最新の観てきた!クチコミ一覧

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すこし離れて、そこに居て

すこし離れて、そこに居て

散歩道楽

シアターサンモール(東京都)

2009/08/05 (水) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★

う~ん

 とにかく中途半端な印象…。

 家族モノにしろ人情モノにしろドタバタモノにしろ心理モノにしろ…全てに「帯に短し襷に長し」って感じ。作者は何が一番やりたかったんでしょうか?

 それと散歩道楽って現代口語系と思ってたのに意外に違くて戸惑った。少なくとも今回みたいに話が緩やかな舞台には現代口語の方がマッチしてるのではないでしょうか?特に主役の大高さんのいわゆる芝居チックな芝居は悪い意味で浮いて見えました。上手いか下手かではなくこの舞台に合っているかいないかって事だと思うのですが…。

 あと、最後のドンデン返し(?)ですが、その前に1時間45分も芝居がある割には伏線が少なすぎると思います。正直唐突感が否めなかったです。…ぶっちゃけ必要性もそんなに感じなかったし…。そんな事するキャラに見えなかったのが、「意外」を通り越して「不自然」に思えてしまった。


 もちろん地力のある役者さんや立派な舞台美術などしっかりしてるのは間違いないんですけどね…。楽しめなかったのは単にワタシの好みじゃなかったって事なんでしょうか…う~ん。

グッバイ・マイ・ダーリン

グッバイ・マイ・ダーリン

世田谷シルク

小劇場 楽園(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★

寺山戯曲の
「アダムとイブ~」は、本で読んでいるのでストーリーは解るけど、観ていてなんかしっくりこないのは1階(セクキャバ店)2階(家族が住む部屋)が、はっきりしていないからかなあ。いろんな見せ場があり面白かったけどね。

ネタバレBOX

中里順子さんの姿態にドキ!
堀越涼さん存在感有りですね。「ショート7」の「藪の中」思い出しました。
ここに線を引く

ここに線を引く

ガレキの太鼓

シアター711(東京都)

2009/08/07 (金) ~ 2009/08/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

作者の筆力に引き込まれる。
都会に住む人間は田舎に夢を求め、田舎に住む人間は都会に夢を求める。シンプルなストーリーだが、そのシンプルなストーリーを作者の筆力で奥深いものにしている。

重い話なのだが、登場人物の一人一人が魅力的なので、話が暗くならない。面白い脚本に素敵な役者が揃った。そんな贅沢感を感じたお芝居だった。

来来来来来

来来来来来

劇団、本谷有希子

本多劇場(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/16 (日)公演終了

満足度★★★★

生々しいですね
人間、ストレートに感情をむき出しにしたら何でもするんだろうなあ~と、感じた芝居でした。自分の中のグロさが脈打つようで恐くなる。

グッバイ・マイ・ダーリン

グッバイ・マイ・ダーリン

世田谷シルク

小劇場 楽園(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

観ました。
メインは豊丸君を見納めに。
相変わらず、可愛らしく、まっすぐでその情熱が美しい彼でした。

お話も、えいっと飛び込んでからは楽しく拝見できました。

でも、お話を観るお芝居ではないですね。

同姓ながら、女性の脇腹っていうのはどうにもこうにも、馨しいでした。
きわどい衣装のシーンより、きわどくない衣装になってからの
「ちょっと油断した体」の方が、なーんかエロいのは何故なんでしょう。

と体の印象ばかりが残ったのは私が桟敷でガブリ状態だったからに
ほかなりません。

ネタバレBOX

豊丸くんがよくよく見たかったから、もっと脇の席に座ればよかったな~。

女形もやられていた方の「オヤマ」な演技体に最初のシーンは
なんだか馴染めなかったのですが、お上手でいらしたので
「許容します。」となんとなく区切りをつけた(あくまでも私の中の問題)後は
物事がすんなりでした。

終演してみれば、女形が上手な男優がいなけりゃ成立しないですねー。
そう考えると、すごい。

最後のおみやげだけ、「オレンジ」だったことは今一つ腑に落ちなくて
終演後の炎さんに、尋ねてしまいました。なるほろー
あおきりみかん男子部男祭り

あおきりみかん男子部男祭り

劇団あおきりみかん

G/Pit(愛知県)

2009/08/08 (土) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

ガッツリ芝居ではなく…
その名のとおり“お祭り”でした

一種のファンサービスみたいなイベントかな

ネタバレBOX

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①短編芝居『祭り会議』
 作・演出 :鹿目由紀
 CAST :長野=登澤良平/山口=山内庸平/
     福島=篠原タイヨウ/石川=正手道隆
小ネタを交えながらの極短編の芝居。
が、オチがないまま終了(・・?)
なんのこっちゃと思っていたら
後になってその意味が判明。
最後のもう一つの短編芝居に続く…ってことでした。

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②1分フリータイム
あおきり男子部8人が一人1分の持ち時間で
各自それぞれ好き勝手な芸(?)を披露。
宴会芸だと思えば
それなりに楽しめました。

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③筋肉番付
 構成 :篠原タイヨウ
 出演 :男子部全員
男子部8人が
腹筋・背筋・腕立て伏せ・綱引きの4種目で
その体力を競い合います。
各自大声で自身に気合を入れながら
息絶え絶えでかなり真剣にやっていたのが
逆に大きな笑いを誘っていました。
とはいえ
この日は11時~・15時~・19時~の3公演。
1日に3回これをやるとなると
最後は相当キツイんだうな…
と変に心配しちゃいましたが
それはそれで面白いかもね。
そう考えると3本目も見たかったなぁ。
どれほどバテてるのか気になるもん(^m^ )

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④怒涛のコント漫才まつり!

(1)一人で『ライオンキング』
 作・演出・出演 :松井真人
あの「ライオンキング」を
強引に10分で演じきるコント(?)。
ミュージカルが苦手なボクは
劇団四季のそれさえも観たことないんですが
この10分劇でそのあらすじは読めました。
というか
汗だくで演じる松井の無謀な心意気が
かなり面白かった。

(2)漫才『カレー屋』
 作・演出 :登澤良平
 出演 :登澤良平/篠原タイヨウ/山内庸平
グダグダの素人漫才(;´▽`A
勢いだけでやりきっちゃったね。

(3)コント『ドラキュラ』
 作・演出 :鹿目由紀
 出演 :花村広大/松井真人
 黒子 :正手道隆
スケッチブックに書かれた和訳を見せながら
英単語のみで演じるコント。
どんだけバカバカしいんだ( ̄m ̄*)

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⑤魅惑の歌まつり!

(1)ガチ『硝子の少年』
 出演 :とみィ/山中崇敬
上下共エナメル地の衣装で
大真面目な振り付けありの熱唱。
怖ぇよ…(*≧m≦*)

(2)一人で『Body and Soul』
 出演 :山内庸平
だから
真剣にやるから怖いって(●ゝ艸・)

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⑥短編芝居『会議祭り』
 作・演出 :鹿目由紀
 CAST :秋田=松井真人/岡山=とみィ/
     宮城=花村広大/熊本=山中崇敬
頭の「祭り会議」の続き。
面白い!!
こういうくだらないの大好きです( ̄▽ ̄)

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・女子部による魅惑のスペシャルイベント
浴衣姿の女子部8人によるリーディング。
それもちょっとだけ…
手嶋に見とれていたら終わってた(;´▽`A

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どうにもこうにも
余興か宴会芸の連続ともいえる100分間

それなりに面白かったけど
この内容で2,000円ってどうよ?

まあ
あおきりだから許すけどさ(*・∀<*)

次回公演
あおきりみかん其の弐拾壱『占いホテル』

大いに期待してます
五人の執事

五人の執事

パラドックス定数

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/07/31 (金) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

シツジが1匹、シツジが2匹・・・
執事というものを実際に見たことのある日本人はかなり少数派だろう。映画や小説から、イギリスのお屋敷で働く男性の使用人というのをイメージするのがせいぜいではないだろうか。
私自身は、カズオ・イシグロの小説を原作にした映画「日の名残り」で、アンソニー・ホプキンズの演じた執事がいちばん印象に残っている。
映画を見て感じたのは、執事というのが単に屋敷の使用人の一人ではなく、何人かいる使用人を監督する、いわゆる召使い頭だということだった。
そう考えると、この芝居のタイトルが示すような、一つの屋敷に執事が5人もいるという状況はそもそもありえないのではないか。
序盤からそういう状況設定への疑問を感じたので、なかなか話の内容にすんなりと入っていけなかった。
ただ、話が進むにつれて、執事が5人いるということの疑問は解けていく。
しかし、執事とは何かということに前半で神経を使ったために、込み入ったストーリーを充分に消化できないまま終盤を迎えてしまった、というのが正直なところ。
終演後、作者の野木萌葱が言っていたように、脚本を読めばストーリーの疑問点はそれなりに解消するのかもしれない。しかし、いまいち脚本を買おうという衝動は起きなかった。

ネタバレBOX

結局、最後に残った二人は何だったのだろう。主人と執事の亡霊なのか。それとも一人の執事の記憶なのか。あるいは歴代の執事の残留思念か?
グッバイ・マイ・ダーリン

グッバイ・マイ・ダーリン

世田谷シルク

小劇場 楽園(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

実験的な舞台
とある「おっぱいパブ」と、その「おっパブ」の階上に居を構える4人家族を描く。題材を寺山作品においているというだけあって、実験的な試みがなされている。寺山作品と異なり、リアルな部分が多いものの、象徴的なダンスが繰り返され、見るものの嗅覚を刺激し続ける。前衛をめざしているであろう、作品なのだから、何を伝えたいのかを理解する必要はなかろうが、70年代の前衛と比べ、リアルな部分が多い分、メッセージを解読しようとしたが、うまく理解できなかった。もう少し、どちらかを鮮明にすると、より観客に伝わる部分が多かったのではないか。相当に好みの分かれる作品のように思う。

暗黒地帯

暗黒地帯

鵺的(ぬえてき)

「劇」小劇場(東京都)

2009/08/05 (水) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

心地悪すぎるが、しかし
とあるマンションの配水管の施工不良を端緒に、抉り出される人間の本心を、見事に、かつ、丁寧に描き分けた秀作といえよう。在日、部落、麻薬、うつ病、等々現代日本の暗部をこれでもかというほど、ぐいぐい観客に押し付けてくる。見ていてこれほど気分の悪い作品も多くはない。しかし、心地悪いにはそれなりの理由が存在する。今の日本のリアルを上手に描いているからであろう。それに加えて、キャストの一人ひとりが、まさに熱演。特に、在日2世を演じた荒井靖雄は出色。作・演出の高木登の今後に期待したい。

エモーショナルレイバー

エモーショナルレイバー

ミナモザ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

殺伐
しっかり、殺伐を感じさせてくれました。それぞれがすごくはまっている感じがして、リアルでした。ほんとに、行き場のない感じ、不安に取り込まれました。
そしてエンジェルがすてきだった。これからもきっと気になる劇団になると思います。

ダンス・オブ・ヴァンパイア

ダンス・オブ・ヴァンパイア

東宝

帝国劇場(東京都)

2009/07/05 (日) ~ 2009/08/26 (水)公演終了

満足度★★★★

祐一郎さまの祐一郎さま然たるお姿
祐一郎さまの祐一郎さま然たるお姿を堪能。
この作品は初見なんですが、あんなにダンスが凄いなんて思わなかった。

カスパー彷徨

カスパー彷徨

unite d'Habitation

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/08/04 (火) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

ことばが降る瞬間
詩森さんとこのなので期待して行きました。
つくりは面白かったけど、主演の二人は勢いが先に立って見えてしまってちょっと残念。
勇さんからは、心の震えが見えた。言葉がいま、降ってきていると感じられた。これからに期待します。

ブラッド・ブラザーズ

ブラッド・ブラザーズ

東宝

シアタークリエ(東京都)

2009/08/07 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ミュージカル好きなら必見でしょう
ミュージカル好きなら必見でしょう。
音楽も知らなかったけど、好み。キャストもよく知らなかったけど、結果的に好み。
金x武田x岡田バージョンを堪能。

めんどなさいばん

めんどなさいばん

シアターRAKU

ザ・スズナリ(東京都)

2009/08/05 (水) ~ 2009/08/12 (水)公演終了

満足度★★★★★

大満足です(^O^)!
ザ・スズナリは満員のお客さんで熱気に包まれていました。
しかもいつもお芝居を見に行く時とは明らかに客層が違う(笑)。
でも裁判員制度というタイムリーな題材ながら(←終演後役者さんにお話を伺ったら実は台本は去年から出来ていて、その時はこんなにタイムリーな話題になるとは思っていなかったそうです)、老若男女誰でも楽しめる…楽塾ならではの“セリフ劇”でした。
でもやっぱり歌も踊りもありまして…どこかで1度は聞いた聞き馴染みのあるメロディの数々もとても心地よかったです。

私がいつも楽塾や流山児★事務所の作品を見ていて思うのは、とにかく予測のつかない舞台だなということなんです。
他の劇団さんの舞台を見た場合話が進むにつれてある程度結末が予測できちゃったりすることがあるんですが(^_^;)…もちろんお話自体もすばらしいんですけど、流山児さんの演出がすごいなぁと思うのは絶対に予定調和にならないこと。
楽しくてホロッとさせられて…という絶妙な匙加減に加えて、大小の何でこーなるの?的な伏線から想像のつかない大どんでん返しの結末というのが流山児さん流の演出なんだなと思うし、それが大好きな私なのです(^^)。

そして何がすごいって、楽塾のみなさんとってもパワフルで元気!
とても平均年齢56歳とは思えません!
ホントにみなさん生き生きしてらっしゃって、逆に私がパワーをいただいて帰ってきました。
私も頑張らなくちゃ(^^)。
流山児さん!そして楽塾のみなさん!!楽しい時間をありがとうございました!!!
千秋楽までお身体に気を付けて頑張ってください(^-^)/!

ちなみに次回の楽塾は来年…GW公演だそうです(←『めんどなさいばん』パンフの流山児さんのご挨拶より)。
佃典彦さん書き下ろしの新作だとか…来年のことを言うと鬼が笑う(←しかもまだ公演中)けど、ますますこれからの楽塾が楽しみになりました!

サスラウビート

サスラウビート

カナデコトビート

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/10 (月)公演終了

満足度★★★★

前作から
もう1年か・・・
面白かったです。

花とアスファルト

花とアスファルト

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2009/08/01 (土) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

きれいにまとまった
素敵な世界観を堪能。

花とアスファルト

花とアスファルト

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2009/08/01 (土) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
食べたり、合唱するシーンが必ずあるシリーズもの、というのは冗談ですが、自然な会話の中で、ベースに流れる「静かな違和感」がうまく表現されていました。
そこに「強烈な異物」が乱入しても、「静かな違和感」の延長線上で描かれているところは、演出に工夫されていたところを感じました。
途中、少し眠たくなりましたが、全体として楽しめました。

ネタバレBOX

ちょっと可笑しかったのは、お芝居の転換点でクマが何気に「もうそろそろ××です」と言うところでした。折り目正しいクマは、ナント空気も読めるのです。私はちょっと爪を研ぎ忘れたけど。
グッバイ・マイ・ダーリン

グッバイ・マイ・ダーリン

世田谷シルク

小劇場 楽園(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

わからない事が
まったく苦痛に感じない不思議な作品。アケミ役の辻沢さんは流石。

エモーショナルレイバー

エモーショナルレイバー

ミナモザ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★

その先が見たい
興味深いシチュエーションを舞台にしていると思いましたが、人物造詣が浅くて、素材の良さが生きていないと思いました。また、俳優さんの演技も、表層的なところだけでしか演じられていない気がしました。

盛り上がってきたかと思ったら暗転になっている印象があったので、その先で起きている人間のドラマを見たいなと思いました。

ネタバレBOX

当日パンフレットから、振り込め詐欺の集団を通して、連合赤軍やオウムのような集団を浮かび上がらせたかったのかと推測したのですが、俳優の体に説得力がなく、斜に構えて見てしまいました。

逃げたくても逃げられない、やるしかない、という緊張感や切実さがあったら、ものすごくおもしろかっただろうなと思いました。
エモーショナルレイバー

エモーショナルレイバー

ミナモザ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★

エッジのある女性作家、必見。
ここんとこサンモールで立て続けで観た公演のなかで一番よかった。
年一回のスローペースなので未見の方も多いだろうが、間違いなくミナモザは僕の演劇ブックマークに登録決定。

会話劇としては繊細な作りなのに、大胆なキャラクタ同士の異人種交流(ギャル系とネカフェ難民、高学歴のドロップアウト、自意識系の地味な女性)があり、その交差するフィールドが振り込め詐欺の現場のような「犯罪」でしか繋がらないということを面白く思う。全然無理がない。しかも台詞がフライヤーの藤沢とおるのように細かく細かく細かく面白い。前半笑っちゃマズいのかなってなか我慢出来ずマイペースに小さく笑ってました。

だって冒頭でさ、演劇村の人間が擁護しまくるようなネカフェ難民なキャラクタを、ギャルが「この人の話つまんなーい」と一発で砕くエッジってすごいじゃん。演劇村崩壊だもん。ギャル役のシンクロ少女の名嘉友美さん最高(笑)。

女性作家(だけにもとどまらないんだけど)の多い「自分自分」っていう自意識全開のいわゆる「閉鎖されたセカイ系」はすんごい苦手なんですが。こちらはちゃんと世界を提示していたのがよかった。登場人物ではなく「作者」としての志が広い。振り込め詐欺をただのネタとして使う劇団は多かったけど、ちゃんと題材としてがっぷりつかみ、そこまで飛ばす志に心が動いた訳です。

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箱庭円舞曲の小野君が出てる(好演)からって訳じゃないけど、きっと箱庭円舞曲のファンの人は気に入るはず。構成が近いし。

あとMUに出演してもらった印宮くんもチャラ男やらせたら小劇場ナンバー1と睨んでたのですが、それがもう全開。絶対いるリアリティ。坂本健一くんもピンチヒッターで出演してるので、MU前回公演『JUMON/便所』を御覧になったかたは、是非是非おすすめです。

ネタバレBOX

暗転が多いとか、ラストがちょっとファンシーとか気になったとこもあるけど、最後の「戦争」ってラインは個人的な僕の思想にも近くすごいエッジだったし。戦争を放棄された、スポイルされた男たちの代替品についての考察は面白い。夜のシーンの照明などとても印象的。

「耳の無いパン屋」が、耳を切られたり(シガテラ)、フーセンパン屋(稲中卓球部)と勝手に古谷実っぽいなと電波を傍受(笑)もうごちゃごちゃしててイメージ湧きまくりんぐ。

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