バラシて終わりと思うなよ
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
ハラハラドキドキ。
まさにそんな感じでした。
ネタバレBOX
いやもうよくピッタリと終わらせられるもんですね。
残り十分辺りからはほんとハラハラドキドキで、設置されているタイマーと舞台の両方を行ったり来たりしながら観てました。
ストーリーもよかったです。
なにかと劇団あるある系だったんじゃないでしょうか。
かなり楽しめました。
バリューな時間
ザッパー熱風隊
アイピット目白(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
井上テテって実は…
イキオイに乗じてムチャを通すドタバタ系のように見えるが終盤ではキチンと計算して組み立てたことが窺われて「ヤるモンだな」と…(深読み?)
前作でもそのような印象を受けたし、井上テテって実は「爪を隠している鷹」なのではあるまいか?
それに加えて椎名法子、りりあん、池田夏希がメインキャストとあってはもう鬼に金棒?(爆)
正太くんの青空
Wit
サンモールスタジオ(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
名作誕生
当日パンフレットで高橋いさを自身が語っているように裁判劇風に進みながらも終盤では動的な展開もあり劇的なクライマックスを迎える構造は流石だし、さらに三組の親の気持ち(σ(^-^)の弱点の1つだ(爆))もしっかり描き込んで鮮やか。
昼下がりから夕方にかけての変化を表現した照明も見事。
ニコニコさんが泣いた日
演劇企画ハッピー圏外
TACCS1179(東京都)
2010/08/06 (金) ~ 2010/08/09 (月)公演終了
満足度★★★★
じんわりハートフルな反戦ドラマ
作品説明文から戦時中、上野動物園の動物が当局の命令で殺された史実をもとにした話だとは想像がついたが非常に良質な心温まるお芝居になっている。派手な演出はないけれど、小学校高学年以上なら親子で観られる作品だと思う。
ネタバレBOX
表題にある「ニコニコさん」は純朴な象の飼育員で、作・演出の内堀優一が演じている。
ある街の動物園には、仲良しの象のトリオ=女の子らしくやさしい花子(山岡祐子)、頭の良いトンキー(中川敏伸)、負けず嫌いで活発なジョン(北上智子)、ちょっとシニカルなワニ(高橋雄一)、おっとりしたライオン(井上玲央人)らがいる。動物たちの擬人化した演技が楽しい。
飼育員のミツ(藤田みか)とヤエ(植草美帆)は姉妹。美術学校の生徒で画家志望の大介(飯田真二)は動物好きで毎日動物園にやってくる。学生たちの赤狩りを目的に特高の刑事塚田(矢野平祐)は大介を尾行している。
戦争の影響で動物園の入場者が激減したため、園長(青木隼)を中心に飼育員たちはアイディアを考え、野球が得意で豪球を投げるニコニコさんと象のトリオで子どもたちに野球を見せて大人気を得る。しかし、戦況が進み、街中の動物園に動物を置くことは治安上よろしくないとの当局の命令で、飼育員の小林(家紋健大朗)は動物たちの移送受け入れ先を地方に求め東奔西走する。ヤエは大介の勧めで動物園のことで力を貸してもらえないかと左翼活動に参加し、逮捕されてしまう。特高の拷問は厳しく、大介は目を潰され、ヤエは衰弱して獄死する。やっと受け入れ先を決めて小林が戻ったときには、既に当局の命令を受け、断腸の思いでミツが決心し、動物たちは餓死や薬で殺されてしまったあとだった。小林にも赤紙が来ていた。そして終戦。盲人となった大介が動物園を見学に来ている。傍らには復員してきた小林が。「私の目には象の野球が焼きついています。絵描きになる夢は絶たれたけれど、象の野球を絵に描いてみたかった」と大介は語り、ニコニコさんは「動物を殺さないですむ戦争をしてください。そうしたら、僕はお国のためにどんなことでも一生懸命に働きます」と訴える。
終戦の8月、声高に反戦を訴えるのではないが、動物たちと飼育員の交流を通し、じんわりと観る人の心に戦争のむごさがしみてくる。
動物園の柵と獄の柵を兼ねたゲートの置かれたシンプルな舞台装置も心に残る。
パーティーが始まる
TOKYO PLAYERS COLLECTION
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/08/03 (火) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
いい感じ
若者の葛藤を描いているけど、重くもなく軽くもない。文字どおり丁度良い温さ。祭りじゃなくてパーティーが始まる舞台でした。
ノクターンだった猫
ニットキャップシアター
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/08/06 (金) ~ 2010/08/09 (月)公演終了
満足度★★★
不条理劇風ファンタジー?
初見です。「深夜のレストランを舞台にしたファンタジー」ということで、幻想的なお洒落な内容を想像したが、だいぶ違っていた。当日パンフに「ごまのはえ結婚決意記念作品」となっており、内容も主宰のごまのはえさん(凄いネーミングですね 笑)の結婚決意?記念公演になっていました。
この劇団の公演を何度か観ているファンはツボにはまるのか大笑いしていましたが(アフタートークで経験者に挙手させてわかりました)、ポカンとしてる人が大半だったような・・・・。
ネタバレBOX
「ごまのはえ」さんの婚約と、殺人事件に発展して新聞の社会面を騒がせた「別れさせ屋」の話がモチーフになって展開。2つの話は直接関係はないが、微妙に絡まりながら行方不明の「猫探し」を挟み、妄想のような夢のような様相を示していく。
再現ドラマで「ごまのはえ」を高原綾子が怪演(笑)し、ご本人のナレーションも入って笑わせる。「ごまのはえ」ご本人も本人役で登場し、「どうして私のことまで出てくるの!」と「彼女」にさんざん責められる場面が可笑しかった(お笑い芸人が私生活をトーク番組でネタにして、奥さんに責められるというエピソードを思わせる)。
出演者たちが「愛してる!」を連呼しながら舞台をのたうち回る場面がクライマックスだが、これが延々続くのでいささかクドく感じられ、観ていて飽きてしまった。
劇中出てくる「海底」を思わせるブルー系の濃淡の床や、水の入った透明な天球が照明によって美しく変化する舞台美術は素敵だった。
関西公演の横長舞台に対して、こまばアゴラでは中央舞台に集約した演出にしたそうで、両袖にも椅子が置かれているが主に俳優の待機場所になっているのがちょっと残念だった。
最初は劇らしく始まり、終盤はパフォーマンス色が濃くなっていくせいか、私個人の感想としては、終盤は置き去りにされてしまった感が強かった。この内容で1時間40分は少々長く感じられ、あと20分くらい短縮できるように思えた。
狂騒パレード
メッテルニッヒ
明石スタジオ(東京都)
2010/08/05 (木) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★
UFOか!?
SF仕立てに社会問題を織り込んで…。
ネタバレBOX
思わぬ展開でした。UFOというより時空の歪みですね。まさか、女子大生と犬が消えて、半年後に戻って来るなんて。恐らく、女子大生は体も戻って来るのでしょう。
私には母乳の輸入という概念すらなかったので、主人公たちの父の会社が密輸していると聞いてもピンと来ませんでした。そもそも実際に存在するのかどうかも知らないので、もやもやしていました。
そしてどのように進展するのかと思っていたら、HIV感染問題に繋がっていたとは驚きでした。
長女の不幸せな結婚や次女の歪んだ恋愛、末弟の新妻も愚痴をこぼしたりしてスカッとせず、これも時空の歪みのせいでしょうか。
百物語は少し時間を取り過ぎで、全体の焦点がぼけた感がありました。
ノクターンだった猫
ニットキャップシアター
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/08/06 (金) ~ 2010/08/09 (月)公演終了
満足度★
………………。
初日を拝見しました。初見でしたが、劇作家・演出家の妄想の世界を無理やり見せつけられたような、辛い時間でした。あとはネタばれで。
ネタバレBOX
Corichでの説明イメージとは全く異なる内容です。
『男女の愛の物語』『この夏一番のファンタジー』からはかけ離れた、1960~70年代あたりにはやったとされるアングラ・不条理劇に近いイメージでした。
個々の場面展開がバラバラで脈絡もなく、意味不明な演出で、観客に何を見せたいのかが、全く分かりませんでした。まるで旗揚げ公演によくあるような、観客置き去りの内容と感じました。
公演内容のイメージを一言で表現するなら、『 真夏の夜の悪夢 』でしょうか。
狂騒パレード
メッテルニッヒ
明石スタジオ(東京都)
2010/08/05 (木) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★
味のある役者が揃っている
それぞれのキャラクターがうまく活かされている。
だが、全体的にふわっと広げてしまった感じで、物語の中心となるべき軸が薄れてしまったように思える。
それなりに面白いところもあったのだが。
また、2時間を少し超える上演時間は、体感的にも社会人のルールとしても長いと思った。
ネタバレBOX
前半は、状況と人間関係の説明が主で、なかなかドラマが始まらない感じだった。そのドラマも、最初は3姉妹の微妙な関係を、それぞれの内面に入り込みつつ描いていくのかと思えば、恋愛がらみのエピソード展開から、ドタバタコメディへと進む感じになっていき、後半、なんだか気持ちを吐露し始めて、最初の3姉妹の関係へと戻りつつ、微妙な空気になっていく。で、ラストのオチは、やっぱりコメディだし(笑ったけど)。
やや重い内容を、コメディ的な笑いを交えつつ描こうとしているのだと思うのだが、残念ながら「重く」なるはずの部分はそう感じない。
妙な状況で失踪してしまう女に対して「みんなで追い込んでしまった」的な、感情を吐露していくのだが、どう考えてもそんなに大げさな印象は受けない。
もちろん、人ひとりが消えてしまったのだから、大変なことではあるのだが、それは恋愛モノにありがちな、3姉妹が次女の親友の手助けをしただけで、それもそんなに手の込んだ酷いことをしたわけではない。
だから、「なんということをしてしまったんだ」的な台詞が効いてこないのだ。
コメディ的な要素にしても、冒頭の助走部分が長すぎて、なかなか本題に入らないもどかしさもあって、笑いに結びつかない。
「何がポイントなのか」「何を伝えたいのか」が、明確になってこないのだ。
現実を直視しない3姉妹が、物語の中心にあり、それを描こうとしているのだろう。しかし、姉妹絡みの1つひとつのエピソードが弱いというか、深くなっていかない。
弟のことと、オカルトと、ほれ薬に、UFO、そして誕生ケーキの百物語という組み合わせはうまくつながっているのだが(このつながりは、正直とても面白いと思った!)、それが本来の中心である、3姉妹の関係とうまく結びついていないのだ。話としてはもちろんつながっているのだが、内面を抉り出すというか、そこまででなくとも、姉妹の気持ちが表れてくるぐらいの感じはほしいかったのだ。
弟の友だちが多いし、会社の社員のエピソードもそんなに必要あったのか、と思う。劇団員みんなを均等に、それなりに出演させるためにこうなったのだろうか。それによって、周辺部を描きすぎたように思う。
そこが懲りすぎたため、本来描きたい3姉妹のことが疎かになってしまったのだろうと思う。
3姉妹をどーんと中心に据え、彼女たちを取り巻く、恋人や夫となる人、弟などを散りばめていけば、軸がしっかりとしたのではないかと思う。
また、エピソード的にも、会社が秘密裏に行っている輸入についても、合法的なのか非合法なのかが判然としないし、社員が知らないと言うのも不自然だ。それによって、HIVがどうとか、と言われても微妙な感じではある。
そのことが特にクローズアップされるわけでもなく、単にそうでした、というだけでストーリー的には流されてしまう。
前半に、次女の友人が下着姿でうろうろしていて、それを人の目から隠すというエピソードにしても、それが笑いに結びつくのかと思えば、べつにそこを膨らますわけではなく、さらっと流してしまう。
そういう、流してしまうエピソードが多い感じがする。だったら、わざわざ時間をかけて描く必要はないと思うのだ。
軸の周囲をキャラクターやエピソードで広げすぎてしまったように思えたのだ。
例えば、変な形の箸置きのエピソードにしても、それがどんな意味があるのかを知らせた上で、壊すという行為になるのほうがわかりやすいのに、大学生がうっかり壊してしまうというエピソードを挟んでしまう。そのやり取りは、それほど面白くないし、箸置きの持つ意味合いにとっては、大学生のくだりは不要なものに思える。
それを例えば、高価な箸置きだ、というよりは、次女にとって大切な思い出だ、ということを最初に告げておけば、それを壊してしまった大学生の焦りも活きてくるし、すでに壊れていることを、実際に壊すシーンにうまくつなげればもっと面白くなると思うのだ(とは言え、やはり大学生が壊すエピソードは不要だと思う)。
結局、全体的にいろいろと取捨選択して、絞ったら、もっと面白くなったのではないかと思うのだ。素人考えではあるけれど。
後半に行く前に、字幕で前半のその後がどうなったかを見せるのだが、演劇なんだから、普通に暗転後、夏の風景で、台詞によってあの後何が起こったのかを、観客に知らせるべきだったのではないだろうか。
それと気になったのは、この会場は、21時に退館ということらしかったのだが、19時開演で約2時間の上演時間ってどうなのよ、と思ってしまう。それは最初からわかっていたのだろうから、それに合わせた上演時間にするか、早く始めるのが場所を借りる側のエチケット、社会人として守るべきルールではないのだろうか。
かなり辛口に書いてしまったけど、とにかくこのキャラは貴重で、面白くなりそうな予感もあったので、そのもどかしさもあり、あえて書かせてもらった。
サーフィンUSB
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★
アナログとデジタル
高さのあるセットが圧巻で、役者の移動も水平方向より垂直方向の方が多いのが新鮮でした。
基本的にはどうでもいい感じの会話がだらだらと続くのですが、その中にデジタル化する社会への不安が織り込まれていました。
単純にデジタルが悪いとはならずに、サーファーたちもお金や数字に惑わされて心が揺れ動く様が良かったです。
タイトルの「サーフィンUSB」は比喩的な意味かと思っていたら、モロそのままの物が出てくるとは想像していませんでした。
サーフィンUSB
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
絶妙なタッチで笑いのツボを突いてくるナンセンスさ
本多劇場という広さを上手く利用した巧みなセットでオープニングの意外性と夏らしい風景が素敵だ。全員のキャストらのセリフもマイクを使用していた為か聞き漏らすことなく始終、楽しめ、更にサーファーらの単純馬鹿さ加減に顔が緩みっぱなしでとにかく面白い。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
自殺するために海を仰ぐ廃墟ビルにやってきた女子一人。そこに海から次々に這い上がってくるボードを抱えたサーファーらの姿がやけに眩しい。笑)
しかし、ここに登場するサーファーらは筋肉隆々ではない。色白やデブや筋肉のカケラもないような輩たちだ。デブのサーファーなどはボードがやけにちっさく見える。笑
彼らは廃墟ビルを勝手に占拠して住まいとしちゃってるのだけれど、そんな場所に紅一点の自殺志願者が来たことから、サーファーらは、死なせないように仕向ける。しかし女子はハナカラ自殺しようなどとは思っちゃいない。更にサーフィンを教えて欲しいと言い出す。教えてくれなきゃ自殺すると言って彼らを脅す。
その身勝手な言動や自己中加減はイマドキ女子だが、そのうち女子も彼らの仲間となり四六時中、サーフィンに明け暮れるのだった。そこに人魚が醤油をもらいにやってくる。人魚といえば人魚姫とすぐさまイメージでき、その出で立ちはアフロディーテのような美しく儚い女神を想像しがちだが、ここで登場する人魚はうす汚れてて貧乏くさい。笑
ああ、貧乏という言葉は何と切ない字面をしているのか。貧しく乏しい。しかも上半身はこれまた汚れたTシャツを着ているのだから、まったくもってナンセンスだ。そして普通に人間の言葉をしゃべる。どうやら人魚はサーファーらのペットのような存在だ。だから名前を付けるとしたら、ポチだ。
そんな薄い雲が棚引く夏の天高くを大きなカモメが羽を広げ風に乗って舞っている情景を想像すると美しい限りだが、その下の岩では廃液で泥まみれになったポチがサーファーらに醤油や食べ物の物乞いに来るのである。
そんな折、秋葉原屋の従業員が廃墟ビルにやってくる。サーファーらに「サーフィンUSB」のうんちくを説明し商品化する為だ。しかしアナログ派のサーファーどもはUSBのうんちくが理解出来ない。データ変換やらバーチャルリアルティーやら端末やらネットワークの言葉自体が解らない。そこで彼らに疑似体験させて商談成立まで持っていく営業マンらの吐くセリフが面白い。
やがて、個々の「サーフィンUSB」のダウンロードの回数を競うようになったサーファーどもは本来のサーファーとしての心得を忘れて、数字に翻弄されてしまう。今まで自由気儘に好きなようにサーフィンしていた輩が、血みどろになっても命をかけてもカウントされる数字に拘り自らをがんじがらめに縛ってしまう。まるで企業戦士だ。笑
焼肉屋の優待券に食いつく単純さも、数字に翻弄される単純さも五月の空に泳ぐ鯉のように風によって向きを変えるさまは滑稽でツボだった。笑) かつては社員だった女子だけが冷静な目を持っていたという風景も絶妙で可笑しい。
金もない。頭もあまりよくない。約束された将来もない。ないない尽くしなのに能天気にやっている彼らに非常な敬意を感じた瞬間だった。
パーティーが始まる
TOKYO PLAYERS COLLECTION
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/08/03 (火) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★
甘酸っぱい自伝的作品。
上野友之の青春グラフィティと言った作品。 大半の芸術家やスポーツ選手が女にもてたいという思いからその道を目指している。しかし、売り出し中の演出家がそのことを自ら暴露するような作品を作ることはなかなかない。
競泳水着にしてもTOKYO PLAYERS COLLECTIONにしても見事なまでにかわいい女の子を集めている。今回も「綺麗でなんとなくエロい美女」などという登場人物までいる。
そういったことだけを表面的に見ると、あざといとか、目立ちたがりというイメージになるが、しかし不思議なことに上野友之が作る芝居は繊細でどこまでも美しいのだ。今回も、むしろ全体に抑えめの演出になっている。そして渡邊とかげがものすごくいい。
それでもちょっと私には甘酸っぱすぎた。
しかし、競泳水着フアン、上野友之フアンの方、この芝居は見逃せないぞ。
舞台「メンズ校」
ジョリー・ロジャー
博品館劇場(東京都)
2010/08/05 (木) ~ 2010/08/10 (火)公演終了
満足度★★★★
さわやか、ちょっとせつない系
全国区の人気まであともうちょっとの新進気鋭男優女優による、夏ならではの清涼ドリンクのようなステージ。時にはこういう作品もいい!終演後はトークショーがあったり、握手会があったりと、ファンサービスはいたれりつくせり。
X day
地球ゴージャス
天王洲 銀河劇場(東京都)
2010/07/16 (金) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
緻密な構成、脚本の岸谷さんに拍手!!
地球ゴージャスは、4回程、拝見しましたが、作品的には、今回が一番の秀作ではないかと思いました。
たった6人だけの主要人物の芝居を、作、演出も、出演者も、緻密に創り上げた手作り感溢れる舞台に、幕開きから、大変好感が持て、その気持ちがどんどんヒートアップして行きました。
映像とのコラボ的な舞台作りも、大変効果的で、全てが素敵でした。
期待したほど、歌はなかったけれど、中川さんや森クミさんの歌は、歌詞も良くて、胸に染み渡りました。
この作品、たとえば、クロムモリブデンとか、空想組曲とか、競泳水着とか、そういう、小劇場の精鋭劇団でも、競作上演してもらえないかとさえ思う程、小劇場演劇にも打ってつけの脚本のように思いました。
何気なさそうな台詞の中に、たくさんの人間の本質が浮き彫りにされたり、社会の仕組みの不条理さにはっとさせられたり、笑いと、人生の機微がうまくマッチングした、素敵な芝居で、期待していなかった分、とても満ち足りた思いで、劇場を後にしました。
こういうさり気ない台詞の中に、珠玉の言葉をそっとしのばせるって、なかなかできるものではありません。
終演後の場内アナウンスが流れても、鳴り止まない拍手が、観客の偽らざる気持ちを表していたと思います。
ネタバレBOX
最初に、全員での歌とダンスの場面からの幕開きは、それだけで、期待感が高まります。
この始まりの雰囲気では、エンタメショー的な構成かと思いきや、6人の各エピソードを、シュールなコント風味に進めて、あー、オムニバス形式なのかと、思うと、また、最後は、思ってもいない展開になり、登場人物全員が、どこかで、関連付いていたというオチになるのですが、この構成が、実に、巧みで、感心してしまいました。
どのエピソードも、気になるところで、一端話が終わるのですが、かといって、尻切れトンボな感じでもないので、このヒトの話はこれで終わりなのかと、納得していると、最後で、その各エピソードが、お見事な繋がりで、決着し、岸谷さん、そこらへんのプロの劇作家より、よっぽどストーリーの組み立てがお上手で、感嘆しました。
ストーリーを、見事に、肉付けして行く、映像も、本当に、素晴らしく、私が過去に観たどの舞台の映像より、それ自体が、独立した芸術に思えました。これは、完全に、ケラさんや、新感線のいのうえさんの舞台の上を行っていると思いました。
嬉しかったのは、初舞台から観て来た中川さんが、演者としても、驚くべき進化をされていたこと。滑舌の良さでは、ベテラン俳優さんも見習ってほしい程、完璧だし、彼が演じた役はどの役にも、命が宿っていました。
藤林さんの見事な中国人女性役、森クミさんの、精神科医の、心情を歌う歌には、感情移入して、目頭が熱くなりました。
フライヤーと、この題名が、こんな素敵な舞台を想像しにくくしていたように思えて、残念でした。
各エピソードのアクトシーンのタイトルに冠されている人物より、別の人物が主に書かれているような場面展開に、不思議な感覚を覚えましたが、これが、終幕に繋がる、伏線故だとわかった時、岸谷さんの職人はだしの脚本力に、唸り声を上げたくなりました。
本当に、久々、嬉しさに満ち溢れる、大劇場の作品でした。
できれば、リピーターになりたいくらいです。
サーフィンUSB
ヨーロッパ企画
本多劇場(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了
満足度★★★★
風刺も効いてる1時間20分
とっても楽しかったです。海辺につどうサーファーが波に向かっていく、それを舞台で実際に演じること自体がテーマにつながっています。いつものメンバーのいつもの会話で、ちょっと違った角度から今の世界を見せてくれました。
ネタバレBOX
サーフィンをすることが大好きだったのに、サーフィンのデータがどれだけダウンロードされるかが気になって、徐々に目的がずれていきます。
波乗りがデータになり、そのデータが波に乗った人のところじゃなく、全然別のところに保存されていくのも、今を表していると思います。
ボードがUSBになってるのも可笑しかったけど、人魚のしっぽまでUSBになったのはさらに可笑しかったです(笑)。
INDEPENDENT:10 トライアル 公開プレゼン
インディペンデントシアタープロデュース
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2010/08/05 (木) ~ 2010/08/05 (木)公演終了
満足度★★★★★
レベル高すぎ
私感ですが15分で完結して、30分物への期待感を持たせて、分かりやすく、構成に工夫がされていたと思います、レベル高すぎ。
通常の公演でも、何じゃこれは、が、有るのに、すべてが面白かった。
楽しい一時をありがとうございました。
★ 帽子屋お松(京橋花月よる芝居劇団) 『ペットショップ』
★ 四方香菜(L3 エルキューブ) 『チェリー』
★ 東龍美(劇団そとばこまち)×鈴木泰信(劇団そとばこまち)
★ 宇保允(劇団ひまわり)×芦田深雪(劇団ひまわり) 『黒子の一生』
★ 蔵本真見(突劇金魚)×サリngROCK(突劇金魚)×大沢秋生(ニュートラル)
『やぎ・森・アケミ』
★ 西出奈々(彗星マジック)×勝山修平(彗星マジック)
『千年ラジオ』
★ 渡部優美(愛媛県新居浜南高等学校放送演劇部)
結果 蔵本真見さん、四方香菜さん が選ばれました。
ネタバレBOX
★ 帽子屋お松(京橋花月よる芝居劇団)
『ペットショップ』
ペットショップで買わずにガラス越しに可愛がって慣れさせようと・・・しかし、噛まれる。孫が遊びに来る・・・30分になればと期待が膨らむ。
★ 四方香菜(L3 エルキューブ)
『チェリー』
作り方、構成が面白い、登場人物3人のそれぞれの見方 分かりやすいお芝居、物語りもしっかりとして面白かった。
★ 東龍美(劇団そとばこまち)×鈴木泰信(劇団そとばこまち)
『』罪状は死体損壊、最後に少し壊れた感じを出す、面白い、30分物でもっと壊れた感じが観たい。
★ 宇保允(劇団ひまわり)×芦田深雪(劇団ひまわり)
『黒子の一生』30分物を期待させる、演技がとても上手でとても観やすい役者さんでした。
★ 蔵本真見(突劇金魚)×サリngROCK(突劇金魚)×大沢秋生(ニュートラル)
『やぎ・森・アケミ』何をやっても ついていない、すべてが無くなる、世界に一人だけになり、実は神なのか?15分で完結しているが、30分ではどうなる?面白かった
★ 西出奈々(彗星マジック)×勝山修平(彗星マジック)
『千年ラジオ』ラジオのDJが滅びかけた人類に向けて放送を流す、そのDJ実は・・・演技は人から機械に、そして人に微妙な感じが良かった、まもる物があるから人としたら・・・、最後やられました。
私感ですが、ほんとに良かった、面白かった。大好きな世界感のお芝居でした。
★ 渡部優美(愛媛県新居浜南高等学校放送演劇部)
『ながそで』寒い時の半そで体操服の出来事、中学生の頃の身近な感じがして、徐々にお芝居に引き込まれていました。ほんまに面白かった。
戦国 壊 -PUNK-
G.E.T.プロジェクト
池袋LIVE INN ROSA(東京都)
2010/08/05 (木) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
外にでて気づくと拳を握って
いやーまた日曜日も観たいです。
ネタバレBOX
躍動感あふれる殺陣凄い。シンセ音楽に乗せた歌姫と魂のこもる台詞を放つ役者達が織り成す戦国絵巻がリズミカルに抒情豊かに展開していきます。とにかく観てください。
貴方も仲間っていいなって思えます。
1968・12・10雨『無血』全公演終了いたしました。ご来場の皆様に感謝いたします。
獏天
ザムザ阿佐谷(東京都)
2010/07/10 (土) ~ 2010/07/19 (月)公演終了
満足度★★★★
真面目さと不真面目さ
不真面目な部分は必要なかった。弁護士の赤いドレスには、かなりの違和感があり、キャラクターも好きになれなかった。コメディとしての部分的なものを省けば、かなり職人気質な劇団だと思う。計算された物語性は満足だった。
新明治仁侠伝
劇団め組
吉祥寺シアター(東京都)
2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了
満足度★★★★
時代の流れを解りやすく解説
明治維新の激動の時代を描いたものだったが、史実を随分脚色した物語だった。物語を理解して貰おうという視点は随分、努力されたように感じる。見ごたえのあった舞台だった。
ルーティーン247パラノイア
シネマ系スパイスコメディAchiTION!
新宿シアターモリエール(東京都)
2010/07/09 (金) ~ 2010/07/11 (日)公演終了
満足度★★
うすい。
登場人物が多く、一見関係なさそうな人々が物語の流れによってどんどん糸が繋がり・・・!という方向に行きたかったのだとは思うけれど、
多すぎる登場人物が薄い存在になってしまって全部を絡めた意外な結末!というには無理があると思いました。
ただでさえ多い登場人物が、妄想の中ではまた別の役割を演じてたり・・・飽和状態。
1人1人の印象や存在が希薄で、いい意味で印象に残った役者さんはほんの少し。
コンビニたむろするギャルの女優さんが良かった。
ギャルではなくなったときの清楚な雰囲気も良かったです。
個人的には、パンフの情報が全部いらない。
役者の素に近い役柄で、今回ドSですと書かれた女優さんがちっともSに見えず、「Sっぽいキャラ頑張ってつくってます」という風にしか見えなかったため、「これで???」と頭をひねってしまいました。
ただでさえ登場人物が多く、役柄を把握するのが大変なのに、今回の芝居に関係ない役者のキャラクター情報はジャマでした。