
リボルバー
劇団M.O.P.
紀伊國屋ホール(東京都)
2009/07/29 (水) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
しみじみ
東京千秋楽です。
切なさと、時代の光と影、翻弄される人々をしみじみ感じる舞台でした。
この切なさは、劇団自体が来年解散するということに
リンクしている感情なのかな。
さ、来年は何が何でもとらなきゃね。

リボルバー
劇団M.O.P.
紀伊國屋ホール(東京都)
2009/07/29 (水) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
M.O.P.ラス前公演来年最終1回で解散。明治初期のホテル青猫亭に行き交う人々の人生をノスタルジー一杯に。
この次の1公演で劇団解散を宣言した劇団M.O.P.の
「ピスケン」の再演、リメイクというか
ほぼ書き直しに近かったようです。
明治初期、ホテル青猫亭に行き交う人々の波乱の人生を、
ノスタルジー一杯に描きます。
マキノさんがパンフレットで言ってたように、
三船敏郎主演のテレビ時代劇「無法街の素浪人」の
テイスト。
どおりで、宿主が女性(マダム)、
三上さんが三船敏郎そっくりのキャラクター。
どちらも回転式拳銃(リボルバー)が登場する。
客演は、まずは、北村有起哉さんがさすがの存在感。
生き生きとした演技に、舞台が狭く感じます。
そして、演劇集団キャラメルボックスの岡田達也さんは
自由民権運動派の若者を変わらぬ素朴さ純粋さで表現。
最後は劇団恒例の客演も含み全員でのバンド演奏。
これがいつもとっても楽しくて。
劇団公演のあったかい良さを感じます。
でも、これもあと1回しか聴けないと思うとさびしい。
カテコでマキノさんは来年の今頃と言ってました。

サスラウビート
カナデコトビート
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/08/06 (木) ~ 2009/08/10 (月)公演終了

グッバイ・マイ・ダーリン
世田谷シルク
小劇場 楽園(東京都)
2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

ここに線を引く
ガレキの太鼓
シアター711(東京都)
2009/08/07 (金) ~ 2009/08/11 (火)公演終了

BLACKBIRD ブラックバード
ホリプロ
世田谷パブリックシアター(東京都)
2009/07/17 (金) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
現代の孤独な愛。終盤のショッキングな展開に息をのむ。これはおススメです。
夜遅く、ある会社の広いロッカールーム、
中年男を訪ねてきた若い女の目的とは…。
世田谷パブリックシアターの広い舞台に男女二人だけの2時間。
冷たい蛍光灯の光の中で、二人の会話からだけで再現される
辛い過去に、ぐいぐい引き込まれながらも痛々しい。
孤独な二人の危ない愛の関係を、二人だけの微妙な
感情の動きでうまく表現しています。
終盤に突如訪れるショッキングな展開に、少し大袈裟ですが、
心臓をわしづかみされたように硬直してしまいました。
これは凄いと。
扱っている現代的なテーマに、嫌悪感がなければ
絶対おすすめの1本です。
地方公演はこれからなので、機会があればぜひ観てください。

グッバイ・マイ・ダーリン
世田谷シルク
小劇場 楽園(東京都)
2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★
椎名豊丸さんの引退公演
椎名さんは上手かった。
複数人、同じ衣装で二役演じるので見分けが難しいのですが
椎名さんだけは空気が変わるというか、演じ分けできてたように
思います。
この公演で役者さんを一時休止されるそうですがもったいない。
堀越さん、いい役者さんなのに、ああいう際物的な役どころは
ちょっと外側ばかりに目がいってしまって好きではありません。
ストーリーが読めないお芝居も平気な方ですが、理解できそうな
シチュエーションに置いている分、理解できないことが途中から
腹立たしくなってきました。飛ばすなら遠くへ飛ばして欲しかった。

五人の執事
パラドックス定数
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2009/07/31 (金) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★★
おもしろかったんですけど
序盤、主人が死んだといったり、消えたといったり
生きているといったり、現状が理解できないうちに
どこを不審に思えばいいのか判らないまま話が
進んでいくところは、うとうとしてしまいました‥
いろいろな要素が盛り込まれているのですが、
A and ( B or C ) ならまだしも A or B or C だと
どれでもいいから話を進めてくれという気持ちに‥
4人の執事が主人の妄想であるというのは面白い、
けど、もう少し演出面で伏線を打ってくれていると
もう一度観て確かめてみたい気持ちになるのかな。

カスパー彷徨
unite d'Habitation
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/08/04 (火) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★
なんだか
森田匠さんの演技は際だって自然に見えましたが
なんとなく全体的にお芝居お芝居しているような感じが。
しかし一番気になったのがやっぱしストーリーです。
不遇な環境のカスパー・ハウザーと、過保護な親を持つ
引きこもりの甘えたな17歳少年をダブらせることなんて
とても出来ないし、被害者の娘の言動も理解不明。
ぼくはリアリティを全く感じることができなかったので、
それぞれの役がどのような感情にあるべきなのかが
全然想像できず、あまり楽しむことが出来ませんでした。
残念

エモーショナルレイバー
ミナモザ
サンモールスタジオ(東京都)
2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

サスラウビート
カナデコトビート
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/08/06 (木) ~ 2009/08/10 (月)公演終了
満足度★★★★
女の物語だなぁ
お姉さん(横山真弓)の素敵さが目立つが、女優さん全般に惹かれる。関係ないがKAKUTAの円形あたりのを思い出した。

【LOVE*LABO】「アレルギー」「3番目の恋人」満員御礼で終了!
feblaboプロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2009/08/08 (土) ~ 2009/08/11 (火)公演終了
満足度★★★★
贅沢な時間を堪能。
恵比寿のおしゃれなバーでお酒を飲みながら二本の芝居を観させてくれる。どちらもしゃれた芝居。客席数20席くらいなのに登場しているのは人気劇団の中心役者たち。
演劇ってなんて贅沢な芸術だろうと思うのはこういう時だ。しかしそれはお金の贅沢ではない。心の贅沢だ。こういう芝居こそ、是非デートで観に行ってもらいたい。
相変わらず島田雅之が上手く、鈴木麻美がちょっと勝ち気な大人の女性を魅力たっぷりに演じていた。
1ヶ月くらいロングランをやってもらいたい芝居だ。

すこし離れて、そこに居て
散歩道楽
シアターサンモール(東京都)
2009/08/05 (水) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★
何とも後味悪し・・・
いろんな人達のドラマが、しっかり描かれており、
テンポよく、しっかり2時間で、おさめる。
よく出来た作品と思います。
でも、ラストのオチが・・・これは、ないぜよ。
終わりよければ全て良し。終わり悪けりゃ全て台無し・・・

どこまでもあくしゅ
トマトーズ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2009/08/07 (金) ~ 2009/08/09 (日)公演終了

サーカス団エルミタージュ
Monochrome Plus
シアター風姿花伝(東京都)
2009/08/05 (水) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
![[リゾーム的]なM](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/106/stage10627_1.jpg)
[リゾーム的]なM
Dance Company BABY-Q
吉祥寺シアター(東京都)
2009/08/07 (金) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★★
早出の余禄
開場してすぐに入ったら、開演までまだ30分近くあるというのに、カジワラトシオともう一人、JON(犬)という人の演奏で、東野祥子がすでに踊っていて、結局それは開演間際まで続いた。あとでわかったのだが、今回、東野は本編には出演しておらず、開演前のこのパフォーマンスは、一種のファンサービスだったようだ。6月にやったソロ公演「メス」の続きを見ているようで、これだけでもけっこうおなかが膨れた。
おなかが膨れるといえば、本編では妊婦たちのダンスがあり、風船のような巨乳の女性も登場した。どちらも実際は詰め物。それから後半になると男性3人が女装で現われ、女性陣の激しい群舞とは対照的に優雅な振るまいを見せる。映像では昆虫の交尾シーンが舞台奥に大写しされたが、これはなかなかグロテスクだった。
このへんの表現は、ジェンダーとかフェミニズムを扱ったものだと、パンフに載っている文章の中で、作者がわざわざ解説している。今回はたぶん作り手に徹したせいだろう、批評家的な言説というか、けっこうむずかしい理屈が並んでいるのが意外だった。タイトルに使われているリゾームなんて言葉は、恥ずかしながら拙者、今回の公演で初めて知ったでござる。
面白い場面、いまいちな場面とあれこれあったが、以前、東野のインタビューの中で、寺山修司が好きだといっていたことを、今回の作品を見ているうちに思い出した。彼女の作品に感じるある種の不気味さ、特に異形のものへのこだわりが、寺山作品と繋がっているような気がしたのだ。

グッバイ・マイ・ダーリン
世田谷シルク
小劇場 楽園(東京都)
2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
キャサリン役の
えみりーゆうな、さんが印象に残る。しずしずと存在する人と思っていたら徐々に存在が巨大化。キャサリン素晴らしかった。あと椎名豊丸さんのぎゅんぎゅんが凄いぎゅんぎゅんで良かった。作風が正直苦手だが小劇場はこういうのがあるから面白いわけで・・・コマ送りのシーンが気に入りました。チャップリンみたいにテケテケしてて面白い。私は多分芝居で見るオープンな女体が苦手なのだな。

玉響(たまゆら)に… <能「班女」を原作として>
香瑠鼓
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2009/08/06 (木) ~ 2009/08/09 (日)公演終了
満足度★★★
ポッキー
香瑠鼓(かおるこ)というダンス振付家によるプロデュース公演。彼女のことを知ったのは、テレビで見た江崎グリコのお菓子ポッキーのCMで、忽那汐里(くつなしおり)というタレントの踊りがすごく気に入って、ネットのホームページをチェックしたのがきっかけ。
CMや映画など商業ベースで活躍しているという。コンテンポラリーダンスに比べると、この手の振付家の作品をステージで見ることは少ない。過去に思い浮かぶのは、劇団☆新感線で振付を担当している川崎悦子の公演くらい。たしか「LOVE CHAIN」というタイトルだった。
で、今回はポッキーのCMみたいなダンスを期待して見に行ったのだが、内容はそれとは相当かけはなれていた。多面性を感じさせる盛りだくさんな3部構成。
第一部は能の「班女」をベースにした、香瑠鼓の主演による、あくまでも和風テイストの舞踊劇。後半のトークでの解説によると、即興の部分もけっこうあったとのこと。
第二部は日本舞踊と現代舞踊のコラボレーションと題して、TheStylez(すたいるず)というデュオが出演した。花柳輔蔵は日舞、古賀崚暉はHIPHOP。日舞の振りはそれぞれが意味を帯びているし、ヒップホップにもマイムの要素があるので、意外とシンクロしやすいのかもしれない。初めて見たけど、これはかなり可笑しかった。
第三部は日替わりゲストを交えての即興ライブ。振付のほか、香瑠鼓は障害者を積極的に受け入れるバリアフリーワークショップというものにも力を入れていて、その独特のメソッドの一端がうかがえた。
商業ベースで活躍している賜物なのか、客席には小堺一機とウド鈴木の姿があり、第一部の終了後、二人は香瑠鼓に感想を求められ、苦しげに答えていた(笑)。

ウィキッド
劇団四季
電通四季劇場[海](東京都)
2007/06/17 (日) ~ 2008/08/31 (日)公演終了
満足度★★★★
死んだぞウィキッド
東京公演が9月で千秋楽ということで、あわててチケット取って行ってきた。
一応ベースストーリー「オズの魔法使い」は原作を読んで予習。
USJのダイジェスト版も観てるし、楽曲も多少聴き込んで行ってきた。
で、結論から言うとまぁまぁ。
いや、十分おもろいんだけどね。
エルファバとグリンダふたりとも歌うまいし、楽曲もいいし、
でもなんか妙に間延びした感がずっとあって。
せっかくアンサンブルいっぱいいるのに妙にソロシーンが多かったり、
王子役が歌もダンスも下手だったり、
造作は世界観重視で装置的な驚きがなかったり、
まぁ贅沢な要望なんだけど。
及第点はクリアしてるものの、それ以上の驚きはない。
逆に言うと安心して観られるミュージカルってことかな。
ベースストーリー「オズの魔法使い」とのつながりは、まぁご愛敬レベル。

怪談 牡丹燈籠【演出 いのうえひでのり】
シス・カンパニー
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/08/06 (木) ~ 2009/08/31 (月)公演終了
満足度★★★★
初シスカンパニー
いのうえさんが演出なので、新感線以外の公演を観るのを新鮮で良いかなと軽い気持ちで観劇してきました。実力者が揃ったキャストと無駄のない演出、最後まで楽しく観劇できました。瑛太は瑛太でした。怪談話なのに面白く怖い感じはなくて良かったです。