を見たい。
60分以下だからこその俯瞰性はあるが、思い切って長編化というのも手段かと思った。

どちらの作品もジャンプ力のあるモチーフで、作者のアンテナとセンスの冴えはしっかり感じられた。
だが、モチーフにジャンプ力がある時ほど、戯曲、演出、演技、などの方法論とのバランスが強く影響すると感じた。

笑いのとり方については、どちらの作品も不思議なくらい同じ感覚で作られていると感じたので、そこを一種の生まれついたカラーとしてとらえるならば、個人的には「便所・・」方向の方法論の方が、作者のセンスを今後より生かすやり方なのではないか、と感じた。

あくまで個人的には、ですが。

上記全て、完全に個人の趣味を前提にフォーカスしています。
生意気をたくさん、申し訳ない。

指摘していることは、自分自身への課題となって、今後自分の首を真綿のように絞めることになるであろうと思います。

でも、あゆむ君が、レビューを重視している姿勢には、とても伝わるものがあったので、真面目に書こうと思って書きました。
長くて短い秘密の話

長くて短い秘密の話

ハードレインオープンカフェ

TACCS1179(東京都)

2009/05/29 (金) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

とてつもなく素晴らしく、そして深い演劇でした
いあいあ、完璧ですね。まず、役者から吐き出されるセリフのセンスがいい。日本的ではない欧米の独特のジョークやテンポのいい絡み。そして仰け反るほど素晴らしかったのは、キャストの逸脱した演技力にあります。
初見の劇団だったけれど、まだまだ発掘するとあるんですね~、こういう劇団が!
すんごく大満足!ひっさしぶりに内容の濃い見事な演技に全員を抱きしめたかったほど!(^0^)

4篇のオムニバス。舞台セットもいい。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

『ともだちのち』
15年前の作品の再演との事。バスの待合ベンチでの会話劇。一見、友達のような3人だが、不良の安部が真面目そうな鈴木のわき腹をナイフで刺した。そんなことになったのは、安部がナイフを出して見ていたら、安部の子分のような伊達が鈴木にぶつかって反射的にナイフが鈴木に刺さってしまった。という言い訳をする。苦しんでいる鈴木に「鈴木君、やヴぁいよー、バンソウコ、貼っておいたほうがいいんじゃないのー。」なんて、阿部は能天気に苛め抜く。苛めながら、自分達は友達なんだから・・。と講釈して巧みに責任回避する。不良二人が発する言葉のバカさ加減が面白い。安部の卑怯さ、伊達のズルさ、鈴木の弱さを表現し、いじめを題材にした不条理劇。

『アリサよりよろしく』
テネシー・ウイリアムズ作「Hello from Bertha」の80年前のアメリカを現代の日本の新宿歌舞伎町に置き換えた物語。
一軒の風俗店で働いていた風俗嬢のアリサは病気の為、ベッドに居た。その情景は精神的な病らしい。一文ナシのアリサの今後に困った店主は昔の馴染み客の安岡譲二に助けを求めるようにアリサに進言するも、アリサはそれを拒否する。今でも安岡の事が好きなアリサは「アリサから譲二へ。よろしく。」とだけ伝えて、と手紙を書いてくれるように頼む。考え悩んだ挙句、大好きな安岡には迷惑をかけられないと一途に想いを寄せるアリサの純情を描いた作品。大塚悦子の迫真の演技は見もの!

・・・・・・お客さんと一緒に遊ぼうコーナー・・・・
ここでイメージで遊ぼうコーナーが設けられ主宰が司会をしてカラーマスター遊びをする。劇の合間にこうやって観客と一緒に遊ぶという劇団は初めてでした。観客によっては「うざいなぁ。」と感じるかもしれない。それは観客と舞台の境界を取り払うかのような感覚で、ズンズンと観客の懐まで入ってくるんだよね。少しでもエンゲキというものに対して観客に理解して貰いたい!みたいな気負いが感じられて、その気迫にヤラレル!(苦笑!)

『アクロス・ザ・ユニバース』
再演。盲目のふりをしたシンガーが他人を騙しながら小銭を稼ぎなんとか生活していたが、ある日精神病院を 追い出された女に出会う。女は桃源郷を夢見て「生まれた街に帰りたい」と話す。シンガーは「この街の奴らはみんな、イカレテル。仕事以外は何にもねえ。」と、吐き捨て自分の置かれている現状を嘆く。自由を渇望する男と女の二人芝居。

『個人面談』
面接官「本当に生きたいですか?」
審査にかけられてる男はこの質問に対して「はい。生きたいです。っつーか、すごく生きたいです。」
面接官「どうして生きたいのですか?」
「なんつーか、どうしても生きなきゃいけない!みたいな?っつーか、生きてみたいんです。」男は曖昧なぼんやりとした主張しかできない。
面接官「貴方は前回、出かけられる前にも同じ事を言い残したのですよ。そうしてその前と同じように自殺してここに来たのです。」
「今度はちゃんと真面目にやるから・・・、出世とかお金とか名誉とか、多くは望まないから・・、ちょっと空をみたり、花をみたり、人と話して、少し笑えたら、それでいいんです。」
面接官「解りました。それでは、良い旅を。」

死んでる男が下界に戻るにあたっての個人面談!


4篇、どれも内容の濃いひじょうに素晴らしい舞台でした。そこに息づく現実と不条理を織り交ぜながら、人間の悲しさ、哀れさ、切なさを訴え、そうして最後は多くを望まない事が幸せに近づく一歩だということをさりげなく響かせるのです。時には重厚に時には軽口で。素敵な舞台を観ました。
JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

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MU

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

「高橋京一の描き方」

「高橋京一の描き方」

劇団えのき岳遊劇隊

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/05/30 (土) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

いやー、たのしんだ
たのしんだー。

JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

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MU

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

みた。
ルデコなのに観やすかったです。
えー、チラシ◎
次回に期待。

ホームスチーム

ホームスチーム

トランジスタone

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2009/04/14 (火) ~ 2009/04/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

上質な手作り芝居
大人の観賞に耐えうる上質な芝居。コメディではあるが安っぽいコメディではない。細部にこだわりが感じられる手作り感覚の芝居。

親愛なる天才たちへ

親愛なる天才たちへ

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2009/03/26 (木) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

純粋な怖さ
子供達の純粋さと怖さを感じさせられた芝居。

東京のオトコ【全ステージ終了】

東京のオトコ【全ステージ終了】

Theatre劇団子

pit北/区域(東京都)

2009/05/20 (水) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

お幸せに☆
入場から案内をしてくださったのが、結婚式場のスタッフ役の役者で、劇場全体を式場(ホテルだっけ?)に見立てた前説からしてすでにいい雰囲気でした。

運が悪くてダメダメで、それでも“幸せになりたい”って足掻く馬場が愛おしくてしょうがなかったです。
桜井も、最初はなんか暑苦しいなーと思っていたのですが、情に厚いステキな男でした。
ド純愛ストーリーでした。コメディパートめっちゃ面白かったです。

ネタバレBOX

「やっぱり僕には幸せになるなんて無理だったんだ」
と泣く馬場に号泣しました。
手を伸ばしたら、幸せまでの距離が分かってしまうから。
だから手を伸ばせなかったんだよね。
ルイちゃんに、「好き」っていえなかったんだよね。


チラシの、飯の前に一人佇む男が切なく感じました。


最後の、写真か映像か?を眺めて満足そうな桜井の晴れ晴れとした顔がよかったです。

あと、忘れてた頃の京本再来(as昔のオンナ)最高でした。



当日券について電話で質問をした際のスタッフさんの応対が、気さくで、とても感じ良かったです。おかげさまで、観に行く前からウキウキできました。
ありがとうございます、
NOT BAD HOLIDAY

NOT BAD HOLIDAY

劇団競泳水着

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/05/19 (火) ~ 2009/05/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

つづきが気になる!
まさかの最後のどんでん返しにわくわくしてしまいました!
起承転結のも一個前に飛ばされた様!こんなにこんがらがっちゃうなんてw

クロスワードのスパイス、恐るべし・・・!

ネタバレBOX

長男が田舎に帰る原因になった事故と、冒頭のリフレインの1回目の事故は別モノだったのかな?だよね?あそこが理解できなかったです・・・
JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

MU

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

うん、よかった。
『JUMON(反転)』
扱っているテーマが面白く、濃く、目に見えないダイナミックさを感じる。
しかし、どうも何か物足りない。もっとガツンと一撃欲しいと思うのは欲張りだろうか。
芝居全体がわりかしさらっとした演技で進むのでとても観やすいのだが、「愛」という何かがぼやけてしまっているようにも思える。
被害者の会会長(小林タクシー)が異様な存在感を放っていて引きつけられた。

『便所の落書き屋さん』
これまた脚本の発想がとんでる。役者もうまい。
ただ、その先にある何かをもっと観たい。
せっかくこういう作品だから、「恋」の、何か塊みたいなものをガシッと観たい。
舞台全体が一つの塊になって体当たりしてくるような何かを。
便所の落書きとか、非常に面白いエネルギーをもってると思うのでそこらへんをもっと観てみたかった気も。
落書き屋の先輩(小林タクシー)の、ゆるさの中にある確固たる存在感が魅力的。そこにいるだけで舞台が引き締まる。

JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

MU

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

セルフプロデュースの妙
MUはとにかくセルフプロデュースが秀でています。
「新しいバンド組みました」というのも目を引くし、演劇村以外へも訴えかけるだけの戦略を練り上げられていて感心します。

でも、今回の短編2作は、正直なところそうやって間口を広げてアピールして入ってきた人たちをひきつけるだけの作品ではなかったような気がして惜しかったです。
セリフなどはセンスが良くて、洒落が効いてて良いし、モチーフも面白いのだけど。。。

ネタバレBOX

「JUMON(反転)」は前回上演も見てます。
前回は「ボーカル以外全パート募集中」の人が変人として終始一貫していたと思ったし、それを演じた平間美貴さんがちょっととぼけた感じの変な人を好演してました。
だけど、今回男性にしたせいか分からないけど、出だしだけ変人で、その後は一番の常識人になっていてせっかくの設定が生かせていなかった気がします。
ハーレムの主も女性になって粘着性が増したというか、病的な感じが出すぎていて押しが強かったです。
男女を逆転させてしまうと作品自体の印象ががらりと変わってしまうのですね。


「便所の落書き屋さん」は落書き屋という面白いモチーフを見つけて、それをどう広げるのかワクワクしていたのだけど、途中から別に落書き屋でなくても良いただの三角関係の話になってしまって、凄く勿体ないと感じました。
この話と「JUMON」での佐々木なふみさんの演技というか、演出というか、存在感が同じだったのも勿体なかったです。
佐々木なふみさんの演技はとても良かったのです。
でも、それが浮いてしまっていたのが残念。


せっかくセルフプロデュースでポップでライトなイメージを作り出しているのに、話が分かりづらいので損をしているかな。
これは作家としての戯曲のまとまりが良くなかったように思います。
演出ももっとライトな演出の方が、作り出したイメージには合っていると感じます。

全体通して小林タクシーさんのコメディーチックな存在が光ってました。
小林タクシーさんくらいの、やりすぎっていうくらい分かりやすくふざけて良いのではないかな、と思います。

でも、MUにはどうしても次回も期待させられてしまう何かがあるのでした。
一月三日、木村家の人々

一月三日、木村家の人々

青年団リンク 二騎の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/05/23 (土) ~ 2009/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★

どこまでも木村家
演出によって、観客ではなく、お客さん、で居ることを促される。

登場人物と、繋がっていなくちゃ失礼だと思わせられちゃうところが、面白い。

自分のことを顧みずに見ていられるお客さんは、少ないんじゃないかしら。

お客さんがそれぞれ、木村家のことをお家に持ち帰るから、木村家はお客さんが増えるだけ、大きくなるのでしょう。



ネタバレBOX

しかし、あんなこと、下手な俳優陣でやったら、本当にドーンとひいてまうだろうに。

ちゃんと、話しかけられている実感が常に伴うのが、まー、素晴らしい。

西村企画でチェホフしてらした方が木村家で「イェーイ、ヒューー」とやっていて笑わずにはおられなかったです。
あんな格好ずるいよ。笑うしかないじゃないか。

でも、私はその人を知らずの方が、好き。
そこんとこは正直に。理由はわからない。
凄さの問題な気がする。

楽屋

楽屋

シス・カンパニー

シアタートラム(東京都)

2009/05/10 (日) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

それぞれが他を乗り越える力を持って
舞台美術にまず惹きこまれ
役者のきっちりと作りこまれた芝居に瞠目

役者達に良い意味での貫禄があり
肌理のこまやかさを感じました

蒼井優さん初見、この人すごいです。

ネタバレBOX

冒頭の渡辺えりと小泉今日子の会話が
抜群によくて・・・。
ふたりの演技の落ち着きと広がりにまず瞠目。

良い意味での安定感、下世話な部分を楽しむように演じる一方、
劇中劇の凛とした表現は客席までも彼女たちが描く架空の舞台に
導く力があって・・・。
この時点であとからやってくるシーンのハードルが凄く上がっているように思えて・・・。

でも、その心配は全くの杞憂。

生きている側の村岡希美のデフォルメされたお芝居も
出来のコントロールが絶妙・・・。
舞台で演じられる時、きちんと観客席を魅了するだけの力が
その演技から感じられて、なおかつ舞台側に立ちつづける渡辺・小泉がちょっと肩をすくめるようなダメさを含んだかもめがきちんと現出していることに驚嘆しました。

そして、蒼井優の「かもめ」・・・。そのまっすぐで豊潤な演じ方に鳥肌が立ちました。素直でまっすぐな演技が、演じる役者の若さを伝え、台詞が積み重なる中で包み込むような力が村岡が持つ華を凌駕していく・・・。村岡との絡みでの間の取り方のうまさ、コメディエンヌとしてのセンスも抜群で・・・。さらには
死の受け入れ方の瑞々しさに見入ってしまいました。

生瀬演出が、4人の女優をしっかりとコントロールして、3人の亡霊と一人の女優を見事に解き放ったということなのでしょうね・・・。



ロング・ミニッツ【満員御礼で終了!】

ロング・ミニッツ【満員御礼で終了!】

DART’S

エビス駅前バー(東京都)

2009/05/30 (土) ~ 2009/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★

かっちり作りこんだお芝居をこの近さで。
広瀬格氏の枠組みのきっちりした脚本に、熱くて力ある俳優。それを触れ合うことさえ可能な距離で観られるっていう贅沢に、お酒を飲みながらも相まって酔えます。

ネタバレBOX

記憶があるまま同じ時間を7分ほど、ひたすら繰り返す、っていう設定。なので同じ場面ばかりなんだけど、その分ちょっとした違いが際立っておもしろい。7分の結末をどういうふうに変えようとも、スタートに戻ればすべて同じ。極端に言えば、死んでしまっていても。一生懸命結末を変えようと、このループを終わらせようとする努力と、どうあがいても繰り返し繰り返してく残念さが、かなりわくわくです。

この空間に慣れた俳優と、色をつける俳優で、かなり見応えあるおもしろい舞台になっていたと思います。バー公演としてのノリだけじゃないちゃんとした演劇。
リミックス【初日・土夜完売御礼】

リミックス【初日・土夜完売御礼】

国分寺大人倶楽部

中野スタジオあくとれ(東京都)

2009/05/28 (木) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

初演を見ていないことに後悔
国分寺さんは前作「ハローワーク」から。
あの複雑な人間関係をどのように圧縮するのかと思ったら
初演をモチーフに、少し時間が進んだパーツとしてremix。

他の作品とのリンクも美しかったですが、初演がどのような
内容だったかが、むしろ気になりました。

JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

JUMON(反転)/便所の落書き屋さん【満員御礼で終了】『観て来た!』に全レス中!(ただいま1/3)

MU

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/05/26 (火) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

短編とは思えない
『JUMON(反転)』
ありそうで実際にはないお話なんだけど、ストーリーの中に
相反するキーワードが見え隠れして見えるのが面白い。
純愛/打算 独占/共有 妄想/現実 生/死
最後までどちらが正解とは投げかけてこない。
これは投げかけではなく、問いかけなのかなと思わされる。

『便所の落書き屋さん』
こちらは難解。 もう一度反芻しながら考えよう。
考えすぎるから難解なのか?


どちらも短編とは思わせない充実ぶりの2本でした!

ハナウタ日和

ハナウタ日和

IOH

シアター711(東京都)

2009/05/27 (水) ~ 2009/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

素晴らしい風景
ご縁があって観劇、予備知識ありませんでした。

とっても素晴らしい出来栄えでした。
キャラクター設定、演技陣の芸達者ぶり、そして舞台美術の工夫。
とても密度の濃い100分でした。
泣いて笑って・・・お芝居の基本が全て凝縮した、
安定感のある作品。この集団はタダものではない。
十分、紀伊国屋や本多劇場でも通じる内容と言えましょう。

残念なのは、この劇場。
映画館の後だから、椅子は心地いいのだけど、
互い違いにはなっていないし傾斜もない。
少し上のほうにスクリーンのある映画なら問題ないけど、
足元から世界が広がる舞台では、ちょっと・・・

これだけの作品でなければ、まずストレスに襲われるでしょう。

妹のフィアンセ役の人が、特に良かったですね。
人の良さ、素直さが、にじみ出ている。

こういう観客の視線にたったであろう、製作者のエゴだけが
前面に出る構成でない作品って、
簡単そうで、以外と貴重なのかも。

ネタバレBOX

「サザエさん」のくだりは、もう一工夫ほしかった。
サトーヨーカドーとか、ひねっている部分も多いので、
ここは「クレヨンしんちゃんの実写CM」とか、
「アワビさん」とか、ここも変化球にしてほしい。
だって、本当にキャスティングした人もいるじゃない?
ひょっとして、この脚本家は本当にキャスティングした人???
今勧進帳【公演終了:次回ジェットラグは10月「肌(仮)」】

今勧進帳【公演終了:次回ジェットラグは10月「肌(仮)」】

ジェットラグ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/05/29 (金) ~ 2009/06/09 (火)公演終了

満足度★★★

ちょっと出はけが多くて
暗転のたびに、少しずつ時間の経過があるのですが
意外と頻繁に使われてて、そのたびに登場人物が
入れ替わってしまうので、過去、施設、恋人など、
それぞれが抱えている問題の大きさがちょっと伝わりにくく
なってしまったような、そんな感じを受けました。

勧進帳読上げのシーンは思わず息を止めてしまいました。
おみごと!

トワイライツ

トワイライツ

モダンスイマーズ

西鉄ホール(福岡県)

2009/05/30 (土) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

じんわりと
どうにもむくわれない話。
人が人を思う切なさがじわっとくる。
パラレルのつながりが見えるような見えないようなすっきりしない感じ。

ネタバレBOX

ああね、そうなるのね、と思いながら観ていて
ラスト、亨さんに持って行かれた。
彼の落ちていく姿は切ない。
そしてあの豹変ぶりは面白い。
風乃キヲク

風乃キヲク

NICK-PRODUCE

KAWAGUCHI ART FACTORY(埼玉県)

2009/05/27 (水) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

チェロの音が素晴らしい。
この演出家は常に様々な挑戦をしている。今回もチェロの生演奏を舞台音楽として使い、またダンスを象徴的に使っている。
劇場を離れわざわざ工場跡地で公演をするところもしゃれている。全てが幻想的だった。チェロの音に魅せられた夜だった。

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