最新の観てきた!クチコミ一覧

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ソウガ

ソウガ

演劇企画製作集団TWIN-BEAT

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2009/10/10 (土) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

相剋の双牙篇
亡国篇のラストシーンに到達するのがエラく早いと思ったら、その後40分くらいに亘って「後日譚」とか「エピローグ」のレベルではない新たな歴史が刻まれるシーンがあり…
亡国篇では「ストーリー的にではなく芝居的に今ひとつけりが付かない」「句点がつかないままなのが残念」と感じたが、それもそのハズ、あちらのラストは「一見」落着、あるいは「一件落着、他件継続」にすぎなかったワケで、やはりσ(^-^) の感覚は正しかったのか、みたいな。(エヘン!)
なるほど、他の2バージョンもののように交互上演にせず、一方が終わってからもう一方を上演するワケだわさ。
ツムギの物語としては確かにあの時点で終わったけれどオウカの側にはまだその後のドラマがあったワケで、相剋を先に観てから亡国を観ると、露骨に「途中までで終わった」感が残るもんね。
両篇を併せて途中休憩も入れても3時間~3時間半で収まるハズなので、いつかそんな「一気観バージョン」も上演すればイイのに。
また、亡国に不満が残ったことについて、あくまで一般論ながら「主人公あるいは中心人物の生命を代償に平和が訪れるというのは正しい解決方法ではなく、むしろお涙頂戴も狙った安易(←言い過ぎ)な結末ではないのか?」という想いがσ(^-^) の中にあるからではないか、と気付いたりも…。

ソウガ

ソウガ

演劇企画製作集団TWIN-BEAT

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2009/10/10 (土) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★

亡国の爪牙篇
日本の戦国時代によく似た架空世界の対立する2つの陣営を描いており、こちらと「相剋の双牙篇」とがそれぞれの陣営の視点で描いており表裏一体の仕組み。
で、かつての友人が対立する陣営に分かれる、という構図にキラとアスランを連想しつつ(そう言えば衣裳も青系統と赤系統だし…(笑))、若干のお約束的な展開も含めて時折ユーモラスな部分も交えたストーリーに引きこまれ、あんな若者たちが殺しあった時代に思いを馳せる。
ただ、C.イーストウッド監督・主演の『グラン・トリノ』とも通ずる終わり方は悪くないが、ストーリー的にではなく芝居的に今ひとつ「けりが付かない」(←文字通り)感覚で「お爺さんとお婆さんは仲良く暮らしました………」みたいに句点がつかないままなのが残念。
音楽でのデクレッシェンドやフェイド・アウトならまだしも、芝居でこうだとちょっと締まりがない感じなんだよなぁ。(どうした、きだつよし!)

カムパネルラ

カムパネルラ

Oi-SCALE

SAI STUDIO komone(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

銀河高速道路の夜
タイトルがまんまな通り、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフにしたもので、原典にハマっている身として非常に嬉しいと言おうか何と言おうか…。
当日パンフによれば林主宰も賢治作品、とりわけ「銀河鉄道…」がお好きなんだそうで、そんなあたりが非常によくわかると言うか、同好の志として共感(よりも共鳴?)してしまうと言うか、「あぁ、あの部分をこう昇華させたのね」みたいに原典のシーンがわかるヨロコビもあり。
当日パンフの「観劇後に読んでください」的な部分を後から読んで、何度膝ポンしたことか!
内容は、恩師の葬儀に参列しようと夜の高速道路を北上している途中に事故でメンバーの1人を亡くしてしまったワンゲル部OBたちが、その1年後に再び同じルートをたどり…という状況での物語。
現在の様子と1年前の回想、それに主人公が見る幻想の3種類のシーンを組み合わせて一種独特の雰囲気を醸し出しており、地下のスタジオに黒幕を張り巡らせ、四方の壁に沿って基本的には1列のみ客席を配した会場も、いかにも夜のサービスエリア、な感じ。
そんな中で原典のジョバンニにあたる主人公・蓮田の金ヶ崎(=原典のカムパネルラ)に対する追悼の気持ち・喪失感がクッキリと浮かび上がって切なくも美しく優しい仕上がりになっている(そんなところも原典と通ずる)のがイイ。
『模様の様な汚れ』(07年)と同様、2つのバージョンで同じ部分もあり、違うエピソードも挟まれるというスタイルは、左右それぞれの眼の位置で撮った2枚の写真を見る裸眼立体視の如く、基本的には同じながらところどころが異なるものを両方観るとより深く見える、的な。
また、最初のエピソードは異なるのに最後のエピソードがそれぞれのオープニングと対を成しているのも巧いところ。
最後のエピソードと言えば当日パンフで林主宰も語られているように「ジョバンニ」バージョンの夢落ちも原典へのオマージュ的で○。
一方「カムパネルラ」のラストは泣きじゃくる蓮田で、こちらの方が胸に迫るモノがあるか。
ということで、観た順はこれで良かった、と納得。
あと、舞台に複数のモニターを置いて映像を流すのはよくある手法ながら本作では上部にある調整室から床に投影するというワザも使って、事故に遭い倒れている金ヶ崎を見せたのにも感心。この会場の特質を上手く使っているよなぁ…。

あなたに会えてよかった

あなたに会えてよかった

劇団あかぺら倶楽部

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

さすがに傑作
時間モノの傑作と言われていながら未見でかねがね観たいと思っていたアラン・エイクボーンの『ドアをあけると…』。(←チラシにあった原題で気付いた)
2月に観たエイクボーン作品は期待の大きさ故に見事なまでの肩透かしを喰らったが、本作はさすがに傑作。
思いもよらずに過去にスリップして状況が状況だけに最初はそのことに気付かないが、気付いてからはそれから起こる事態を防ごうとする、というタイムスリップ系では王道とも言うべき物語、ユーモアとサスペンス(主人公が大ピンチに陥って連続ドラマで言えば「to be continued...」なところで第1幕を終わらせるのなんざ絶妙)の配分も申し分なく、とても楽しい。
複数の時代(時期?)に登場する人物との関係などもお約束気味ではあれ、上手いスパイスになっているし。
なんたって物置に続いているハズのドアをあけるとそこは20年前の同じ部屋、という設定がユニーク。だもんで、「何?この機械?」などとイジっていて時を越えるのと違ってスリップしたことに気付きにくいのがミソ。
また、2段階で過去にスリップすることで『ノモレスワ。』(クロカミショウネン18、07年)も想起。あれはこの本作へのリスペクトあるいはオマージュだったのかしら?

深情さびつく回転儀

深情さびつく回転儀

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い!(^0^)
ロジカルコメディってことだったけれど、サスペンスコメディのような背景。
まあ、コメディには違いないのだが・・。
それにしても・・「電動夏子安置システム 」は初見だったが、好みの作風だった。そこにはロマンがあり恐怖があり不条理があり願望があり闇がある。

そして・・最後の結末がお見事!

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

いきなりの暗闇と落雷の鳴り響く音が耳を突き刺す。
舞台は雷雨という、いかにも今からサスペンスですぜ!みたいな状況から観客ごと一緒に飲み込ませるように物語は始まる。

別荘には4人の男と一人の女。彼らは見ず知らずの関係だが、どうやらこの別荘に最後まで残った人物が一日1万の報酬を手に入れることが出来るらしい。そして彼らは今まで気がつかなかった他の3つの家の存在が気になってくる。

こうして彼らは建ち並んだ他の3棟の家を様子見に出かけたのだが・・。
ここでの彼らの役割は物語を進行させるためのナビ的存在。

娘にこの資産を残した有橋は「本物は一つだけ。あとは偽物なんだ。」 という言葉と「この家の物は決して動かさないように。」との遺言を書きとめておいたが、4人の男と一人の女のうちの女・美雪がルーレットを回してしまう。
すると、建ち並んだ四棟の家の登場人物の全てが瞬間移動したかのように一か所の部屋でそれぞれの会話をし始める。この時点で他の家の登場人物は見えない設定。つまり同じ空間に居るのに、それぞれの関係する人物しか見えていない。

ルーレットは美雪が動かしたことによって、まるで物語の中の偽物を消すためのスイッチが入ったように仕組まれているようだった。3人の娘・アオイはそれぞれ一つの家を所有しているが、このうちの2人は偽物だ。という設定のもとルーレットは次々に黒の奇数、偶数、赤の奇数、偶数というようにカラーと数値をあらわしていく。
黒と赤は立ち並んだ屋根の色を表し、奇数は三角屋根。偶数は四角い屋根というようにルーレットにはある一定の決まりのもと、動きながら進んでいく。
こうして、数字によって目まぐるしく登場人物や状況が変化しながらも、黒い四角い屋根の家は人も一緒に無くなってしまう。
つまり家と居住していた人物全てが偽りだった、ということになるが、こうして次々と消される事実を知ると、アルバイトとして来た5人の彼らは、クイズが解明される瞬間の空が晴れたような気持ちになる一方、恐怖に慄くのだった。

このサスペンスに「地下室で目隠しをした5人の子供」というホラーのような話を加味することで、観客はグリム童話のような情景を空想するだろうし、またアオイの父親に対する独占的な愛、管理人・常葉の人間本来の持つ業をも魅惑的に見せつけながら、物語は登場人物にタッチするだけで中身がシャッフルされるというコミカルさも演出していた。そして、本当の不条理というか、本当の恐いお話は、もう一つの偽物の家が消える瞬間に美雪は塩川にトン!と簡単に背中を押されて消える家の中に入ってしまう。
こうして最後は本物のアオイとアルバイトでやってきた塩川(男)の二人だけになるが、アオイは家と莫大な遺産を手にいれ、塩川は最後に残った一人として1日1万の報酬が貰えるのだ。

こんなストーリーに味付けとして道井良樹が一手に笑いを集めていた。
彼を観たのは勿論、初めてだったが、ひじょうに素晴らしい役者だと思う。
花もあるし演じるキャラもいい。
そのほか豪華なキャストの面々で一人として脇は居なかったように思う。

物語性も個性的なキャストも素晴らしく、音響も照明も秀逸だったと感じた。
とにかく面白い!(^0^)



神様だってめんどくせぇ

神様だってめんどくせぇ

Logiz Game(劇団ギルガメっす♂改め)

荻窪メガバックスシアター(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/19 (月)公演終了

満足度★★

あれ、神様は?
とりあえず、好き嫌いがはっきり別れそうな趣向の
劇団であることは分かった。
そして、残念ながら、個人的には、あまり好きな部類ではない。
「ハイテンション・ブラック・バラエティー」を謳っているだけあって、
終始、テンションは高かったと思う。
勢いだけな感じも、ちょっとしたけど。

受け付けの感じとか、ステージの雰囲気とかは、嫌いじゃない。

開演前の注意事項でも言われてたけど、
それなりに、テーマが下品だ。

屋根の上のヴァイオリン弾き

屋根の上のヴァイオリン弾き

東宝

日生劇場(東京都)

2009/10/05 (月) ~ 2009/10/29 (木)公演終了

満足度★★★★

長いな…
ユダヤ人一族の泣き笑いの人生を描いていますが、序盤あまり展開がなくて眠いです。
寝ちゃっても話は進んでませんでした。
ダンスなどはロシア風なので全般にロシアの話っぽいです。
いい話だとは思うんですが、休憩をはさんで4時間くらい。さすがに長すぎると思う。
市村氏はコミカルで面白いので、それでなんとか最後まで見られました。
ただ、彼のコミカルさの原点は志村けんのような気がするww

私たち死んだものが目覚めたら

私たち死んだものが目覚めたら

shelf

アトリエ春風舎(東京都)

2009/10/09 (金) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

耳に心地よい
台詞のテンポが良く、独特の言い回しが良いリズムを生んでいた。
目を閉じていても情景が浮かんできそうな【語り】だった。

物語自体は動きがない、始まりからすでに終わっているような印象を受けた。

真田風雲録

真田風雲録

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2009/10/15 (木) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台は1.7トンの泥でした!
面白かった―!上演時間は約3時間+休憩15分。

ALL SHOOK UP(オール・シュック・アップ)

ALL SHOOK UP(オール・シュック・アップ)

Quaras

青山劇場(東京都)

2009/10/09 (金) ~ 2009/10/17 (土)公演終了

観てきた!
アイドル×エルヴィス×シェイクスピア

見えなくてもそうなんだ

見えなくてもそうなんだ

ボールベアリングドラゴンズ

東京アポロシアター(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★

距離感が掴みきれず
縁側に座って家の中の会話を聞いているように進むお話

そこに暮らしている夫婦は、
(観客に見られていることを気にしていないので)
ありのまま

一組の夫婦 しか世界に存在しなかった時に
その2人の距離感はどんなものでもいいのだけど、
そこに知らない第三者が入って来たら
夫婦2人対1人 になる。ハズ。

だけど、そこが見えなかった。
うーん。

BIJYOGI-JCT 2nd

BIJYOGI-JCT 2nd

BIJYOGI-JCT

駅前劇場(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

楽しいグダグダ
始まった瞬間から
お2人が楽しそうで楽しそうで…

久ヶ沢さんの犬姿が可愛すぎて卑怯でした

見えなくてもそうなんだ

見えなくてもそうなんだ

ボールベアリングドラゴンズ

東京アポロシアター(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

想像する楽しさ、短編小説の魅力
田岡美和の会話劇は一度観るとハマってしまう魅力がある。
その原因が、今回ようやくわかった気がする。
田岡の芝居は、一口で言うと「部外者による覗き見の世界」だ。
別の言い方をすればたとえば喫茶店で隣りの客の会話が耳に
入ってきて、つい興味を持って聞いてしまうような感覚だ。
今回の芝居もその人物について何の予備知識も持たないまま、
その家庭を覗いたとしたら・・・というような内容だ。
「他人の世間話なんか興味もないし、聞いても面白くない」
という人は嫌いな芝居かもしれないが。
たくさんの登場人物による饒舌な芝居を見飽きている向きには
癒されるような心地よさが感じられるだろう。
想像力を働かせて観るしかない。特別ドラマチックなことは何も起こらない
のだが、観終わって良質な短編小説を読み終わった気分にさせてくれる。

ネタバレBOX

年下の男性ヒヨシと結婚した女性イサキ(配役表に役名は出ていない)。
夫のヒヨシには定職はなく、主夫をやっているらしい。
妻のイサキはそのことに不満はなく、2人は仲良く暮らしている。
妻の母親が上京してきて疲れて奥の部屋で熟睡しているという設定。
母親は劇には登場しない。そこへ母親の友人だという中年男性(名乗らない)が訪ねてくる。これまた、母親よりはかなり年下らしい。
「恋人ではなく、ただの友人です」と言うが、いったん出直して
きて、夫婦の暮らしぶりについてあれこれ質問し、「4人でいい関係を築きたい」などと言う。「それも悪くない」と言うヒヨシだが、イサキは「自分たちには
干渉しないで」と男に言う。
母親は寝ているところを起こされると物凄い反応を示すらしく、
ヒヨシは恐怖におののいて、母の部屋から逃げ出してくる。
しかし、その男性は平気らしく、部屋から出てこない。
その様子を見て娘夫婦は「2人はうまくいくかも」と納得する。
男を夫の知り合いと勘違いした妻があわててブラウスの裾をスウェットパンツの中に入れて身づくろいするが、男が帰ったあと、母の友人と知って
怒ってまたブラウスの裾を出すところなど、ちょっとした細かい仕草に
生活感が出ていておかしい。
ヒヨシがチラシで箱の作りかたを丁寧に男に教えるところも面白い。
彼女の作品には、いつもあまり一生懸命な人物は出てこず、
みんなマイペースでゆったり生きている。
普通ならエキセントリックな母親も出して、4者でドタバタコメディー
にしたがるところ、田岡は母親を出さず、抑制をきかせる。
イサキの母親は観客の想像の中にあるのだ。
声高に人生を語る作品ではないが、確かにそこに息づいている人たちが
いる。
先輩の西尾早智子のリードで若手の大河内と大島がそれぞれの持ち味を
出していた。

生きてるものか【新作】

生きてるものか【新作】

五反田団

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/10/17 (土) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

シンプルなのに面白くて、じんわりせつない
ああ、なるほど、という演出の面白さはあるのだが、物語はシンプルな構造。
なのに面白くって、じんわりと後から時間差でいろんな感情がやってくる。
台詞と演技の不思議なリズムで、「行間」を読み取らせるような演出と脚本が見事。

ネタバレBOX

「死」が世界に突然やってくる。
もともと「死」は無慈悲なものであり、突然なもので、歓迎せざるものであるのだが、それをより強く感じた。
誰のもとにも分け隔てなく訪れるということも。

それぞれの人生の一端を垣間見せるという手法がうまい。
その人の生活・生き方が、すっと見えてくる、浮かんでくるようなところ(まるで行間を読ませるような感じ)が、とてもいいのだ。

オープニングは死屍累々で、まだまだのたうち回って死んでいく人がいる、という効果音(バタバタとばたつく音)も聞こえていたのだが、それに気がつくのは、物語が動きだしてから。
「結局みんな死んでしまった」というのは、オープニングであり、逆転で、つまり死→生に見せているため、「死」の凄惨さや辛さはあまりすぐに感じない。しかし、その人のことが少しわかってくると、さっきまで横たわっていた姿(死体)が脳裏をよぎり、じんわりと、そんな感情も時間差でやってくる。
さらに、オープニングを見て、知ったことによって、ラストが効いてくる。

ラストが、時間的経過でいえば、物語のエンディングではなく、スタートなのに見事に、この舞台のラストと成り得ており、さらに、命をいとおしむ、小さな幸せ的な、せつなさが観劇後襲ってきた。
とても印象に残るいいラストだった。

ただ、この脚本に(あるいは台詞が)合わないのではないか、と感じてしまった役者の台詞が、「台詞」に聞こえてしまった。単に初日だったということなのかもしれないのだけれど。でも、そこを強く感じてしまったスタート直後がちょっと退屈になりそうだった。

そういう意味では、前田さんが、とにかくいつもの口調だし、自分の言葉だから当然かもしれないが、とにかく「言葉」に聞こえた。
そして、枡野さんも、不気味キャラクターが見事だったし、佐藤さんや、待ち合わせをする女性の方も、すっとこの世界に入り込んでいて素晴らしかった。

後半はとてもよかった。笑ったし。
「革命家」のネタバラしも最高。

ちょっと気になったのだが、役名の言い間違いが2カ所あったことだ。後のほうは(自分の名前で相手を呼んでしまう)、前田さんが切り返して、笑いにしていたのだが、前のほうは(森さんと林さんを間違えていた)、何か意味があるのかと思っていたのだが、どう考えても間違っていたようにしか思えない。後ろのほうのときには、同じ舞台にいる役者さん2人が吹いているように見えたし、前のほうでは、「森さん」と紹介されていた「林さん」が戸惑っているように見えたのだが。

また、演出のため、後ろ向きにはけるので、役者が入口で、扉にぶつかってしまう、という状態が2、3回あったのだが、これもそれを見ている役者さんが笑っていた。その笑いもぶつかりも、素っぽく見えたのだけど・・・。
2回続くと、ひよっとしたら、後ろ向きで歩かせるということで、当然起こり得るハプニングとして演出したのか? と思ったりした。
ま、それらが不快だったというわけでもなく、笑っちゃったからどうでもいいことではあるのだが。
落語の国のプリンス

落語の国のプリンス

極楽歌劇団

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/16 (金)公演終了

満足度★★★★

肩の凝らない面白ミュージカル
タイトル通り落語をテーマにした、ミュージカル仕立ての舞台。
芸達者が揃っていて、すべてが気持ちよく進行する。
観終わって「ああ、楽しかったな」と思えるような舞台でもあった。

ネタバレBOX

落語の国のプリンス=与太郎・・ああなるほどね、と思いつつ観劇。

ストーリーは、説明にある通りで、江戸時代の大阪で、空から降って来た赤ん坊が、与太郎と名付けられ、貧乏長屋の住民に育てられる。その与太郎は、地獄で閻魔様や大石内蔵助に出会ったりしながら、自分の出生の秘密を知る、というもの。そのストーリーに、落語のいろんな話を盛り込んであり、歌などを交えながら、トントン進む。

ちなみに、その秘密とは、与太郎は、悪い方向へ進んでいる人類を一回リセットするために、神様が送り込んだ、人類滅亡のための最終兵器(!)だったという思いもよらないものなのだが。

ファンがいるのか、舞台と観客とのコール&レスポンス(笑)も滞りないし、とにかく観客が温かい。それも当然、なんと言っても、劇団の、お客さんを楽しませようという気持ちが強く現れていて(それも強烈なものではなく、いい塩梅で)、こちらも、ほっこりした気持ちで観ることができる。

ただ、マイクを付けての舞台なのだが、音量がやや大きく、普通の台詞はいいのだが、叫んだりすると耳にキンキン響いたのが、ちょっと辛かった。
わが星

わが星

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

とにかく良かった
いいもの見せてもらいました。(また加筆するかも)

生きてるものか【新作】

生きてるものか【新作】

五反田団

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/10/17 (土) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

こりゃ傑作!
再演の「生きてるものはいないのか」はまだ見てないので先にこちらを鑑劇しました。
初演の「生きてるものはいないのか」を見てるからいきなり「生きてるものか」でも全然違和感なかったけど、絶対に先にもう一方を見ていたほうが良いです。
こちらの方が構造的に難解。
でもそれを逆手に取った傑作!

舞台は黒いピカピカ光る素材で作られた段差の浅いひな壇3段で構成されていて、シンプルだけど素敵です。
暗転をあまり使わないからあまり触れられないけど、五反田団は地味に照明が良いです。
主張しすぎない照明の使い方がうまい。

ネタバレBOX

最初、死体がゴロゴロと転がったところから始まって、逆再生でどんどん人が生き返っていくという「生きてるものはいないのか」のリバース。
このギミックだけでもうこの作品は面白い!
けど、やはりベースとして「生きてるものはいないのか」ありきの作品ではあると思うので、やはりこちらが後の観劇の方が良いと思います。

「生きてるものか」はラストから始まるので、どんなギミックなのかは少し見ていると理解できてくるのですが、どんどん遡ってゆくだけでなんでこんなに面白いんだろう。
死体と言っても呼吸してお腹が動いてたり、長時間横たわるので最初は皆明らかに不自然な横になってて楽な姿勢で横たわってたり、逆に後ろに歩いてゆくのも「後ろに向かって歩いてます」感じがそのまま出てたり、途中役者が思わず笑ってしまったり。
五反田団のカッチリしすぎない、悪く言えばチープとも言える演出が逆に売りなのは相変わらずで楽しいです。

オーディションで選んだ役者さんたちが魅力的で、この魅力を活かしつつ、ただ死んでた人たちの死ぬ前を逆再生してゆくだけで大きな筋も無い話をこれだけ魅力的にしていたと思います。
前田司郎さんもかなり重要な役で出てきますが、これと大原を演じた枡野浩一さんの絡みがおかしすぎでした!
前田さんがこのパンデミックの首謀者なのか、と臭わせおきながら、ああいう激安なオチというかネタバレに持っていくところはさすがです。
漬物の研究だったのですね。
「これからの日本の漬物は、大原さんの漬物か、大原さんの漬物以外かとなるでしょう」とか。スケール大きいんだけど、おかしすぎ。

細かいくすぐり満載で、最初のこの舞台の構造を提示するところ以降は終始クスクス笑い続けて、という観劇となりました。
いかにも五反田団らしい舞台で嬉しくなってしまいました。

母親の存在が面白すぎ。死ぬ前の動きとか、覗き見してるところに逆再生で戻ってゆくところとか。
藤堂演じる野津あおいさんが魅力的。でも素で笑ってたりする力の抜け具合がまた良くて。
こごみ演じる島田桃依さんも五反田団に合った脱力ぶりが良かったです。
モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

タカハ劇団

座・高円寺1(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★

感情渦巻く
座・高円寺、はじめて行きました。
立派過ぎるほど立派。
ロビーが広いです。客席も傾斜が結構あるのでどこから見ても見やすそう。

で、前評判が高いこの公演、期待に胸膨らませ、見に行ってきました。

ネタバレBOX

簡単に言えば60年代の学生運動と現代の学生を重ね、そこにかつての運動の真っ只中にいたひとを出してくるという構成。

学生運動は映画や知識としてしか知らないのだけど、とても興味のあるテーマではあります。
でも、当時の学生運動そのものではなくて、現代に重ねるところがちょっと違和感。

大学で活動の拠点としていた部屋を取上げられることに対して運動をはじめるところがちょっとスケールが小さいというか。。。
当時の交換日記を話のバックに持ってきて、「モロトフカクテル」という人物をあぶりだすのは良かったです。

どうせ描くなら当時だけを舞台にして描いた方が好きと言うか、当時を振り返る形でもよいのだけど、今の学生に運動をさせるのはちょっと違和感強くて入り込めなかったです。

でも、様々な感情が渦巻く舞台は役者の演技も熱く、見ごたえありました。
クロノス

クロノス

劇団風三等星

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

正統派
いい作品だった。私の琴線にはこういうものが
いつもひっかかる。 ちょっと不器用だけど、素直で一直線。
そんな人いないだろと思う私だけど、感動してしまう。
たくさんの役者さんが出演してたけど、みんなぴったりの
配役だった。

ネタバレBOX

フキハラ役の梶川さん、良かった~
すごくファンになりました。

(アンケートに梶原さんって書いた気がする(^^;; あーれー)
ライトフライト ~帰りたい奴ら~

ライトフライト ~帰りたい奴ら~

TEAM NACS

サンシャイン劇場(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★

小松彩夏ちゃん目当てで。戸次さんが書いた何でも有りのコメディを軽く楽しむ。
チラシでは出演者全員が旅客機の乗員やCAの制服姿でしたが、実際は違う配役、それはよくあることですが。

NASA(この名前がナメてていい^^。ニューアサヒスカイエアラインの略)の初フライト便が遭遇する時空を超えた冒険物語。
オカマのCA、リハビリ中の猫好き機長、宝塚風の副機長、BJ風歯医者、コスプレオタク、漫画家と編集者の夫婦、危ない服装の外人…。
怪しい乗員・乗客を乗せた旅客機にさらに新たな訪問者が現れ、旅客機は宇宙船に変身!時間を超えた彼らは無事帰ることができるのか。

次々にいろんなことが起きるドタバタコメディ。
かなりベタな展開が多いのですが、そこは軽く面白がって楽しむしかない。

チラシでは川原亜矢子さんのCA姿から「CAとお呼び」みたいですが、実際は乗客の漫画家役。
終始、喋りまくりのコメディ演技が良く合っていて、観てて気持ちいいくらい。
夫役の六角さんもセリフが多く、アリキリの石井正則さんにそっくりの演技に見えてしまいます。
小松ちゃんはてっきりCA役かと思いきやコスプレマニアで、メイド、勇者?、看護婦、甲冑姿と服装に合わせてキャラも早変わり。
オカマCA役の福島さんは芸達者。
宝塚男役風副機長の蘭香さんも宝塚OGなので、そのままのイメージでオーバーアクト、歌も披露と大活躍。

みんな戸次さんのあて書きなのがわかります。

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