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ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール

ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール

ロロ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

貫かれる寓意に目を見張る
冒頭のシーンから、
その表現に一気にとりこまれて・・・。

貫かれていく寓意の鮮やかさに目を見張り、
ストレートさで編みあげられていく
その心情のしなやかな弾力が
舞台を閉塞させずに突き抜けてさせていくことに
息を呑みました。

ネタバレBOX

どちらかというとシンプルな舞台美術なのですが、
タイトルがあからさま、かつ、お洒落に描かれていて、
開演前からわくわくする。
役者の出掃けが見えるところが
心に浮かんでくるものの去来にも思えて。

すっと始まる物語。

男は100人目の女性と別れたという・・・。
相手の
めぐっては元に戻る台詞たちの中で
繰り返し、次第にうすれていくような
別れの感覚が
したたかに表現されて・・・。

前半から、その心情のどこか揺らいだ部分が
しなやかな寓意にのせられてやってくる。
その段階で、すでにある程度舞台に惹かれていたのですが、
風船や殺人鬼、
さらには舞台上での生き死にのニュアンスが
ふっと腑に落ちた刹那、
舞台上に展開する寓意のひとつずつが
強くまっすぐな力となり
一気にとりこまれてしまいました。

いろんな表現が、
一つずつ創意にあふれ本当に鮮やか。
たとえば風船を割るというまっすぐでベタな表現が
記憶や意識の喪失感を、ダイレクトに観る側に注ぎ込んでくれる。
舞台に現れるものそれぞれの意味が
「記憶」とか「愛」と「悲」かいった概念を飛び越えて
その質感として観る側にやってくるのです。
玉ねぎがハンバーグに変わる顛末とか、
生きかえらせた命のシェープや
それが形を作って渡される姿などには、
ぞくっとくるような寓意の奥深さがあって。

さらには
アフタートーク(初日)などでも語られた
場所をすらっと塗り替えるようなその手法に
心の移ろいやしなやかな変化が
体感に近い感じで観る側に伝わっていく。
役者たちにも、それらの寓意を維持する足腰と
舞台の色をもたつきなく変えるだけの切れが備わっていて。

様々に見立てられていくものが
くっきりと観る側の感覚に織り上げられていきます。
内心の閉塞や揺らぎだって、記憶の浮沈だって、
出会いの感覚だって
きっとこの表現だからこそ伝わってくるもの。
個々のニュアンスが、
ただワンショットのアイデアとして提示されるのではなく、
その中にアイデアを動かすさらなる創意があるから
舞台上のどこか薄っぺらい表現ですら、観る側に置かれると
まるで水に戻された魚のように泳ぎだすのです。

だから、終盤の新しい恋に向かう心情の表現も、
ウェルメイドであったり陳腐な感じがまったくしない。
記憶たちをブリッジにして新しい恋に向かう姿も、
羽根をつけて香水までばら撒く満艦飾の装備にしても、
記憶たちに阻まれながら凌駕していく姿も、
全てがヴィヴィッドでうれしくなるほどピュアに思える。

観終わって、柔らかく高揚がほどけていく中、
ここまでに観る側を導いた
作り手の創意の豊かさと
具現化する手練にあらためてぞくっときた。

初日ということで、
細かい舞台の空気の隙間とか
若干の手番のもたつきはあったものの、
物語のコアにある、
素敵に苦くて甘酸っぱいどきどき感が抜けないままに
劇場を後にしたことでした。

○〇○●●☆☆
パーティーが始まる

パーティーが始まる

TOKYO PLAYERS COLLECTION

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/08/03 (火) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

初見でした。
とてもよかったです。数日余韻に浸れました。
セットは至ってシンプル、さまざまな場所に変貌していました。役者さんはもちろん、特に照明がすばらしく、キャスト・エフェクトみんなで抽象・具象・回想シーンの移り変わりを自然なものにしていました。
それと、テーマ。すごく好きでした。自分が学生だからって言うのもあったのかな、涙が止まりませんでした。次の公演も絶対観に行きたい、楽しみにしています。ありがとうございました。期待しています。

ノクターンだった猫

ノクターンだった猫

ニットキャップシアター

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/08/06 (金) ~ 2010/08/09 (月)公演終了

満足度★★★

抽象劇
舞台を広く使っているのが印象的でした。直接的に、間接的に、「愛してる」をうったえかけていました。どこまでいっても繋がることはないかもしれないけれど、また観たいと思える作品でした。
しかし、舞台はすごくあたたまっていたのに、あまり引き込まれない空間だったのはどうしてでしょか。このようなタイプの劇は始めてみました。ありがとうございました。

アウコトバ

アウコトバ

風花水月

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/08/17 (火) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★

観てきました
舞台があたたまらない印象を受けました。重いテーマだったせいでしょうか。また、テーマのせいではなく、なんとなくリアル感に欠けていたようにも思います。
予定調和も目立ち、所々に不自然さを感じました。内容のせいではなく、かみ合っていないところもあったかな。
幕間の曲も気になりました。音量が小さかったので、現実に引き戻されてしまい、残念でしたが、設備の問題なのでしょうか。
しかし、魅力的な役者さんもいらっしゃいましたし、演出的にも面白いところもあったので、機会があればまた拝見させていただきたいと思います。ありがとうございました。

アウコトバ

アウコトバ

風花水月

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/08/17 (火) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

うならされます
児童虐待や里親斡旋をめぐるの近未来のお話。かなり難しい題材であり、登場人物も皆トラウマを抱えたような問題のある人ばかりで、重い気分になりますが、1時間程度の尺できちんとまとまっていて、うならされます。個人的には、もうちょっと救いのある内容であって欲しかったですけど。

スリー・ベルズ

スリー・ベルズ

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2010/08/10 (火) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★

ちょっとがっかり
後藤ひろひとさんの作品なので楽しみにしていましたが、チョとがっかり。3つの話を同時に展開さて、最後にひとつにつながるという内容だが、どうも脚本が弱い。後藤さんのサービス精神は発揮されていたが、うまく絡んでこない。残念

キセキの人

キセキの人

スーパーグラップラー

時事通信ホール(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

なるほどなタイトル
小難しいことをしないで、オーソドックスに、かつ派手に作られたエンターテインメント作品でした。

人間と鬼が戦っている時代の中、自分がなぜ存在するか分からない主人公「酒呑童子」が悪に染まって行く物語でした。
「悪」といっても悲劇性を帯びたもので、単純な描き方になっていないのが良かったです。
タイトルがカタカナである理由が終盤に明らかになり、なるほどと思いました。

場面転換がめまぐるしく、BGMや効果音もふんだんに使われていて、飽きさせません。ダンスもこういうタイプの舞台に良くありがちな取って付けた感がありませんでした。また、衣装のクオリティが高くて良かったです。

個人的にはこういうファンタジー物のエンターテインメント作品はあまり好みではないのですが、客を楽しませようとするサービス精神をとても感じる仕上がりでしたので、普段演劇を観ない人でも楽しめると思います。

真夏の大運動会

真夏の大運動会

オフィスひらめ&中村JAPANドラマティックカンパニー

シアタークリエ(東京都)

2010/07/25 (日) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

千秋楽も
中村JAPANドラマティックカンパニー「真夏の大運動会」千秋楽も観ました。観て笑って踊って歌って元気になって、参加型ミュージカルを堪能!最後はスタンディングオベーション!盛り上がってました。次の新作が楽しみ。また観たい。

今回で卒業の小山くん&畠山さん残念です。でも他の舞台でもがんばってください。応援しています。

キセキの人

キセキの人

スーパーグラップラー

時事通信ホール(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

初日
初日を見させていただきました。
個人的には衣装と照明がすごく好きでした。

また、物語とは関係ない部分ですがダンスとキャスト紹介の映像がいいなぁと思いました。

SEの関係なのか、ホールの作りなのかはわかりませんが台詞が聞き取りにくい部分がちょっと残念でした。

面白くて、あっという間。
もっと見たかったなと思いました。
ありがとうございました。


ネタバレBOX

金ちゃんがつれている悪い感じのリラックマがツボでした。
悪い顔してるのにいいやつ。
熊は嫌がってましたが、首に縄笑ってしまいました。
express

express

PLAT-formance

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/08/13 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

昭和85年

昭和85年

TEAM JAPAN SPEC.

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

観ました
勉強になりました。

元気で行こう絶望するな、では失敬。

元気で行こう絶望するな、では失敬。

パラドックス定数

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

観ました
今頃すみません。
観ました。

ぼくの好きな先生

ぼくの好きな先生

enji

小劇場 楽園(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★★★

初見でした
テンポよく進みとっても楽しくみれました。
久しぶりに演劇をみて、やっぱりいいなぁと思えました。

前半はきれもいいし、笑えるし、初めて演劇をみたという
つれも非常に楽しんでいました。また演劇をみてみたい
と言ってもらえたので、私としては大満足です。

展開が変わったところからラストまでのくだりは、少々唐突な
気もしたので、もう少し丁寧に描けたらもっとよかったです。

ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール

ロロ vol.4 ボーイ・ミーツ・ガール

ロロ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

文句なく名作!
スタートシーンから釘付けになった。胸がときめくシーンが何度あったことか。これが三浦直之の真骨頂だ。

役者も素敵だった。いつもロロを見るとき、女優のかわいさに目を引かれるのだが、今回は男性陣も素敵だった。

篠崎大悟、望月綾乃というロロの看板は当然として、ボスを演じた板橋駿谷、三下役の亀島一徳、タカシマ役の田中佑弥がかっこよかった。女優陣は皆素敵だったが、北川麗が特jに輝いていた。ラストシーンは神々しいばかりだった。

『CHORIKO』 チョリ子

『CHORIKO』 チョリ子

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

アングラ系は駄目なんだと
自身の好みが、よーくわかりました。
とても感性か合いませんでした。

ネタバレBOX

イスズのトラック(ELF)の運転席が舞台にあるのに驚きました。
熱意は凄く伝わりました。
前回の「ミミクリ」よりも、観客の誘導は良くなっていました。
芝居開始30分程で、2名退席されたのには共感おぼえました。
ラスト近くにて、舞台に上がる左右の通路だけでなく。
ぶたいと平行な簡易椅子出した通路を役者が駆け抜けた時に、
私の左側にいた観客の紙袋蹴っ飛ばしてしまっていましたが、
後でちゃんと謝ったかな?
せめて開始前に、「通路使うこともあります、荷物は置かぬように。」と
説明は、した方が良かったように思います。

観劇後、劇場入り口横のラーメン屋のオバちゃんが、
お客さん良く入っているようで、時間あれば観たいなぁと言っていましたね。
好みは分かれるかもしれませんと、答えておきました。
うーん、十人十色とは。よく言ったものですねぇ。
感性は人さまざま・・・・。
音楽劇 ガラスの仮面~二人のヘレン~

音楽劇 ガラスの仮面~二人のヘレン~

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/27 (金)公演終了

満足度★★★

初の蜷川舞台。
蜷川舞台、初鑑賞。
原作をほとんど知らずに見たけど、
分かりやすい作りでした。

ネタバレBOX

分かりやすかったからか?第1部は途中で寝そうに・・・
でも、第2部のヘレンの競演は素晴らしかった!
魅入った!魅入った!

普通に、「奇跡の人」を見に行きたくなりました。
このキャストの全編「奇跡の人」が見てみたい(笑)

もう少しコーラスが欲しかったかなぁ~
『CHORIKO』 チョリ子

『CHORIKO』 チョリ子

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

今日の最高気温プラス2度
超暑い夏がさらに暑くなる熱演。アナーキーなエネルギーに満ちあふれた力作だったと思います。これぞアングラ。隣のライブハウスの音がこっちにも響いてきていましたが、それをBGMに変えてしまうくらいの勢いがありました。元キャバクラだったところを劇場に改造したとなると、最初から演劇を念頭に置いて作った会場と違って機材搬入口が小さいはず。なのに、あれだけのセットを組むとは凄い!

15 Minutes Made Volume9

15 Minutes Made Volume9

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

はじめての人にも
一度も小劇場をみにいったことのない人を引き連れて来訪。いやぁ面白かった。
『犬と串』が反則としかいいようのない神がかり的な芝居で、もうなんか、ずるいw
 友人たちもふつーにおもしろがってくれたし、それぞれ好きな劇団には差があるけれど、これを勧めてよかったです

ぼくの好きな先生

ぼくの好きな先生

enji

小劇場 楽園(東京都)

2010/08/18 (水) ~ 2010/08/24 (火)公演終了

満足度★★★★

よかった!
会場が狭くて(前の席の女性が後ろに寄ってて)やや集中できませんでしたが、途中まで普通のお芝居かと思っていたのですが、彼の存在がはっきりしたとき、一気に内容が濃くなって、いいお芝居になりました。
無理な設定もありますが、とても楽しめました。
ありがとうございました。

『CHORIKO』 チョリ子

『CHORIKO』 チョリ子

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★★

アングラの新星!
当劇団初見。
唐十郎の劇作に似てはいるものの、唐十郎ほど浪漫色は強くなく、かつ、イイタイことが明確なのが特徴。
アングラ演劇の新星を発見といった気分である。

ネタバレBOX

物語は、常に二項対立の構図で描かれる。
正常であると信じ込んでいる一般人(マジョリティ)が実は異常で、一般人が日頃異常であると判断している異端者(マイノリティ)こそが正常かもしれないというアンチテーゼを我々に突き付けてくる。
異端として物語で描かれるのは、脳性まひと思われる肢体不自由を患い、かつ、在日であという二重のハンディを背負う2人姉妹。薬漬けで、フーゾクしか行き場のない女たちなどなど。

登場人物が多く、本編のストーリーに必ずしも必要とは思われない登場人物もいることから、全体として雑然とした印象は受けるものの、これこそがアングラのカオスであるといわんばかりに劇作は主張を続ける。

役者では、主人公のチョリコとジュナコを演じた間瀬と池上が難しい役どころを好演。

劇団の今後に大きな期待を抱かせる公演であった。

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