
新装大回転玉手箱
劇団黒テント
いわてアートサポートセンター・風のスタジオ(岩手県)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/09 (木)公演終了
満足度★★★★
真実を越える偽りがあり、偽りを越えた真実がある
大胆な舞台!というのが率直な感想。
若い綺麗な女性に観えたり、賞味期限を過ぎたババアストリッパーに観えたりする主演の「ある女」の演技や、テンポ良くシーンを転換させていく全体の演出は非常に見応えがあり、勉強にもなりました。
ですが、黒テントさんが本当に伝えたかった事を僕が感じれたかどうかはちょっと疑問が残っています。

Dear My Hero
LIVES(ライヴズ)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★
びっくり!!
前回見たときは・・・・正直なんだか腑に落ちないというか・・・・ストレスをかかえて劇場を後にしました。
脚本はきっと面白いのに、なんだろう、この感じ・・・・、そんなことを思った記憶があります。
でも今回は違いました。
なんでしょうか、脚本の面白さがきちんと形になっていて。
すごくバランスのとれた作品になっていたと思います。
時間もあっという間でしたし、まえも同じくらいの長さではあったと思うのですが、非常に長く感じました・・・・
前回とは天と地の差といっても過言でない気がします。
テンポもよく、すごくお稽古したんだろうなぁ~~というのも伝わってきて、とてもいいプロジェクトメンバーなのだろうなぁ~~~とそんな風に思える舞台でした。
見終えた後、なんとも気持ちいのいい感じの、あの感覚。久しぶりでした!!

Grand-Escape!
N-Trance Fish
ABCホール (大阪府)
2009/07/09 (木) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★
2度楽しめる公演
客席の作り方が工夫されており1階席と2階席で全く違う楽しみ方ができる。
N-traの公演は単にダンス発表会ではなく、芝居とダンスの融合を意識しているので見ていて飽きない。久々に本公演を見たがその融合の精度は更に増していた。
劇中にダンスをするならこれぐらいしっかり踊れよ。と劇中にダンスを挟む劇団に言いたい。

ケモノミチ
ブルドッキングヘッドロック
ザ・ポケット(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★
無駄のない群像劇
とにかくどんどん人が出てくるのですが、
どの登場人物にも意味と役割があり、
かつ、役者さんの置き所がとてもよかった。
その中で、一番説得力があったのが、
喜安さんご自身だったのが、何か悔しかったですけど。
ケラさんのエンタメ性を色濃く受けつつ
かつそれぞれの人生がしっかり見える。
初見だったのですが、大盛況に納得です。

スメル
キリンバズウカ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
[ゴミ] と呼ばれる人間とのかかわりあい
観劇後、登場人物たちを「ゴミ」と置き換えると、あ!っと視界が開けたような。
東京にたくさんいる、ニートや夢見る夢子などの「ゴミ」。
そんなゴミが集まるゴミ屋敷。
ゴミの世話をすることで寂しさ紛らわしたり。ゴミからの脱却を夢みてみたり。
自分の手元にあるモノがゴミだと分かって捨ててみたり、客観的にはゴミなんだけど好きになったり。
そして本当は捨てたくなかった宝物も、ゴミのように捨ててしまった葛藤があったり。
うん、取捨選択の幅が広すぎる東京って、いろいろ、あるよ。
――最近、バニラのような甘い匂いがする。
それは、ゴミの異臭なんかではなく、ゴミと呼ばれる人たちが集まって織り成す優しいブレンド香なのかもしれませんね。

Dear My Hero
LIVES(ライヴズ)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
リング上で高く高く拳を上げる、爽やかなコメディ
予想外の展開に笑い、予想内の展開に涙するという、オーソドックスなコメディながら、観ている者にとても優しい。
コメディと言っても、流れるようにスマートだったり、爆笑が連続、というようなものではないのだが、観た後、気持ち良く劇場を後にすることができる舞台だった。
「爽やか」と、少しぐらい言ってもいいかもしれない。

ケモノミチ
ブルドッキングヘッドロック
ザ・ポケット(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
面白いっ!
ケラリーノ・サンドロヴィッチの演劇DNAを
しっかりと受け継いだ喜安浩平による抜群の出来の群像劇!
今までの観劇経験から言うと、残念ながら
上演時間が2時間を越える作品の多くは、
それだけの必要性を感じないモノが多い。
しかしながら、今回のブルの「ケモノミチ」には、
2時間を越える価値のある作品でした。
とてつもないスケール感と、覗き見感覚。
重みがあるのに、くだらない。
トンでもないけど、納得できる。
そんな相反する要素と情報が、
絶妙のタイミングで繰り出される構成の上手さに感動。
過去に2時間オーバーの作品を上演したことのある、
作・演出家こそ観るべき。
作・演出、劇団員、客演俳優、照明、美術etc
そのすべてが素晴らしい!!

ヘッダ・ガブラー
メジャーリーグ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/14 (火)公演終了
満足度★★★★
小劇場に広がって欲しい動き。
「木綿のハンカチーフ」という名作を椎名林檎バージョンで聴くような。
です。
力のある戯曲に挑む動きは小劇場全体に広がって欲しいですね。
箱庭の小野寺さんには惚れ惚れしました。
うまいし、やっぱり自然と目がいってしまう華があります。
今回の公演でますます好きになりました。

向日葵と夕凪【ご来場頂き誠にありがとうございました。】
七里ガ浜オールスターズ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/07/07 (火) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
ないてしまいました。
役者さんが4人とも本当に素晴らしかった。
本も、ちょっと饒舌過ぎ?とも思ったけどすごく素敵だった。
この濃さで1時間。
あと15分長かったら「長い!」ってなるし、あと10分早く終わったら「もうちょっと見せて!」ってなったと思う。とても程良くて心地よい時間だった。
勝手なことを言わせてもらうと、七里ヶ浜オールスターズ。この調子でぽんぽん公演してほしい。

千年回廊 【ご来場ありがとうございました】
劇団アニマル王子
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2009/07/02 (木) ~ 2009/07/07 (火)公演終了
満足度★★★★
観て来たと言うか・・・
当日お手伝いに行き、観させて貰いましたww
楽曲が印象的でした。
お話、スタイルがとても大好きです。
役者さんの疲れが見えていたのが残念・・・
そこは踏ん張って!!と心の中で応援ww
動きが大きくカクカクしているのは、劇団のカラーなのかなぁ・・・
結構好みが分かれると思う。
和物は良いなぁ~

キドクラッチ
MCR
中野スタジオあくとれ(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
ワールド堪能
櫻井さんワールドを堪能して来ました。一時間と短い芝居でしたですが、万人にオススメ出来る作品だと思います。脚本・演出・役者さんと見事に三拍子揃っています。さすがっ!

スメル
キリンバズウカ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

ケモノミチ
ブルドッキングヘッドロック
ザ・ポケット(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

ひみつのアッコちゃん
劇団ガソリーナ
【閉館】江古田ストアハウス(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/19 (日)公演終了

『第三章』全席指定席公演!
グレコローマンスタイル
ぽんプラザホール(福岡県)
2009/07/07 (火) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★
引き込まれた
これは面白かった!
「男と女ってそうだよね・・・」って考えさせられてしまうところもあるけど、濃いキャラクターが人間関係こんがらがってるのが面白くってしっかり引き込まれました。楽しかったです。
将棋はヒキョウだよ〜(いや散々笑わせていただきました)

ショートストーリーズ
劇団6番シード
劇団6番シード稽古場(東京都)
2009/06/26 (金) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★
いい時間でした
稽古場で見せるという試みは、なんだかとても素敵な気がする。芝居を見ることに、敷居の高さを感じる人たちに、普段着でいいんですよと呼びかけているようにも思う。
たまたまだろうか、行った回には子供連れのお母さんたちがいて、そういう客層の広さをまた素敵に感じる。小さな会場だから可能なことのようにも思う。
テンリロ・インディアンを見たので、その試作品というのが気になりAコース。
あえて星3つ。
それ以上は、秋の長編のためにとっておきたい。

キドクラッチ
MCR
中野スタジオあくとれ(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★
海を見たくなる
序盤から笑う。
にやにやする。
思わず笑い声が出る。
引き込むのがうまいなあと思う。
そのうち切なくなる。
漠然とした模様が心に染みてくる。
笑いたいのか泣きたいのか分からなくなってくる。
誰かに勧めたくなる。

高襟狂騒曲
高襟〜HAIKARA〜
Dance Studio UNO(東京都)
2009/06/22 (月) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
心理戦!
毒々しく逞しいパフォーマンスにたっぷりの欲情を込め、そこに吸い込まれてしまう世界の人たちを跳ね返す、パフォーマンスと観客の心理戦でした。とてもコンセプトが出来た作品で驚きました。これからが更に楽しみなダンス・パフォーマーたちです。

ナンノチカラ?
シネマ系スパイスコメディAchiTION!
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/06/26 (金) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
マイルドなバッドエンド
生きることに失望しかかっている男と女それぞれの前にナゾの人物が現れ、彼らに関わる人物が持っていた100円ライターの出どころを遡りながら関係者の持つ「チカラ」を当てろと言い…という物語。
出だしは2組それぞれを交互に描きながら、次第にそれが接近・交差して1つにまとまってゆく構成が巧み。
また、毎度ながら映像の使い方も上手い。超能力で行方不明者を探す番組でのスタジオと現場中継の表現なぞまんまだし。
ただ、必ずしもハッピーではない終わり方なのはちょいとひっかかる。
とはいえ、ロミジュリ風でありつつ悲劇というよりは「マイルドなバッドエンド」ってところなのであくまで「ちょいと」なのだけれども。

Lady BAT
大路組
六行会ホール(東京都)
2009/06/24 (水) ~ 2009/06/27 (土)公演終了
満足度★★★
歴史再現ドラマのような落ち着き
同じく川島芳子を題材とした月蝕歌劇団の『怪盗ルパン・満洲奇岩城篇 ~川島芳子と少年探偵団~』とは対照的に(笑)ケレン味とはほぼ無縁、歴史再現ドラマのような落ち着いた見せ方で、これはこれでまた面白い。また、芳子の最後の言葉は「男装の麗人」などと伝えられているのは虚像だったのでは?などとも思わせるもので、これには盲点をつかれたようでドキリ!