
夜明けの先のその果てへ
盆栽サイダー
千本桜ホール(東京都)
2025/08/27 (水) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
鑑賞日2025/08/30 (土) 13:00
価格4,300円
8月30日〈土〉13時開演を鑑賞。
役者の方はすごくお上手で、迫真の演技でした。
でも、何かが足りない!
それはズバリ、脚本(ストーリー)です。
主人公(3人兄弟の末っ子)が、何故、家を飛び出したのか?
そして、どういう転機があって、兄たちの住む家に再び戻ってきたのか?
これがいまひとつはっきりしません。
兄弟で仲が悪いわけでもないのに、家を出て行く末っ子。
であれば、そこまで彼を追い詰めるような「何か」があるはずです。
同じく、サラリーマンで何とか生計を立てる末っ子。
なのに、家に帰ろう!と決心する「何か」があるはずです。
それが全く見えてこないです。
観客の心に響いて来ないです。
次回に期待したいと思います。

トレンディは突然に2025 夏
株式会社Lol
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2025/08/27 (水) ~ 2025/09/01 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
開演前から懐かしい曲が流れてそれだけでテンションが上がってしまう世代です。
いかにもの展開にヤキモキさせられるのはお約束?それはないんじゃないと思いつつ笑ってしまいました。若い方はドラマを見たことがあるのか、役者さんのファンなのでしょうか。どんな風に感じたか聞いてみたいです。
ロビーのソファーに置かれた映画のパンフも懐かしかった。
今日になっても浜ショー聞いてしまう私です。

Go West!
劇団芝居屋樂屋
たましんRISURUホール(立川市市民会館)(東京都)
2025/08/28 (木) ~ 2025/08/30 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/08/29 (金) 18:00
予定より7分程遅れて開演したが、開演時間が押したことが気にならない程、濃密で、大いに馬鹿らしくて笑える場面もあったが、深く考えさせられる作品だった。
今回の劇は正直、子どもも沢山出ており、演技経験のそんなになさそうな人も出ている市民劇といった感じが否めなかったので、そんなに期待していなかった。
しかし、実際に観てみると(まぁ、出演者の子どもによっては、明らかに歌う場面で、音階がズレていたり、台詞がたどたどしくて、苦笑レベルの子もいなくはなかったが)、思っていたよりも、完成度も高いし、プロの役者とそうでない人や、子どもの明確な線引きが出来ない程、演技も自然に見え、歌も上手くて、眼を見張るものがあった。
今回の劇は、西部劇のミュージカルだが、その組み合わせだけでもかなり詰め込んでいると感じるのに、今年戦後80年ということもあってか、西部劇なのだけれど、人を殺さず、敵を作らず、西部劇ではお決まりのならず者、お尋ね者、ギャング的なものは出て来ない。
最初敵役として出てくるならず者たちも、そうなってしまった背景が語られたり、主役たちの側の言い分、ならず者側が悪いことを続ける言い分が語られ、どっちの言い分が絶対に正しいとかではなく、お互いのことをもっと知ろうと努力し、相互理解するよう努め、心を開いて話し合えば銃などで撃ち合わなくて済む。
もっと平和的に大きなトラブル、戦争、紛争であっても解決できるといったテーマが盛り込まれていて、ただの古典的なアクション西部劇ではなくて、面白かった。
互いに憎しみあい、怒り、お互いの正義や守るべき者の為、大義名分があれば、銃を取って人を殺すことだって正当化される。
そういったことが肥大化していくと、かつて西洋の植民地政策や、それに習った日本が現在の韓国や中国、台湾、南アジアを一時期支配し、言語の強制等といったこと、ジハード(聖戦)の名のもとに戦争や紛争が正当化され、安全保障の名のもとに核保持が正当化され、原発が正当化されるといったことに繋がっていく。
そういう風になっていかない為にも、相手のことを考える想像力を働かせ、お互いのことをもっと知ろうと努力し、相互理解するよう努め、お互いに心を開いて話し合い、偏見や相手を下に見るのを辞め、まずは相手のことを理解するため、主義主張やその背景になっていることを丁寧に聞き、忍耐強く、何かと言うとすぐ武力に走らず、平和維持のため、争いや諍いよりも相手と対話し続けることが人類が平和でいられることなんだという平和でいる為の理念としては素晴らしいと感じた。
但し、西部劇の時代は、荒くれ者、ならず者が街をうろつき、ゴロツキ共も相当いて、更に野生肉食動物もその辺をうろつき、ギャングもいてといった状況の中で、劇中の保安官補佐の青年のように簡単に銃は捨てられない時代だったと感じた。それに街の人たちも自分の身は自分で守らないといけない危険と隣り合わせの時代が西部劇の世界だと感じた。
以上のようなことを踏まえると、簡単に西部劇の舞台となっている時代に、銃を捨て、武器を捨て、相手を互いに理解しようと努め、話し合うことで解決できるというのは、現実的に考えると余りに夢物語だと感じた。
ただ、この劇はあくまでフィクションなので、今の時代にあって、この世知辛い世の中で、緊迫した世界情勢の中、不安定な世の中の中では、せめてフィクションの中ぐらいは幾ら理想的過ぎたとしても、そういう理想を夢見ていても良いと思うし、更にそれが現実のウクライナ侵攻の問題やイスラエルとパレスチナとの問題に関しても、いつの日か平和的な話し合いによる解決が実現すれば良いと思う。
それに、核抑止ではなく、核廃絶の声が今よりもっと世界に広まってもらいたいし、原発回帰が正当化されるのではなく、将来的には再生可能エネルギーに移行していってもらいたい。
その為にも、今回の劇のテーマである自分の意見を持つ、一生懸命考える、思考停止しない、安易に多数意見に同調しない、人類の可能性を諦めない、お互いを認め合い、尊重し合う、武力、暴力は事態を悪化させるだけ、根気強く話し合うことこそが平和への道といったことを心に刻み、考え続けることが大事だと思った。

われわれなりのロマンティック
いいへんじ
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2025/08/29 (金) ~ 2025/09/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
とても丁寧に描きたいものを存分に詰め込んだ力作だと思いますが。
本も美術も、欲張りすぎ感というか。構成力不足を感じた。
結果、自分は、この世界に寄り添えるような観劇にはならなかった。
当日精算予約で観させてもらいましたが、受付から着席して場内のアナウンスなど。
運営面でも感じが良い団体だなって印象はあって、ただ、手際が良いわけじゃなく。
そのあたり、作品の印象とも重なったかも。

TEXAS KILLERS FOURTEEN
大統領師匠
駅前劇場(東京都)
2025/08/27 (水) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
めちゃくちゃだけど、ベースはスジが通っていて面白かったです。
どれくらい破天荒な設定かと言うと。
ショッピングモールが一個の生命とてして自立して他のショッピングモールと交尾しちゃうシーンがあるくらい。
めちゃくちゃだけど、物語の設定として引かれた一線があって、そこから言えば嘘じゃないわけでして。
そういう硬派さは、SFだなって思った。
意外と、カート・ヴォネガットっぽいかも、いや、バリントン・J・ベイリーかな。
演者の方々みなさま良かったのですが。
バランス良く色んな界隈から集まってる印象で、そのあたりは団体の人徳的なものなのかも。

『意味なしサチコ、三度目の朝』再演
かるがも団地
吉祥寺シアター(東京都)
2025/08/08 (金) ~ 2025/08/11 (月)公演終了
実演鑑賞
かるがも団地が2021年に王子小劇場で上演した初演作を同じ役者陣で再演(当パンの当時の王子スタッフへの謝辞もすばらしい)。ワタシは初見です。8月11日まで吉祥寺シアター。110分。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/09/post-bf3078.html

旧体
劇団papercraft
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2025/08/29 (金) ~ 2025/09/03 (水)公演終了

トレンディは突然に2025 夏
株式会社Lol
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2025/08/27 (水) ~ 2025/09/01 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
格別に大好きだった人気ドラマがモチーフに
かつて憧れの目で見ていたトレンディードラマが、まさかこんな風に料理されて差し出されるとは、なんて失礼なっ(笑)
忘れもしない主題歌やサウンドトラックがバンバン挿入され、第1話から最終回まで一気見していく仕様は見応えタップリ
何故かこの中に紛れ込んだ現代の若者二人
この頃を知らない人にも没入できる仕掛けになった、この若者二人のツッコミが・・・な、なんて失礼なっ・・・めっちゃ笑えて最高でした

ハムレットマシーン
サブテレニアン
サブテレニアン(東京都)
2025/08/29 (金) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
本邦初演したときに見たような気がするがもうしっかりとはが覚えていない。訳が分らなかった、と言うよりは、どういう作りなのか理解できない、と言う気分だけが残っている。東西冷戦の終結期。西側にいると、東側は具体的には破綻しているらしい、と知っては居ても、全否定する根拠もない。新しい思想も持てない。八紘一宇だけは痛い目に遭った記憶が残っていてゴメンとは分っていても、浮かれているうちにバブルがきた。
我が国民に与えられた束の間の日々だった。そういう日々にマージナルな場の国民は、悩んでいたわけでそれがこの作品だ。今それを見るのは今の我が国民にとっては何らかの教訓にはなるだろう。
今となっては、この原作が設定した状況は「ハムレット」も「マシーン」もわかりやすいのではないかと思う。
だが、その原作はかなり変えてあって、「現在」に寄り添っているつもりかも知れないが、そこの手際が上手くなく、ますますわかりにくくなっている。分りよく!というのはこういう昔の芝居を今風に直してやるときの第一歩だろう。新国立も昨年、大仰に昔の東欧作品をやったが、見るも無惨な見当違いの作品になった。キワモノは難しい。今回のテキストはリーディングのようなものだが、それにしても、俳優たちももう少しは表現力がないと、舞台に立っている人もつらいだろう。客席40席弱、満席・出来だった。75分。
今回は若い人だから全く50年前の壁崩壊前夜は知らないだろう。それはそれで今やるには仕方がないいいのだが、これでわかったつもりになるのは最もまずい。

伊能忠敬、測り間違えた恋の距離
アナログスイッチ
ザ・スズナリ(東京都)
2025/08/14 (木) ~ 2025/08/19 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/08/18 (月) 14:00
それまで3人の妻を持ちながら(いずれも死別)「恋愛には不器用」な伊能忠敬が家出した内縁の妻との関係をどうにか修復しようというラブコメディ(!)。50歳を過ぎていながらも「中学生の初恋かっっ!!!」な忠敬が「カワイイ」(笑)。
そして終盤での互いに相手の様子を望遠鏡で見て勝手に会話を想像(妄想)するとか、全員一堂に会してのわちゃわちゃとかコメディの真骨頂?
あと、歴史上のあんな人物やそんな人物を主要人物として登場させるのも愉快。
その手口(笑)に往年のNHKドラマ「天下御免(脚本:早坂暁・1971年~1972年)」を思い出した。
そんなところも含めて楽しかった。

われわれなりのロマンティック
いいへんじ
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2025/08/29 (金) ~ 2025/09/07 (日)公演終了

JUMP!
“STRAYDOG”
「劇」小劇場(東京都)
2025/08/27 (水) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
スマイルチームを観劇しました。
最初から最後まで全力の演技で、皆の一生懸命さが伝わってくる素敵な舞台でした。
元気すぎて台詞が聞き取りにくい部分はありましたが、それも良し!と思ってしまう魅力がありました。
皆、ダンスもパフォーマンスも良いし、キラキラした笑顔が可愛かったです。
楽しくて元気を貰える舞台でした!

歌姫
劇団五期会
谷町劇場(劇団大阪アトリエ) (大阪府)
2025/08/29 (金) ~ 2025/08/31 (日)公演終了

M ギラコムガングロッホマクベス
DMP舞台企画
中野スタジオあくとれ(東京都)
2025/08/27 (水) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
価格4,000円
演技が結構しんどい。顔の芝居と声の芝居とにばかり気がいっている感じで、説得力のない身体が舞台上にある。
それっぽい台詞回し、それっぽい感情。緊張感のない身体。心を打つ物がなかった。劇場が結構小さいのに、声を張る方向にばかり演技が向かっているのも気になる。
歩き方など、武人たちはもうちょっとどうにかしてほしい。
4000円て、安くないと思うんだがなぁ。

『私立シバイベ女学園』灼熱の課外授業編
SFIDA ENTERTAINMENT
劇場MOMO(東京都)
2025/08/26 (火) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
玉川来夢さんが日替わりゲストとして出演。金曜ソワレのG組を観劇。
始まってほどなく、有紀羽優さんがステージ上にいることに気づきました。チラシにはいなかったはず。はて?
あとで知ったことですが、降板された方の代役でした。発表は初日の2週間ほど前。チラシには間に合わなかったようですが、パンフレットと台本にはちゃんと入ってました。
パンフレットには降板された方もそのまま載っていて、肩に「本日欠席」と。有紀さんは元の役名ではなく、新たな役名で。なかなか気が利いているというか、良い編集だと思いました。
6月の「今時な運命のシンデレラ」では声が出なくなるという不運があった有紀さん。今回しっかりお声が聞けて良かったです。
大西佐依さんと涼川夏音さんも同演目に出演されていました。校長役の大西さんはそのときのイメージどおり。グラビア役の涼川さんはだいぶイメージ変わりました。ちょっとハプニングがあったのですがそれはネタバレBOXに書いておきます。
モデル役の神戸智佳さんはバルスキッチンさんの「夢ぼくろファンタジア」で拝見してました。けっこうな面白キャラだったように記憶しています。今回は全員面白キャラなのですが、神戸さんはモデルなだけあって背が高く、目立ってました。
玉川さんは色気のある保健室の先生役。すっかり得意分野になりましたね。14の頃から知っている者としては正直まだ慣れないですが、いい役、いい演技だと思うのでこれからも注目していきたいです。
邑上優希子さん演じる担任の先生。英語がすごくきれいで驚きました。「この業界にもう1回は無い!」は刺さりました。
個人的には、芸人役の平田みやびさんがいちばんおもしろかったです。

冷めないうちに
演劇企画 どうにもならない毎日に光を。
北池袋 新生館シアター(東京都)
2025/08/29 (金) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千穐楽を拝見。三人の女性の恋愛事情を中心に、重たくなりそうな要素を交えながらも、面白くまとめた60分。

きょうの経堂は
ムシラセ
studio白猫屋経堂R店(東京都)
2025/08/31 (日) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
本公演では無いスタジオ公演。
よって基本的には、美術や照明は簡素で上演時間も40分。ただ、チケット代はそのぶんお手頃で。
ムシラセの核って、主催の保坂萌(めぐみ)さんの居心地の良さある面白い脚本と、保坂さんのお眼鏡にかなった、素敵な演者陣のコラボレーションな気もするので。
看板女優・菊池美里さんを中心に据えた3人芝居の今作、そういうプリミティブな面白さを存分に味わえました。
やっぱり面白いね、ムシラセ。
なお、今作は、世界制覇を視野に入れた第一歩、エピソード・ゼロらしいので。
長編化して、大きい劇場で観られるの楽しみにしたいと思います。

抜殻を握った僕たちは
男澤企画
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/08/20 (水) ~ 2025/08/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
劇団初見。刻チーム観ました。非常にセンシティブな内容で、色々と考えさせられました。丁寧な作品作りには感銘を受けます。

『私立シバイベ女学園』灼熱の課外授業編
SFIDA ENTERTAINMENT
劇場MOMO(東京都)
2025/08/26 (火) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
Gチーム観ました。なかなかに楽しいステージ。ドタバタなコメディですが、ちょいちょいシリアスなエンタメ業界事情が出てくるのがイイですね。

冷めないうちに
演劇企画 どうにもならない毎日に光を。
北池袋 新生館シアター(東京都)
2025/08/29 (金) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
現代の恋愛・婚活事情を描いた作品、楽しめました。1時間程の上演時間でしたが、コンパクトにまとまっていて、好感が持てます。中高年としては若者にエールを送りたいですね。